MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.022 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(2011年 129分 シネスコ)

2012-03-29 11:37:42 | 2012年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・ダルドリー
出演 トム・ハンクス
   サンドラ・ブロック
   トーマス・ホーン



久しぶりにアポロシネマ8のレイトショーです
この映画もそろそろ上映が終わりかけている作品で、このアポロシネマ8では今週いっぱいで終わりのようですね
ギリギリの滑り込での鑑賞となりました
平日のレイトなのでお客さんの入りは正直少ないです

(あらすじ)

911の同時多発テロで、大切な父(トム・ハンクス)を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)。
ある日、父の部屋に入ったオスカーは、見たことのない1本の鍵を見つける。
その鍵に父からのメッセージが託されているかもしれないと考えたオスカーは、この広いニューヨークで鍵の謎を解くため旅に出る。



この映画は全体の印象としては淡々とした印象を受けたんですが、この映画を見て1番感じたのは9.11はアメリカ国民に取ってはまだまだ悲しみは癒える事なく深いショックが残ってると言う事でした
9.11のテロで父親を亡くした少年の目を通してあのテロで犠牲になったそれぞれの方々に様々なドラマがある事を感じさせてくれますね



トム・ハンクスはほとんど回想シーンと言う形での出演だが、ちょっと変わり者な父親像を自然な芝居で演じてたし
特にマックス・フォン・シドー演じる言葉の話せない老人は、これまた自然な芝居ながら重厚な雰囲気を感じさせてくれました このベテラン二人の自然体がこのドラマを味わい深いものへと引き立ててますね

子供が父の死と直面した時の戸惑いや恐怖が良く出ていた半面に、それがきっかけでその少年が様々な事を感じ、そして成長していくのがラストのブランコで表されているようでした


★★★ 2012.3.26(月) アポロシネマ8 スクリーン8 21:00 I-12

No.021 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」(2011年 118分 シネスコ)

2012-03-28 00:11:59 | 2012年劇場鑑賞
監督 ビル・コンドン
出演 クリステン・スチュワート
   ロバート・パティンソン
   テイラー・ロートナー


この日の2本目の作品はお馴染みのトワイライトシリーズの最新作
今回はハリポタ見たいに2部作形式を持ってファイナルを迎えるんですが、相変わらず客層は女性客がほとんどです
純愛ドラマとなったこのシリーズもいよいよ大詰めとなります

(あらすじ)

紆余(うよ)曲折がありながらも、結婚式を迎えたベラ(クリステン・スチュワート)とエドワード(ロバート・パティンソン)。新婚旅行から帰った後、ベラはエドワードの手でヴァンパイアへ転生することになっていた。
ところがベラは、新婚旅行先の南の島で体の異変に気付き、エドワードの子どもを妊娠していることが発覚する。
しかし、それは決して生まれてはならない危険な存在で……



このシリーズは最初から見てるので、ここまで来たら途中で挫折する訳もいかず今回も鑑賞したのですが、今や吸血鬼と人間の純愛ドラマは狼男を絡めた三角関係となり、ヒロインであるベラの常軌を逸したどっちつかずな態度はツッコミ処満載のお気楽デートムービーとなってしまってます(笑)

今回は二人の結婚式のシーンから始まり禁断のハネムーンへとドラマは進行しますが、ここまでの展開がまぁ超イチャイチャモードでアテられっぱなし(笑)見てるこちらが照れて来るぞ! (正直ここらのくだりはクドいくらいダラダラ続きます)
二人の行く末を見守ると言うより展開を追いながら呆れたり、笑ったり、ツッコんだりして楽しむのがこのシリーズの正しい楽しみ方かもよ・・・ 少なくとも私はそんな見方をして楽しんでます(笑)



今回は狼男は傷心からか出番は少ないと思ってたら後半に登場してきますが、その後半は一転して難病物の様相を呈してきます
純愛ドラマのあらゆる要素を兼ね備えた展開はさすがに侮れないね(笑)
妊娠してしまい異常なスピードで胎児が成長するにしたがいヒロインの命が危うくなる
吸血鬼と狼男二人の恋仇が彼女救うために協力していくが・・・
泣かせる三角関係だけど 、死のヒロインがイマイチにはっきりしないのが歯がゆいね(こうして楽しむのがいいんだけどね)
果たして吸血鬼と人間の子供って産まれてくるのはどんなんだろか・・・?
「ザ・フライ2」のようなハイブリットなエリック・ストルツか?はたまた「キングダム」のタコ脚のウド・キアか・・・?
次回はどうなるよ・・・と思ったら次回は12月だって・・・待てないよ~と言うより内容忘れてしまうがな



★★★ 2012.3.22(木) なんばパークスシネマ シアター3 20:35 E-13



No.020 「TIME/タイム」(2011年 109分 シネスコ)

2012-03-27 00:45:55 | 2012年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ジャスティン・ティンバーレイク
   アマンダ・セイフライド
   アレックス・ペティファー


なかなか映画を見る気分ではなかったが、そろそろ復活せねば!と気合いを入れて先日二本見てきました
一本目がそろそろ上映も終わりそうな雰囲気の「TIME/タイム」と言う作品

(あらすじ)

科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。
富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。
貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられ、追われる身となってしまい……



予告は随分前から見てましたが、みるたびにこの作品はややこしいそうな映画やな~と言う印象でやや敬遠がちだったが、いざ見ると吹き替え版だった事もあるのか思ってたほどややこしく無かった
むしろ時間が通貨になるという中々ユニークな設定が面白いとさえ感じましたね
冒頭でオリヴィア・ワイルドが出てきたと思ったら、てっきり主人公の彼女かと思いきや母親である事が判明してびっくり(笑)
25歳で成長が止まるという設定がストーリーに大きな変化を付けれるので面白いね

裕福な者たちと貧困な者たちは同じ時間を共有してるが、その与えられた時間に格差がある
まさに現代の格差社会の究極系のような設定!
時間がお金の代わりになるというのはこの格差な設定では実に分かりやすいですね
SF近未来なサスペンス映画でありながら派手なアクションもてんこ盛りなエンターティメントな映画になっていて、期待しないで見ていた分予想以上に楽しめた



日本語吹き替え版で見たのが判りやすかった事もあると思いますが、ただヒロインが出てきてセリフを喋ったと思ったら、何と違和感ありあり・・・と思ったらAKB48の篠田麻里子が吹替えしていた
お世辞にも上手いとは言えないので本来なら減点してしまうとこだが、設定が面白いので許す!



★★★★ 2012.3.22(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター11 17:50 C-10

「大日本プロレス ~bj&sunshine live~」

2012-03-25 23:53:36 | ライヴ&イベント



大日本プロレス鶴見緑地大会見てきました
三月上旬ですがまだまだ寒いです
前日より木下大サーカスが開催されてるので鶴見緑地の駐車場の混雑が懸念されていたが、大日本プロレス専用駐車場が設けられていて助かった
でもいざ入ると試合会場の敷地内でリングサイドの後方に停めるかっこうです 場外乱闘に巻き込まれるん違うん?(笑)

グッズ売り場ではレスラー自ら売ってまして クレイジーモンキーこと葛西純選手などが自らの商品を売っていて意外と愛想よいのに驚いた
選手記念撮影会はアブドーラ小林選手で一応記念撮影してもらい、アブドーラ小林選手に「大阪でもタイトルマッチしてえな」 と直訴すると 「タイトルマッチか~じゃ今日タイトルマッチやるわ」だって
「そんな簡単なもんかいな」と言うとそう簡単なもんなんだよやて・・・ひと昔前のレスラーでは想像出来ないフレンドリーで愛想よいこと



今回は最前列スーパーシートという事で当然ながら一番前での観戦!
やはり迫力がありますね




オープニングのタッグマッチとシングルマッチを経て3試合目で早くもデスマッチです
有刺鉄線ボードタッグデスマッチ 30分1本勝負で木高イサミ&竹田誠志VS宮本裕向&佐々木 貴の対戦



最近の過激なデスマッチからすれば有刺鉄線ボードってとてもマイルドに感じてしまう・・・
それでも景気良く有刺鉄線ボードに突っ込んでいく姿を見てるとやはり迫力はありますね
特に竹田誠志の思いっきりの良いボードへの飛び込みぶりは凄いです
痛さに快感を覚えてるかのような感じでした

今回の大会で注目してたのがこの対戦

鶴見緑地式エニウェア 6人タッグマッチ

葛西純&“黒天使”沼澤邪鬼&岡林裕二VSバラモンシュウ&バラモンケイ&忍

鶴見緑地名物となってるエニウェアマッチで、見るのは当然初めてです
要はリング上だけでなく場外どこで闘っても構わないし、どこで決着付けてもよいルールで、会場外に飛び出すこともしばしばあるのかな?
さぁバラモン兄弟が登場するや場内が騒然です
謎のパウダーを観客に投げつける悪態ぶりで最前に居た私も被害を被ることに・・・ズボン真っ白けになったやんけ!
でも昔のシン&上田やシークの入場シーンのような緊張感がある訳でなく、逃げまどう観客はみんな笑っていて楽しそう!


↑バラモン兄弟のパウダー攻撃でズボンやジャンパーもわやや・・・

もうはやくも場外戦で何とこの試合だけ実況アナウンスが入るんです
たしかにそれが無いとどこで誰が何してるんかわからないしね~
もう6人のレスラーが会場全体を使っての大乱劇戦でそれの合わせて観客も大移動!
気がつけばレフェリーがチャリンコで追いかけてる・・・(笑)
台車に相手を乗せてそのまま鉄柱に激突させたり、そうかと思えば自転車で体当たり!
また会場内で売られてるちゃんこ鍋まで持ち出したりする・・・

もう大爆笑の連続なんだけど、時折見せるオッと言わせる凄いところもあったりして侮れないね
とうとう宣伝カーまで登場!これで体当たりをかますつもりが、ここで現アジアタッグ王者であるパワーファイターの岡林裕二が車をガッチリ受け止めパワーで車を押し返す!
リングサイドを車が疾走するというあり得ないというか見た事のない場面の連続!
そして車のボンネットに乗りアルゼンチンバックブリ―カーを決めるという荒技を岡林裕二が見せ、しかもそれで勝負が決まるという抱腹絶倒のフィニッシュ!





最後はそのままバラモンを車の天井に乗せたまま車が走るんだが、バラモン落ちかけてたぞ~危ない!危ない!
走る車の上で勝ち名乗りを上げる岡林裕二が突然、会場外の土手でタダ見してる人たちにぶち切れ!
「おまえら金払え~」と言いながら会場外に飛び出し、全力疾走で走って蹴散らしてた・・・

そのまま休憩になり岡林裕二選手が人が変わったように募金箱を持ちに募金の呼びかけをしてたが、そのギャップに笑ろたな
ちゃんこ鍋も食べたけど意外とアッサリ塩味で美味しかったね



やけに休憩が長いな~と思ってたら東日本大震災の起きた時間に合わせてたんですね
社長がリングに上がり大阪のファンにあいさつし、今後どんな事を大阪でしてほしいか観客に問いかけてます
私は最前列って事ですかさず「タイトルマッチして~」と言いましたが・・・

長い休憩の後3.11の東日本大震災の黙とうが行われました
全選手リングを取り囲み1分間の黙とうですが、この時間全国の色んな場所で同じ事が行われてるんでしょうね
何か日本が今一つになってるような印象を受けました



さてセミファイナルは一騎当千strong climbとういうストロング路線のリーグ戦で全国区の関本大介選手が登場!
持ち前のパワーファイトを見せてくれました



そしてメインイベントの蛍光灯マッチです


観客数×蛍光灯6人タッグデスマッチ 30分1本勝負

アブドーラ・小林&シャドウWX&山川竜司VS伊東竜二&星野勘九郎&稲葉雅人

今回は蛍光灯の本数が観客の人数に合わせるとうバカな(笑)企画で、何と368本という数字になりました
リング四方のロープに固定されるだけでなく、リングのマットにも蛍光灯が置かれてます
ロープに固定されてる蛍光灯が何と輪ゴム1本だけというのは意外でした・・・最前列ならではの発見?




さて試合は写真で見て頂くとして、まぁ選手が動くたびにマットの蛍光灯がポン!と言う破裂音とともに砕けていき 破片が舞い上がる様は見てて凄かったな~
しかも試合が始まると雨が降り出してきやがった・・・
試合が進むにつれ6人の選手が見る見る真っ赤な鮮血に染まって行く・・・目の前で血まみれの背中を見てるだけで壮絶です
次から次に追加される蛍光灯!ついには蛍光灯を組み合わせた巨大なものまで登場!
更には試合中に割れた破片をセコンドが集めていたボックスを持ち出し、それをリング上でばらまきそこにパワーボムを敢行する壮絶フィニッシュ!
20分を超える激闘に大満足です




試合後は雨もやみ物販売り場ではほとんどの選手が売り場に立ちサインや記念撮影に応じてます
先ほどのメインに出た選手も血まみれのまま・・・




でもこの辺のファンとレスラーの近い距離がインディ団体の興業のいいとこでしょうね




2012.3.11(日) 鶴見緑地花博記念公園 水の館付属展示場 最前列スーパーシート 西1列5番(チケットぴあ)






「大好きなおばちゃんが逝った夜は・・・」

2012-03-21 22:44:55 | その他



先日小さい頃からお世話になってたおばちゃんが亡くなりました
この方は私、または私たち一家に取っては特別な存在でした・・・なぜ特別かと言うと・・・

物心付いた頃から一緒に家に居て、私たちとは血縁関係のない方だったが、身の回りの世話から何からしてくれていた
事情があり一時期母親と離れて暮らしてた時はこのおばちゃんに私は預けられていた
小学生の高学年に差し掛かった時にやっと母親と兄と暮らせるようになったけど、身寄りのないおばちゃんも一緒に暮らしてた
はたから見れば奇妙な関係かも知れないがそれは私に取ってごく自然だった

父親の居ない私は母親が働いて家計を支え、早くから独立をしていた年の離れた姉が仕送りで援助してくれていたが、掃除に洗濯に買い物からご飯の支度に到るまで家の中の全ての事はこのおばちゃんが支えてくれていた
時がそのまま流れ、兄も結婚し家を出て私と母親とおばちゃんの3人暮らしになり、私も社会人になってから母親もおばちゃんも体調を崩しがちで私が生活の一部を支えるようになってきた

特に母親が体調が悪くなり、認知症を患わせた時に仕事でなかなか思うように出来ない私たち兄弟に変わり母親の介護も献身的にして頂いた
母親は最終的には家に置いとけないくらい認知症が進み、おばちゃんも体調崩して入院したりもし、また脚を悪くし満足に歩けなくなった 
様々な方々のサポートを得て母親は介護施設に入所出来、少しおばちゃんの負担も軽減出来たかなと思ってたが、入所して一年ほどして平成14年の年末に母親は亡くなりました

以後、とうとう2人だけになった私とおばちゃんの同居生活が始まり、母親が亡くなって張り合いが無くなったんかして、今度はおばちゃんが幻覚や幻聴といった認知症らしき症状も見えてきた・・・
それから現在に到るまでの10年 満足に動けなくなっていくおばちゃんに周2回のディサービスや訪問看護、またヘルパーさんにも来て貰ったりして出来るだけ苦労かけないようにしてあげようとした
それでも相変わらず洗濯や掃除はしてくれていた・・・

平成24年3月13日 午前7時54分 そのおばちゃんが永眠しました

亡くなった原因などはこの際省きますが、前日お見舞いに夜に寄った時は会話もしたし、しんどそうではあったがまさか亡くなるとは・・・朝に病院から連絡を貰い駆け付けた時は呼吸も停止していてお別れすら出来なかった
そして “大好きなおばちゃんが逝った夜“になるのですが・・・

ご遺体を見つめながら通夜の夜に様々な思いが去来するのであります
仮通夜と通夜と寝ずの夜伽を二晩過ごしたのだが、特に通夜の後の夜は一人おばちゃんと向き合い朝まで過ごしたが長年一緒に住んでいて明日の今頃はこの姿がないと思うと、今過ぎているこの時間の“貴重さ“と生きていた時の時間の“大切さ“がヒシヒシと胸に迫ってきます

生前の頃を思いだしながら静寂の中に柩を見つめてると、過ぎた日々の懐かしさと後悔の念が胸によぎる
40数年生きてきて今までこんな事を考えたり感じたりした事はありませんでした
冷たい冬でもいつも洗濯をし、足痛いといいながら掃除もしてくれた。
また寒い時期は服やズボンをこたつに入れて温めてくれていた・・・
私に腹を立てて口もろくに聞いてくれない時もあったが、そんな時でもこたつに服が入っていた...いい歳をした私は自分で全てすれば良いのだが、このおばちゃんに年甲斐も無く甘えていたのだろう
亡くなってから気づいたが、これだけ一緒に居て2人で撮った写真が無かった...
かろうじて私が1~2歳くらいのときに一緒に撮った写真が1枚あっただけでした

晩年は入院や退院を繰り返したが、私が出張で長期に家を空ける時は入院させて貰う時が多かった
病院から帰る時いつも窓から手を振って見送ってくれるのだが、私が車中から振り返すと更に振ってくれた
視力はそんなに良くないのに見えてるのが不思議に思ったが、でもあの時間は結構好きやった...
車イスを借りてきれいになった天王寺動物園にいつか行こかと言ってたんだけど、その約束も果たせなかった
亡くなる前日、今までそんな事した事なかったんだが、しんどそうなおばちゃんの手を何気なく握った
そしたら力強く握り返してくれた...これが最後の思い出となってしまいました
出来る事なら一ヶ月か二ヶ月ほど前に時間が巻き戻ってほしい...そして色々なとこに連れて行って上げたい
せめて亡くなる前日でも良いからもう一度おばちゃんに会いたい...そしてもう一度手をしっかり握ってキッチリとお礼を言いたい...

身寄りもないおばちゃんが結果的にきっちりした形で様々な人にお見送りされて旅立てるのは、やはり私の母親と若くして出会いそれから長い年月を得て、いろいろなご縁により色んな出会いがあったからではないか?
亡くなった日の夕方にデイサービスでお世話になった養護老人施設のスタッフのお兄さんやお姉さんたちが沢山勤務の途中に顔を見に来てくれたり、訪問看護で担当して頂いた看護士の皆さんやヘルパーさん、そして主治医の先生と長年担当して貰ったケアマネージャーさん・・・多数の人たちがおばちゃんの死を惜しんで泣いてくれました
何よりも私はおばちゃんの為に介護関連の方々が殆どとはいえ、これだけの方々が会いに来て下さった事がとても嬉しかった
また小さい頃からおばちゃんを知ってる私の友人たちも忙しい最中駆け付けてくれて、取り分け三日連続遠方から通って来てくれた友人にはおばちゃんもきっと感謝してるであろう

私たち一家と知り合ったのがこの人に取ってよかったのか?または別のもっと良い人生があったのか?それは判らないけど少なくとも私たちとの出会いから始まり、今のこの場面があるのなら決して悪い事は無かったんではないでしょうか?
この三日間でご縁による様々な人との出会いがその人の人生にいかに影響を与え、そして人の情の重たさがヒシヒシと感じた事は無かったですね~

おばちゃんが私にまたは私たちにしてくれた全ての事、温情の大きさはとても返せるものではない
今振り返っても、して挙げたかったけど出来なかった後悔が強いです
よく言われるのは親を亡くして親の恩を知ると言うが、親を亡くした後に何の後悔も残らないなんて有り得ないのではないか?
必ず何らかの後悔が残るような気がします
それほど親が子供に対する愛情ははかり知れなく大きく、子供ごどきに簡単に返せるものではないのかも知れない

周りの方々は皆さん「あんた良く面倒見て上げたね きっと喜んではるよ」と言ってくれますが、私たち家族と出会いこの人の人生が良い方向になったと言うより、今の私の気持ちは逆におばちゃんとの出会いが複雑な家庭だった私たちが救われたんではないかと言う思いでいっぱいです
まさに私たちに取って恩人と言えます

生きてる間に何にも恩返しできなかったけど私の恩返しは私が死ぬまで続きます
何かあるごとにおばちゃんの事を思い、時折おばちゃんとの思い出を振り返ってみる
そして生前受けた感謝に対して手を合わす・・・
引きずるのでなく忘れないと言う事がおばちゃんへの何よりの恩返しでもあり、そして何より生前おばちゃんが望んでいた自分になる事ではないでしょうか?
子供も頃から私に「ちゃんとしいや~」というのが口癖だったおばちゃん...がんばってちゃんとするわな...

ただ残念なのは法律の決まりで、戸籍上身寄りの無かったおばちゃんの遺骨は家に連れて帰れずに無縁仏として葬られ、火葬場でお別れした後の骨上げに立ち会うことさえ許されなかった
それに関してはとても最後の最後に不義理をかいたようで申し訳ない気持ちですが、でも帰ってくるときは家に帰ってきてくれるはずです
これほど大事に思ってる人たちが実際沢山居るんですからね

ここ10年ほど仕事の後おばちゃんの為にご飯買って帰ったり、または病院に顔だしたりの日々だったんで、どちらも無くなった今は正直夕方になるとおばちゃんが居ない事を実感する毎日ですが、近いうちにおばちゃんが安心して貰えるよう元気になります
そして心から感謝を込めて毎日心の中でこう言います「ありがとう!おばちゃん」  

亡き天国のおばちゃんに感謝と共に捧ぐ... 合掌

今回は私的な出来事で色々思うところあったんで、亡きおばちゃんに捧げる記事を書きました。
本来は3.11「大日本プロレス 鶴見緑地大会」のレポートの順番だったんんですが、このような訃報があってとてもそんな気分ではなかったんですが、そろそろ気持ちも切り換えて次回は阿鼻叫喚の蛍光灯デスマッチと爆笑必至?の大乱劇戦鶴見緑地式エニウェアーマッチを書きます

No.019 「おとなのけんか」(2011年 79分 シネスコ)

2012-03-12 22:23:10 | 2012年劇場鑑賞
監督 ロマン・ポランスキー
出演 ジョディ・フォスター
   ケイト・ウィンスレット
   クリストフ・ヴァルツ



なんばTOHOシネマズのレイトショーに見に行ってきました 
平日にレイトショーのみの鑑賞って中々あまりないんですが、この作品の存在を公開直前に知りまして、こういう作品はいつ終わるか判らないので上映回数が多いうちに早々に見てきました

(あらすじ)

ニューヨーク・ブルックリン、子ども同士のケンカを解決するため2組の夫婦、ロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー、ジョディ・フォスター)とカウアン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・ウィンスレット)が集まる。
双方は冷静かつ理性的に話し合いを進めるが、いつしか会話は激化しホンネ合戦に。
それぞれが抱える不満や問題をぶちまけ合い、収拾のつかない事態に陥っていく・・・



ジョディ・フォスター ケイトウィンスレット クリストフ・ヴァルツ ジョン・C・ライリー
この芸達者な4人が繰り広げる父兄同士の話し合いを79分に渡る密室劇にまとめた作品
子供同士のけんかが元で双方の父兄が話し合いするんだが、最初は大人の話し合いで幕を明けるものの無事に話し合いが終わろうとした時に些細なことから親同士の話しあいが、子供顔負けのケンカに発展していく

単に相手を罵るだけでなく、お互いの夫婦同士の不満をぶちまけたり、時には父親同士が共闘したり、母親同士が意見に同調したりもうバトルロイヤル状態になっていく様が面白い!
そこにアルコールが入って余計にエスカレートして収拾がつかなくなる所などは、子供のように単純なけんかで終わらない大人の嫌らしさや、見栄や意地など色んな感情が噴出してきて「ホント大人ってたち悪いね」と思わせてくれる
クリストフ・ヴァルツ扮する弁護士は子供のケンカより仕事が気になり、最初はさっさと話しあいを終わらせて仕事に戻りたくてイライラしてるのありありで、しかも平気で携帯電話でべらべらしゃべる!



ジョディ・フォスターは「まともなのは自分だけだ」と自分自身のしてる事をを正当化しょうとすれば、ケイト・ウィンスレットはゲロを吐いてから逆ギレ状態。
ジョン・C・ライリー に至っては温厚そうに最初は見えていて、実は全部芝居だったり・・・
まぁ~「おとなのけんか」とは良く上手く付けた邦題ですね

花瓶の水に浸かった携帯電話がまるでこの大人のケンカに冷水をかけてるようで何か意味深に感じてしまった・・・
原作は舞台劇だそうですが、会話劇がスピーディに展開していく様子をまさに舞台さながらですね
またこの映画の監督がロマン・ポランスキーってのもなんか意外に感じてしまいます



★★★★ 2012.3.9(金) TOHOシネマズなんば 別館 シアター11 21:30 G-16


「イルディーヴォ &オーケストラ・イン・コンサート」

2012-03-10 21:47:31 | ライヴ&イベント



ちょっと畑違い?なイルディーヴォのコンサートを見に大阪城ホールに行ってきました
いつも私が見にいくライブとは客層は全然違いますね
年配の女性が多く目立ちます
グッズ売り場では売り切れの商品もあったりして、さすが女性&年配相手だけにお金持ってるんかして景気良さそう




会場に入るとアリーナとスタンドの下段は良く入ってるけど、スタンド上段は結構空席あります
でも最上段から2列は結構埋まってます・・・席種がS,A,Bと3段階あるけど、高いとこと安いとこが良く売れて、中間のA席が結構残ってるていう事なのかな?



今回はオーケストラを引き連れてのライブで壮大なステージになりそうですね
20分遅れで始まったコンサートの内容はまだ東京公演もあるようなので詳しくは控えますが、ロックなどのライブも良いけどこういうボーカルグループのショーも良いですね
♪アルゼンチンよ、泣かないで ♪アンチェイドメドレー、マイウェイなどの有名な曲が多く、半分ぐらい知ってる、または聞いた事のある曲ばかりでした
とにかく当たり前だけお歌が上手い!!!(笑)

またこのイケメン4人組が日本語を少し混ぜてMCをするんですが、何よりもメンバーの1人は日本語が達者でMCのほとんどはこの方が日本語でやってました
適度なボケもあったりして会場を沸かしてました

ショー自体は2部構成で途中休憩も入るのですが、オペラやクラシックでもなくポップスでもな彼ら独自のスタイルのショーは誰もが楽しめそうで、全然退屈しなかった
単に4人が並んで歌うだけでなく、曲によっては並ぶ位置が変わったり中央の階段を巧みに使い斜めに段々に並んだりして色々フォーメーションが変わり見た目に変化があって面白い。
ただ照明はやたら客席の方を照らすので何度か眩しくてステージが良く見えない時がありました
座ってる座席の運が悪かったのかもしれませんが、歌がとても良いだけに少し残念・・・

3.11の震災の事にも触れ、♪故郷を日本語でフルコーラス歌うサプライズなセットもあり、単純に「ありがとう!」と言いたくなりました
後半はもう歌い終わるごとに「ブラボー!」の掛け声があちらこちらから聞こえてきて、その度にアリーナはスタンディングオ―ベーションです
ペンライトの数は増えるし、タオルやら国旗?のようなものからメッセージかかれたボードなど掲げられ、ショーが終盤に行くにつれ盛り上がりが頂点になって行きました
アンコールは予想通りのあの歌でしたが、見に来たお客さんは皆さん満足そうに会場を後にしていきました


NEXT SHOW ARCH ENEMY (2012.4.13 大阪 BIGCAT)




★★★★ 2012.3.8(木) 大阪城ホール B席 スタンド B22列13番(チケットぴあ)



No.018 「アンダーワールド 覚醒」(2012年 シネスコ 88分)

2012-03-07 00:15:02 | 2012年劇場鑑賞
監督 モンス・モーリンド 、ビョルン・スタイン
出演 ケイト・ベッキンセイル
   スティーヴン・レイ
   マイケル・イーリー



珍しく日曜よるの八尾に行ってきました
さすが日曜のレイトショーは人は少ないですね
平日日中でも少ないのでまぁわかる気もしますがね
また映画もアンダーワールドなのでお客さんも少ない・・・チケットカウンターで座席を確認したところ二人しかいないとの事でした

(あらすじ)

狼男族だけでなく、仲間である吸血鬼族からも追われる身となった後に、人間に捕まってしまった女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセイル)。
12年もの眠りから覚醒(かくせい)した彼女は、その間にも収束することのなかった吸血鬼族と狼男族の戦いに、両種族の能力を奪おうと人間が加わっている混沌を極めた状況を目の当たりにする。
吸血鬼族、狼男族、人間が入り乱れる壮絶な戦闘の最中に、セリーンは戦いの行方を大きく左右する存在となる少女と出会うが……



例によって前作からの流れるがわからない・・・と言うより覚えてないので、こういうシリーズモノはDVDなどで予習が必要と痛感
よってイマイチ映画について行けず楽しめなかった
似たような話かもしれないけど、今回は相手が人間とかで、冒頭からケイト・ベッキンセイル扮する女戦士セリーンが人間を殺しまくり!
この殺戮シーンはなかなか迫力あったけど、肝心のストーリーはよくわからんかった・・・



このダークヒロイン演じるケイト・ベッキンセイルは黒装束の戦闘ファッションで色白な顔立ちを尚一層引き立たせて美形ぶりを強調されています
ストーリーがついて行けないぶんそちらで楽しませてもらいました



★★ 2012.3.4(日) MOVIX八尾 シアター5 21:40 J-8

No.017 「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年 158分 シネスコ)

2012-03-05 00:43:22 | 2012年劇場鑑賞
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ダニエル・クレイグ
   ルーニー・マーラ
   クリストファー・プラマー



この日二本目は公開されて約一ヶ月ほどたつ「ドラゴンタトゥーの女」です
オリジナル版は劇場では見てなくてCSで見ました
なかなか面白い作品でしたが、今回はハリウッドのリメイクだからオリジナル版よりも派手に娯楽指向になるのかな?
でも監督がデビットフィンチャーだけに一筋縄には行きそうにないかな?

(あらすじ)

月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。
そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。
連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。



オリジナル版は淡々としたイメージがあったこの作品ですが、今回のリメイクはテンポよく尚且つじっくりとストーリーを辿れる展開で158分と言う長尺にかかわらず疲れることなく楽しめる作品になっている
特にオリジナル以上にドラゴンタトゥーの女であるリズベッドを前面に出している
バイオレンスとエロがオリジナルより増量なのはさすがハリウッド映画らしいけどミステリー映画としてもキッチリとツボを押さえてると思います

前半リズベッドとミカエルを交互に描き、やがて二人の距離が近づいていきストーリー上に交わる作りは良く出来てましたね
このリズベッドを演じたルーニー・マーラがスレンダーの身体を惜し気もなくさらけ出し体当たりでこの大役を熱演!
かのジェームスボンドもたじろぐほど腰を振りまくるエロさは「ソーシャルネットワーク」の女子大生とは想像もつかない変わりぶり!残りの2作品も登板するんかな?



前半は忌まわしい一族について調べていくとこはミステリー映画らしいし、なんかダニエルグレイグが金田一耕介見たいに見えてきたわ(笑)
リズベッドが本筋に交わりだしてから一気に謎解きミステリーからサスペンス度が高まり、ストーリーのテンポが加速するところは淡々とした展開のオリジナルより馴染みやすい
ここらは好みかも知れないけど・・・
終盤はラストまで結構蛇足的にドラマは続くけど、意外と切なく淋しい映画の終わり方がデビットフィンチャー監督らしからぬ幕引きで少しグッときた!



★★★★ 2012.3.1(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン7 20:40 H-25

No.016 「メランコリア」(2011年 135分 シネスコ)

2012-03-02 23:33:48 | 2012年劇場鑑賞
監督 ラース・フォン・トリアー
出演 キルステン・ダンスト
   シャルロット・ゲンズブール
   キーファー・サザーランド
   


映画の日というファン感謝デーに当たったこの日・・・当然人気作はいつも以上に人が多いでしょうね
まして先日アカデミー賞も発表されたこともあり、ノミネート関連の作品は人気ある事でしょう
と、言う訳でこんな作品はさすがに映画の日でも敬遠するであろうと思われる映画をチョイスして見てきたのがこの作品

そう思ってTOHOシネマズなんば別館に行くと入ってビックリ!
狭いスクリーンとはいえほぼ満席でビックリ!
恐るべきラース・フォン・トリアー・・・または恐るべき映画の日・・・

(あらすじ)

巨大惑星メランコリアが地球に接近する中、ジャスティン(キルステン・ダンスト)は盛大な披露宴を催す。
姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)の夫(キーファー・サザーランド)が所有する豪勢な屋敷での宴は盛況だったが、花嫁のジャスティンはどこか空虚な表情だった。
披露宴を取り仕切った姉夫婦はそんな妹を気遣うが……



ラース・フォン・トリアー監督と言えば刺激的でまた良くわからん映画を撮る監督さんですが、私としては「キングダム」の監督と言うイメージです
あの頃からケッタイナなB級ホラー作品を輩出してたが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」辺りからカンヌの常連のような存在になっております

惑星メランコリアが地球に接近し、やがて衝突すると言う地球滅亡を描いた作品ですが、当然この監督が脚本を書き監督してるんだから「ディープインパクト」や「アルマゲドン」のようなパニックディザスタームービーになる訳もなく、やはり独創的でかつ難解な作品になってます

姉妹二人がドラマの主軸となり2部構成でそれぞれに焦点が充てられる
鬱病の妹の結婚パーティーを仕切り、何とか無事にパーティーを終えようと気丈に立ち回るが情緒不安定な妹はますますパーティーを混乱させてしまう
また姉を中心に描かれる第2部では惑星メランコリアが接近するに伴い、ますます絶望感と恐怖に苛まれる姉に対し逆に惑星接近による人類滅亡を受け入れようと、悟りを開いたかのように冷静かつ沈着な妹の姿がそれぞれ対象的で、人間の弱い部分と逞しい部分を見せてくろてるようです



何より地球滅亡という時にはそれまでの様々な生活の苦しみや悲しみ、そして幸せさえも無になってしまう
どんなに悩んで苦しんでいた事柄もこの時がくれば何かに開放させるような、絶望というより解放とも言うべきかも知れない、逆の見方をした終末論ではないでしょうか?
オープニングに出てくる衝突シーンの実に美しく叙事詩のような映像と音楽はまさにそんな感覚を覚えてしまう
そういえばあのシーンの静止画の中の登場人物たちは皆幸せそうな顔をしているように見える

でもラストのワンカットの映像はどのパニック映画をも凌駕する恐怖感を感じさせる一コマなんだが、これがまた美しいんですね
ほんとこの監督さんはやっかいだ・・・



★★★ 2012.3.1(木) TOHOシネマズなんば 別館 スクリーン12 17:50 C-3