MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.067 「愛を読むひと」 (2008年 124分 ビスタ)

2009-06-29 23:40:12 | 2009年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・ダルドリー
出演 ケイト・ウィンスレット
   レイフ・ファインズ
   デヴィッド・クロス



この日の2本目の作品はケイト・ウィンスレットがアカデミー賞で主演女優賞を獲得した話題の映画です。
でもチト間が飽きすぎではないかな~?
印象も薄らいでますよ~受賞して間もない公開だったらもっと注目も集まるのに~

(あらすじ)

1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。
ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。



やや男まさりながらも肉感的な熟した魅力のある女性が一人の少年を虜にしてしまい、そしてその少年も初めて女を教えて貰った彼女を愛しいく想うようになる・・・
官能的なストーリーになりそうな導入部分ですが話が進むにつれて、少しづつドラマの色合いが変わっいきます。
気の強いいかにも影のありさうなハンナが少年と関係を重ねるにしたがい、少しずつ彼女に変化が出てきて、最初は無愛想な彼女も二人でツーリングに出掛けた時などは楽しそうな笑顔も出るようになってくる。
やがてちょっとした事から少年に本を読んで貰う事がキッカケでますます二人の関係は親密になっていきます。
ちょっとしたラブストーリーの様相が出てきた頃、後半はホロコーストに絡む重いテーマへとドラマは転換していく・・・大人になった現在の少年と交互に描き話しとしては上手くまとめてるんではないでしょうか。

惜し気もなく裸体を披露するケイト・ウィンスレットですが「タイタニック」の頃と比べると汚れ役も似合う役者となりました。
レオナルドディカプリオと共演した「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるま」の時も感じたけど感情表現も上手いしね 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」は激しく罵る口喧嘩シーンのテンションの高さに比べ今回は悲しいまでに抑えた芝居で対象的ですね。



戦争という大罪の一端を担いだ・・・または担がされた罪の重さを甘んじて受けるヒロイン。
真実は違うのに、文盲という秘密を隠し通す為に、敢えて重い刑を受けるという選択は理解しがたい部分はあるけど、そんな彼女に手を差し伸べることが出来たのに、何もせず彼女の選択を尊重したマイケル・・・再会してからマイケルはハンナに対して、どこか一線を引いた態度を取る姿は、ハンナが背負った罪の大きさに対してのものなのか?
または彼女の守ろうとする秘密を尊重してのものなのか?
彼女を救いアッサリとハッピーな展開にさせない悲痛なまでの痛々しさが画面から滲み出ていて見応えありました。



★★★★ 2009.6.25(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ3 E-12




No.066 「お買いもの中毒な私!」 (2009年 105分 シネスコ)

2009-06-28 00:24:05 | 2009年劇場鑑賞
監督  P・J・ホーガン
出演 アイラ・フィッシャー
   ヒュー・ダンシー
   ジョーン・キューザック



当初見に行く予定してなかった映画だけど、急遽予定していた「真夏のオリオン」が道中の渋滞で時間が間に合わなくなったんで鑑賞することに。
しかし多分真夏のオリオンより、こちらの方が面白いでしょうね~(笑)

(あらすじ)

一流ファッション誌の記者を目指す、ニューヨーク在住の25歳、レベッカ(アイラ・フィッシャー)。
何かしら理由を見つけてはショッピングに明け暮れる一方、地味な園芸雑誌の編集部で退屈な毎日を送る彼女は、キャリアアップを狙って転職活動を開始。
ところが、ひょんなハプニングから経済雑誌の編集部に採用されてしまい…



女性の買い物心理を面白おかしいく見せる映画と言う鑑賞前の印象でしたが、たしかにカードを何枚も持ってたり、とりあえず見て気になったものを手当たり次第買ってしまう心理は少々オーバー?と思ったり私はしたんだが女性の方々はいかがなものなんでしょうね?
ショウウィンドウのマネキンが囁きかけて商品を薦めて来たりするのは面白い描写で、見事お買いもの中毒の幻覚症状で良かったです。
私も何か買い物する時は脳内であんな感じで商品から囁かれてんやろうね~(笑)

男には今ひとつ分からない女性の心理が題材になっていて何か面白かったですね。
バーゲンに突撃するも、後から買った商品をよく見たら、たいした品物でなかったり、請求書の金額に戦々恐々だったり・・・
また、借金の取り立て人がどことなく闇の殺し屋風で、70年代のサスペンス映画「コンドル」の出てきたマックス・フォン・シドーが演じてた殺し屋にチョイそっくりだった。



内容はよくある定番的なサクセス&ラブコメ調で、女性を主人公にした作品によくあるような、上司とのロマンスと仕事でドンドン出世していくサクセスストーリーがミックスされている。
ある意味面白みにかけるかもしれないけど、お買いもの心理を上手くそれに絡ませたとこが少し利いたかな?

脇役もジョーン・キューザック、ジョン・グッドマン、ジョン・リスゴー、クリスティン・スコット・トーマスと豪華な配役なのも、こう言う映画にしては意外でした。
特にジョーン・キューザックとクリスティン・スコット・トーマスはやや歳取ったね~(失礼!)



★★★ 2009.6.25(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ6 17:10 H-7

マイケル・ジャクソンさんが亡くなっちゃった・・・

2009-06-27 00:16:01 | その他
朝のTV番組の速報でマイケル・ジャクソンさん心肺停止状態で病院へ搬送された・・・というニュースが流れ、しばらくしてお亡くなりなったというほうどうが各局流された。
別にファンという訳ではないけど、復活ライブが決まってただけにとても残念ですね。

マドンナと並び80年代の音楽シーンを引っ張ってきたマイケル・ジャクソンさんだが、リアルタイム世代としては何かと思う所があります・・・特に「スリラー」のプロモはのちにアーティストのPVと言うのを定着させる要因になったと思います。
レコード屋さんで9800円の「スリラー」のビデオが飛ぶように売れてたのが懐かしいです。(僅か30分で1万円かい!と思ったもんでしたが・・・(笑))

初めてディスコ行った時、マハラジャダイヤモンドビル店に入った時に流れてたのが「BAD」だったし、8㎝CDで「スムーズクルミナル」持ってるし・・・当時なんらかの形でマイケル・ジャクソンの曲というのは身近にあったように思う・・・

今だ第一線のマドンナと比べると音楽的には完全に休止状態で、アーティストと言うより大物芸能人としてゴシップのネタになって世間に注目されることが多かっただけに、決まってた復活ライブが色んな意味で期待してた矢先の訃報はとっても悲しく残念です。

そのマイケルの影に隠れてしまったが、あのファラ・フォーセット(敢えて言うならファラ・フォーセット・メジャース・・・この方が個人的にはしっくり来るね)さんもガンで亡くなったそうです・・・



TVドラマ「チャーリーズ・エンジェル」で脚光を浴び大ブレイクし、映画「サンバーン」では水着からこぼれる胸の谷間に70年代の中高校生の男子を悩殺したあの地上最強の美女が天に召されてしまった・・・マイケル共々にご冥福をお祈りしたいと思います

合掌


「Elliott Yamin」

2009-06-26 00:41:06 | ライヴ&イベント

久々にライブを見に梅田へ・・・春にドラゴンフォースを見てから今年はライブは行ってませんのでね~
今日はビルボードライブ大阪へエリオット・ヤミンを見にいきました。



21:30開始ということで20分前に会場に到着。
入口前は女性、女性、女性・・・あらら、やはりさすがにヘビメタと違う客層に早くもアウェーの雰囲気!
しかも場内は満杯です・・・さすが旬のアーティストですね~
座席は後方のカジュアル席なんですが正面エリアの最後列で一番端っこ・・・でも良く見えるからここの会場はいいですね。




ゆっくりと場内が暗転になりライブがスタート!
最初はバックバンドが登場、そしてそのあとエリオットヤミンが駆け足で登場!
ポ~ンと舞台にかけ上がり前方の観客とハイタッチ!サービスいいですね。
アップテンポな♪Cold Heartからスタートしたライブはもう自由席エリアは総立ち
で大盛り上がり!割と男性も居てるようだがやはり20~30代前半の女性が多いね。
♪Let Love Be、♪Know Betterとニューアルバムからのミディアムテンポの曲を立て続けに披露してます。
前方は依然総立ちで、体を揺すってリズムを取って皆さん踊ってます。
ダンサンブルな♪Alrightでまたまたフロアがエネルギッシュな雰囲気に包まれます。

ステージのエリオットヤミンさんは歌いながら狭いステージを左右に行ったり来たりしながら熱唱し、時折トークを挟むんだけど、私は言葉わからないけど、何となくその雰囲気から彼の人柄の良さが感じられるね。
時折客席から映画でトークにチャチャを入れる声が入り、それに対して笑顔で答えるエリオットさん・・・ステージと客席の距離が近いビルボードライブならではの光景です。

そして盛り上がったのが後半の♪Fight For Love、♪You Sayとニューアルバムからの代表曲の連発!
そろそろライブが佳境に入ったことを告げるかのような選曲で、そのあとの♪One Wordではサビの部分で指を1本立てて「ワンワ~ルド!」と合唱!
そして盛り上がったとこで泣きのキラーチューン♪Wait For You・・・ピアノのイントロだけで場内悲鳴のような歓声!
大ヒットしたバラードの名曲に場内は静まりかえり、座席に座った観客たちが首を左右に振り曲のリズムに身をまかせています。
サビの部分を観客に歌わせて、場内が一体となったライブ感動のクライマックスとなっております。

この後、♪Somedayでエリオットさん引っ込んでライブ終了!
場内アンコールの手拍子と大合唱・・・でも全然出てくる雰囲気がない。
もうアンコールは無いんやろな・・・と思ったら出てきました!
景気よく♪Somedayでもう一盛り上がりです。


↑グッズはTシャツとCDのみ

なかなかアップテンポな曲も多く演奏され、予想以上に盛り上がったライブでした。
さて次は・・・サマソニ09かな~?3日間行ければいいけどな~


Elliott Yaminビルボードライブ大阪公演のセットリスト

01.Cold Heart
02.Let Love Be
03.Know Better
04.Alright
05.In Love With You Forever
06.Can't Keep On Loving You (From A Distance)
07.Train Wreck
08.Fight For Love
09.You Say
10.One Word
11.Wait For You
12.Someday
 
(Encore)

13.Movin' On




★★★★ 2009.6.23(火) ビルボードライブ大阪 21:30 E2-13

「歸国」(きこく)を見て・・・

2009-06-25 01:14:42 | ライヴ&イベント


北海道の出張で富良野に行った折り、倉本聡の富良野GROUPの夏公演「歸国」を見に行く機会があり 専用劇場である富良野演劇工場に行きました。(昨年は「鉄道員」のロケ地、一昨年は「人体展」と北海道行くとなんか見るな)
ひな壇式の観覧席はとても見易く雰囲気もなかなかよろしいね。



↑山の上にある富良野演劇工場

大平洋戦争で亡くなった英霊たちが終戦記念日に現代の日本に帰還する
英霊たちが見る現代の日本・・・それは彼達が願ってまやなかった見事に復興し繁栄した平和な日本があった・・・しかし

前半東京を歩くいまどきのギャル(死語?)のファッションに戸惑う英霊たちの姿ユーモラスに描かれ笑いを誘う。
顔黒のギャルを見て焼け焦げてると感じたり、メールをしてる姿にカルチャーショックを受けたりと序盤はなかなか肩の力を抜いた展開なんだが、中盤からはグッと胸に迫るような重いテーマを突き付けてきます。

植物人間となった母の前でどうすることも出来ない英霊、聞けば母の身内は誰一人として見舞いにも来ず、大物金融アナリストとして活躍する一人息子始め身内は一様にそんな母を厄介者扱いにしている・・・そんな家族の姿に怒りと悲しみが込み上げてくる一人の英霊の姿が切ない。

平和になり繁栄した現代の日本から失われて行く人の心、家族の絆に英霊たちは「こんな日本は果たして本当に平和なのか?」と悲痛に叫ぶ!
今の世の中が無くしてしまったもの、または失われていくもの・・・それを英霊を通じて改めて教えられた。
なかなか言葉や文章では語れない深く重いテーマで深く感銘を受けた舞台でした。

同じく鑑賞していた女子高生たちの修学旅行の一団からも、あちらこちらから鼻をすする音がしてきた・・・
終演後倉本聡先生がロビーに出ていらしたが、意外とメタボ体系・・・杖をついて立っていらしたので、是非写真を・・・と思ったらNGとの事・・・残念!



★★★★★ 2009.6.15(月) 富良野演劇工場

No.065 「レスラー」 (2008年 109分 シネスコ)

2009-06-24 00:42:17 | 2009年劇場鑑賞
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ミッキー・ローク
   マリサ・トメイ
   エヴァン・レイチェル・ウッド



三沢が死んだ・・・そんなニュースを見たときは衝撃的でした。
知ってる人には絶句ものの衝撃だし、知らない人には「誰それ・・・?」
そんな両極端な世界がプロレスという物の魅力的なところか・・・
そんなプロレスを題材にした映画が世界で脚光を浴びて、各賞を総なめにした作品がついに日本でも公開されました。
何と言っても復活したミッキー・ロークに注目です。
あの「ナインハーフ」や「エンゼルハート」の時のような色男ぶりはどこへやら・・・そしてこの映画で見事に復活らしいですが・・・

(あらすじ)

かつては人気を極めたものの今では落ち目のレスラー、ランディ(ミッキー・ローク)。
ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、レスラー生命を絶たれてしまう。
家族とはうまくいかずストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られ、孤独に打ちひしがれる中で、ランディは再びリングに上がる決意をする・・・



この映画ランディの背中を手持ちカメラで追い掛ける・・・まるでドキュメント的な手法での演出があるが彼の生活を我々観客が追ってるかのようで、人間ランディを短かに感じる事が出来て感情移入しやすくなっている。
リングに向かう時も、試合が終わり家に帰るときも恒に我々は彼の後ろを付いて回り、彼が感じることを共有するかのようです。

特に試合を引退した後、バイト先のスーパーで総菜コーナーに初めて配属されるときの場面で、スーパーの制服に着替えたロッカーから売り場までの道のりをプロレスの入場シーンのように捉えた場面が印象的でした。
アリーナの大歓声がかすかに聞こえるが、それがやがてスーパーの売り場の雑踏に変わっていく・・・引退したレスラー、ランディに取って新たな戦場=総菜売り場に挑戦する雰囲気がプロレス風に描かれる半面、プロレスラーがリング意外の仕事につく一種の寂しさも合わせて感じました・・・ランディの背中越しに・・・



かつてプロレス界で栄光を極め(多分日本マット界にも出てたんやろな)名声を欲しいままにしていた彼が、やがて落ち目になり私生活も荒んでしまい、歳老いた今でも場末のリングに上がっている・・・まさに自らの人生を地で行くような役柄をミッキーロークが一世一代(?)の名演で見せてくれます。
まさにこの役は彼以外では務まらないのでは?と思ってしまいますね~
これが違う俳優ならあの落ちぶれ感はなかなか出ないかもね。

娘には愛想つかれ、心の寄り所だったストリッパーにもつれなくされる・・・また心臓が悪く試合も出来なくなり仕方なくスーパーの惣菜売り場で働くが、かつてリングで栄光を掴んだ彼が到底我慢出来る訳も無く、結局またリングに戻ることになってしまう・・・実際こう言うケースで復帰するレスラーも少なくないようです。
大仁田もテリーも・・・みんな過去のあのスポットライトが忘れることが出来ず、リングに帰ったように。



この映画は戦わなければならない男の宿命のドラマ・・・でもそれはスポ根ものでよくあるようなモノでなく、人間的な・・・そう結局はこの仕事しかできないんだよな~と言った第2の人生なんて歩めるような器用な事が出来ない不器用な中高年の物語として見てしまうと切ないね。
でも彼は一時代を築いた一流のプロレスラー・・・例えロートルと言われても、心臓に爆弾を抱えても、リングに上がればランディ・ザ・ラムを全力で演じるのです。
特に得意の必殺技にこだわる姿は男泣きモノ・・・

案外少ないプロレス映画だけど、この作品のプロレスシーンはよく出来てると思いますね。
特にリング外からの目線だけでなくリング内の至近距離での目線で見せてくれるので迫力もあるし、特に有刺鉄線やガラス、などが飛び交うハードコアマッチの場面は痛みが伝わってきて、いかに彼が肉体を酷使しているかよくわかります。

また試合前のドレッシングルームで選手どうし談笑したり対戦相手と試合の打ち合わせをすると言うプロレスの内幕も普通に見せてくれますが、プロレスドキュメント映画「ビヨンドザマット」で裏舞台を描かれて以来もはや当たり前の事になってるのでとくに驚きはしないね。
しかし流血の仕込みはカミソリの刃を細かくハサミで切りバンテージに仕込み 観客の目を盗んでそのカッターで額を切り流血を演出する場面はかつてブッチャーやシークもあんな風にカッターを忍ばせてたのか~と改めて感心・・・
しかしそんな演出されたプロレスも自らの肉体を傷つけるのは特殊メイクでもなんでもなく 本当の血でありレスラー本人の肉体が傷ついてるんです。
だから三沢選手のような悲劇も起こりうるんですね。



もちろん命を落とさなくても、身体に相当なダメージを追ってたりもする訳で、この映画の中でも引退したレスラーのサイン会などで車椅子姿のレスラーや、義足をつけたり、尿を入れた袋を足元にぶらつかせてたりしてる選手が居る。
そんな元レスラーたちがまばらばに集まったファンたちにサインしたり、本などのささやかなグッズ売ったりしてる場面は寂しさを覚えてしまうね。

一人のレスラーの物語と同時にプロレス界の現実も見せてくれて、ブルース・スプリングスティーンの主題歌ともども心に染みる映画でした。



★★★★★ 2009.6.21(日) シネマート心斎橋 スクリーン1 14:25

No.064 「天使と悪魔」 (2009年 138分 シネスコ)

2009-06-21 00:44:22 | 2009年劇場鑑賞
監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス
   ユアン・マクレガー
   アイェレット・ゾラー



やっと映画を続けて見れる環境になりました・・・2週間の出張明けのレイトショーで見たのが「天使と悪魔」。
あの「ダビンチコード」の続編という触れ込みの作品ですが、実際はこちらの方が先に原作は書かれたようです。」
「ダビンチコード」も原作を読んでから見たので、今回も三冊に別れた文庫本で予習しての鑑賞です。

(あらすじ)

宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、バチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。
ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが…



原作を読んだ印象では前作以上にまだ比較的分かりやすく、そしてストーリーにも動きのあることでした。
「ダビンチコード」を読んだときは正直「これ映画化(しかも大作扱い)してもどうよ?」と思うほど地味なミステリーの印象だったが、今回は映画向けの原作だったんで楽しみにしておりました。

原作に忠実だった前作と比べると結構変更点が多かったですね。
枢機卿たちがアサシンに殺されていく過程は同じだけど、ストーリーの中心的な設定が変更されてる事により映画用なアレンジとなった作品です。
その分テンポも良く、時間が経つの忘れるぐらいでしたが、ただ原作を読んでるものとしては、設定変更により端折られた部分も多くトビトビで話が展開してるような印象が微妙なところですね。
もちろん原作知らなかったら前作以上にテンポも動きもあるので一層楽しめたでしょうが・・・



誘拐された枢機卿の捜索とどこかに仕掛けられた反物資爆弾を探し出すのを限られた時間内でバチカンを暗号の謎解きをしながら奔走するラングトン教授はまるで「24」のジャック・バウアーのごとく大活躍!
しかしこれも時間があまりにもトントンと進んで行くので、限定された時間内というサスペンスがあまり感じれないような気がする。

上巻はややまどろっこしいが、中巻、下巻と一気にハラハラさせて読ませてしまう原作を知ってるだけについ比較すると少し惜しい作品になってします。
でも前作よりはこちらが映画としては好きですね。



★★★★ 2009.6.20(土) アポロシネマ8 スクリーン2 20:50 D-1

No.063 「バビロン A.D.」 (2008年 90分 シネスコ)

2009-06-14 20:22:37 | 2009年劇場鑑賞
監督 マチュー・カソヴィッツ
出演 ヴィン・ディーゼル
   メラニー・ティエリー
   ミシェル・ヨー




今日は久々に天六シネ5ビルへ行ってまいりました。
一週間出張で出ていて映画は丸っきし見てなかったですが巷では「ターミネーター4」が早くも公開されて話題沸騰のようですが、今日はあえて天六です。
ちなみにまた今週一週間出張ですがね・・・

最近益々2番館と化してきた天六シネ5ビルですが、今回もつい先日まで公開されていた「バビロンA.D」が上映中・・・あえてロードショー系には行かず、ここでの上映まで待っての鑑賞です。いかにもB級アクション風のこの映画。
またそのB級映画にふさわしいヴィン・ディーゼルの主演!
でも何気の豪華なキャスティングで、ミシェル・ヨー、シャーロット・ランプリング、ジェラール・ドパルデュー などなどが出演です。



(あらすじ)

度重なる戦争で荒廃した近未来の地球、トーロップ(ヴィン・ディーゼル)に若い女性をアメリカまで運ぶ仕事が舞い込む。
その女性オーロラ(メラニー・ティエリー)は特殊な能力の持ち主で、彼女を狙う組織の追跡をかわしながら過酷な旅を続ける。
1万キロにおよぶ旅の末、ようやく目的地に着いたトーロップはこの任務に隠された陰謀に気付く・・・

近未来SFアクション映画といった作品ですが、まぁB級アクション作品っぽい雰囲気はいいと思いますが・・・ただ・・・いまいち意味わかりません・・・
複雑なストーリーにしようとしたのか、入り組んだ話でややこしい・・・
筋肉バカ(失礼!)のヴィン・ディーゼルが出てるんだから単純明快なアクション映画にすれば良かったのかも?



ミッシェル・ヨーも一応の見せ場があるものの、肝心のアクションは不発気味で期待ハズレもいいとこ。
ヴィン・ディーゼル&ミッシェル・ヨーのスッキリとした爽快アクションを全面に出せば面白かったろうにね~
またやたら場面がトントン先に進んでいくのも気になりました。
観客の頭が整理されないうちに勝手ドラマが進行するから尚更混乱します。
これは入場料の高いロードショー系で見なくてよかったわ!

しかしヴィン・ディーゼルと言う人はこういうB級映画では存在感が際立ちますね。
是非、ビデオスルーにならないように劇場スクリーンでこれからも大暴れしてほしいもんです。



★ 2009.6.13(土) 天六ホクテンザ2 23:50 



No.062 「スタートレック」 (2009年 126分 シネスコ)

2009-06-07 21:43:19 | 2009年劇場鑑賞
監督 J・J・エイブラムス
出演 クリス・パイン
   ザカリー・クイント
   エリック・バナ



長期出張の前に一本・・・しばらく一週間放置しますが覗いてくださいね~
で、今回見るのが「スタートレック」 前評判も上々だそうで期待してます
劇場版の「スタートレック」はピカード艦長が活躍する 「新スタートレック」の映画版しか見たことありませんが、「宇宙大作戦」のテレビシリーズはよく子供の頃深夜見てましたよ。

(あらすじ)

ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)が宇宙艦隊に入隊して3年。
USSエンタープライズに乗ることに成功したカークだったが、船内のトラブルメーカーになってしまう。
それが気に入らないスポック(ザカリー・クイント)は、カークを船から追い出そうとするが…



イケメン俳優を起用して新たなスタートレックが誕生しました。
トレッキーと呼ばれるコアなファンだけでなく クリス・バインのような若手を起用した事で若い新たな客層の獲得に成功し、これからこのシリーズが続いて行くのでしょうね

私はトレッキーではないけど相当面白く見れたけ、トレッキーの人はどう感じたのかな?
アメリカで大ヒットした所を見るとどうやら受け入れられたんではないかと思います。
元のテレビシリーズの役目そのままなのが嬉しいし、まったく別物の「スタートレック」ではなく主要クルーたちが出会って行く過程などオリジナルに上手く噛み合うように作られてるのがいいですね。

それにレナードニモイが出てくるのも泣かせる所ではないでしょうかね・・・かなり設定は無茶だけど(笑)
今回は若きカークとスポックが描かれ 最初は反目してる二人がやがて固い絆で結束していく過程が二人の若者の成長として描かれています。



エンタープライズ号が登場するシーンは古くからのファンならワクワクしてしまいそうですね。
この辺の見せ方はツボを得ていますね~
エンディングにはあの「宇宙大作戦」のテーマも流れるし・・・
またさりげなく出てるウィノナ・ライダーや最後まで誰やらわからなかったエリック・バナなど何気に豪華なキャスティングですね。

新たな新シリーズのパート1としては上手く作られてると思いますので、古くからのトレッキーは勿論、オリジナルのシリーズを知らないファンも今後楽しめると思います。
早くも続編の製作が決定してるようですね。



★★★★ 2009.6.6(木) アポロシネマ8 スクリーン7 21:05 H-3

No.061 「ラスト・ブラッド」 (2008年 91分 シネスコ)

2009-06-07 01:05:23 | 2009年劇場鑑賞
監督 クリス・ナオン
出演 チョン・ジヒョン
   アリソン・ミラー
   小雪



本日二本目はすぐ下にあるシネマで上映の「ラストブラッド」の鑑賞。
「Blood ブラッド」が終わると同時に予告が始まってるので素早くトイレを済ませて移動です。
すぐ下の階だったので助かりましたよ。

(あらすじ)

セーラー服に身に包み、孤独とともに生きる16歳の少女サヤ(チョン・ジヒョン)。
運命のいたずらか、神の無慈悲か、人類の未来を背負わされることになったサヤは、黒筒に忍ばせている日本刀をバンパイア相手にきらめかせながら、戦い続けてきた。
世界の危機を救うため、そして自分自身の運命を切り開くために戦うサヤだったが…



チョン・ジヒョンと小雪がソードアクションを見せるのが話題の作品ですが、舞台は70年代の日本が舞台でオニゲンに父親を殺された主人公が復讐の為に人間になりすましたオニたちを倒しながらオニゲンを捜す。
まるでウェズリー・スナイプスの「ブレイド」の女版のような設定で、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセールの如く怪物を切り刻んで行きます!

よってスクリーンに出来るのはバラバラに切り刻まれたオニたちの死体の山!中々その景気の良さに好感(笑)車を追いかけてくる翼の生えたオニとの攻防はアンダーワールドシリーズでも似たようなシーン見たな~
スピーディーなアクションは先程の津田寛治VS要潤のヌルイ対決を見た後だから迫力も倍増に感じられます。

セーラー服姿で暴れるはコスプレ剣の如く捲れ上がるスカートなんか気にせず大活躍。
でもスカートの中にスパッツなど履かず白いものがチラッと見えた方が萌え萌え度はUpしたでしょうな~(ま、それは無理か)
それと倉田保明が爺さんの役で登場し、ジャッキーと共演した「新宿インシデント」のように出てるだけではなく、キッチリとアクションシーンの見せ場もあり、しっかり持ち味を見せてくれたのは個人的によかったですね。
そしてその見せ場の結末の壮絶な事・・・



意外と出番少ないけどオニゲンに扮した小雪との対決かクライマックスで、オクトパスのような衣をなびかせ天女の如く空中に浮かぶオニゲンがまるでファミコンのボスキャラ見たい・・・なんかLIFEゲージが下に二本出てきそうな図柄だったな~意外とエグイ映画でした・・・



★★★ 2009.6.4(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ5 19:30 E-3