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原発ゼロ

2012年09月08日 | 千伝。
昨日、政府の革新的エネルギー・環境会議で、高速増殖炉「もんじゅ」、原子力委員会も廃止・・原発ゼロを目指すという提案が判明しました。

時を同じくしての昨日、東京都知事の石原さんが、福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」を見学視察。

石原知事のコメントです。

「廃炉なんて、とんでもない話。絶対にしちゃいけない。フクシマの原発事故後、日本人がヒステリーになっている。短絡的に怖い、怖いと原発に反対するのはナンセンス」と語りました。

このコメント・・何故、大きなニュースにならないのかな?

夢の高速増殖炉と言われた「もんじゅ」・・使用済み核燃料を再処理して燃やす画期的な技術ですが、この15年間、ナトリウム漏れ事故、数々のトラブルで、ほとんど運転実績がない、まさしく儚い「夢」の高速増殖炉「もんじゅ」です。

原発ゼロになる場合、全国の原発から使用済み核燃料は、青森県に搬入されます。

その青森県が、各電力会社に返却するという約束事があるのです。

使用済み核燃料という核のゴミを・・どのように処理すべきかという重い課題が残ります。

原発ゼロ社会は、原子力技術、その人材をも喪失する可能性もあります。

木星探査機ガリレオ、土星探査機カッシーニ、冥王星探査機ニュー・ホライズンズには、原子力電池が搭載されているとのことです。

さらに、太陽系を離れた宇宙への未知の世界に挑む人類の進化と開拓には、原子力技術が不可欠なのでは?

・・かと言って、原発ゼロ社会でも善いような気もします。