Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

手鉤 テカギ

2021-03-25 20:11:12 | 色々な道具
荷物や魚を運ぶ為の道具に手鉤 テカギと言う物があります 荷カギや鯨カギと呼ばれる事も有ります
どの様な物かご紹介させて頂きます





この道具には色々な呼び方が有る様です 手鉤 テカギ 荷鉤 二カギ 鯨鉤 クジラカギ等と
書かれているのを見る事が出来ます 最近ならマグロ漁がテレビで良く放映されますが
市場で魚をこれで荷捌きしている場面が有りますね






道具の先端は少し曲がった金属製でここで物を引っ掛けます
木製の柄の先端は膨らんでおり手が滑り難い形状になっています






この商品名は荷カギと書かれています 同じ会社の物で
クジラカギと書かれている物が有りますが、この会社では
柄の長さで呼び名を変えている様です 
新潟県の浅野木工所と言う会社ですが当然他のメーカーの
商品も有ります






設備屋=水道屋が本職の私がこの様な道具を何処で使うかと
言いますと・・




これは工事現場の仮設トイレの配管をしている様子です
この青色のトイレ本体を動かす時に指が掛かる所が無く
大変持ち難くくて困ります 

先日これを運搬している本職の人が今回の手鉤を使って
いとも簡単に動かすのを見て私も新たに購入しました






仮設配管は工事期間中だけですので土の中の埋設配管は
必要箇所以外出来るだけしない様にしています
これは違う現場ですが概ねこの様な配管をします
配管ルートや継手の使い方は職人のセンスがそのまま出る
部分ですね






道具は買った状態のままで使っても問題は無いのですが
少し手を掛けます この矢印の木を彫り込んだ部分の角が
立っています このまま使うとここが欠けるでしょう
面取りをしてやります




角を少し削り粗研ぎのペーパーで均しました






先端の金属部分に少し錆が出ていたのでここも磨きました




この道具は鳶口 トビグチの一種だとも言われています
鳶口は林業や消防関係の仕事で使う物で少し先端の形状が
異なります






私が何時もする事ですが持ち物には名前を・・・
今回は彫刻刃で彫りましたがかなり硬い木でした




木材は樫と書かれています この長桂と言うのはどんな意味
なんでしょうか 桂と言う木も有りますが樫との関連が解りません






墨壷に使う朱墨を使います






私が彫れるのはこの程度です 木製の道具に見事な字で
彫っている職人さんが居ますがその様な人は凄いと思います




マスキングをして金属部分に錆止めをスプレーしておきます






この透明の錆止めはとても便利です






使えば塗料は剥げますが頻繁に使う道具では無いので
使うまで錆を進行させない為の処理です





今回の道具は何件かのお店に見に行きましたが手鉤を知らない店員さんが多く居ました
昔なら氷屋さんが使っていましたし米俵の運搬にも使っていたんじゃ無いでしょうか





関西の桜の開花は関東に比べ少し遅かったですが自宅マンション横の公園にも
やっと咲き始めました しばらく楽しませてくれそうです
今回の道具 次の仮設工事で使ってみるのが楽しみです


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2 コメント

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Unknown (にわ まこと)
2021-03-26 11:57:27
にわです。
この道具、氷屋さんでも使ってますよね。今は紙の袋になってしまったけど、お米などの穀物を入れるずた袋も、この爪で引っかけて運んでたような記憶があります。
返信する
にわ まことさん (Kino)
2021-03-26 20:59:42
そうですね 一番最初に思い出したのが氷屋さんでした
お米のズタ袋 どんごろす(麻袋)などにも使っていたイメージが有ります
男らしくて何か 粋 を感じさせる道具ですね

今でも色々な道具や工具を買いますが この手鉤は使うのが凄く楽しみです
返信する

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