MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

映画100選 083 「デアボリカ」

2016-05-30 14:51:06 | 映画100選




「エクソシスト」の大ヒットでオカルト映画がブームになり、70年代中頃に一気に色んな作品が日本で公開されましたが、エクソシストの影響の受けた作品の中で代表的な作品がこちら!
まさにエクソシストのパチもん的な作品なんですが、私は「エクソシスト」より先にこの映画を見ています
十三の弥生座と言う名画座で母親とおばちゃんの3人で朝から乗り込んで行きました
因みに併映は「ドラゴンへの道」「チャップリンのキッド」+「チャップリンのゴルフ狂時代」
の豪華3本立て!(「キッド」とセットの短編の「ゴルフ狂時代」を入れたら4本立てか!)
おめ当ては当然「ドラゴンへの道」だったんですが、怖がりの私は恐る恐る見たもんです
そしてこの日1番のインパクトを受けるのでした

「エクソシスト」は少女に悪魔が乗り移るんですが、この作品は人妻のお腹の中に悪魔が宿ると言う設定
超能力者の元恋人が事態解決にいどむのだが、彼は悪魔とある取り引きをしていて…ていうストーリーですが、やはり「エクソシスト」かぶれの恐怖シーンが印象的です
人妻が道に落ちてるバナナを食べる奇行から始まり、片目だけグルグル回って見たり、首も180度回転し挙句に宙に浮き出し、更に緑のゲロを吐く!
エクソシストのパクリではあるけど、最初にこちらを見てるからインパクト強いんです
ジュリエット・ミルズの悪魔に取り憑かた芝居が子供心に怖くもあり映画としても楽しんだ記憶があります

大人になりDVDで見ても本家と比べたら安っぽいように思えるかと思ったら、やはり面白かった
ジュリエット・ミルズ扮する主人公が夫と会話する中で、一瞬一言だけ悪魔の声で答えてるような場面は昔は気がつかなかったけど、改めて見てそんな発見もあったりして二番煎じなりに楽しい作品です

ソウルフルな主題歌も印象的でサントラアルバム自体が70年代のソウルアルバム見たいで後にCD化もされて再評価されてた時期もありましたね
1度聴いたら呪文のように脳内を駆け巡る♪ディミトリのテーマがやたらヘビーローテーションの如く劇中かかりまくりイヤでも耳に残ります
またロードショー公開時は超立体音響サーカムサウンド方式で公開されてました
悪魔の声が劇場内を前後左右飛び交うとの事でしたが、名画座の十三弥生座ではそんな気の利いた設備は無かったと思うので未体験です

No.22 「レヴェナント:蘇えりし者」

2016-05-27 10:08:05 | 2016年劇場鑑賞




監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演 レオナルド・ディカプリオ 
トム・ハーディ



ギリギリ公開終了寸前での鑑賞
レオナルド・ディカプリオを見事にアカデミー賞主演男優賞をもたらした作品だけに注目もひとしおです

極寒の中で息子を殺され、自分自身も見殺しにされかけた男の復讐のドラマ
復讐の一心だけで極寒の中厳しいサバイバルを乗り越えて行く人間の持つ潜在能力の凄さを見せつけてくれます
そして人間力だけでなく、やはり運もあると思わせてくれる
クライマックスはちょっとしたマカロニウェスタンのようなトリッキーな戦法に出たりとここら辺は意外でした

殆ど寒い中での撮影だったらしいが、ディカプリオの鬼気迫るような芝居はさすがにオスカーを渡したくなるような説得力は感じますね
主人公の息子はもっと可愛らしい子供なのかと思ったら違うかったのも意外だった(笑)

因みになんばパークスシネマで見たが、やけに冷房が効いていてメチャ寒かった
まさにディカプリオの放り込まれた状況を観客も少しながら味合わせてくれる4D体験かと思ったわ(笑)



★★★ 2016.5.26(木). なんばパークスシネマ シアター1 11:40 D-13


思い出名画座 Vol.6「天六シネ5ビル」

2016-05-25 17:56:30 | 映画館
久しぶりに劇場の事書きます
いつかはこの劇場を書こうと写真も撮ったりしてましたが、
なかなか書く気にならなかった…何故なら書く事が一杯あってキリがないから

天六シネ5ビル
ここが閉館になって4年ほどになります
ユウラクザ、ホクテンザ1&2 コクサイ、ユーラク地下からなる映画館ビル
決してシネコンとは呼べれない
他の劇場とは一線を画す映画館だった

メインは一階のユウラクザ
洋画がメイン(それもB級の新作、または旧作の2本立て)でプログラムされていて
5階にあるホクテンザ1&2は邦画、または洋画のミニシアター系(それも他のミニシアターならモーニング&レイトのみとかの扱いぽっいやつ)の新作または時期がづれての準新作級な作品が公開されていた
で、コクサイとユーラク地下はポルノ映画館として機能し、オカマちゃんたちのハッテン場として知られていた

ポルノ映画館は行った事ないが
他の三館は毎週のように行ってました
それも深夜興行…なぜならここの劇場の株主優待券が金券ショップで安く買えたので昼間はミナミや天王寺の劇場で見て、ここは週末の深夜に行く事にしていたのです
因みにこの招待券は天六以外にタナベキネマや小阪国際にも使える9館共通券でした
昔はロードショー館の千日前国際も対象に入ってましたが、後に外されてましたね
この招待券で殆どは天六へ行ってたんですが、深夜ならではのここの劇場の雰囲気はとても好きでしたし、様々な思い出が残っています





↑ありし日のユウラクザ入口前の風景と館内 手書き看板が貴重です

メイン館のユウラクザは初めて天六デビューした劇場で「ラストマン・スタンディング」と新作の「リバース」の二本立てを深夜に行きました
しかしラストマン~は既に見てたので「リバース」を目標の鑑賞
そしてこのジェームズ・ベルーシが出ていたタイムスリップサスペンス「リバース」がメチャメチャ面白かったのでついつい「この劇場は侮れない」となり友人と通い始めるのでした
まぁそこからはホクテンザも合わせて良く通いました
もちろん金券ショップで激安で購入した招待券で…

ここの劇場の深夜は深夜ならではの特長があります
オカマが出る…?
いや、我々はユウラクザとホクテンザに関しては殆どオカマと遭遇した事がありません
ポルノ映画館には居るんでしょうけどね

ユウラクザとホクテンザの深夜の特長は
一つは殆どお客さんが居ないこと
大概は我々だけか、または数名イビキかいて寝にきてる人たちばかりでした
真剣に映画見てたのは我々だけてのが殆どでしたね
それともう一つ深夜の特長は時間にルーズな事!
時間通り始まらないのが普通でしたね
上映開始時間前に着いたのに上映が始まってるなんて当たり前、または上映開始時間が過ぎてるのに一向に始まらないなんて普通です(こうなるといつ始まるかわからないのでトイレすら行けない(笑)

ある日は「リーマンジョー」を友人と行ったとき上映開始時間にはまだ谷六付近を車で走ってたので途中上映覚悟でユウラクザに行ったら、調度映画会社のロゴが出て始まる寸前に座席に着けた…どんだけ開始遅れとんねん!

ある日は「マルキドサド 調教哲学 」を見に行ったら開始5分前に着いるのに休憩の筈が上映が開始されている
まだ早めやがった!と思ったら、受付の兄ちゃんの説明によると前の回の上映がまだ終わってないとの事…どんだけ開始遅れとんねん!

ホクテンザではなかなか上映始まらないから、痺れ切らしてホクテンザの受付に文句言いに行った人がいたが、受付は無人だったとの事で諦めて戻ってきたり、映写室も不在の時もあったみたいです
思い出として圧巻な出来事はウェズリー・スナイプス大運動会として公開された「7セカンズ」の時はユウラクザで鑑賞中に突然座ってた椅子が抜けてしまって尻餅付いたと言う信じられない事態にも遭遇した
ユウラクザ入口横の看板に書かれている[グリーン車並みの座席]の底が抜けたのであります





↑ありし日の5階のホクテンザの風景

しかし昼間は時間はキッチリしてるんですね
数回しか昼間は鑑賞した事がありません
でも倉田保昭主演の「イエロードラゴン」が公開された時は何と倉田保昭さんの舞台挨拶が昼間にユウラクザであり、友人と見に行ったら何と超満員で立ち見!
しかも花束を持った若い女性がチラホラ居てまさかの風景にびっくり!
しかし我々がウロウロしてたら座席を変わってくれる人が居て座れたが、この満員の8割くらいが倉田保昭関係のサクラだったようです
舞台挨拶をガラガラにして倉田保昭先生を怒られせては行けないと言う配慮かな?
変わってくれた人たちも関係者のようでした
もちろん花束のお姉ちゃんもサクラやね
舞台挨拶終了後ユウラクザの券売機の前で倉田保昭さんにサインして貰ったのも良い思い出です
しかしあのユウラクザで倉田保昭さんは出番までどこに控えてたんやろ?
そらぁ近所の茶店ちゃうか?
と言うのが我々の推測です(笑)
因みにこの舞台挨拶付き鑑賞も金券ショップで安く購入した招待券で普通に入れました


↑これが金券ショップで安く購入してた招待券

深夜は受付は決まっていつもの兄ちゃん
もう一回分早かったら昼のおばちゃんなんだろうけど、深夜はこの兄ちゃんが殆どでしかも誰かといつもしゃべってる
ユウラクザの最前列で殺虫剤巻くオッちゃんも居たなー(笑)
エレベーターのスピードがやけに遅かったね
ギリギリに到着した時はエレベーター内でイライラしたのが懐かしい
休憩時間にはいつも決まって同じヘビメタが途切れ途切れで流れていた
夏場はやたら冷房が効きまくり震えがる事もしばしば
パンフレットも売ってるがたいていはプレスシート
見たいなペラペラで、深夜は販売を停止している
スティーブン・セガールの沈黙シリーズは大抵この劇場で公開されてたね

そんな思い出深い劇場も今は無くなり跡地に回転すしとローソンになってるようです
天六シネ5ビルが無くなってからは映画の本数も減りました
いかに天六に良く出かけてたかと言うのが実感しました
良きに着けた悪きにつけこんな個性的な映画館は時代的にももう出て来ないでしょうね
現存する昭和の劇場である関西の最後の砦の新世界国際と日劇会館にはまだまだ頑張ってもらわにゃー

今更ながら様々な思い出と沢山の迷作、珍作と少しの傑作を楽しませてくれてありがとう!
天六シネ5ビルよ永遠に!

映画100選 082 「恋しくて 」

2016-05-23 13:52:12 | 映画100選



80年代はアメリカ映画ではヤングスターたちが活躍した時代でありました
特にジョン・ヒューズ監督作または製作の青春映画バンバンと公開されたりして、この作品もその1本です

主人公ワッツが叩くドラムが様々な想いの3人の鼓動を表すかのようなオープニングで始まるこの映画
エリック・ストルツ、リー・トンプソン、メアリー・スチュアート・マスターソンの3人の恋物語
主人公はエリック・ストルツ扮する大人しい高校生キースと思いがちだが、実はメアリー・スチュアート・マスターソンが演じるワッツだったりするのです

、大人しい高校生男子キースが学園のマドンナであるアマンダ(リー・トンプソン)に恋をしてしまい、幼馴染みの男まさりな女子のワッツに相談し、学園のマドンナを落とす為にあの手この手の手解きを受けるのだが、実はワッツはキースの事を密かに想い続けているのであった…3人の若き男女の青春の恋を80年代の軽快なポップに乗せて描かれる典型的な80s青春ラブストーリー

特にワッツの心情を表す場面は、男前で強がりの向こうに揺れ動く乙女心が見え隠れし、そんな切ない部分が感じられて泣かせてくれます
メアリー・スチュアート・マスターソンがいじらしい青春映画の佳作


No.21 「アイアムアヒーロー」

2016-05-22 00:08:46 | 2016年劇場鑑賞



監督 佐藤信介 
出演 大泉洋 
有村架純
長澤まさみ



コミックの映画化らしいが、このコミックは私は知りませんでした
人気俳優が主演のメジャー作品だけにゾンビ映画…と言ってもさほど期待しなかたが、これが中々気合いの入った映画だと言う評判を聞いての鑑賞です

ヘタレな主人公を大泉洋が彼らしく演じています
ところどころにポソッと笑わすような事を言うのは残虐ホラーの中に和ませる効果とかあるんでしょうけどね
でも目が左右に歪んでおぞましく変形するゾキュンたちの気持ち悪さは日本と言うよりアジア人の顔だちならではの気色悪さを感じる

ゾンビに溢れかえった日常から逃げ延びて、ショッピングモールに辿りつくのは
ロメロ監督の「ゾンビ」を意識してますね
何処かに立て篭るのはゾンビ映画の押さえて置くべきツボですからね
ショッピングモールに立て篭もるグループと合流してからは「ウォーキングデッド」のような感じにストーリーは展開してく
ゾンビ映画ファンとしてはそんな設定に好感を持てました
ヘタレからヒーローに覚醒した大泉洋が大暴れするのはクライマックス
散弾銃によるカウンター殺法はまさに「ブレインデッド」ばりの死体の山を築き上げるのであります
たしかに出てる役者のメンツの割には気合いの入ったゾンビ映画でした



★★★★ 2016.5.19(金) アポロシネマ スクリーン7 20:35 H-3


映画100選 081 「オーメン」

2016-05-20 20:30:50 | 映画100選




この映画は私が生まれて初めてオールナイト興行で見た作品
映画好きの成人していた姉と高校生の兄と3人で見に行きました(因みに姉の当時の彼氏も来る事になってたが何故かドタキャンで来なかった…事情は未だ知らないが…)
当時は小学生でも深夜興行は見れたんですね
折しもオカルト映画ブームの真っ只中!
テレビなどで怖い場面は何度も紹介されていました…てか昔のテレビの映画紹介や予告は映画の見せ場を惜しげもなく見せてましたな
本編見たら予告で見た場面以上のシーンが無かったてのもありました
しかしこの映画は避雷針が突き刺さったり、ガラス板で首が吹っ飛んだりとショックシーンの見せ場はテレビの映画紹介で見てたんだが、ダミアンの出生の秘密を知る神父の焼けただれた顔が出たときは子供心に未知のショックシーンで暫くトラウマになりました

悪魔の子ダミアンを主人公に3作作られたけど、やはりリチャード・ドナー監督でグレゴリー・ペック主演の第1作が断然名作です
オープニングのテーマ曲からして怖いのなんの!
🎵アヴェ・サタニの不気味な聖歌隊のようなコーラスが子供心に恐怖の名曲としてインプットされ、大人になってから着メロに一時期してました(笑)

ダミアンにの周辺で次々と怪死が起こり、じわじわと主人公のグレゴリー・ペック扮するダミアン・ソーンを苦しめていく …少しづつ明らかにされていくダミアンの秘密をオカルトタッチの中にミステリー的な要素も入れてラストまで見せてくれます
続編を暗示するラストの不敵なダミアンの笑顔も何時までも心に残る70年代オカルト映画の代表的1本

余談ながら映画の帰りに近所のお寺の墓地前で、グレゴリー・ペックとデビット・ワーナーがダミアンの墓を掘り返すシーンで野犬に襲われる場面を思い出し、姉と兄をそっちのけで駆け足になったのを思い出します

映画100選 080 「死霊のえじき」

2016-05-19 23:48:59 | 映画100選




ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作の三本目
後にロメロ監督はゾンビ映画を再開して、更に増えて行きますが、実質ロメロゾンビ映画と言えば初期の三本ではないでしょうかね
公開前からファンゴリアの日本版でこの映画の情報を知ってましたが、公開当時は広まりだしたレンタルビデオにハマっていて劇場から遠ざかっていたんですが、この作品はぜひ劇場のスクリーンで見たいと思っていたので前売り券を買い、道頓堀東映パラスで見ましたね
私の前の席は若い女子のグループでしだか、こんな映画に女子がグループで来てるのは今覚えばやはり当時はスプラッターホラー映画ブームだった事を伺わせてくれます
今なら男子…それもマニアックそうなオッさんばかりでしょうね

人類が殆ど死滅し、ゾンビが地球の大半を占める世界になった時代を背景に一部の生き残りの人間が地下シェルターで生活をしている
しかも研究者たちと軍隊という正反対な図式
そこにそんなサバイバルな状況でも人間はいがみ合い傷付け合うんですが、やがて神の天罰の如く天から地下にゾンビが雪崩こんで来てクライマックスは阿鼻叫喚の地獄絵図と化します

ロメロ監督らしい人類への警鐘を鳴らすようなテーマが根底にある作品だが、やはり見所はゾンビ!
汚い腐敗臭するようなゾンビメイクは前作以上で残酷シーンは更にパワーアップ
特殊メイクの技術が更に向上したこともあり、特殊メイクアーティストのトム・サビーニの匠の技はもう手の付けられない領域まで達したかのようです
起き上がったゾンビのお腹から内臓が溢れ落ちたり、顔面皮剥、胴体引き千切りに首を引き裂き切断などなど目を覆うシーンのオンパレードでこれらをリアルに見せてくれます
まさにトム・サビーニの特殊メイクでは最高到達点がこの映画ではないかと個人的には思っております

バフと言う名の人間に飼いならされたゾンビまで出てくるのもこの作品の特長で意外な活躍見せてくれます

突然に壁から無数の手が出てくるドッキリシーンで前の女子グループが期待通りの反応でついつい後ろでニンマリしたのも良き時代の思い出だ

映画100選 079 「タワーリング・インフェルノ」

2016-05-17 13:43:29 | 映画100選



この作品はパニック映画のなかでも最高峰ですね
何よりもキャストが凄い!
スティーヴ・マックィーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ロバート・ワグナー
、ロバート・ボーン、ジェニファー・ジョーンズ、リチャード・チェンバレン、O・J・シンプソンなどなどそうそうたるメンツのスターが大火災に巻き込まれる贅沢なパニックなんです

思い出としてはこの映画は梅田東映パラスで母親に連れられて行ったんですが、既に上映が開始されていて途中から入った時がテープカットの瞬間で、まるで我々親子の入場を歓迎されてるような感じで子供心に喜んだもんです

グラスタワーに居る主要人物らはそれぞれ何らかのドラマがあったりするんだが、そんなにくどく描かれてなくて人間ドラマ部分は退屈する事もなく見れるのは子供的にも嬉しかったな

次から次に色んな事が起こり見せ場の連続で2時間45分があっと言う間に過ぎていく
まさに娯楽映画の真髄を見せてくれます
ヘリコプターでエレベーター吊り下げたり、隣の高層ビルへ釣り椅子で渡したり、消化するのに屋上の貯水タンクを爆破するなど映画的な破天荒さも満点です
建築技術が進化するに伴う弊害、それは人間の命さえも奪う事になるかも知れない…そんな皮肉がラストのスティーヴ・マックィーンのセリフから感じられる
そんなマックィーンがめちゃカッコええんですね
見事に未曽有のパニック映画を締めてくれます

映画100選 078 「エンゼル・ハート」

2016-05-14 14:10:19 | 映画100選



これは恐い映画ですね
悪魔に魂を売る男の話ですが、その悪魔に魂売ろうとする人間の心の闇が1番怖いですね
サスペンス映画と言うよりはホラー映画の雰囲気が充満するムードは私の好みです
ミッキー・ロークとロバート・デ・ニーロが最初に対峙する冒頭からラストのエレベーターが降りていくのを陰影を利かして強調した映像まで、不気味なストーリー同様に作画的にも見所がいっぱい

また時折フラッシュバックする脈絡のないカットが真相が明かされた時に繋がっていき、その後に待ち受ける驚愕の謎が観客の前に解き明かされる
(因みに私は鑑賞中にこんなオチなら凄いなと思ったらその通りでした)

当時は人気絶頂のミッキーロークのどこか疲れてくたびれた感のある探偵ハリー・エンゼルはぴったりハマってたし、ロバート・デ・ニーロの謎の紳士不気味感は流石の貫禄です
茹で卵をグリグリとテーブルに擦りつけながら殻を割って食べるシーンは個人的に名場面に入れたいほどの恐さを感じる芝居を見せてくれます

映画100選 077「コンボイ」

2016-05-13 15:51:58 | 映画100選



この作品は名画座の天王寺ステーションシネマで見ましたね
あまりにも面白いから1週間の上映期間中に低料金(学生は300円だったか)なので2~3回通いましたね
しかも1日2回見て帰るから4~6回くらい見ましたわ

大型トラックが列をなして走るだけの話かも知れないが、まずそのトラックの大群のビジュアルがスクリーンで見たらかなり迫力ありましたし、顔見知りであろうが無かろうが、トラック野郎と言うだけで通じてしまう連体感や男たちの友情が少年心にカッコよかったです

クリスクリストファーソン演じるラバーダックはトラック野郎やトラック姉ちゃんらを惹きつけるカリスマ性のある主人公で、敵対関係にある悪徳保安官ライルが橋から落ちるラバーダックのトラックを寂しそうに見つめ表情とラストのラバーダックの生存を知った時の何とも嬉しそうでもあり、悔しそうな大笑いに敵味方にかかわらず惹きつけるものがこの主人公にはあるんですね
しかしアーネスト・ボーグナインの色んな感情が込み入った大笑いは名演ですね

C/Wマッコールの歌うカントリーミュージック調にラップを乗せた主題歌がこれまたゴキゲンなナンバーでFMラジオで関光夫さんの「夜のスクリーンミュージック」で録音したテープは今でも持っています
この作品はこの主題歌が原作らしい…てのは最近知りました(そういや日本用のイメージテーマもありましたな)