Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

元横綱曙、逝く

2024-04-11 21:29:42 | 他スポーツ
今日、元横綱曙の曙太郎さんの訃報がありました。54歳でした。外国人力士で史上初となった横綱昇進を果たし、優勝は11回と十分横綱の責任を果たしました。相撲ぶりは突き押し一本で、彼のもろ手突きを食らったら残せる力士はいないほどでした。そのため、曙と対戦する小兵力士は何とかその突きをくぐろうと、体を下げて突きをよけるのが戦法でした。

曙の時代は若乃花、貴乃花の若貴兄弟が絶大な人気を誇っていた時代でした。そのため、若貴兄弟と対戦する曙は敵役のイメージがありました。当時の相撲ファンは、若貴兄弟に、どうにか曙の突きをかいくぐって欲しいと期待を寄せていました。当時、曙、武蔵丸、小錦のハワイ軍団と、若貴兄弟、貴ノ浪の二子山部屋で団体戦のような記事がスポーツ新聞に載っていたこともあります。

曙の入門当時は、小錦のつてでハワイ出身の力士が多く入門した頃です。もっとも、ハワイ出身力士は序の口を圧倒的な強さで優勝しても、翌場所には辞めているケースもあるなど、育て方が難しいことが後で明らかになります。曙は師匠が元高見山の東関部屋で、外国人に理解があったのは幸運で、曙が上体が大きく足が細い、相撲には不向きな体型だったハンディキャップを突き押し一本で育てることでカバーしました。

はまったときは一気に連勝して優勝できた曙ですが、小兵力士に痛い星を落とすこともあったイメージです。当時、小兵の代表格は現解説者の舞の海ですが、舞の海が勝つときは曙の突きをくぐって懐に入ったときでした。四つになると得意ではなかった曙なので、上位陣は曙相手には何とか組もうとする作戦を立てていました。

曙の相撲で思い出すのは、ハワイの先輩小錦の大関陥落が決まった一番で対戦した記憶です。プライベートでは仲が良くても、相撲になれば別なのはシビアなところで、この頃になると曙も上位力士なので、小錦が相手でも落とせないことが、こういう結果になった故でしょう。引退後は一時年寄曙で角界に残っていましたが、プロレス転向のために角界を退職します。

もっとも、大晦日に組まれた格闘技戦では、曙はあまり強かったイメージはないです。押し出しがない世界では厳しかった印象ですが、2017年に倒れ闘病生活を送っていました。それでも、一時代を担った、良い横綱だったことは今でも思い出せます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 富士山と桜 | トップ | 八重桜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

他スポーツ」カテゴリの最新記事