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アジアカップ決勝延長戦

2015-02-01 13:35:48 | ワールドサッカー
韓国の奇跡的な同点ゴールで、豪州の地元優勝を確信していた満員のスタンドにとっては予想外の延長戦になりました。この延長戦は、体力の限界を超えた、消耗戦になりました。こういう劇的な展開のときは、追い付いた方が有利というのが一般的ですが、韓国は最後の5分でパワープレーに出ていて、CBのカク・テヒ(5番)をFWに回していました。

おそらく練習でもやっていなかった形と思われ、延長戦の30分を戦うための準備はしていなかったでしょう。実際、両チームとも体力は限界だったようで、中盤は間延びしてパススピードもゆっくりでした。この延長戦のバランスが崩れたのは、韓国MFチャン・ヒョンス(20番)が足をつったアクシデントです。

既に交代枠の3人は両チームとも使い果たしています。やむを得ず、韓国はチャン・ヒョンスを、動かないことを前提に前に置き、ボランチにカク・テヒを回して対応します。豪州も解説の山本氏によれば「皆足がつりそうだ」という状態だったので、誰が元気で動けるかで攻撃を組み立てる必要がありました。

普通に考えれば、元気なのは途中出場の3人です。豪州はFWユーリッチが途中出場で動けました。先発ながら、攻撃的MFレッキーが動けました。これに対し、韓国は右SBチャ・ドゥリが動けました。2002年W杯4強メンバーのベテランが元気だったのは意外でしたが、こういう展開になればポジションは関係なく、動ける選手で攻撃を組み立てるしかありません。

戦術も数的優位も関係ない消耗戦は、豪州FWユーリッチが決着を着けました。ポストプレーの安定感が光っていたユーリッチですが、右サイド深くで受けたチャンスで、マークについていたキム・ジンスに仕掛けて抜きます。前半から積極的にオーバーラップをしていたキム・ジンスに、余力は残っていませんでした。

フリーになったユーリッチの折り返しは、GKキム・ジンヒョンが必死のセーブを見せましたが、途中出場のトロイージが押し込んで、豪州に決定的な1点が入ります。それでも、残り時間で韓国は必死の反撃を試みましたが、力尽き、試合は2-1で豪州の勝利に終わりました。

こんな総力戦はめったに見ませんが、間違いなく見る者に熱いものを残した試合だったと思います。

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