Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

リバプール対サウサンプトン後半

2018-10-23 22:16:42 | ワールドサッカー
残っていた、リバプール対サウサンプトンの後半のビデオを見ました。結果は前半のままの3-0で、リバプールの勝利に終わりました。それでも、その後半戦にも、リバプールのエッセンスは表れていました。まず、後半の頭に打った、シャキリoutミルナーinの交代です。もちろん、シャキリが悪かった故の交代ではなく、逆にシャキリが十分に役割を果たした故の交代です。

ミルナーを入れたことで、リバプールのMFはアンカーにヘンダーソンを置き、前目にワイナルドゥムとミルナーが陣取る、いつもの形に戻しました。慣れた形にすることによる守備の安定を狙ったものでした。また、FWもサイドにフィルミーノを置く奇襲をやめ、いつものようにフィルミーノを中央に、右にサラー、左にマネを置く、こちらもいつもの形でした。

この、いつもの形の4-3-3は、守備でも機能させられます。それは、左FWのマネがMFのラインまで引いて守る動きができるからです。サウサンプトンが持っている時間では、マネが守ることで自陣に2ラインを引く守り方もできます。また、リバプールのノウハウを感じたのは、高い位置からの守備です。解説の原博美氏は、リバプールのファウルをしないで守る技術に感心していましたが、リバプールのFWは前から取り返して攻撃につなげることができます。

そういう、前からの守備に、盛大な拍手が送られるのもイングランドならではです。この日は後半にサウサンプトンがDFを1枚入れて3バックにして守備の安定を図ったため、リバプールのシュートは後半は1本だけでしたが、少なくとも負ける気はまったくしなかった後半の戦いぶりでした。

リバプールのFW、サラー、フィルミーノ、マネというのは今やイングランド最強の呼び声もあります。かつてのスアレス、スターリッジ、スターリングの3トップで2014年に2位に躍進したときと似ており、このプレスとスピードのサッカーがイングランドの「お金持ち軍団」にどこまで旋風を起こせるか、楽しみに見ていきたいと思います。
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リバプール対サウサンプトン前半

2018-10-22 22:19:44 | ワールドサッカー
イングランドプレミアリーグの、リバプール対サウサンプトンをビデオ観戦していました。この日のリバプールはトップ下タイプのスイス代表、シャキリを4-3-3のMFの中央で起用しており、ワイナルドゥムとヘンダーソンの動きがたとえ守備的になっても、シャキリの攻撃力を生かしたいという、ギャンブル的な起用をしてきました。

その心配は無用という結果になりました。リバプールのボール支配の前に、サウサンプトンは押し込まれ、後ろからヘンダーソンが上がってくる動きも出すことが可能でした。また、リバプールが誇る、マネとサラーとフィルミーノの3トップの位置関係も微妙に入れ替えてきました。サウサンプトンのCB2枚が190cmを超える長身DFだったからです。

ここに、ヘディングで勝負するタイプのフィルミーノを置けば、サウサンプトンDFもある程度勝負になったでしょう。そのため、リバプールのクロップ監督はあえてフィルミーノを左ウイング気味に張り出させて、真ん中にサラーを置いてきました。175cmのサラーではアーリークロスではもちろん合わないので、低いボール中心の攻撃にして、サラーの持つスピードで勝負させる戦略を取ってきました。

高さのあるサウサンプトンDFの、最も苦手な部分で勝負させようとする狙いは当たり、前半10分にシャキリの個人技からのクロスが相手DFに当たるオウンゴールで先制すると、20分にはカメルーン代表DFマティプのヘディングで2点目を取って試合を優位に運ぶことになります。もちろん、サウサンプトンも決して攻められなかったわけではないですが、その攻撃がなかなか完結できませんでした。

また、苦労してサウサンプトンが攻め上がったチャンスでも、それがミスになってクリアされてしまうと、そこにはサラーがいて一気にカウンターという場面は多かった印象です。リバプールのカウンターは鋭く、サラーとマネの2枚でもある程度機能させられます。そこにもう一枚来れば一気に決定機を演出することも可能です。

前半ロスタイムに、シャキリのFKがバーに当たったところをサラーが詰めて3点目となり、勝負はほぼ着きました。後半、もし見る機会があれば、その後どう展開したか書きたいと思います。
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天皇杯鳥栖戦プレビュー

2018-10-21 21:26:53 | 浦和レッズ
今度の水曜日、浦和は熊谷で天皇杯の準々決勝、サガン鳥栖戦を迎えます。残留争いに巻き込まれている鳥栖が、この試合をどう活用してくるかは不明ですが、浦和としてはACL出場権かつプレーオフなしで出られる天皇杯の優勝はもちろん狙いたいところです。鳥栖は、リーグ戦の低迷でフィッカデンティ前監督が解任され、金明輝氏が後任の監督に座って2戦目になります。

鳥栖といえば、フェルナンド・トーレス、金崎夢生、豊田陽平の豪華補強をW杯中断期間に見せましたが、勝ち点33で16位と前節の勝利で辛くもプレーオフの位置です。そのため、鳥栖はリーグ戦の残留を優先して、この天皇杯でメンバーを落としてくる可能性もあると予想しています。サブ組でルヴァン杯を優勝したC大阪の例もあるので、サブ組だからといって勝てるとは限りませんが、サポーターレベルの我々では情報のない選手が出てくる可能性はあります。

鳥栖の前節、仙台戦のメンバーはGK権田、DF小林、高橋祐治、ジョアン・オマリ、三丸、MFに高橋秀人、高橋義希、福田、FWに小野、Fトーレス、金崎夢生という並びです。4-3-3か、小野をMF気味に置く4-4-2かは不明ですが、ベストメンバーが揃えば攻撃力なら強力な相手です。もっとも、守備陣はこれといったビッグネームはなく、この仙台戦でも相手に2点取られています。

浦和としては、橋岡がU-19アジアカップで離脱しているこの時期は、苦しいやり繰りを強いられます。正直、負傷明けの森脇が出られないようだと、本職でない選手が右アウトサイドに入る可能性も出てきます。もっとも、代表戦で前の週が休みだったので、柏木や青木が負傷から回復する時間があり、ちょっときついですが鹿島戦と同じメンバーがスタメンに並んでも対応可能と思います。

熊谷という、距離的には近いものの平日の夜には行きにくい場所での試合ということで、サポーターがどれだけ集まれるかは未知数です。それでも、決勝戦の埼スタを期待して、この試合ももちろん勝利を期待したいです。
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鹿島戦マニアック分析

2018-10-21 19:27:28 | 浦和レッズ
後半の立ち上がり、リードする鹿島はダメ押し点を取ろうと、前から圧力をかけてきました。浦和が後半頭で試合に入れていない可能性があるので、そこを攻め切ろうとするプランです。そのため、浦和は守ってから速攻を狙わざるを得なくなりました。鹿島は土居がいろんな位置を動いて、セルジーニョのヘディングで点を取ろうとしてきます。

この鹿島の攻勢を、浦和は何とか乗り切ると、少ないチャンスからCKになる場面がありました。キッカーはいつもの柏木ですが、いつもファーサイドにいる槙野に合わせることが多いです。この場面では変化をつけて、ニアサイドにいた岩波に合わせてきました。これには鹿島DFは意表を突かれたようで、見事フリーになってヘディングでのゴールとなります。

同点になって、鹿島の出方はバランスを保ちながら行くところは行くという、いつもの試合運びになってきます。この膠着状態を動かすには一つのスーパープレーが要ると思っていたところ、武藤雄樹がエリア外から強烈なミドルシュートを叩き込んで2-1とこの試合をひっくり返すことになります。これで、鹿島ベンチはすぐに動き、小笠原out鈴木優磨inの交代を打ちます。

これで、鹿島は鈴木優磨とセルジーニョの2トップに、トップ下に土居を置くダイヤモンド型の中盤に変更してきました。もちろん、この交代の意図は総攻撃で、クロスやセットプレーから鈴木優磨の頭に合うピンチを何度も作られました。浦和としては守備に援軍が必要でしたが、森脇out柴戸inはそのまま右アウトサイドに柴戸を置いて、森脇より守りを優先した交代です。

それでも、鹿島相手に相手が一方的に押してくる展開は、サポーターの立場でも苦しいものです。一つでも決められればドローの勝ち点1になってしまうという、しびれる展開をしのいだ浦和は、最後武藤雄樹が相手DFの間を独走するという、もう一つのスーパープレーが出て、決定的な3点目を入れるという感動的な終わり方が待っていました。

決して楽な勝利ではなかったものの、どうしても勝利が必要だったこの試合で狙い通りの結果が出たのは大きいです。これからはACL出場権の3位を賭けた、数チーム団子の争いが待っています。今、目標を持って戦えることに感謝して、これからの残り4試合を過ごして欲しいものです。

























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コンパクトに来た相手(10/20浦和対鹿島)

2018-10-20 23:21:45 | 浦和レッズ
埼玉スタジアムから帰ってきました。今日のホームの鹿島戦、3-1という見事な勝利を収めました。順位は5位ですが、3位FC東京とは勝ち点1差で、十分にACL圏の3位を狙える位置につけました。浦和はどんな相手にも、ボールを回すサッカーをするので、対する鹿島の出方から注目してみました。

鹿島はいつもの4-4-2ですが、DFラインが高く、中盤をコンパクトに保っていました。フィールドの中央に、多くの選手がいる状態にして、ミスを奪ってからの速攻というのが序盤の鹿島の狙いに見えました。実際、これだけ人数が多い状態では、まったくミスをしないのは難しいですが、このサッカーを破る方法として二つ考えられました。

一つは、プレスのかかっていない、DFラインから一気にロングボールを送り込む手です。これは岩波から宇賀神に何度かロングボールが通っていたので狙っていることはわかりました。もう一つは、あえてプレッシャーのきつい相手中盤で、無理してでもボールをキープしてダイレクトで回す手です。この手も、浦和は試しており、前半は浦和のボール支配率が高い状態で推移します。

それでも、浦和はなかなかシュートに持ち込めずに苦しみました。クロスかシュートで終わっていれば流れが切れますが、一番怖いのはシュートともクロスともつかないプレーを奪われてからの鹿島の速攻です。鹿島も、行けそうだというタイミングを逃さない、試合の流れを読む力は相当のもので、一旦行くと決めれば攻撃を完結できる力は持っていました。

先制点は鹿島に入りました。その直前に、安西がドリブルで独走して、岩波が辛うじてCKに逃れたプレーが伏線でした。行けそうだと判断した鹿島は、安西のパスから山本脩斗がクロスを上げて、逆サイドから詰めてきたSBの西がフリーになってシュートを放ち、これが西川の守るゴールを破って鹿島が先制します。

浦和ベンチとしては動きにくい展開です。ボールは持てているがシュートにはなかなか行けず、特に誰が悪いというゲームでもないので、何とかこのメンバーで最悪でも同点にしておきたいところです。後半については、明日以降のマニアック分析で書きます。






































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鹿島戦プレビュー

2018-10-19 22:53:06 | 浦和レッズ
明日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、鹿島アントラーズと対戦します。浦和にとっては、目標はACL出場権の3位であり、今勝ち点4差で3位にいる鹿島を自分たちの手で引きずり下ろすチャンスの試合です。もちろん、鹿島も老獪なメンタルの強さを誇るチームで、埼玉スタジアムを満員にしたとしても応援の力ではびびらない強さは持っている相手です。

鹿島の試合は、先日のルヴァン杯横浜FM戦を見ました。結果は2-2の引き分けで、ルヴァン杯獲得はなりませんでした。鹿島というチームが「すべてのタイトルを取りに行く」チーム哲学なので、このルヴァン杯も可能な限りベストなメンバーを揃えましたが、ホームカシマスタジアムでの敗戦がたたり、あと1点届かない結果に終わりました。

内容を見る限りでは、鹿島が誇る試合運びのうまさが影を潜めている印象です。最後、同点に追いついて攻める展開にこそしましたが、最初に2点を先行されてしまってはさすがの鹿島でも難しい試合になってしまいました。鹿島が誇るDFが、植田の海外移籍、昌子の負傷で弱くなっており、個人技で仕掛ければ脆さを見せることもあります。

浦和としては、鹿島が普段の4-4-2で来るなら、これまでうまく行っている3-5-2で3ボランチを置く形を継続していい相手です。仙台戦で負傷した青木の状態は不明ですが、トップ下を置かない相手なら、3ボランチのアンカーを狙うことが難しいので、柏木と長澤で入れ替わりながら守備を担うシステムがはまる可能性があります。

また、古巣鹿島からゴールを奪いたい興梠のモチベーションも高いでしょう。2トップになったことで、興梠が孤立する浦和の負けパターンがある程度解消され、興梠が下がっても武藤が前に残る攻撃のパターンもできました。この試合は、鹿島からも大勢のサポーターがやってくる、熱い試合になるカードで、試合内容もそれに相応しいものを期待したいです。
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ウルグアイ戦マニアック分析

2018-10-18 23:08:21 | ワールドサッカー
後半のウルグアイは、予想通り日本DFに消されていたデアラスカーエタを下げて、ロドリゲスを入れてきました。このロドリゲスがどのポジションに入るかによってウルグアイの戦略がある程度予想できるので、まずはロドリゲスの位置から観察しました。ロドリゲスはFWに入り、カバーニと2トップを組んできました。日本のダブルボランチに消されるので、トップ下は置かずにクロスで勝負するという意図です。

また、上がり目の中盤も、ベンタンクールを下げてバルベルデを入れて、より前へ意識をシフトしました。これに対する日本の戦略は、守ってウルグアイを止めに行くのではなく、さらに攻めて点を取るという、これまでの日本代表とは違った手を見せてきました。特に、シャドーの3枚、中島翔哉、南野拓実、堂安律はここまでの親善試合での活躍で森保監督の信頼を得たようで、思い切って仕掛けていいという自由を与えられました。

しかし、一つのミスでこの試合は狂いそうになります。CB三浦弦太のバックパスがミスになり、そこをカバーニに詰められてゴールとなり、日本は押し気味だった展開ながら同点に追いつかれます。三浦弦太はあとで注意されるでしょうが、それでも攻撃陣が点を取って、彼のミスをカバーするくらいの試合を期待していました。

本当にそういう試合になりました。酒井宏樹とうまくパス交換した堂安律がゴール前でフリーになる決定機を迎え、それを落ち着いてゴールに流し込んで勝ち越すと、中島翔哉の個人技からのシュートのこぼれ球に南野拓実が反応して、4-2で日本リードという、戦前は予想すらしなかった展開にできました。この3シャドーは、皆若いうちから海外に進出して、世界レベルを体感しているという強みがあります。ウルグアイのDFも、彼らにとっては決して怖い存在ではなかったのでしょう。

それでも、ウルグアイはカバーニのクロスからロドリゲスがフリーになって1点を返し、最後は3トップに変えて遮二無二日本ゴールに迫ってきました。W杯ベスト8の強豪に、3トップでパワーサッカーを出させるという、日本にとってはめったにできない貴重な展開にできました。もちろん、ただウルグアイを本気にさせただけでなく、試合を勝てたことはもっと大きな財産になりました。

もちろん、3失点の守備は今後詰めないといけない箇所もありますが、少なくとも新生日本代表は思い切って仕掛けて攻める、それを全国にアピールしたことに価値があります。森保監督、ここまでは順調に来ています。



















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エディンソン・カバーニ

2018-10-18 22:27:31 | ワールドサッカー
先日の日本代表対ウルグアイは、フランスのパリSG所属のワールドクラスのFW、エディンソン・カバーニ選手の写真も狙っていました。よく見るとイケメンで、見た目だけでも楽しめる選手ですが、もちろんいいところはそのプレースタイルにもあります。前半は1トップに張って待っていたカバーニですが、後半からロドリゲスが入って2トップになってからが彼の見せどころでした。ポストプレーヤーにしては運動量が多いのが武器で、下がってボールをもらいに行く動きを出し始めてから、ウルグアイの底力が出てきた印象です。

三浦弦太のバックパスのミスを突いてゴールも決めていますが、これがカバーニだと感じたのはウルグアイの3点目です。右から絶妙なクロスを入れて、受けたロドリゲスがフリーだった、うまく日本のDFのギャップを狙ったものでした。ウルグアイの守備陣が不調で、この頑張りには応えられなかったですが、いい選手だという印象を刻むには十分なプレーでした。彼はナポリ時代にセリエA得点王の経験もあり、そのオフに80億円という巨額オファーでパリSGに移籍しています。

3トップの真ん中が彼のポジションという印象ですが、最後に3トップにしたウルグアイではサイドでした。それだけ、前目のポジションならどこでもプレー可能なのでしょう。そんな選手を生で見られたことは、私のサッカー観戦歴でも輝ける印象です。


マルティン・カセレスです。




ベンタンクールです。


ストゥアーニです。
















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ボランチの位置取り(10/16日本対ウルグアイ)

2018-10-17 22:53:44 | ワールドサッカー
昨日の日本代表対ウルグアイ戦は、4-3の勝利に終わりました。ウルグアイはロシア大会組の主力選手の多くを起用してきました。GKムスレラ、DFゴディン、MFベンタンクール、FWカバーニあたりはワールドサッカーに詳しい人ならよく知っている名前です。直前の韓国戦で敗れていると聞いたので、コンディションはベストではなさそうですが、それでもこれまでの日本代表はそういう相手にもなかなか勝てませんでした。

今回、森保監督になって初めて試合を生で見たので、戦術的なところをチェックしてみました。4-2-3-1は、歴代の代表監督が使ってきたいつもの戦術ですが、今回の日本代表は一見自由奔放に攻めているようですが、森保監督はしっかりバランスを考えていました。それが現れたのは、ダブルボランチが慎重に後ろに構えていたことが多かったところです。

もちろん、中島翔哉や堂安律の、相手DFに個人技で仕掛けられるテクニックは、これまでの日本代表にあまり見られなかったものですが、相手がウルグアイである以上、スピードのあるカウンターに対する備えはしておかなければなりません。そのためのボランチの慎重な位置取りで、彼らはウルグアイのトップ下、デアラスカーエタ(10番)に対する守備で効いていました。

ウルグアイの前半の攻撃は、右サイドのペレイロやデアラスカーエタを軸にしている様子でしたが、デアラスカーエタにはボランチとCBで連携してうまく守り、見事消すことに成功しました。失点はFKで、ファーサイドで頭で折り返されたのが痛かった失点でしたが、少なくとも前半は流れの中ではやらせなかった守備を見せていました。

また、この日は1トップが大迫勇也だったのも大きいです。大迫は前半に、中島のシュートに詰めて押し込む2点目の貴重なゴールも得ていますが、それよりはボールを止めるテクニックで効いていました。大迫のところで一旦ボールが落ち着くので、それを堂安や南野が追い越して上がっていく動きを出すことができたので、日本の攻撃のバリエーションが増えました。

これで、ウルグアイの最初のカウンターで先制されて本気を出さないうちにやられるというシナリオを避けてくれたのは大きく、後半はウルグアイが仕掛けてくるのですが、それについては明日以降、マニアック分析で補足します。






































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三浦知良(カズ)の記憶

2018-10-16 15:25:57 | 他チーム
今日は埼スタのウルグアイ戦に行くので、即日更新は難しいと思います。そのため、穴埋めネタは、現在も51歳という年齢ながらJ2の横浜FCでプレーする三浦知良選手(カズ)の記憶です。

今の若い人にとっては、カズといえば横浜FCのベテランというイメージでしょうが、私の世代では「セリエAに初めて挑戦した日本人」というイメージが今でも鮮明です。1994年に、V川崎(現東京V)から1年のレンタル移籍で、セリエAのジェノアに加入しています。もっとも、今は5つ以上あるEU枠外の外国人枠は、当時のセリエAではわずか2つでした。

そのため、ジェノア側にとっては主力選手になってもらわなければ困るという扱いだったでしょう。カズは開幕戦のACミランとのアウェイ戦で先発出場しますが、途中でベンチに下げられ、その後はジェノバダービーのサンプドリア戦で決めた1得点だけでシーズンを終えることになります。もっとも、カズ本人は、当時失敗と言われたこのセリエA挑戦を「今では21試合に出られたと思う」と振り返っています。

もっとも、チームで不振になると選手としての価値を落として代表から外されるケースもよく見られましたが、カズがそうならなかったのは日本代表に戻れば不動のエースストライカーだったからです。戻るところはある、代表で頑張るという思いが当時のカズを支えていたのでしょう。もっとも、ジェノア側は代表への合流を止めたことはなく、ジェノアでは戦力として考えていなかったのは寂しかったですが。

また、カズといえば1998年のフランスW杯最終予選での姿も印象的です。当時、初戦のウズベキスタン戦でいきなり4ゴールと派手な結果を残しましたが、その後まったく点が取れなくなりました。当時30歳と、全盛期だったカズですが、やはり代表は結果が出ないと叩かれるもので、その後岡田監督にフランスW杯の直前で代表を外され、念願だったW杯のピッチにはあとわずかな差で届きませんでした。

もっとも、その悔しさがあったから今でも現役でできていると思います。51歳でありながら、体力レベルは20代とほとんど変わっていないと聞きます。本人は仮に横浜FCを出されたとしても、「オファーがあればJFLでも地域リーグでも行く」と現役にこだわるつもりです。どこまでできるか、見る機会があれば楽しみにしたいと思います。
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