Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

セルタ対Rマドリード

2023-09-01 22:00:26 | ワールドサッカー
先週土曜日のラリーガ(スペインリーグ)、セルタ対Rマドリード(以下レアル)のビデオを見ていました。今季初めてレアルを見るということもあって。アンチェロッティ監督がどういうチームを作っているかを中心に見ました。レアルはCFのベンゼマがサウジアラビアに移籍しており、一時はPSGのエムバペ獲得の噂もありましたが、アンチェロッティ監督がこれ以上の補強は否定しています。

それを補う策は、ドルトムントから獲得したベリンガムの使い方でした。レアルは4-4-2の中盤ダイヤモンドの布陣で、2トップはウイングタイプのビニシウス(写真)とロドリゴです。スピードという意味では申し分ないこの2トップですが、CFタイプではないので、どうしてもクロスを放り込むと合いにくいです。そのため、トップ下のベリンガムを「偽10番」のように時折FWのラインに入れて、ベリンガムのヘディングで点を取ろうとする手です。

ベリンガムはカタールW杯のイングランド代表ですが、当時のポジションはボランチでした。20歳と若いベリンガムなので移籍金は150億円と高かったですが、この新布陣にベリンガムも意欲的で「ここ(レアル)に来て伸びている」とのコメントです。ベリンガムにその役割をさせる分の守備は、サイドのMFのバルベルデ(写真)とカマビンガが埋める約束事になっています。

もっとも、この試合はセルタの粘りに苦しんだ試合でした。序盤、3バックで守りを固めながら右アウトサイドのミンゲサを使うセルタの攻めが機能しており、ミンゲサのクロスからこぼれ球をセルタMFが押し込みますが、これはVARの結果、中央で競ったラーセンがGKケパのユニフォームをつかんでファウルしていたとして取り消されます。

また、レアルもビニシウスが前半15分で負傷交代するという誤算もありました。これで途中投入されたFWホセルが、最初はベリンガムとの役割分担が上手く行かず、中央に張りすぎてベリンガムに上がれるスペースを作れませんでした。それでも、このチームは後ろからいろんな選手が出ていけるのが強みで、バルベルデもシュートを意欲的に放ちます。

ゲームは最後、CKからホセルが頭でコースを変えたところを、ベリンガムが頭で決めて1-0でレアルの勝利に終わりました。ベリンガムの「偽10番」は彼に今季4得点が出て結果が出ており、この策で10月末のクラシコをどう戦うか、楽しみになってきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アップルパンチ(外崎修汰)

2023-09-01 20:57:30 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、写真の外崎修汰選手の先制2点タイムリーを足掛かりに相手先発石川を攻略し、6-0とソフトバンクに勝利しました。今日のネタはヒーローの外崎です。今季は最下位に低迷しているライオンズはなかなかメンバーを固定できない苦しいチーム状態ですが、二塁手の外崎はほとんど試合に出続けており、松井稼頭央監督の信頼を得ています。

外崎は青森県弘前市の出身で、地元の弘前実業から富士大に進み、ライオンズにはドラフト3位で入団しています。実家がリンゴ農家というのは、ファンには広く知られており、そのパワフルな打撃をファンは「アップルパンチ」と呼びます。外崎はもともとは中島(現巨人)がFAで抜けた遊撃手の候補の一人でしたが、辻監督がその打撃を評価して、右翼手で出番を与えたことがレギュラー定着のきっかけになりました。

当時の外崎は、スタメンで右翼手で出ながら、試合の途中で中村剛也の守備固めで三塁手に回っても守備がこなせる便利さで重宝されます。打撃については当時の辻監督が我慢して使った印象もありましたが、それでも2割7分は安定して打てて、本塁打も最高で26本も放っています。その外崎の便利さが生きたのが、正二塁手だった浅村(現楽天)がFAで抜けたときの対応でした。

外崎は二塁手と右翼手の両方で出られる準備をキャンプからこなしており、その結果二塁手の山野辺と右翼手の木村がポジション争いをするという、チームにとっては良い循環を生みました。結果的には外崎は二塁手に定着することになり、遊撃手が名手の源田なので、この両者のコンビプレーがライオンズを救った場面も多く見られました。

昨年オフ、FAになった外崎の動向は注目されていました。もっとも、その年の成績が打率2割1分と良くなかったことで、本人的にもFAは無理と感じていたかもしれません。ライオンズと4年契約を結んで残留することになったので、次にFAになるときは34歳ということで、生涯ライオンズに近い状況でしょう。チームでは副キャプテンでもあります。

今後は、源田と二人でライオンズを引っ張る役割が期待されます。故障でもない限りこの二人はほぼ出続けるので、若手の良い手本になって欲しいです。まだ、外野手の3つのポジションは固定した選手がいない状況が続きますが、これから松井稼頭央監督の「走魂」野球ができるように、チームトップの盗塁数を誇る走塁面でも外崎の影響は大きいでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする