MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「Bobby Brown / Johnny Gill / Ralph Tresvant」

2009-11-30 01:46:39 | ライヴ&イベント



今夜はビルボードライヴ大阪でのライヴです
ボビー・ブラウン ジョニー・ギル ラルフ・トレスヴァントと言うゴージャスなライヴです。
80年代後半当時のディスコはユーロビートが主流だったがボビーブラウンと言うアーティストのブレイクによりユーロビートから徐々にブラックミュージックがディスコの主流に変わって行きました。
そしてディスコのみならず、音楽業界もボビーを筆頭に様々なアーティストのCDが発売され、FM放送ではブラックミュージックが盛んに流れてくるようになりました。
その火つけはやはりボビーブラウンと言っても過言ではないでしょうね~
特に♪Every Little StepのPVの中で踊るボビーのステップがフロアで流行し、ユーロビートのパラパラがいつしかみんなランニングマンと化していた・・・そんな踊れるブラックミュージックの曲をニュージャックスウィングというてましたな。



そんな懐かしい思い出とともに今宵はあのバブル真っ盛りの80~90年代のディスコ気分で・・・
そんな中ビルボードライブ大阪に着くや、テーブル自由席エリアはほぼ満員で客層は40代前後の男女がほとんどです。
私は後方のカジュアルエリアのほぼ中央で見ておりますが、後方はいくつか空席がありますね~
ま、木~土の3DAYだから木曜平日の21:30の回ってことで多少空いてるのかな?




さて21時33分暗転とともにまず演奏するバンドの面々が登場。
それぞれスタンバイが完了するや流れてきたのが映画「ロッキー4」のサントラからのインスト♪Training Montage!
あのプロレスラー、高田延彦の入場テーマとしてもお馴染みの曲の中出てきました、白いタクシード姿の3人!
客席から巨体をゆすりながらステージへ!
やんやの大歓声でテーブル席のお客さん総立ちでこの3人を出迎えます。
互いにユーモラスに身だしなみのチェックをする3人・・・正直、私の位置からは誰が誰やらわからん!
あれがボビーか?と思ったらジョニーギルだったり・・・さすがにあの絶頂の頃からはお変わりなりましたね~

そう思ってる内に1曲目ボビーの♪On Our Ownのイントロが流れてきます。
「ゴーストバスターズ2」のサントラ収録の代表曲の一つですね。
もちろん歌うのはボビーですが、他の2人は横でダンスとコーラスです。
そう、それぞれピンで歌うのではなく常に3人でそれぞれの代表曲を歌うという
、まるで3人ユニットのような状態なのです。
もうノリノリの場内で、リードボーカルのボビーがステージ狭しと動きまわっております。
やがて演奏はラルフの♪Stone Cold Gentlemanに変わります。
ノンストップMIXのような流れるような曲のチェンジですね。
スキンヘッドにサングラスのラルフは3人の中では一番体型はスラッとしていてスマートです。
当然はリードボーカルはラルフですが、甘い歌声を聴かしてくれてます。
そして3人目ジョニーの♪Fairweather Friendです。
何と意外とこのジョニーが一番ステージでは一番盛り上がっておるように思います。
ダイナミックな声も健在で、一番ステージの運動量も多い!

そして4曲目にしてボビーの♪Every Little Step!
もう場内は大喜びです。
でも昔のディスコのようにあのランニングマンステップしてる人は居なさそう・・・もうするスペースもなさそうだがね。
ステージも狭いからボビーも踊る事はできないでしょうね~と言うより体が付いていけないか・・・
でも間奏の時に少しステップもどきの動きを見せたときのどよめきは・・・あの踊りをするか?という期待のどよめきだったのかもね?
でも結果チラッとステップ見たいなアクションを見せただけで、ランニングマンのステップはしなかったな・・・と言うより"ステップ"をしたつもりだったのか?またはステージ狭くてできなかった?まぁ~後者にしておきましょう。

この後3人はステージ上でイスに座りニューエディション時代の曲を演奏します。
そのすべてがメロウなバラードナンバーです。
私はニューエディション時代の曲は知らないんですが、それでも♪Can You Stand The Rain ♪Helplessly In Love、♪With You All The Way など数曲をそれぞれ曲によりリードボーカルが変わって歌います。
このコーナーが意外と長く3人は座ったままで体力回復も兼ねてるのかな?
ほんと昔を懐かしみながら歌ってる雰囲気が出ていましたよ・・・でもバラード続きすぎやな~

♪Mr.Terephone Man"からまた立ち上がり、ジョニーの♪There U Go"から今度はボビーの名バラード♪Roniです。
ややボビーの声が少し違和感あり・・・な感じなんですがバラードの代表曲を力一杯熱唱しております。
そして一部客席にマイクを向けて客に歌わせたりしていたんですが、突然曲の後半部分を最前列の男性にマイクを渡すやRoniの終盤部分を完璧(?・・・多分)に歌いきりました。
これには場内だけでなくステージの3人も大喜びで、それぞれこの男性と握手やハイタッチなどして盛り上がってます・・・英語出来るっていいね~

続いてラルフの代表曲♪Sensitivityのミディアムテンポなダンスナンバーで、ステージ狭しと動きながら歌い上げ、今度はジョニーの必殺バラード♪My,My,My!
メロウかつダイナミックにこの名曲をジョニーが歌うんだが、この曲がもしかして一番盛り上がったんではないかな?
それほどジョニーの歌声は全盛期と比べて遜色なし!一番歌が上手いと思ったよ。
曲の後半はもう気合いの入った熱唱で、溜めに溜めて歌いきるとこなんかは堂々たるステージぶりです。
本日一番の大歓声ですね~そしてジョニーに負けじとボビーのもう一つの代表バラード♪Rock Witchaが・・・みんな待ってましたと大喜びですが、でも先ほどのジョニーがやっぱり良かったよ。(それにしてもバラード特集やな)

そして軽快な♪Rub You The Right Wayのイントロ!またまたジョニーがステージで魅せてくれます。
今度はアップテンポなニュージャックスゥイングナンバーでもうジョニーは激しくステージで歌い踊ります。
もう3人は多分汗でべとべとでしょうね~この歌を歌いながら3人がステージを降りて、そのまま帰っていきました。
最後はジョニー・ギルの曲で終わるとは…意外でした。

3人が消えるとステージのバンドメンバーがアンコールを諭すように手拍子を客席に強制します。
そしたら楽屋からマイクを通して3人の声が聞こえてきて、多分「もう1回やったろかい!」見たいなセリフ(英語わからんから想像ですが)のやりとりの後、再び登場しアンコール曲ボビーの♪My Prerogativeでお別れです。
ボビーは最後まで観客に手を振り、寄ってきたお客さんには握手やハグなどするサービスをしてたのが印象的でした。
20年前ではこんなに近くで見れて触れるなんて有り得なかったでしょうね。



この3人が一度に見れるという意味ではカジュアルエリア¥14500は仕方ないかな~(自由席は¥16500)
でもバラードがしつこいぐらい多かったのが、個人的には消化不良でございました。
まだまだアーティスト的には元気なんだろうけどピンではシンドイかな~
雰囲気が何か昔懐かしいアーティストのディナーショー見てる感じで微妙でした。
でもリアルタイム世代としてはあのボビーブラウンやジョニー・ギルがこんなに近くで、しかも生歌聴けたってことは嬉しいことですな~
今一度オーラを復活させて、またまたR&B界の第一線に出てきてほしいものです。
ボビーの元嫁ホイットニー・ヒューストンが来年早々アリーナツアーをするんだから・・・



☆☆☆ 2009.11.26(木) ビルボードライブ大阪 カジュアルエリア D2-6

No.119 「笑う警官」 (2009年 122分 ビスタ)

2009-11-28 01:28:39 | 2009年劇場鑑賞
監督 角川春樹
出演 大森南朋  
   松雪泰子
   宮迫博之



80年代に映画界を席巻した角川映画。
「犬神家の一族」が角川春樹事務所第一回作品として公開されてから続々と映画が製作され、薬師丸ひろ子 原田知世 渡辺典子などアイドル三人娘を生み出した。
それぞれの主演作を二本立てで公開され、三人娘それぞれ歌う主題歌とともにスマッシュヒットしましたね。
そしてここ数年角川映画は作品の良し悪しは別にまだまだ健在で、今回は御大角川春樹本人が監督します。
たいてい失敗作品が多いと思いますが、さて今回はいかに・・・?

(あらすじ)

札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。
すぐに元交際相手の巡査部長・津久井(宮迫博之)に容疑が掛けられ、異例の射殺命令までも下される。
この一連の流れに違和感を感じた所轄の警部補・佐伯(大森南朋)は、信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を行う。
やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくが…



思ってたより地味な映画でしたね。
ストーリーからすればサスペンスアクション的な雰囲気が感じられてたし、現に武装警官が大挙出動したりして、アクション的要素も結構あるかな?と期待もしました。
原作を読んでないから偉そうなことは言えないけど、多分・・・原作はもっと面白いんでしょうね。

展開としてついつい予想したクライマックスは武装警官で固められた裁判所前の道路を佐伯警部補と汚職事件の証人である津久井巡査部長が銃弾が乱れ飛ぶ中を強行突破!というガントレットなシーンを思い浮かべたがまったく違ったね~
まぁ、そんな映画ではないんだろうけど・・・
ご大層に武装警官が出動した割には結局何もしなかったね。
日本の警察はそう簡単には発砲しない・・・という意味ではリアルだったかな。

何となく展開が想像付いてしまったし、何より10時間チョイで事件を解決しなと行けないというタイムリミットがあるんだが、その割には緊迫感がイマイチ感じられなったです。
こういう映画にはもっとハラハラさせる展開がやはり必要です。
御大本人が脚本も書いてるようだが、ライターと監督が違ったらもう少し面白いものになったんではないかい?
やはり次回からはプロデューサーとしてお金だけだしてください。



割と良い役者を使ってるだけに惜しい映画ですね~
きっと原作は映画より面白いでしょうね。
しかしこれだけ北海道警察を悪の根源見たいに言われると道警も怒ったんではないでしょうかね~



☆☆ 2009.11.26(木) アポロシネマ8 スクリーン8 15:55 G-2


グルメスポットvol .22 「カツヤ」 (カレー)

2009-11-26 00:47:33 | グルメ



なんばの繁華街から離れた場所にあるこのお店ですが、カレーライスの店だがそれもカツカレーがメインの店。
レトロな雰囲気の店内は昔ながらの洋食店の雰囲気。



メニューとしてはカツの肉質によって変わり、A(ロース)B上(ロース)C(ヘレ肉)と大きく三種類に分けられて、値段も\980、\1400 \1600と変わります。
今回食べたのはとんかつカレーライスのAでご飯大盛り(\1100)を食べた。




ライスとカツが隠れるほど豪快にかかったルーは濃いめの色。
味の芸術とサブタイトル(?)の付いたカレーのイメージからアッサリしたイメージだったんですが食べて見ると意外な味だった。
これがまた久々に豪快にパンチの効いた味で結構私好みです。パンチが効いたと言っても決して辛いと言う意味で無くて、濃厚かつドロッとしたルーがかなりヘビィ!3年掛かりで手間隙かけて作ってるだけに味にも相当なこだわりを感じます。


↑とんかつカレーA(大盛り) \1100-

カツの肉も薄いめながらもやわらくて美味しいです。
しゃぶしゃぶに使われる上質な肉を使用されてるようですな。
次回はBやCも試して見たいもんです。
久々に個人的には大当りでした。

大阪市浪速区元町2-6-25 06-6631-8988 なんば駅32番出口より徒歩8分
営業時間 10:00~20:30(ラストオーダー)

No.118 「ディセント2」 (2009年 95分 シネスコ)

2009-11-25 00:25:32 | 2009年劇場鑑賞
監督 ジョン・ハリス
出演 シャウナ・マクドナルド
   ナタリー・メンドーサ
   ダグラス・ホッジ



「2012」「イングロリアス・バスターズ」など秋の新作映画封切りラッシュのこの日に選んだのが天六ホクテンザ2で開催中の地獄絵図映画祭の作品。
数年前に公開された洞窟ホラー「ディセント」の続編です。
前作はたしか布施ラインシネマで見たと思うのですが、今回は天六一館だけでの上映でその期待薄さがうかがえる。
でも前作は意外と面白かったんですがね~

(あらすじ)

アパラチア山脈の洞窟探検に出掛けた女性6人のグループが行方不明になるという事件が発生。
そのうちの一人、サラ(シャウナ・マクドナルド)だけが血まみれの状態で生還する。
保安官(ギャヴァン・オハーリヒー)が残りの仲間たちの安否を尋ねるが、サラは意識が混濁していたため、救助隊はやむなく彼女を連れて洞窟に向かうが……



前作はあまり細かい部分は憶えてなかったんですが、見て行くうちに段々と記憶が蘇ってきました。
失敗が多いホラー映画の続編にしてはなかなか良かったんではないでしょうか?
とにかく血の量がここ最近のホラー映画の中ではかなり多い方ではないですかね。
久々にスプラッタームービーって言葉が頭をよぎりました。
生き残っていく登場人物がストーリーが進むにつれどんどんと血まみれになっていきます。
特に主役のサラを演じるシャウナ・マクドナルドはバケツをひっくり返したような鮮血の顔面シャワーを浴びまくり!
景気のいいスプラッタームービーを見たって感じです。

主役のサラは無事生還したにも関わらず生存者救出の道案内人に病院から迷路のような洞窟へ連れ戻されるという気の毒な設定だが、終始無愛想で可愛げもあったもんじゃないね。

そしてそんな捜索隊に襲いかから地底怪物の気持ち悪さもいいですね。
地底生物だけあって目が見えなくて、声だけで反応して襲いかかってくる。
その特長を生かした対決シーンなども後半出てきたりするけど、何よりも印象深いのがこの怪物がウンチするシーン!
かかんでお尻を穴に向けてブリブリ~とするシーンは笑った・・・しかもその穴の糞だまりに主人公たちが居る!



暗い洞窟だけに暗闇の中にスポット的な照明を上手く使い地底怪物が洞窟を徘徊する場面を巧みに見せる演出などもドキドキさせるには効果的でした。
きっとパート3があるな・・・そう思わせるエンディングもお約束!



☆☆☆ 2009.11.21(土) ホクテンザ2 22:30



No.117 「母なる証明」 (2009年 129分 シネスコ)

2009-11-23 00:41:26 | 2009年劇場鑑賞
監督 ポン・ジュノ
出演 キム・ヘジャ
   ウォンビン
   チン・グ



引き続きなんはパークスシネマにて鑑賞です。
久しぶりの韓国映画です。
しかも人気スター ウォンビンの復帰作品と言う事で話題が集まります。
しかしそれにしてはヒットしてないんかして、早いところでは今週末で上映が終わるとこもあります。

(あらすじ)

早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。
そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。
事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。



オープニングで野原で思い詰めた顔のおばさんが一人・・・やがてJAZZ風の曲が流れるやおもむろに悲しげに踊りだす・・・意味ありげなオープニングからスタートするこの映画。
殺人の罪に問われた息子の容疑を晴らすべく奔走する母親の姿が中心に描かれていきます。

この母親がひたむきなまでの母性愛でハンディのある息子の無実を晴らそうとするんだが、その行動は段々とエスカレート!
当初は有能な弁護士を雇うも示談で片付けようとするや容赦なく解雇!
事件のカギを知ってそうな悪ガキを観覧車に監禁し、息子の悪友を抱き込んでボコボコにヤキを入れる!
ここら辺りからはもはや眼は完全にイッチャってます!
このオムニにはもう怖いもの無し!
そう思ってたら、彼女に取ってもっと恐れていたことが起きる・・・
終盤の切ないまでも無情な展開はこの母親の心情を思うと胸を掻き毟られる。

       

                  ★★★★★ネタバレ警報発令★★★★★★

                  見る予定の人はこの後は読まないでね














































無実を信じ、息子がやっとの事で思い出した事件現場に居た人物の家を訪ねた母親が知ってしまった現実・・・この人物が犯人ではと思って会いに行けば、皮肉にも真犯人どころか息子の犯行を裏付ける目撃者だった。
ショックのあまりヒステリックになりこの人物を惨殺してしまう。
息子を守りたい、無実だと信じたいという母親としての愛情が一線を超えた行動へ出てしまうんだが、更にツライのはその後、“居るハズのない”真犯人の逮捕の知らせ・・・その犯人に面会に行けば何と自分の息子と同様の障害者の男だった・・・

おかげで息子は無事釈放され以前のように親子で暮らすんだが、息子のように無実の罪で犯人にされた人間が居る現実の辛さ。
それでも愛する息子の為、だまってその人物に罪をかぶせてしまう・・・



真実を語り息子に罪を償わせるのも、息子の為かも知れないがこの映画はそちらの選択を取らず、そのまま黙って無実の者に罪をかぶせて終わる。
息子を守りたいと言うストレートなまでの表現が分かりやすいぐらい感じますが。息子の犯行の真実を語らず、更に母親自らの犯行をも隠し通してしまうんだが、母親が殺人を犯した現場で落とした持ち物を、息子が拾ってきてさりげなく母親に渡すシーンの母親の心情は辛いものでしょうね。
この母親は息子を守り通した代償に、自らの罪とそして息子の罪を一度に背負い込むことになるというのを象徴してるように感じた。

日本映画では思いつかないような凄い設定と展開の親子愛の映画です。
それもストレートすぎるほど人間の本音と言う物が伝わってくる・・・
罪と言う物は誰しも背負いたくないもの、もし誰か替わりに背負ってくれるのならそれに越したことはない・・・ただ、その相手がよりに寄って息子と同じ境遇の障害者の青年だったという事がこの母親に取ってまさに“無間地獄”のような苦しみを背負ってしまう。



☆☆☆☆ 2009.11.19(木) なんばパークスシネマ シアター11 18:35 D-17




No.116 「ホワイトアウト」 (2009年 101分 シネスコ)

2009-11-20 23:40:18 | 2009年劇場鑑賞
監督 ドミニク・セナ
出演 ケイト・ベッキンセイル
   ガブリエル・マクト
   コロンバス・ショート



本日もなんばパークスの二本だて。
まずはダークキャッスルエンターテイメントの作品です。
「ホワイトアウト」と言う作品ですが、あの織田裕二が出た「ホワイトアウト」とは勿論別物なんですが、タイトルになってるホワイトアウトと言う回りが真っ白になってしまう現象は出てきます。

(あらすじ)

アメリカ連邦捜査官のキャリー・シュテッコ(ケイト・ベッキンセイル)が南極での2年間の任務を終えるまで残り3日。
アイスピッケルで襲われた他殺死体が発見される。
南極大陸初の殺人事件捜査で、長い間氷の下に埋もれていた重大な秘密を知ったキャリーは、本格的な冬の到来までに殺人犯を探し出そうとするが……



主演が美形女優ケイト・ベッキンセールです。
冒頭からシャワーシーンのサービスカットが登場しますが、多分一部ボディダブルだろうな~と思うあまりサービスでもないか・・・

ダークキャッスルエンターテイメント作品にしてはホラー映画ではなく、ミステリーサスペンス的要素が強い作品です。
しかし出番は少ないけど防寒服にピッケルを持って襲いかかってくる殺人鬼はスラッシャー映画の要素がたっぷりですね。
ケイト・ベッキンセールとの攻防戦はまさに殺人鬼とヒロインの対決らしい図式だがホラー映画らしい場面はそれぐらいで、後は限られた空間と刻々と迫る時間の中での真犯人捜しがメインとなります。
特にドッキリさせるような演出は無く、普通のミステリーサスペンス風だが登場人物が限られてるだけに犯人の予想が容易についてしまうのはやや難点。

過去のトラウマを持った捜査官が過去と対峙し、この事件によって克服する。
しかしマイアミから南極って・・・また極端な場所に飛ばされたもんだ・・・
この映画に出てくる南極は嵐、嵐、また嵐で最近見た「南極料理人」とはまた感じが全然違う南極が描かれてます。



この過酷な状況で奮闘する女捜査官をケイト・ベッキンセールが熱演してるけど、今回は凍傷が原因で指を切断されたりして痛々しいシーンも登場・・・なんかこのシーンは見ていて自分の指がゾクゾクして力が入らなかったよ・・・このシーンが一番怖かった?!
怖い、怖いいつものダークキャッスルエンターテイメント作品を期待すると肩透かしくらうよ。



☆☆☆ 2009.11.19(木) なんばパークスシネマ シアター4 16:40 D-12







思い出名画座 Vol.5 「新世界国際」 (大阪 新世界(浪速区))

2009-11-17 00:32:44 | 映画館
コテコテな大阪を体感するんならやはり難波を中心としたミナミとそして新世界!新世界は浪花のシンボル通天閣の下に広がる庶民的な繁華街。
串かつやホルモンなどの店が点在し、パチンコ店や芝居小屋そして映画館など娯楽施設もある。
ただその特殊な地域性から、どちらかと言うと敬遠されてきた町でもあるのですが、ここ10年程で一大観光スポットとなり道路も舗装され商店街のアーケードや店も綺麗になり誰でも行きやすくなりました。

日中、特に土日などは観光客が目立ち、人気の串かつ屋などは観光客やカップルなどの行列が当たり前になってきました。
でも私が子供の頃はもっとも近づいてはならない危険な町でありました。
仕事にあぶれた日雇い労働者たちが昼間から酒を飲み歩き(ま、今でも見受けられるが(笑))、アーケード内は酒臭い酔っ払いで溢れていた。
子供が近付こうもんなら凄まれた・・・そんな危険な新世界に映画館が多数ありました。
新世界グランド、公楽座、新世界東映、日劇会館、新世界国際と国際地下劇場・・・新世界グランドと公楽座は無くなったけど 現存する劇場の中で最大の映画館が新世界国際であります。

ここで初めて見たのは小学生の頃で、「ドラゴン怒りの鉄拳」「未来惑星ザルドス」の二本だてだった。
昔から2番館=名画座として地域に親しまれ、今でも特選洋画三本立て1000-はかなり安いしお得!
2階席まであるし、トイレはロビーではなく館内のスクリーン横に隣設され、上映中でも行きやすい(笑)
ここは男性客が圧倒的なのでアクション系やホラー&サスペンス映画が目立つ。
そう言えば中学生の時に友人と見に行ったな~「ミスターブー」「アシャンティ」「ジョーズ2」の3本立てだったかな~?よく未成年だけでこんな怖いとこ行ったもんだ・・・


↑レトロな売店!

暇なオッサンたちがしょっちゅう来てるので下手なマニアより映画をよく見てるかもね~
ただ環境は最悪ですね~椅子はガタガタだし、場内の空気は極めて悪い!
普通にタバコ吸いながら見てるし、やたら出入りが多い(またドアが開くたびにキ~と音がする)のも特徴。
しかも私語を平気でするもんだからとても落ち着いて鑑賞出来る環境ではありません。
またタバコや尿とカビ臭い臭いが混ざりあった独特の空気は決して健康によくありませんな。
上映中のスクリーンに人影が映ったり(2階席後方の映写機の前を人が横切る(笑))エンドロールが出ると早々に幕が閉まりエンドタイトル曲流れてても容赦なしに上映が終わったり(当然誰も文句言わない)携帯電話が鳴れば普通に出て話しだす・・・シネコンのような劇場でしか映画見たことない人には信じられない劇場なのです(というより新世界の映画館は全てこんな感じ)

少なくとも女性がここで鑑賞するのは危ないのでやめましよう・・・性欲の堪ったオッサンたちを刺激する恐れがありますからね~(実際に痴漢にあった女性も居るし、店員に来るなと言われる場合もあるらしい・・・)

またここの2階席はやたらコソコソと出入りが目立ち、ヒソヒソ話が聞こえてきたりするスポットで、まるで何らかの取引でも行われてるのでは?と疑ってしまうような妖しい雰囲気・・・決して一般人が立ち入ってはならないディープゾーンとなっております。


↑汚い、臭い、怖い・・・3拍子(3K)揃った館内

でも映画のセレクションがなかなかナイスなのが侮れない!
ロードショー系の大作、話題作や単館系の小作品(と、言ってもヨーロッパ辺りの小難しい映画なんかはしない!)なんかが脈絡なく組み合わされてプログラムされてます。
時折パンフレットやポスターも販売されてる時もあるが、この劇場で一体誰が買うのだろ・・・?
恒に洋画三本立てで、毎週水曜から火曜までの一週間のローテーションで上映されてます。


↑この3本で千円!寝泊まりしても千円!

連日深夜興行しているが、深夜は寝床がわりにしてる方々も居るようです。
しかしここの深夜は行ったことないし、行くつもりはありませんがね・・・この劇場周辺は日が暮れると妖しさ漂う空間に変貌します。


↑ぼっけぇ きょうてぇ~夜の新世界国際

劇場前には女装したオッサンがたちグロエロな視線を投げかけてきます。
このお世辞にも綺麗と言えないホモオッサンは新世界国際より地下にある国際地下劇場に出没し、ホモ達との憩いの場になってます。
地下劇場はポルノ映画が上映されている所で、今だ入ったことありません。
新世界国際と入口は同じで、中に入るとすぐに階段があり、地下に降りれるようになってます。
私が子供の頃はポルノ映画と一般の洋画が週替わりで交互に公開されてたと記憶しますが、今はポルノ専門館となっております。


↑国際地下劇場・・・「尼寺の便所」って・・・凄いタイトル!

↑新世界国際地下のポスター・・・天王寺動物園前に貼ってありましたが、その前を遠足の園児たちが歩いていく・・・

何かここの映画館の悪口ばかり書いたような感じだが、古き良き昭和の名残りとしていつまでも活動して欲しい映画館なのです。
そしていつまでも改装なんかせずにボロボロになるまで、その昭和の佇まいを残して頂きたいものですね~女子供を寄せつけないデンジャラスな凄味と共に・・・

No.115 「SAW 6」 (2009年 95分 ビスタ)

2009-11-16 00:43:45 | 2009年劇場鑑賞
監督 ケヴィン・グルタート
出演 トビン・ベル
   コスタス・マンディロア
   ベッツィ・ラッセル



続いてこの日の三本目はシリーズ第6弾で毎年秋に公開されてるソウシリーズの最新作です。
場所は同じなんばTOHOシネマズですが、チケット売り場は平日レイトショーながら結構行列が出来ております。
「ソウ6」と言うよりお目当てはマイケルの模様!さすがまだまだマイケル人気は高いですね。
グッズ売り場もマイケルグッズを買う人が目立っていました。
そんな中「ソウ6」を上映してるスクリーンに行くとやはり寂しい入りですね・・・

(あらすじ)

FBI捜査官のストラムが死体となって発見される。
ジグソウ(トビン・ベル)の後継者はストラムではないかとの風評が広まり、ジグソウの事件が終結したかに見える中、ストラムの上司だったエリクソン(マーク・ロルストン)は捜査結果に疑問を抱く。
そして、ホフマン刑事(コスタス・マンディロア)に近づくが…



このシリーズは正直どこまで行くねん!と言った印象です。
衝撃の第一作から毎年秋に最新作が公開されてますが、短いスパンでの公開ながら作品としてなかなかの高いクォリティだと思ってました。
しかしさすがに前作あたりから、どうも無理があるように感じだしてきましたね~~作品としても落ちてきましたね。

そんな中で今回の「ソウ6」はどうかな?と思って鑑賞したら、やはりもうソウシリーズは限界かな~と思わずにはいられないですな。
ジグゾーが死んだ時点で終わってしかるべき作品なんだが、ジグゾーの後継者と言う無理からげにシリーズを存続させようとする設定はもう辞めて欲しいですね。 「ソウ7」は確定的だけに次回作で潔いい撤退をして欲しいです。
でもなんだかんだと当たるから次々作られるんでしょうな~

今回も次々とジグゾー(と言っても後継者だが)がゲームを仕掛けて来るんだが、さすがに6作目になると殺人ゲームの仕掛けのネタも尽きるのかして以前に使われた手口の応用で目新しさは無し・・・ただ相変わらずエグイ場面は多いので、そちら方面のパワーはまだまだ健在!?
前作でジグゾーが残した遺言の箱の中身が今回の焦点のようですが、何が飛び出すか楽しみだっただけにやや箱の中身の正体は期待ハズレでした。



ゾリットシチュエーションスリラーと言う言葉までも産みだし、類似作品がレンタル店を棚を埋めるぐらい色々と映画界に影響与えたシリーズだけに、終わってみれば何んちゃってシリーズになってしまった・・・ってならないうちにそろそろ決着付けて終わってほしいもんです。



☆☆☆ 2009.11.12(木) なんばTOHOシネマズ スクリーン6 21:15 B-9

No.114 「スペル」 (2009年 99分 シネスコ)

2009-11-15 00:43:12 | 2009年劇場鑑賞
監督 サム・ライミ
出演 アリソン・ローマン
   ジャスティン・ロング
   ローナ・レイヴァー



新世界からなんばに移動し、ガラリと環境が違うなんばTOHOシネマズでの鑑賞です。
やはりタバコや尿臭い劇場からこちらに来るとかなり身体がリフレッシュされた気分ですね~
ここで見るのがサム・ライミ監督の久々のホラー映画「スペル」です。
彼がプロデュースするゴーストハウス・ピクチャーズの作品でロバートゼメキスのダークキャッスルエンターティメント同様気合いの入ったB級ホラーを毎回提供してくれてます。

(あらすじ)

ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。
そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。
クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。



「スパイダーマン」シリーズの成功ですっかりハリウッドメジャー監督となったサム・ライミだけど、やはり「死霊のはらわた」が原点と思ってる者にしてはホラーへの帰還を喜ばしく思いますね。
この映画でインパクトが強いのは不死身の老婆ですが、私が思ってたほど出番が少なめでしたね。
でも登場シーンは不快なまでのインパクトを与えてくれていいですね。(いかにも汚いネバネバの粘着系てのも◎)
とくに主人公との駐車場での格闘はサムライミらしい笑いの入ったシーンとなりこの映画のハイライトの一つになります。
突然画面に現れでドキッとさせながらも、そのあまりのタフネスさに笑ってしまう。
でもこの老婆のキャラは相当強烈で、スピンオフムービーを作ってもいいぐらいです。
ジェイソンやフレディ、マイケル共々ニューホラーキャラクターの誕生です。

他のシーンでも死体の眼の玉が飛び出て顔面に引っ付いたりエグイ中にも笑わせる所は「死霊のはらわた」から変わらないサムライミらしさですね。
最近のホラー映画では音響でドキッとさせる演出が多いんですが、この作品でもでかい音でビビらせてくれます。
何となくあざとい感じであまり喜ばしくない傾向ですね。
少しぐらいならまだしも明らかに目立つのは興ざめです。



この映画はラストに場内が戦慄する仕掛けが用意されてるようですが、ホラー映画を見馴れてるものにしては予想が付くし、そこまで驚きはしませんでした。
サムライミ監督のホラー復帰(?)作品にしてはなかなか面白かったし、お約束的展開もあったりしてマニアも納得の1本でした。



☆☆☆ 2009.11.12(木) なんばTOHOシネマズ セレクト 18:50 B-4

No.113 「ブラック・ウォーター」 (2007年 ビスタ 89分)

2009-11-14 00:14:30 | 2009年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・トラウキ
出演 ダイアナ・グレン
   メイヴ・ダーモディ
   アンディ・ロドレーダ



久々に新世界国際劇場への鑑賞!
見逃していた「ブラック・ウォーター」が上映されているので、新世界の地に足を踏み入れたのですが新型インフルエンザが流行する中、もっとも危険な場所の一つであるこの国際劇場に行くに際しマスクは必需品です。
上映ギリギリに到着し、館内に入ると例によって下手な平日のシネコンより、観客の入りは相変わらずよい。
名物(?)ホモオッサンによる痴漢行為を避けるために、通路際で前方エリアを選んでの鑑賞です。

(あらすじ)

北オーストラリアへ休暇を楽しみに来たグレース(ダイアナ・グレン)と恋人のアダム(アンディ・ロドレダ)、そしてグレースの妹リー(メイヴ・ダーモディ)は広大なマングローブが生い茂る沼地で釣りを楽しんでいた。
そして、突然何かがボートに直撃して全員が川の中へ放り出されるが、それは巨大なクロコダイルの仕業だった。



この映画はどこからどう見ても天六シネ5ビルテイストな映画なのに大阪ではシネリーブル梅田と言う場違いでお洒落な劇場での公開でした。
今回の新世界国際はまさにこの映画的に相応しい劇場ですね~
オーストラリアで実際に起こった事件がモデルになってるらしいが、野生のワニに襲われていうのはさすが「クロコダイルダンディ」を産んだお国だけの事はあると思います。
まず呆気なくガイドが死に生き残った三人が木の上に登り、ここから見えないワニの恐怖に怯える主人公たちのドラマが進行していきます。

少ない登場人物と川と木とワニ・・・派手な小道具など出てこないけど、木に登って避難した主人公が川の中に居るワニの恐怖に怯えるというシンプルな設定だが、それだけでも充分恐怖が伝わる。
川のどこかにワニが居るかも知れないというサスペンス1本でラストまで引っ張っていくのはどことなく「オープン・ウォーター」を思わすものの、時折で姿を現すワニが意外と迫力あるのは特筆。

こういう映画でのワニはいかにもCGワニ(しかも低予算の安っぽいアニメのようなCG)という感じで無駄に不必要な動きを無理やりして迫力を出そうと無駄な努力するんだが、この映画のワニは水面からヌ~と顔を出す佇まいは相当リアル!
たぶん本物のワニを一部使ってるんだろうけど、でも木にしがみ付く人間をジャンプして襲いかかろうとする場面や、人間を咥えて姿を現す場面など、ドキッさせられる場面もありワニ映画にしては近年の中では出色の出来ではないですか。



実話らしいシンプルなドラマでありながら適度に映画らしい見せ場を用意し、ラストも映画的に決着付けてくれるので、意外と拾いもの的な作品です。
ヒロインもB級なりに可愛いのも付け加えておこう・・・それと上映中出入りが頻繁にあり、普通に私語が聞こえてくる環境の中での鑑賞であったことも付け加えておこう。



☆☆☆ 2009.11.12(木) 新世界国際 15:50