MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.027 「007 スペクター」

2015-11-29 00:15:14 | 2015年劇場鑑賞



監督 サム・メンデス
出演 ダニエル・グレイグ
クリストフ・ヴァルツ
レア・セドゥ


シリーズ最新作を早くも先行上映で見た
ダニエル版ボンドになってからドラマ部分に重点を置かれたシリアス路線
3代目ボンドのロジャー・ムーア世代の私には違和感のあるダニエル版ボンドだが、アクションに関しては回を重ねる毎にますますハード路線まっしぐら!
今回もオープニングからビルのへりから徒歩で歩き出しビルからビルへ移動して行くロングショットをさりげなく見せ、立て続けにメキシコ上空でのヘリコプター内の悶絶アクションに度肝ぬかれる

イタリアでモニカ・ベルッチに軽くお手付きした後は夜のローマ市内でアストンマーチンとジャガーの高速カーチェイス!
シリーズ定番(?)の雪山や寝台特急のアクションシーンも用意され、そしてテムズ川でヘリコプターとボートのチェイス!
まさに世界を股にかけ本格始動のダニエルボンドが暴れてくれる痛快な作品になってます

ダニエルボンドになってからお色気シーン度は下がったのは残念
しかしこの作品からMに加えてQとマネペニーが本格的に絡んできて、いよいよ体制整いましたって感じですね
堅物なボンドだったダニエル版ボンドだが、時折マネペニーやQ相手に肩の力抜いたようなユーモラスな雰囲気も出るようになってきました
でも噂に寄るとダニエル・グレイグはこの作品を最後にボンド役を降りるとか・・・

後、悪役でクリストフ・ヴァルツがスペクターのボスを演じてますが、さすが貫禄の悪役ぶりでキリッと作品を更に締めております
ストーリー、アクション、役者も見事でこれは
ダニエル版ボンド史上最高傑作ではないでしょうか!

でもボンドの生い立ち云々などの重いストーリー部分はやはり軽いスパイアクションタッチだったロジャームーア世代の私からしたら、別に要らないなーと思ってしまいますので★一つ原点


★★★★ 2015.11.27(金) アポロシネマ スクリーン3 20:30 G-2

映画100選 020 「エイリアン」

2015-11-28 12:10:07 | 映画100選



SFホラーと言えばやはりこれ!
後にシリーズ化やプレデターと対戦したりするも全て最初はこの作品から始まりました
劇場予告編の第一弾ではタイトルだけで、どんな映画かもわからない(エイリアンて言葉も浸透してなかったと思う)
ただSFの怖そうな映画て言う印象でした

劇場で初めて見た印象は暗くてエイリアンの造形がハッキリわかりにくい感じでした
それでもジョンハートの胸を食い破ってチェットバスターが出てくるシーンは衝撃的でしたし、クライマックスのカウントダウンのサスペンスなどもドキドキでしたね

暗く狭い宇宙船の中にどこで潜んでるかわからないエイリアンが襲いかかってくるサスペンス演出は良く出来ている
さほどエグいシーンはチェットバスター登場の場面ぐらいですが、暗がりの中のエイリアンの見せ方に工夫を凝らした演出が後々の映画に影響を与えた



映画100選 019 「セブン」

2015-11-27 19:27:29 | 映画100選




この映画は公開1週間前の先行オールナイトで満員の南街劇場で見た
映画終わった後、壮絶な結末の後味悪さに無言で席を立ち、ブルーな雰囲気で劇場を出る観客と笑顔で楽しそうに席を探す観客と微妙な雰囲気の交差が垣間見られた

サイコサスペンス映画が一時流行ったのはこの作品の影響でしょうね
怖い脚本にデビッド・フィンチャー監督の凝った映像が異常な雰囲気を増長させて、サイコサスペンス映画の中でも異様な映画になってます
薄暗い色調のシーンが多く残酷シーンも見えづらいが、それがかえって観客のイマジネーションを膨らませる結果になる
鬱陶しいほど雨のシーンが殆どだが、あの怖いラストの1日だけ見事なまでの晴天と言うのも趣味が悪い(笑)

冷静なベテラン刑事をモーガン・フリーマン、熱血漢のも若手刑事をブラッド・ピットが演じる
この2人のも好対照なキャラも作品に良い影響を与えてるが、そこに終盤に絡んでくるケビン・スペイシーの存在が俄然この作品の異常性を際立たせている



映画100選 018「恋におちて」

2015-11-25 13:06:14 | 映画100選




これはビデオで初めて見てなかなか良い映画だと思った作品
色んな役柄に合わせて体型や風貌まで変えてしまうロバート・デ・ニーロがごく普通の男を演じ、対する名優メリル・ストリープも普通の主婦を演じる
そんな名優2人が不倫と言う禁断の恋に揺れる男女を見事な芝居で見せてくれます
しかし禁断と言う言葉のような暗さはない

まるで運命のように無意識に接近やすれ違いを繰り返し、やがて出会い、恋に落ちる…まさにそれぞれ家庭を持ってるにも関わらず赤い糸に導かれていくかのように惹かれる2人が初々しい
会話してる時、会話が途切れ沈黙の時さえも2人は楽しそうにしている
まるで初恋の少年と少女のようにトキメく姿がやけに微笑ましいのはやはりこの2人の名優の力か
駅で彼女を待つデ・ニーロが会った時のセリフをブツブツ言いながら考える姿や、デートの前に着る服に迷うストリープ…中年の2人が見事な初々し芝居を見せてくれます
大人の恋愛映画の秀作

ディブ・グルーシンの音楽も印象的です

映画100選 017「街の灯」

2015-11-24 13:06:14 | 映画100選



私の記憶がたしかならば初めて劇場で洋画見たのはこの映画だったのかも知れません
今は無き天王寺ステーションシネマと言う低料金の二番館で見たこの作品
子供心にゲラゲラと笑いまくった記憶があります

そして物心付いた年頃に見直したら笑いだけでなく、そこに人生の悲愁とそして希望のようなものも感じられ改めて感動し直したもんです

目の見えない少女の手術費を稼ぐためホームレスの男が奮闘する物語をチャップリンが笑いふんだんにスクリーンから撒き散らしながら描いでいきます
何と行ってもボクシングのシーンはまさにチャップリンの独壇場!
見事な名人芸で大人はもちろん子供が見ても大爆笑必至の名場面となっています

そして感動的なラストにジーンとならずにはおれません
チャップリン作品ではやはりこの作品が1番ですね

映画100選 016 「ターミネーター」

2015-11-23 15:17:39 | 映画100選





アーノルドシュワルツェネッガー主演のSFアクション映画
もちろんアーノルドシュワルツェネッガーの出世作品としても有名

近未来に人類とコンピューターが戦争を始め、結果的に勝利する人類側の指導者の根元を断つため、コンピューターが現代のロサンゼルスに殺人ロボットをタイムスリップさせて後の指導者を産む母親を暗殺し歴史を変えようと画作する
斬新な設定で展開するドラマは追うターミネーターと逃げるサラコナー、カイルとの追跡劇がスリリングに描かれて最後まで飽きさせない
特にターミネーターを倒したと思ったらまだまだ追いかけて来る終盤の怒涛の畳み掛けはお見事です

定番過ぎてこうして改めて紹介するのも何ですが、やはり2作目共々記念すべき第1作のこの作品は外せない1本ですね

映画100選 015 「プロジェクトA」

2015-11-22 10:53:46 | 映画100選



ジャッキー・チェンの作品は「ドランクモンキー 酔拳」以降ほとんど見てますが、その中のベストワンとなれば当然この作品を推します

まさに登り調子のジャッキーが撮った最高傑作で、105分間が怒涛のテンポとスピードであっと言う間にクライマックスに到達してしまいます

ジャッキーが身体を張ったアクションはイスなどの小道具を使った小ネタから時計台からのダイブの大ネタまで早くもジャッキーアクションの集大成か?と当時は思ったもんです
息の合ったコンビネーションを見せるサモハン、ユンピョウとのトリオもこの作品からだし、色んな意味でもジャッキー・チェンのターニングポイントになった作品ではないでしょうか

「ドランクモンキー 酔拳」でブレイクし新作の合間に旧作の連発上映でジャッキーアクションに飽きてきた頃に公開され、やはりジャッキーは凄いと再認識させてくれたジャッキー史上最高傑作です


No.026 「コードネーム U.N.C.L.E.」

2015-11-21 23:50:59 | 2015年劇場鑑賞



監督 ガイリッチー
出演 ヘンリー・カヴィル
アーミー・ハマー
アリシア・ヴィカンダー 



いよいよ正月番組が近づいてきました
007にスターウオーズなどビックなる作品が控えてますが、なかなか侮れない作品が正月前に控えてます

この作品もその一本でロバートボーン主演のドラマ「ナポレオンソロ」の映画化
そのドラマは存在こそは知るもまともに見た事ありません
予備知識なしで真っさらに見た感想は予想以上に面白かった!

2人のスパイの好対照なキャラの特長が活きているし、作品のテンポも良いです
ガイリッチー監督らしも出ていて久しぶりにリッチー作品らしい雰囲気を味わえました
音楽の使い方も上手く、芸人のヒロシのネタのバックに流れる曲も出てきたりして楽しませてくれます



★★★★ 2015.11.19(金) アポロシネマ8 スクリーン6. 21:05. G-13

映画100選 014 「シャドー」

2015-11-20 13:08:18 | 映画100選



ダリオアルジェント監督のジャーロ物の中でも「サスペリア2」と並ぶ代表作

人気作家がローマ人気滞在した事をキッカケに作家の周りに不吉な怪文書と連続殺人事件が起こると言うミステリー的な要素を含んだ展開
しかしミステリー的な謎解きは全然なってないのは折り込み済みで、ここはアルジェント監督の鮮血のイリュージョンと呼ばれる残虐かつ芸術的な殺しのシーンと凝りに凝った視覚的な効果を楽しむのが正しい見方(笑)
もちろん殺人シーンになるとノリノリで盛り上げてくれるゴブリンの音楽も聞き逃せません

一人称カメラに黒手袋と言う定番パターンに今回は窓からカメラが飛び出し、屋敷の壁から屋根を這いながら裏口の殺人鬼の姿を捉えると言うトリッキーなカメラワークのロングショットが登場
流石はアルジェントと思わせてくれます

また切断された手首から噴き出した鮮血が白い壁に吹き付けられると言うシーンは真っ赤な鮮血と白い壁でまさに芸術的!
ダリオアルジェントの真骨頂です

そして邦題のようにシャドーなどっきりトリック
などストーリーよりもその映像美が見所満載の作品

映画100選 013「荒野の用心棒」

2015-11-17 13:00:46 | 映画100選



これも子供の頃にテレビ洋画劇場で初めて見て以来今だに時折見たくなる映画
エンニオ・モリコーネの♩さすらいの口笛に乗って始まりオープニングのかっこよさ
酒場で多数の悪党たちを早撃ちで一瞬にして片付けるシーンに痺れまくり!
クライマックスのライフルとピストルの対決の緊張感・・・

クリント・イーストウッドの名無しと言う名のさすらいのガンマンのカッコよさと、山田康夫さんの吹き替えがピッタリ合っていて子供ながらこの役者はこの声でないと!と思ったもんです
そしてエンニオ・モリコーネの音楽無しではこの映画は語れません
マカロニウェスタン全集見たいなEP版のレコードが昔うちにあり、よくレコードかけて聞いてたからテレビ洋画劇場でその音楽流れた時は否応にも興奮したのは幼き思い出・・・

これが黒澤明監督の「用心棒」のリメイクなんて大人になってから知った
50年前の映画でも何度見返しても色褪せない魅力を放つ傑作マカロニウェスタン