Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ペダル デュラエース 組立 調整

2009-07-07 20:19:25 | 自転車整備 ペダル
先日からしている シマノのデュラ PD-7750 SPD-SL ペダル
これの分解整備も今日で完了します 今回はデュラのペダルの
構造が複雑なのでこの際 細かな処まで検証もしたくて少々
時間を掛けました では昨日の続きです




先日はこの回転軸 axle アクスルの組み付けが終わった処
まででしたね




今日はこのペダル本体の奥 ここの回転部分を組んで行きましょう
この奥には ペダル軸受けと玉受けが装着されています 
この部品は取り外しが出来そうに有りません






この奥の玉受けにグリスを塗布します 注射器に入れた
マイクロロンを注入 少し量が多かったですが ま良いでしょう






スチールボール 3/32 をピンセットで入れます
玉受けの外周に並べ 個数は 9 個です
この作業は中を照らす 懐中電灯が有れば良いですね




スペサーを入れます 特に特徴の有る物では無く
普通の平ワッシャーです 外径は 12mm






このスペーサーをどの様に奥まで入れようかと思っていたのですが
外径 12mm のアルミパイプが有ったのでそれを使う事にしました




上手く真っ直ぐに入りました これでスチールボールが
こぼれる事は有りません このスペーサーも整備性を
考えての物だと思います 回転に影響を与える物ではなさそうです






次は金属スリーブを入れます これはニードルベアリングの
接触部分になります これにも先程のアルミパイプを使います




これも上手く入りました 

実はこれと先のスペーサーはシマノの展開図や
スモール部品図にも載っていないんですよ
おそらくシマノもここまでばらすと言う発想が無いのでしょね






次はニードルベアリングを組みます これは樹脂製のケースに
ニードルを乗せて 指で押えると簡単に組めます ニードルは 8本です




昔は自転車には使わなかったベアリングですね






ここでニードルベアリングにグリスを塗布し 先に組み終えた
ペダル軸の先に差し込み そのアクスルをペダル本体に装着します






アクスルをペダル本体の奥まで差し込み ワンボルトを締め込みます 
このボルト 右のペダルは逆ネジです

この時 スチールボールが正常に入っているか良く確認して下さい
小さな鋼球は良く重なる事が有ります これは自分の指先で感じる
しか方法は無いですね






ペダルの組み付けの最後は玉当りの調整です
ロックナットは 20mm ワンボルトは 17mm の薄型スパナを
使います

デュラの回転部は結構ストライクゾーンが広いので そう難しくは
有りませんが ピンポイントを狙うならそれなりに神経を集中して
調整する必要が有ります

ここの玉当りの調整は 昨日も書きましたが ハンガー小物の
左側と構造、仕組みは一緒です






完璧に整備が終わりました このデュラのペダルだけで
長くお付き合いを頂きました 

ご自分でデュラのペダルのメンテナンスをされる時 この一連の
日記がお役に立てば幸いです

一連の過去日記
【 ペダル デュラエース 組立 Ⅰ 】
【 ペダル デュラエース 部品構成 】
【 ペダル デュラエース 分解と構造 】 


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