MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」

2011-03-31 01:28:17 | ライヴ&イベント



東日本大震災からまもなく三週間になりますが、復興まではまたまだ先は長いですね
そんな復興支援のチャリティに動いたのがサッカー界ことサッカーファミリー
そのチャリティマッチが長居陸上競技場で開催されたので行って来ました

行って来ましたと一口に言うのは簡単なんですが、このチケットがあっという間に完売したプラチナチケット!
しかし発売日の午前10時に携帯から何と1分足らずでゲットに成功!今夜の観戦となりました
当日チャリティグッズが12時より販売と言う事で地元の利を生かしチャリンコで行くと早くから長居公園はサッカー一色!
まだ10時半なのに各カテゴリー入場口には徹夜組とおぼしき面々がシートを引いて座り込んでいます
グッズコーナーも日本代表&チャリティシャツとJリーグ選抜のシャツとタオルの販売を別々で売ってまして、それぞれに長い列が出来てます
しかし1番数が多いと思ってたチャリティシャツが限定300枚て事で呆気なく売りきれてしまったのは残念でしたね




↑朝から大盛り上がり

グッズを買って一旦家に帰り、夕方再び長居公園へ行くとさすがに、ますます賑わっております
競技場前に大きなフラッグか置かれていて、そこへサポーターの皆さんが色々メッセージを書き込んでいたり、Jリーグの選手が募金活動していたりとある種独得のムードがあります
グッズもタオルは完売したようで、あとは日本代表のレプリカと黄色いJリーグ選抜のシャツのみのようです
グッズの列はたいした事ないんですが、凄まじいのが競技場に入る行列!
今回は全て自由席とあってどのカテゴリーも果てしなき行列が出来ておりまして、私はメインスタンド側のカテゴリー1なんですが、歩けどもあるけども最後尾が見つからない!
やっと最後尾のプラカードを見つけたのは列の初めから十数分過ぎた頃でした・・・
ここにくるまで汗をかきましたよ~はぁはぁ言ってる人までいます

↑思い思いのメッセージを被災地へ

↑日本テレビのラルフ鈴木アナウンサーもレポート中

↑果てしなき行列

しかし開場し列が動き出すと案外早く入場口まできました
ゲート前のグッズ売り場では岡田武史氏、セルジオ越後氏、小倉隆史氏がブルーのシャツを着て、なんと販売のお手伝いをしておるではないか。
岡ちゃんもニコニコしていて気さくにサインなどしております
スタンドに入るともう結構埋まってきています
私は北側よりの比較的に空いてる上段に席を後から来る友人の分と確保し、中をウロウロ・・・
そしたらある一角に多数の人だかりが!
よって見ると元日本代表の井原氏と秋田氏が募金箱の横で募金の呼びかけをしております
そしてその募金をするのにまた行列が出来ております(とにかく今日は行列の嵐!)


↑井原、秋田氏も募金の呼びかけ

せっかくだから私も列に加わると、しばらくして私の横を井原と秋田が歩いていくでないか・・・どうやら彼らの出番が終わったようです
「え~!」と行列から一斉に落胆のため息がもれます。
でも募金は続いております・・・ただ2人がその場を離れただけです。
それでも募金の列から離れる人はあまりいません・・・一応は募金はしていきましたよ
変わりにJリーグのユースの選手が立ってるんですが、正直ユースの選手なんて誰ひとり知らない私にしたらバイトの兄ちゃんと変わりません
募金をすると先方から「ありがとうございます!」と握手してきたが、「あんた誰やねん!」てのが正直な感想です



さぁいよいよ試合のムードが高まってきました!
日本代表チームのバスがスタジアムに到着してリアルタイムの映像が大型ビジョンに写し出されるとギャ~と大歓声!
陽が落ちてムードも最高潮で両軍のメンバーが紹介されるたびに割れんばかりの歓声です。
でもこの中かで一番歓声が大きかったのは三浦和良選手だった。
さすが人気はまだまだ絶大ですね~ちなみに2番目に大きかったのは中村俊輔選手

さてSAMURAI BLUE(日本代表) vs. Jリーグ TEAM AS ONEの一戦がいよいよ始まります
お馴染の♪FIFA Anthemで両チームが入場です
そのままピッチに両軍が並びチャリティマッチの横断幕の前で両軍のキャプテンの長谷部と中沢がメッセージを伝えています
そのまま国歌斉唱歌手に決定した倉木麻衣ちゃん登場。
大型ビジョンの倉木麻衣はやや緊張気味に見えるが、厳粛なムードの中堂々と君が代を歌いました
先発メンバーがピッチの中央に集まり円形で並んでおります
主審の笛の合図で東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方への黙とうが行われました





さぁいよいよ試合のホイッスルがなりました!
SAMURAI BLUEはさすがにアジアチャンピオンらしい積極に攻めたてます。
対してTEAM AS ONEはどうしても豪華メンバーとはいえ急造チームって事で思うように攻めれないって言う風に見えました
主導権は終始SAMURAI BLUEが握ってる感じですが、上から見てると誰が誰やらよくわからん!
本田と中沢は分かり易いかしてよく分かるんだが・・・
でも本田選手がボールを持った時の素早いプレー、その横を回り込んでくる内田選手のスピードの速いこと・・・さすが日本代表は違うな~と感心。
そんな中遠藤選手のフリーキックでSAMURAI BLUEが先制!
場内が凄い歓声で揺れてます。
そしてSAMURAI BLUEの圧倒的なペースのまま岡崎選手のゴールで早くも2点目!
チームとしての完成度の違いを見せつけます
途中キーパーが川島選手から西川選手に変わったが前半は選手の交代はほとんどなく終了。

そして迎えた後半はSAMURAI BLUEは選手総替えで何かまったくの別チーム見たいになってしまった
ここでJリーグ TEAM AS ONEが攻め込むシーンも増えてきます
でも前半のスピーディな展開から見るとややこれと言った見せ場も無く時間が過ぎてる感じ・・・選手交代も頻繁になってきた。
中村俊輔選手の加入で大きく沸くけど、やや試合が膠着してきたそこに投入されたカズこと三浦知良選手の登場で雰囲気が変わってきました
ピッチに居るだけで雰囲気を変えてしまう圧倒的存在感はどの代表選手にも無いものですね
カズがボールに触ると盛り上がる、そんな雰囲気の中このチャリティマッチ最大のハイライトが訪れます。
田中 マルクス闘莉王のヘッドからのボールが前線に居たカズの所にドンピシャのアシスト!
キーパーと1対1になった瞬間のスタジアムの大きな期待のどよめきは凄かったですね~
そしてシュート決まったときの物凄い大歓声!今夜一番も盛り上がりです
ゴール裏で解禁宣言していたカズダンスを舞うカズの姿はまさにスーパースターの輝き!

出来すぎと言えばそれまでだけど、こういう特別の意味合いのもった試合でもっとも決めるべき男が決めた
まさに全ての人々に勇気を与えるような一撃は、今の日本代表の選手では出せないその神がかり的なまでのカリスマ性と相まって被災地だけでなく全ての人の心に響くゴールではないでしょうか?
負けてるチームが1点返しただけのゴールなんだが、その一撃が遠藤の岡崎のゴールをすっ飛ばしてしまうインパクトは並みの選手では真似のできないものがあります
実力のあるものが勝つ世界ではあるんだが、ことプロスポーツとなればやはり千両役者と言うのは必要不可欠・・・そんな事を感じさせてくれるゴールだった
誰が決めるゴールよりも今夜はカズが決めるべきゴールだったのでしょう。
復興に向けて国民一丸でがんばろうと言う中、カズの元にボールが来てそして見事決めた・・・出来過ぎなくらいの展開はまさにきっと日本は復興出来る・・・そんな思いを馳せる奇跡の一撃だった。




試合は2-1でSAMURAI BLUEの勝利でしたが、試合後両チームが長いフラッグを持って場内一周する姿は感動的すらあります
東関東だけでなく日本一丸で頑張って行こう・・・そんな思いを感じさせる素晴らしいイベントでした
開催の賛否はあったでしょうが、開催してよかったと思いますね





2011.3.29(火) 大阪長居スタジアム 19:20 カテゴリー1 メインスタンド A-41-98

No.022 「あしたのジョー」 (2010年 131分 シネスコ)

2011-03-27 01:24:28 | 2011年劇場鑑賞
監督 曽利文彦
出演 山下智久
   伊勢谷友介
   香里奈



この日2本目の作品は同じTOHOシネマズなんばでの鑑賞
今更ながら?の「あしたのジョー」です
もう終わりかけのシネコンもあるぐらい上映始まってだいぶん日にがたってます
アニメの実写化ですが、最初にこの企画知った時は何となく実写ではアニメ版の味わいが無くなるやろうな~と思いましたがね~

(あらすじ)

東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈(山下智久)は、元ボクサーの丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。
丈はそこでプロボクサーの力石(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく・・・



冒頭にあの魂揺さぶられるアニメ版のテーマ曲のイントロが流れた時は「おっ!」と思ったが尾藤イサオの歌声は流れず、音楽だけだったのにやや拍子抜け。
開始早々山ピーの矢吹丈に何となく違和感覚えつつ、また香川照之演じる丹下段平のかくし芸大会のコント見たいな特殊メイクに笑いこらえながら見てたけど、気が付いたらストーリーに知らず知らず入って行ってた・・・
オリジナルのストーリーに沿って展開して行くから解りやすいけど、あの実写リメイクの「ヤマト」よりはこちらの方がはるかに面白いように思った。

特に伊勢谷友介が登場してから、この映画はがぜん面白くなってくる
矢吹丈と力石のライバル関係が全面に押し出される中盤はまさにボクシング映画の定番的な展開だけど肉体改造してまでこの映画に取り組んだ2人の本気度が画面から伝わってきて迫力あるドラマとなってました
特にストーブの部屋から出てきた伊勢谷友介の人相の変わりようは凄まじいし、絞りに絞ったボディは現役チャンピオンも太鼓判を押すぐらいの完成度。
役に成り切るというよりボクサーになりきった2人の姿勢が、一歩間違えば底抜け実写映画になるのを救ってます
香川照之演じる丹下段平も段々と見慣れてきたしね(笑)



しかしボクシングファンで有名な香川照之は楽しかったやろうね~この仕事・・・
その芝居ぶりからも楽しそうなのが何となく伝わってくるようで何か微笑ましかった
でも苦言言えばエンディングテーマは宇多田ひかるよりも、男の世界が伝たわるような渋い主題歌にしてほしかった・・・やはり尾藤イサオ聞きたかったな~



★★★★ 2011.3.24(木) TOHOシネマズなんば スクリーン3 21:10 C-3



NO.021 「SP 革命篇」(2011年 128分 ビスタ)

2011-03-25 23:51:01 | 2011年劇場鑑賞
監督 波多野貴文
出演 岡田准一
   香川照之
   真木よう子



久しぶりの劇場での映画鑑賞となりました
あの地震の前夜に「ヒアアフター」を見て以来となるのですが、思えばあれから2週間もたつのですね
まだまだ拡大していく被害、原発の放射能の問題、そして関東から東北方面への大規模な計画停電・・・まだまだ復興に向けて本格的に動くには傷が大きい・・・それとバカちんなセリーグオーナーたち2週間によるプロ野球開幕問題もあったね
あっと言う間に過ぎた2週間でした

(あらすじ)

官房長官を狙ったテロから2か月。
警視庁のSPである井上(岡田准一)は上司の尾形(堤真一)への不信感を募らせながらも、尾形の指令で国会での警備を担当することになる。
そして麻田雄三(山本圭)内閣の不信任案の採決が行われようというそのとき、国会議事堂で銃声が鳴り響き……



公開が始まる前にTVでこの映画のTVシリーズのダイジェストのような番組をしていたので、TV版は見た事のなかったので録画していたのだが・・・予習の為見ようと思っていたが、結局見れないままこの映画版を見る事になってしまった・・・まぁ映画版の前作見てるからいいか

前作「SP 野望篇」の後を受けての作品ですが、この作品でSPの尾形と政治家の伊達の目的が明らかになる。
冒頭からテンポよくストーリーが進んでいきます。
この手の作品はやはりテンポが大事と改めて思います
国会議事堂を占拠するというテロリストまがいの行為に走る尾形率いるSP軍団とその密閉された国会議事堂の中で岡田准一扮する井上らSPがどう対処するのか・・・まるでダイハードな感じの展開だが、最近の日本映画ではエンターティメントとして楽しい映画となってます



こういうクーデターが起こってもおかしくないかも知れないけど、ただこの作品に関してはあまりにもSPが全面に出過ぎ。
ま、SPと言うタイトル付いてるんだから当然ではありますが、これだけの大事なのに警察らの動きがほとんど描かれないのがやや不自然。
ま、議事堂内だけのドラマ展開って言う風に見れば納得も行くが、もう少し外部の動きがあっても良かったかも?
しかし128分のほとんどが国会議事堂のシーンで飽きさせず引っ張ったのは、こう言う映画がハリウッドと比べるとダサダサだった頃と比べると良くなったもんだ。



★★★★ 2011.3.24(木) TOHOシネマズなんば スクリーン6 17:00 B-9

No.020「恋とニュースのつくり方」(2010年 107分 シネスコ)

2011-03-16 00:17:18 | 2011年劇場鑑賞
監督 ロジャー・ミッシェル
出演 レイチェル・マクアダムス
   ハリソン・フォード
   ダイアン・キートン



東日本巨大地震の報道が連日なされ、しかも事態がますます悪化していく状況に関西圏からも胸を痛めずにいれないです
その地震に影響でこの映画の前に見た「ヒアアフター」が打ち切りになったらしい。
また「唐山大地震 想い続けた32年」「ザ・ライト -エクソシストの真実-」も延期・・・
映画界にも影響が出てる今回の災害、ライブイベントやスポーツなども延期になってるだけに事態は多方面に深刻となってます
その「ヒアアフター」と続けて見たこの「恋とニュースのつくり方」はガラっと雰囲気の変わった作品です

(あらすじ)

失業中のベッキー(レイチェル・マクアダムス)はニューヨークで朝番組のプロデューサーに採用されるが、それは局に見放された超低視聴率番組だった。
彼女は番組を建て直すため大御所の報道キャスター、マイク(ハリソン・フォード)を起用し、やがて同僚のアダム(パトリック・ウィルソン)と恋に落ちる。
恋に仕事に順調なスタートを切ったベッキーを、思わぬ事態が待ち受けていた……



色んな意味で楽しい映画でした・
アメリカ映画らしい作品で、若きヒロインのプロデューサーがベテランのキャスター相手に四苦八苦・・・その相手がハリソン・フォードとダイアン・キートンで、しかもこの2人が仲が悪い!
コメディ映画として設定も面白いし、同僚とのロマンスなどもありまさにアメリカ映画らしい明るい映画でした

何と言ってもハリソン・フォードとダイアン・キートンの2人の存在が効いてます
互いに譲らない我の強さに「イイ歳をした大人が・・・」とツッコミたくなる面白さがあるし、ライバルというよりも犬猿の仲って感じをこの2人のベテラン俳優が見事に演じています
ハリソン・フォードの嫌~なキャラがまた笑わせます
そしてそれを受けるダイアン・キートンの笑って受け流す皮肉っぽい態度がまた絶妙です
主人公のレイチェル・マクアダムスもさる事ながら、この2人の存在感がこの映画の命だと思いました



かつてウィリアム・ハート主演の「ブロードキャストニュース」と言う作品があったけど、今回もその映画同様にTV局のそれもニュース番組の舞台裏を興味津々と見せてもらいました。
ただ邦題はなんか的外れ気がしますね~



★★★★ 2011.3.10(木) MOVIX八尾 シアター10 21:50 F-4





No.019 「ヒア アフター」(2010年 129分 シネスコ)

2011-03-14 00:12:11 | 2011年劇場鑑賞
監督 クリント・イーストウッド
出演 マット・デイモン
   セシル・ドゥ・フランス
   


今のこの時期にこの映画の順番になってしまいました・・・
3月10日の木曜にこの映画を見たんですが、オープニングの洪水のシーンのリアルな描写が凄まじく印象的だった。
しかしその十数時間後にあんな恐ろしい実際の映像を目にするとは夢にも思いませんでした
3月11日に東日本巨大地震が起こり、TVで流された大津波の映像はショッキングでした
まさの前日映画で見たような、あっと言う間に津波が街を飲み込んでいく光景がそこで流されていて、映画の中でしかあんな光景は見た事もないし、まさかこの日本で目の当たりにするとは・・・
あんな映像はILMとかデジタルドメインの特撮だからこそ・・・と思って映画の中の出来事として見ていた事柄が実際にそれを上回る自然の破壊力と凄まじさを見せつけられた思いでした
被災された方々にはお見舞いと亡くなられた方にご冥福をお祈りいたします

(あらすじ)

霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。



津波で臨死体験した女性、双子の兄を交通事故で亡くした少年、そして霊界と交信できる能力に嫌気をさした男。
3人の登場人物が共通するのは死・・・
人間死んだらどうなるのか?という素朴な疑問とともにこの映画は死後の世界や霊界をテーマにしたクリント・イーストウッド監督にしては珍しいテーマといえましょう

でもそういう超異常現象を描いたオカルトチックな作品ではなく、いろんな意味で死というもの取りつかれた者たちが癒しと安らぎを求めてさまようドラマ。
臨死体験により人生の考え方が変わったTVキャスターが誰からも理解されず、孤独になっていく姿は死と言うもの触れてしまった事の代償のようです。
そんな彼女が安らぎを得るにはその死と言うものに対して解りあえる人間と出合えることでないでしょうか。
この映画の登場人物たちが死というものを介して交わっていく展開がまさにそれを物語ってるかのようです



淡々と静かに進行していくドラマの展開はクリント・イーストウッド監督の演出の冴えとその語り口がどことなく優しくもある。
深い味わいの作品で、凄まじい迫力だった冒頭の災害シーンが終わって見ればさほどインパクトが強くなく感じるから不思議だ。
それだけドラマがしっかりしてるって事でしょうね



★★★★ 2011.3.10(木) MOVIX八尾 シアター7 18:40 E-12




No.018 「パラノーマル・アクティビティ2」(2010年 91分 シネスコ)

2011-03-12 00:03:10 | 2011年劇場鑑賞
監督 トッド・ウィリアムズ
出演 ケイティー・フェザーストン
   スプレイグ・グレイデン
   ブライアン・ボーランド



MOVIX八尾に久しぶりにやってきました
来週は映画を見にいけないので今回は一気に続けて見るつもりです
その1本目がこの「パラノーマル・アクティビティ2」です
館内は若い男女で平日ながらも結構な入りです
開始前から私の後ろの10代と思われる若い一団はワクワクしてるのが手に取るように感じます
これゃ悲鳴が巻き起こるかもね~ホラー映画としては実に良い環境です

(あらすじ)

ある日、クリスティ(スプレイグ・グレイデン)とダニエル(ブライアン・ボーランド)が外出先から帰宅すると、家の中は足の踏み場もないほど荒らされていた。
奇跡的に彼らの幼い息子の部屋だけは無事だったものの、家族の不安は募る。
ダニエルはすぐに何台ものセキュリティーカメラを家中に配置するが、同時に家の中では奇妙な現象が起こり始め……



もう無理やりに作った続編というのがありありで酷いもんでした
たしかに大きい音などでドッキリさせる場面などで館内の女子たちは悲鳴を上げてたけど、所詮それだけの作品
お化け屋敷的な感覚という感じ・・・

しかもフェイクムービーとしても前作以上に臨場感もなし!
暗視カメラを使って怪奇現象を表現するのはいいとして、それをつなぐ手持ちカメラでの映像に必然性が感じられない。
どんな状況でもカメラを回す姿はあまりにも不自然で白けます
また住人たちの会話もいかにも映画のようなセリフ回しで、素人ぽっさが感じられない
これなら普通にオカルト映画の劇映画として撮影した方が自然です(特にクライマックスはもう普通の映画になってます)
そういう意味ではフェイクムービーとしては下手くそな演出といえましょう



キャー!キャー!言っていた館内の若者たちも後半になるにつれ無反応になっていったのが、この作品のつまらなさを物語ってるようです
性懲りもなくまだこのシリーズは続くようですが、もう辞めた方が良いですね
冒頭に「エンドロール後に衝撃の真実が明らかになるので最後まで席を立たずにみて」云々という文字が出るけど、お急ぎな方は遠慮なく席を立ってください!(笑い)
忙しいのに我慢して最後まで見てたら腹立ちますよ~



★ 2011.3.10(木) MOVIX八尾 シアター8 16:40 E-12

No.017 「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」(2011年 128分 シネスコ)

2011-03-06 00:09:29 | 2011年劇場鑑賞
監督 平山秀幸
出演 竹野内豊
   ショーン・マッゴーワン
   井上真央



久しぶりにアポロシネマ8にて映画の鑑賞です
ま、平日という事もあり席はガラガラです
GW目前にすぐ隣に巨大複合施設がオープンするのでこのシネコンも大賑わいする事でしょう
そういう事から完成まではこの周辺は工事の関係上、非常にごちゃごちゃしておりましてチャリンコ止めるのも一苦労っと言った状況です
久々の邦画の戦争映画ですが・・・邦画の戦争映画は結構期待裏切られるんですが果たして?

(あらすじ)

1944年、太平洋戦争末期。サイパンに、アメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、恐れられた一人の日本人、大場栄大尉(竹野内豊)がいた。
大場は47人になりながらも仲間の兵士たちと共に16か月間敵に立ち向かい、多くの民間人を守ってきた。
やがて彼の誇り高き魂は日本人だけでなく、アメリカ人の心も動かしていく・・・



こういう映画は妙に堅苦しくなるか、または底抜け大作の仲間入りするような駄作になるかのどちらかのパターンが結構多いけど、今回はその中間・・・という意味ではまずまずではないでしょうか?
まず主役の大場栄大尉を演じる竹野内豊が変に力む事無く演じてるのがよかった
だいたい役者によっては変に力んで、いかにも熱演してます!って感じが返って白々しくなり、興ざめしてしまうパターンが多いけど、適度な力の抜き具合が良くて竹野内豊さんが自然体で演じてるのが良かったと思います
きっと体も絞ったんでしょうね~邦画の戦争映で若手俳優が演じる時に感じる不自然さが無かった



この映画は実話だそうですが、圧倒的戦力のアメリカ軍に対して47人の兵力で対抗した日本兵に対して、アメリカ軍の将校が敵でありながら尊敬してしまうと言う展開は地獄の戦場の中の逸話のようですね
かつて「眼下の敵」というドイツ軍の潜水艦の艦長とアメリカ軍の駆逐艦の艦長が戦ううちに互いを尊敬していくという映画がありましたが、この映画を見ていてその作品を思いだしました。

2人が対面するラストは戦争映画なんだけど、どことなく鮮やかな印象さえある
敗戦した日本兵が行進する姿は威風堂々としていて、昨今の日米問題での腰砕けな日本政府と比べてしまった



★★★★ 2011.3.4(木) アポロシネマ8 スクリーン1 18:15 F-16

No.016「英国王のスピーチ」(2010年 118分 ビスタ)

2011-03-04 23:58:40 | 2011年劇場鑑賞
監督 トム・フーパー
出演 コリン・ファース
   ジェフリー・ラッシュ
   ヘレナ・ボナム=カーター



やっと春も近付き暖かくなったかと思いきや、またまた寒波がやってきて体調も今一つ・・・
そんな中見て来た映画がこの公開ほやほやの作品です
しかも先日行われたアカデミー賞で作品賞を含む4部門を受賞した作品です
このアカデミー賞の授賞式が先日放送されましたが、司会の若い2人(プリンセスとスパイダーマンの友達)の初々しさが新鮮だったけど、やはりビリークリスタルやヒュージャックマンのようなエンターティメントな演出が似合う司会者の方がショーとしても楽しいように思いましたが・・・何となく最近は地味ですね

(あらすじ)

幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。
そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。
ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……



スピーチ矯正の専門家ライオネルのユニークな指導法でスピーチの特訓に励むジョージ6世。
その場面を見てると実にユーモラスで笑えそうなもんだが、意外とあまり笑えない・・・
そこにはやる方も必死なら教える方も必死という一種の悲壮感のようなものが感じれる。
ジョージ6世に取ってはまさに真剣勝負なレッスンなのです
ここにコメディとして見れそうな雰囲気もありながら立派な人間ドラマとして描いたトム・フーパー監督の手腕が秀逸です(この名前見るたびにトビーフーパーと読み違えそうになるのはホラーファンの性か?)



地味な役者のイメージのコリン・ファースだが、この映画ではその地味さがかえって成功していて、とてもいい芝居をしてます
ジェフリー・ラッシュは言うまでもなく名優だけどこの作品で、更にそれを認識させられました。
ラストのラジオ放送はまさにロッキーがリングに立つかのようなスリリングさを感じさせ、これまた地味ながらも見どころのあるクライマックスとなっています



★★★ 2011.3.3(木) TOHOシネマズなんば スクリーン1 18:10 N-25


No.015 「ザ・タウン」(2010年 123分 シネスコ)

2011-03-02 00:21:02 | 2011年劇場鑑賞
監督 ベン・アフレック
出演 ベン・アフレック
   ジョン・ハム
   レベッカ・ホール



公開が始まって少々日にちがたつこの映画ですが、地味に公開されてるのでシネコンによっては上映回数が減ってきております
そんなに当たってる訳でもないので気が付けば終わってた・・・なんて事がありえそうなんで、慌てて行ってきました
当然館内は人もまばらでした。

(あらすじ)

綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。
その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。
そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。



実力派俳優の豪華共演って事ですが、ベン・アフレック筆頭に正直地味な面々がそろってます
まぁ~このメンツでは興業的には苦しいでしょうね~
でも内容が良ければお客さんは見にきてくれるもんです
この映画は派手なアクションもありますが、アクション映画というよりはクライムサスペンスと言った方がいいかもしれません
強盗と人質が恋に落ちるラブストーリー的な側面もあるけど、それにより強盗団の他のメンバーと恋に落ちたリーダーとの確執が少しづつ表面化してくるところが面白い

ベン・アフレックが監督してるけど、結構頑張ってますね
特にオープニングの強盗シーンのスピーディでスリリングな編集は非凡なところを見せてくれます
また強盗団の一人が首のタトゥを人質に見られ、その人質」とデートしてるときに、そのタトゥした仲間が何も知らず現れる場面のハラハラさせる見せ方など上手いです



ボストンのチャールズタウンが舞台で、冒頭の字幕によるとここは強盗多発地帯らしい
でもエンドロール前には大半は善良な市民です・・・って一応地元へのフォローも忘れない



★★★ 2011.2.24(木) なんばパークスシネマ シアター11 20:15 I-4




No.014 「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」(2010年 123分 シネスコ)

2011-03-01 00:08:29 | 2011年劇場鑑賞
監督 ソン・ヘソン
出演 チュ・ジンモ
   ソン・スンホン
   チョ・ハンソン



男たちの挽歌と言えばジョンウー監督の出世作品ですが、この映画の登場はいろんな意味でハリウッド始め世界中に影響を与えたのは承知の事実
そして大胆にも韓国でリメイクされたのがこの作品です
ジョン・ウーが製作に入ってるのでおかしなリメイクにはならいでしょうけどね 

(あらすじ)

数年前、北朝鮮からの脱出を試みたキム兄弟。
脱北に成功した兄ヒョク(チュ・ジンモ)はコリアン・マフィアの世界に入り、同じく北朝鮮出身の元特殊部隊員ヨンチュン(ソン・スンホン)と共に釜山を拠点にする武器密輸組織の大物として暗躍していたが、ヒョクは脱北に失敗した弟チョル(キム・ガンウ)が行方不明になっていることが気になっていて……



大筋はオリジナルに沿っていますがさすが韓国映画らしい設定に変更されています
キム兄弟が北朝鮮からの脱北者という設定は韓国ならではの設定で、ある意味オリジナルより兄弟のつながりの深さを感じました。
この映画はオリジナル以上に兄弟愛のつながりを重視されてるような感じに思いました。
ただその分オリジナルで言う所のティ・ロンとチョン・ユンファの男の血の友情のような、濃い~男のドラマがやや物足りないように思う。

銃撃シーンはオリジナルに劣らず迫力あるんですが、オリジナルではチョン・ユンファ演じるマークにあたるヨンチュンが満々とはめられ逮捕されたヒョクの仇を討つために単身殴り込むシーンもオリジナルほどのヨンチュンの怒りが感じられない。
なんかサラリと描かれた感じで、やはりこの映画は兄弟愛重視なんですかね



また食堂のおばちゃん以外女優さんが出てこない珍しい映画でもある
ま、その辺は男のドラマってところだが、しかし出る役者がシューとしたイケメン揃いってのがかえって迫力を薄くしているような気が少しした・・・
ま、人気俳優使うのは仕方ないことだがね~
でもブサイクでおっさん臭いとこがオリジナル良いとこでもありました
まぁ~比較する悪い癖が出てしまったけど、オリジナルが傑作だけにどうしても比較してしまうよね~

何となく食い足りない・・・て言うか物足りない男たちの挽歌でありました。
オリジナル知らなければソコソコ楽しめるんでしょうけどね~
その物足りなさに拍車をかける日本語版の主題歌が頂けない・・・



★★★ 2011.2.24(木) なんばパークスシネマ シアター6 17:00 F-10