Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

GKに救われた勝ち点(4/16U-23日本対中国)

2024-04-18 19:55:08 | ワールドサッカー
一昨日のU-23アジアカップ、日本代表対中国戦は、1-0で日本の勝利に終わりました。もっとも、この試合は日本にとってはかなり苦しい試合でした。立ち上がりは自陣に2ラインを引いて守ってきた中国の外側でうまくボールを持って、左からのクロスを松木が合わせて先制点を取り、その攻め方を続けたい様子に見えました。しかし、そのシナリオは一つのアクシデントで一変します。

センターサークル付近でボールを受けたCB西尾が、振った手が中国ボランチ賈の顔に当たり、これがVARになって悪質なファウルと判定されて西尾は退場となり、日本は前半17分で一人少なくなる大ピンチになります。ベンチの大岩監督はMFの山本を下げて西尾の抜けたCBに木村を投入して、細谷一枚をFWに残す4-4-1で残り73分を我慢する采配を打ちます。

これで余裕ができた中国は、日本がCBのところにプレスに行けなくなったので、ゆっくりとボールを回しながら日本の隙をうかがう攻めを見せます。もっとも、フリーでボールを受けられた中国右SBの5番が余裕を持ちすぎてミスをするなど、なかなか数的優位を生かせない展開です。それでも、中国の身体能力の高さはそれだけでチャンスを作ることができました。

前半で2度、中国は遠目からのシュートを枠内に飛ばしてきます。ここで効いたのはGK小久保の守備でした。ナイジェリア人とのハーフである小久保は、驚異的なばねが効く跳躍で、中国のシュートを止めてピンチを防ぎます。最も決定的だったのは後半頭の中国のアーリークロスで、FWと1対1になる大ピンチでしたが、小久保が前に出てシュートを片手で止めます。

もちろん、このままシュートを打たれ続ければ、いくら小久保でもいつかは破られてしまうでしょう。このゲームを逃げ切ることができた要因に、大岩監督が打った選手交代があり、左MFに投入された佐藤恵允が中国MFからボールを奪って、何度か左サイドをドリブルで崩したことで、日本は一方的に押し込まれる展開を避けることができました。

消耗戦になるアジアカップで、73分も数的不利で走らされた日本のチーム全体の疲労は気になりますが、それでも勝ち点3は取れました。中2日や中3日が続くこれからの戦いは厳しいものになるでしょうが、ターンオーバーもしながらチーム全員で戦い、シビアな勝負になる準々決勝に向けて良い状態で迎えて欲しいものです。
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アジア2次予選他組動向2-3

2024-04-01 21:52:03 | ワールドサッカー
アジア2次予選他組動向、3月の最終回です。

グループG|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 サウジアラビア 3 1 0 8 1 7 10
2 ヨルダン 2 1 1 11 3 8 7
3 タジキスタン 1 2 1 8 4 4 5
4 パキスタン 0 0 4 1 20 -19 0
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 パキスタン 0-3 ヨルダン
2024/3/22(金)
第3節 サウジアラビア 1-0 タジキスタン
2024/3/27(水)
第4節 タジキスタン 1-1 サウジアラビア
第4節 ヨルダン 7-0 パキスタン

この組は本命サウジアラビアに対し、他の3チームは力の差がある力関係でした。しかし、そんなサウジアラビアが、ホームのタジキスタン戦で1-0、アウェイで1-1の引き分けと、ここまで苦しむのは予想外でした。その結果、この組はまだ最終予選進出が決まったチームはなく、あと勝ち点1を確保すれば有力のサウジアラビアはどうやら大丈夫そうですが、2位ヨルダンと3位タジキスタンの争いは最終戦までもつれ込みそうです。

グループH|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 UAE 4 0 0 11 1 10 12
2 バーレーン 3 0 1 10 2 8 9
3 イエメン 1 0 3 3 7 -4 3
4 ネパール 0 0 4 0 14 -14 0
■日程
試合日 節 カード
2024/3/22(金)
第3節 UAE 2-1 イエメン
第3節 ネパール 0-5 バーレーン
2024/3/27(水)
第4節 イエメン 0-3 UAE
第4節 バーレーン 3-0 ネパール

この組はイエメンとネパールが1次予選勝ち上がりの格下チームなので、本命UAEはもちろん、第2シードのバーレーンも落とせない組でした。この3月の2試合は2強のUAEとバーレーンがそれぞれ、イエメンとネパールを順当に下しました。この結果、UAEの最終予選進出が決まりました。2位バーレーンも、残り2試合で勝ち点1以上を確保できれば最終予選進出です。どうやら、この組はほぼ勝負ありではと思われます。

グループI|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 オーストラリア 4 0 0 15 0 15 12
2 パレスチナ 2 1 1 6 1 5 7
3 レバノン 0 2 2 1 8 -7 2
4 バングラデシュ 0 1 3 1 14 -13 1
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 オーストラリア 2-0 レバノン
2024/3/22(金)
第3節 パレスチナ 5-0 バングラデシュ
2024/3/26(火)
第4節 レバノン 0-5 オーストラリア
第4節 バングラデシュ 0-1 パレスチナ

この組は本命は豪州で動かないものの、敵地の環境が悪そうな相手が多く苦しむ可能性もありました。どうやら、アウェイのレバノン戦がAFC指示で豪州で代替開催になったようで、豪州といえど苦しむのではと思われたレバノン遠征がなかったことで、豪州は無事4連勝で最終予選進出を決めました。パレスチナも戦乱の影響でホームゲームを地元で開催できない不利はありますが、3位レバノンとの勝ち点差5があれば、どうやら最終予選進出が見えてきたでしょう。
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アジア2次予選他組動向2-2

2024-03-28 21:33:13 | ワールドサッカー
昨日書いた続きです。

グループD|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 キルギス 3 0 1 11 5 6 9
2 オマーン 3 0 1 7 1 6 9
3 マレーシア 2 0 2 5 7 -2 6
4 チャイニーズ・タイペイ 0 0 4 1 11 -10 0
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 チャイニーズ・タイペイ 0-2 キルギス
2024/3/22(金)
第3節 オマーン 2-0 マレーシア
2024/3/26(火)
第4節 キルギス 5-1 チャイニーズ・タイペイ
第4節 マレーシア 0-2 オマーン

この組は、本命オマーンが初戦のアウェイのキルギス戦でまさかの黒星を喫したことで混戦になっていました。第2節を終えた段階で、首位に立っていたのは伏兵のマレーシアでした。そのマレーシアとオマーンとのホームアンドアウエーの連戦で、マレーシアがどちらかを勝利できれば、最終予選進出も見えてくる展開でした。しかし、そこは過去に何度も最終予選に進出してもまれているオマーンは力があるところを見せて、見事連勝して首位キルギスと総得点差とわずかな差の2位です。どうやら、オマーンは苦しみながらも最終予選には出てきそうで、残る注目は2位争いです。まだマレーシアにもチャンスは残されています。

グループE|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 イラン 3 1 0 12 2 10 10
2 ウズベキスタン 3 1 0 10 3 7 10
3 トルクメニスタン 0 1 3 3 11 -8 1
4 香港 0 1 3 2 11 -9 1
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 香港 0-2 ウズベキスタン
2024/3/22(金)
第3節 イラン 5-0 トルクメニスタン
2024/3/26(火)
第4節 ウズベキスタン 3-0 香港
2024/3/27(水)
第4節 トルクメニスタン 0-1 イラン

この組はイランとウズベキスタンの2強で堅いと予想していましたが、その2強が最終予選進出を早くも決めました。トルクメニスタンが高地の環境で、慣れない相手は戸惑う可能性もありましたが、イランがきっちりとこの難敵を1-0で退けていました。前回大会ではまさかの2次予選敗退に終わったウズベキスタンにとっては、最終予選進出はノルマで、その先のW杯初出場も本気で狙っているでしょう。

グループF|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 イラク 4 0 0 12 1 11 12
2 インドネシア 2 1 1 6 6 0 7
3 ベトナム 1 0 3 2 5 -3 3
4 フィリピン 0 1 3 1 9 -8 1
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 インドネシア 1-0 ベトナム
2024/3/22(金)
第3節 イラク 1-0 フィリピン
2024/3/26(火)
第4節 フィリピン 0-5 イラク
第4節 ベトナム 0-3 インドネシア

この組はイラクが本命なものの、アウェイ戦の3試合がすべて東南アジアの高温多湿な気候となり、そう簡単に勝ち抜けないと予想していました。また、イラクはホームゲームも中立地開催と、他の強豪に比べて不利な条件です。しかし、ダークホースに予想していたフィリピンに対し、アウェイで5-0と完勝を収めて最終予選進出を決めました。また、ベトナムがインドネシアに連敗したのは驚きです。インドネシアは過去にはサッカーの強い国ではなかったですが、アジアカップで1勝2敗ながらグループ3位の中の4チームに入ってグループリーグを通過しています。この敗戦で、ベトナムを率いていた元日本代表監督のトルシエ監督が解任されています。ベトナムが最終予選に出るには残り2試合を連勝してインドネシアの取りこぼしを待つという厳しい状況ですが、新監督が奇跡を起こせるでしょうか。
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アジア2次予選他組動向2-1

2024-03-27 21:21:05 | ワールドサッカー
サッカーのアジア2次予選、日本以外の組の情報も伝わってきました。確実に最終予選進出を決めた強豪、ダークホースと思われたものの予想外の伏兵に足をすくわれたチームなど、結果を見ているだけでもいろんなことが伝わってきます。

グループA|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 カタール 4 0 0 16 2 14 12
2 インド 1 1 2 2 5 -3 4
3 アフガニスタン 1 1 2 3 13 -10 4
4 クウェート 1 0 3 5 6 -1 3
■日程
試合日 節 カード
2024/3/22(金)
第3節 カタール 3-0 クウェート
第3節 アフガニスタン 0-0 インド
2024/3/26(火)
第4節 インド 1-2 アフガニスタン
2024/3/27(水)
第4節 クウェート 1-2 カタール

アジアカップ優勝のカタールが実力通りの4連勝で最終予選進出を決めました。この、カタール対クウェートのホームアンドアウエーの連戦はこの組の行方を決めるものでしたが、カタールがホーム戦はともかくアウェイ戦も確実に勝ち切ったのは評価できます。カタールは代表チームの待遇が良くなるなど、サッカーに力を入れてきており、3戦全敗に終わったもの地元開催でW杯初出場を果たしました。日本にとってはカタールは以前は確実に勝てる相手でしたが、今後当たったらきわどい試合になるでしょうね。2位争いはインド、アフガニスタン、クウェートが勝ち点1差にひしめく大混戦になっており、2連勝すれば最下位のクウェートも自力で最終予選進出を決められます。

グループB|順位表・日程

■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 日本 3 0 0 11 0 11 9
2 シリア 2 1 1 9 6 3 7
3 北朝鮮 1 0 2 6 3 3 3
4 ミャンマー 0 1 3 2 19 -17 1
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 日本 1-0 北朝鮮
第3節 ミャンマー 1-1 シリア
2024/3/26(火)
第4節 北朝鮮 vs 日本(※中止)
2024/3/27(水)
第4節 シリア 7-0 ミャンマー

日本の北朝鮮とのアウェイ戦が中止になったことで、現時点では確定はしていないですが、これまでの慣例ではこの試合は没収試合になり日本の3-0勝利扱いになります。そうなれば、日本の最終予選進出は戦わないで決まることになります。また、北朝鮮が残り2試合に出場できずに失格になる可能性もあり、そうなればシリアも最終予選進出になります。シリアにとっては高温多湿のミャンマーとのアウェイ戦には手こずって引き分けてしまいましたが、ホーム戦は確実に勝って力の差を見せています。

グループC|順位表・日程
■順位表
順位 チーム 勝 分 負 得点 失点 差 勝ち点
1 韓国 3 1 0 12 1 11 10
2 中国 2 1 1 8 7 1 7
3 タイ 1 1 2 5 7 -2 4
4 シンガポール 0 1 3 4 14 -10 1
■日程
試合日 節 カード
2024/3/21(木)
第3節 韓国 1-1 タイ
第3節 シンガポール 2-2 中国
2024/3/26(火)
第4節 中国 4-1 シンガポール
第4節 タイ 0-3 韓国

本命韓国が、ホームのタイ戦でまさかの引き分けという結果には驚きました。韓国はクリンスマン監督が解任されたばかりでチームは作り直しの状況にあり、そのバタバタ感が試合にも出てしまった格好です。それでも、タイとのアウェイ戦で0-3と勝利して帳尻を合わせるのはさすが韓国です。韓国は残り2試合で勝ち点1以上を確保すれば最終予選進出が決まります。2位争いは中国が一歩抜け出しましたが、直接対決が残る3位タイにもわずかに望みが残っています。
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北朝鮮戦マニアック分析

2024-03-24 21:52:50 | ワールドサッカー
ハーフタイムに動いたのは北朝鮮の方で、左MFの12番を下げて、より攻撃的な13番を投入してきました。しかし、この投入で北朝鮮が変わったというよりは、北朝鮮が戦い方を変えた方が印象的でした。前半で見せたようなコンパクトなラインを引いての速攻を諦め、両サイドのMFを上げて4トップ気味に前がかり、どんどんロングボールを蹴ってきました。

この戦い方に対して日本がやりにくそうにしていたのは見て取れました。後半2分、オフサイドで得点こそ取り消されたとはいえ、相手シュートがポストを叩きこぼれ球に反応されています。日本がボランチの守田と田中碧のゲームメイクを一つの軸にしていたのを逆に利用して、日本の4バックに対して4人のFWを置いて数的同数を作り、前で混戦を作れば何が起こるかわからないという、泥臭いものの日本の嫌がる手でした。

実際、アジアカップでイランにこの手を実行されて敗れている日本にとっては「またこの手か」と苦しい戦いを強いられました。徐々に北朝鮮のボール支配率が上がってきたのを見た森保監督は、守田を下げて遠藤航を投入する交代の手を打ちます。アンカータイプの遠藤航なら、DFラインが苦しくなればCBの間に降りて5バック気味に守るオプションも作れるという狙いでしょう。

アジアカップの教訓を感じたのは、その後の森保監督の交代でした。MFの堂安を下げてCBタイプの谷口彰悟を投入して、板倉と町田の両CBの間に谷口を置いて、完全に5バックで残り時間を守るという明確な手を打ったことです。この手で日本のDFラインが安定したこともあって、日本はウイングタイプの前田大然を動かす攻めもできるようになり、残り時間を消化して1点を守りに行きました。

その、勝ち点3をどうしても取らなければならない、W杯予選の緊張感も見られたこの試合を、1-0で日本は逃げ切りました。もちろん、アジアの相手に1点を守りに行ったことは世界レベルで通用するためにはどうかという意見もあるでしょうが、この試合の時点では平壌遠征に行く日程になっており、ここで敗れてもどうにかなるという状況にしておかなければなりませんでした。

結果的に、アウェイの北朝鮮戦は中止が決定し、延期の措置は行わないことが決まりました。慣例では日本の不戦勝扱いになり3-0で日本の勝利となり、それが確定すれば日本の最終予選進出は戦わないで決まることになります。6月のミャンマーとのアウェイ戦、シリアとのホーム戦の2試合が消化試合になるのは強化的には良く、新しいメンバーを試すことも可能になります。この試合前は緊張していた自分も、ようやく安心感が得られました。



















































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北朝鮮戦A中止

2024-03-23 19:53:11 | ワールドサッカー
昨日、26日にアウェイの平壌で開催予定だった、日本代表のW杯予選北朝鮮戦の中止が発表になっていました。この結果を受けて、森保監督は日本代表の集合を解くことに決めて、既に代表選手たちは所属チームに戻っています。北朝鮮側から、日本国内の感染症を理由に直前で中立地開催が打診されたものの、中立地開催は準備が間に合わないことから、AFCが中止の指示を出しました。

日本国内で代替開催の案も議論されましたが、北朝鮮の選手たちのビザが22日で切れることもあって、それも不可能という結論になりました。この試合が延期になるか、それとも実施されずに日本の不戦勝扱いになるかは不明です。最終的な結論はFIFA裁定ということになりますが、国際Aマッチデーの空きがないため延期は難しいのではと思われます。

日本代表としてはこの試合のことは一旦忘れて、6月のミャンマーとのアウェイ戦で2次予選通過を決めて、最終戦のシリア戦を消化試合にしたいところです。今の日本代表は国際Aマッチデーで2試合消化が可能なときはターンオーバーをすることが多く、おそらくアウェイの北朝鮮戦があれば試したいメンバーはいたものと思われます。彼らに出番を与えられなかったのは残念という森保監督のコメントもありました。

いろんなことがあるのがW杯予選ですが、今回もすんなりとは終わりませんでした。平壌遠征を避けられたのは良かったという思いも多少ありますが、この試合の取り扱いがわからない今の段階では、何とも言えないのが本音です。ホームの北朝鮮戦を勝っておいたことで、勝ち点9は確保しており、2次予選通過の目安の勝ち点12まではあと1勝です。

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ボランチのところで持てる(3/21日本対北朝鮮)

2024-03-23 19:41:08 | ワールドサッカー
昨日のW杯2次予選、日本代表対北朝鮮代表は1-0で日本の勝利に終わりました。日本は上田の1トップに、トップ下に南野、右MFに堂安、左MFに前田大然を置く4-2-3-1でした。伊東純也、三笘のウイングタイプを欠く日本としては、3トップはできないので、時折左サイドの前田のスピードを使いながら、パスを回してサイドに拠点を作って攻めたいところです。

その狙いはいきなり当たりました。前半2分、左サイドで持った上田が相手DFに仕掛けて抜いたプレーからでした。逆サイドに流れたボールを堂安が折り返し、ペナルティーエリアから放った田中碧のシュートで日本に先制点が入りました。少しゲームが落ち着くまで様子を見てから、相手の北朝鮮がどういうチームを作ってきたかを見てみました。

北朝鮮はジョン・イルガンを1トップに置いた4-2-3-1の布陣でした。これまで、北朝鮮代表を3度生で見ましたが、当時から組織力が高いチームを作ってきていました。その通り、北朝鮮の4バックの最終ラインは高い位置に引かれ、日本の攻めをオフサイドにかけて、日本にパスミスが出れば速攻で裏返すという狙いを見せることはできていました。

しかし、北朝鮮の守備には一つ問題点がありました。それは、北朝鮮が日本のダブルボランチの守田と田中碧のところにプレスに行けていないことでした。守田と田中碧が同じ位置にいればマークできるつもりだったのでしょうが、彼らが複雑にポジションを変えてくると北朝鮮のMF陣は日本のダブルボランチを捕まえ切れませんでした。そのため、前半戦は日本ペースで終始試合が運ぶことになります。

ボランチのところでボールが持てた日本は、守田と田中碧から精度の高いパスを供給することが可能でした。また、右MFの堂安も、SBの菅原のスピードを殺さないような的確なパスを出して右サイドに拠点を作りました。そのため、北朝鮮の高いDFラインは裏を取られることもあり、堂安が抜け出した決定機も作り出せましたが、このシュートは相手GKに阻まれました。

北朝鮮は体力レベルは持っているチームなので、サイドのMFを走らせようとはしていましたが、日本は落ち着いてDFラインで回してしのげました。もちろん、彼らDFラインは一つのミスも許されないのがW杯予選の重みですが、これならば追加点を入れて楽にこの試合を勝ち切ることは可能なように思えました。しかし、北朝鮮の後半の開き直りが予想外の展開を見せることになるのですが、明日以降マニアック分析で補足します。











































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中盤の「門番」(遠藤航)

2024-03-21 10:27:47 | ワールドサッカー
代表戦の期間中なので、代表選手を取り上げます。今の日本代表キャプテン、遠藤航選手の記憶です。遠藤は横浜FMのジュニアでプレーしたものの、ジュニアユースに上がれず、地元の中学校の部活でプレーしたこともあります。その後、湘南のスカウトを受けて湘南のユースでプレーし、プロ入りは昇格した湘南でした。

湘南から浦和に移籍した理由に「ACLで優勝したい」を挙げていました。浦和では3バックの中央でプレーすることが多く、相手シュートに対する寄せの早さでシュートブロック数が多かったイメージです。右SBでもプレー可能で、4バックを導入した堀監督時代にもSBのポジションを確保し、2017年に公約通りのACL優勝メンバーになります。

海外挑戦は、このACL優勝の直後、ベルギーリーグのシントトロイデンに移籍してからです。このあたりから日本代表にも入るようになり、今のポジションであるアンカーが定番になります。シントトロイデンは日本人選手を多く集め、移籍金で商売すると明確に割り切っているチームで、ここでの活躍が評価されてドイツ1部のシュツットガルトに移籍します。

シュツットガルトでは、相手との体の競り合いである「デュエル」に強いことで知られていました。2年連続デュエル王と活躍したことが評価されて、30歳にしてイングランドの名門リバプールからオファーを受けて移籍します。リバプールはちょうど、ボランチのファビーニョとヘンダーソンがサウジアラビアリーグに引き抜かれていたので、その代役がどうしても必要なチーム事情がありました。

リバプールでのプレーを見ると、4-3-3のアンカーポジションで、相手の攻撃的MFに対して少しでも遅らせるのが彼の役割です。相手が寄せてくると見ると素早くCBやGKに返す動きもできています。時にはドリブルで上がって相手バイタルエリアに出ることもありますが、基本は相手の攻めに対してせき止める「門番」が彼の役割です。

浦和でプレーした選手が、名門リバプールで常時試合に出られるところまで行けたのは感慨深いです。チームが目指すサッカーと選手のプレースタイルが合うかどうかという、運不運も時にはありますが、遠藤の場合はちょうどアンカーが彼向きのポジションだったことが、この成功の要因だったことでしょう。
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バルセロナ対マジョルカ

2024-03-13 20:56:17 | ワールドサッカー
ラリーガ(スペインリーグ)のバルセロナ対マジョルカのビデオを見ていました。バルサは欧州CLのナポリ戦を3日後に控えているチーム事情があり、このマジョルカ戦ではエースストライカーのレバンドフスキをベンチスタートにしてきました。代役のCFにはユースから昇格した18歳のグイウを起用してきましたが、序盤はマジョルカの健闘が光る試合になります。

マジョルカを率いるのは元日本代表監督のアギーレ氏で、バルサに対抗するためには堅い守りからの速攻を出したいという狙いが見て取れました。マジョルカは5-3-2の布陣を引き、バルサが誇る右FWの16歳、ヤマルに左アウトサイドのラトががっちり付き、2トップはポストプレーヤーのムリキとスピード型のラリンという、合わせやすいコンビを組ませてきました。

マジョルカにとって狙いどころは左SBのカンセロ(写真)のところで、バルサがカンセロの攻撃参加を一つの攻めのパターンにしていることから、高い位置を取っているカンセロの裏のスペースにラリンを走らせたいという狙いも見られました。そのため、マジョルカにとって、バルサのパスを高い位置で取れば一気にチャンスが狙えた場面も作れました。

これに対し、バルサは自陣ではいくらでもボールが持てたものの、マジョルカの5バックの網にかかってシュートがことごとくブロックされます。前半22分、マジョルカが攻めた裏をカウンターで仕掛けたラフィーニャ(写真)がマジョルカDFに足を踏まれたというVARの判定になりPKになります。しかし、このPKを蹴ったギュンドアンが相手GKライコビッチに止められる痛恨のミスをします。

後半も、バルサが押し気味に試合を運ぶものの、シュートがブロックされる展開が続きます。そんな展開を打ち破ったのはヤマルでした。右サイドでドリブルを仕掛け、相手DFが利き足である左足のコースを消しに行く守備をするのを逆手に取って、切り返して左足のコースを一瞬空けて、左足で巻くように放ったシュートがサイドネットに刺さるゴールになります。

この1点が決勝点になって、試合は1-0でホームのバルサの勝利に終わりました。ペドリ、デヨングと負傷者続出のバルサは、この試合でもラフィーニャが負傷交代するなど今後に不安も残しましたが、それでも力をセーブしながら勝ちに行ったこの試合で狙い通りの勝利を収められたことは、今後の戦いにもつながるでしょう。

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北朝鮮戦(H)プレビュー

2024-03-12 20:27:57 | ワールドサッカー
来週の木曜日、日本代表はW杯アジア2次予選の第3戦、北朝鮮戦です。会場は国立競技場です。新装なった国立競技場でW杯予選が行われるのは初めてですが、おそらく満員の観衆が日本代表を後押しするでしょう。もっとも、相手の北朝鮮も、在日朝鮮人が大挙してやってくることが予想できます。相手の応援もそれなりに響いてくるでしょう。

対戦相手の北朝鮮は、ラフプレー連発のイメージもあるでしょうが、過去に来日した北朝鮮代表は組織的には統制が取れているチームが来ることが多かったです。外国人監督を呼んで、どういう意図で攻撃を組み立てるかを明確にしている戦い方をしていたこともあります。しかし、元川崎フロンターレの鄭大世が1トップだった時代を例外として、決定力不足のチームだったことが多かったです。

日本代表との対戦は、ホームでは日本が勝つことが多かったものの、2005年最終予選はロスタイムの大黒のゴールで、2011年の3次予選はロスタイムの吉田のゴールで辛勝と、苦しめられた相手です。アウェイの会場は平壌の予定で、国交がないためどんな環境が待っているか日本サイドが事前に視察できないため、何が待っているかわからない怖さがあります。

それを考えると、このホーム戦は何が何でも勝っておきたいです。この試合を勝利して3連勝としておけば、仮にアウェイの北朝鮮戦を敗れてもまだ通過の可能性を残せます。北朝鮮のここまでの成績は、シリアとの初戦を0-1で敗れ、ミャンマーに6-1で勝利して1勝1敗の成績です。北朝鮮サイドとしても、この日本戦を勝てば首位に勝ち点で並ぶチャンスなので、高い集中力で臨んでくるでしょう。

まだ寒さも残る3月の国立競技場で、この2次予選の行方が左右される、この試合は重要な試合になります。ホーム戦は日本テレビ系で全国放送もあります。欧州でプレーするビッグネームが揃うことも注目ですが、それよりはそういうスター軍団が、何が何でも勝ちに行く気持ちを見せてくれることを期待したいです。
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