MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

東洋のアマルフィ旅行記

2021-03-31 18:58:00 | その他





今回は映画でも音楽の話題ではなく、先日に嫁さんといった日帰り旅行の話
前から行きたかった織田裕二さんの映画「アマルフィ」でお馴染みのイタリアのアマルフィとそっくりの場所があると言われる和歌山の雑賀崎漁港に行ってきた
車で2時間かからず着いて、トンネル抜けたら目の前に広がるイタリア?のような風景…和歌山の漁港の山沿いに和風や洋風の家が積み重なるように立ってる
これが東洋のアマルフィ!


街並みを散策すると、ひたすら階段と迷路のように入り組んだ路地
ここ歩いてもいいん?と思うような狭い道と階段
そこに民家がひしめくように立ち並ぶ
そんな中にブテイックもあり、地元の奥さん方はここで洋服買う?
昔ながらのたこ焼き屋に理髪店!
昔ながらの石の炊事場にタバコ屋…かと思えばヨーロッパ風の洋館
昭和レトロと洋風が混在するちょっと見慣れない光景
上空にトンビが旋回し、最近では見なくなった野良犬がゆったりと現れるのどかな光景に足の痛みも忘れるくらい癒された













ランチはそこにあるレストラン ジャックアイランドはオムライス専門店
嫁さんはノーマルのオムライス
私はグラタンのオムライス
どちらも美味しい!
マスター1人で何故かハワイアン流れる店内を切り盛り
愛想良くて観光スポットも教えてくれる


 


場所を一旦離れて和歌の浦のカフェ音工房コーヒー
カップに持つとこない(笑)
すっきりした美味しいコーヒー飲んだ後は雑賀崎展望台と漁港で夕焼けの海とアマルフィ見て、再び和歌の浦で一度はしたかった和歌山で和歌山ラーメン食べると言う、誰もが憧れる行為が実現(笑)
色々探した結果、行ったのは丸三と言う中華そば専門店
しかもラーメンメニューは中華そば1本勝負というこだわり
和歌山ラーメンにつきもののサバ寿司も頂き、しょうゆとんこつのコクのあるスープのラーメンに大満足













帰りは三度アマルフィに戻って夜景
これがまた素晴らしい光景!
まさかアマルフィ=雑賀崎漁港周辺で1日遊べるとは思わなかった
天気も良くてラッキーでしたわ

しかし太ももがワラワラしてきたな









No.006 「ノマドランド」

2021-03-27 09:56:00 | 2021年劇場鑑賞




アカデミー賞にノミネートされている作品をいち早く鑑賞
リーマンショックの煽りで家を失った主人公ファーンが家財道具を車に突っ込んで、日雇いの仕事を求めて、全米を車で放浪する旅に出る
そして同じように車で生活しながら旅をしてるひと達と様々な交流が生まれていく

車上生活してる人が多数集まり、キャラバンのように構成された場所があったりと私ら日本人には正直ピンと来ないドラマかも知れない
しかも高齢者たちが多い部分は私など西成の釜ヶ崎が頭をよぎったぐらいなんですが、全編寒々としたタッチの画面が一層彼らの生活の厳しさを表してるかのようでした

仕事が見つかる時もあれば中々見つからない時もある、そんな時は同じような仲間達が助け合いながら生活していき、またその場を離れてまたどこかで再会してを繰り返す

車が故障する場面がありますが、車上生活してるファーンに取ってはまさにこれ命取りなんですね
高額な修理代なため、車も古いから買い替えた方がいいと言われるが断固拒否をする
これ車がマイホームだからそうそうに買い換える事は出来ないと言うのはわかる気がする
いかに車を家として捉えてるか良く表してるシーンだと思います

彼女には普通に生活してる姉が居て、彼女の元に修理代のお金を借りに行くが、ここに住めよと良いお話が来るが迷わず拒否をして旅を続ける…
また彼女に好意を寄せる同じく車上生活してる爺さんと幾度か再会するが、この爺さんこそ家に帰って普通に裕福に最後は暮らしてる(たしかにいかにも紳士然としてた)
必ずしも誰もが行く当てが無い訳では無いんですね
要は生き方の違いかなー?と思ったりもする
一緒に住もうとか言われるが…それでも彼女は旅を続ける

出てる役者さんは殆ど実際の車上生活の人達のようですね
エンドロール見てたら役名と役者が同じ名前が多数出てきます 
そんな中に主人公ファーンを演じたフランシス・マクドーマンドはやつれて疲れた顔(ほぼすっぴん?)で良い芝居してたと思います

淡々とした深夜にやってそうなドキュメンタリー見てるような感覚にもなり、ちょっとウトウトしてしまったが良い映画だと思います
でも好み別れそうで一般受けには厳しいかもね



★★★ 2021.3.26(金) アポロシネマ スクリーン8 20:50 E-3



「燃えよNINJA 」

2021-03-26 23:38:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




80年代ニンジャブームの先駆けの作品
だが当時はビデオスルー
この作品以降やたら海外ニンジャ映画が日本に来ます
その殆どがビデオスルーですがね
この作品で一躍時の人になったのがショーコスギ!
あのケインコスギのお父さんであります
しかしこの作品では悪役扱いでラスボス的な存在なんですね
その割には出番は少ない
主演は武道や忍術とはイメージがほど遠いフランコネロ…
アクションは殆どスタントマンなんですが、時折り本人が見せるアクションのキレの無さ…(笑)
ヌンチャクの朝練の場面では笑ってしまうくらいの緩慢なヌンチャクさばき(笑)
それに比べてショーコスギが見せるヌンチャクのスピーディーな事!
この作品は妙にスマッシュヒットしたB級アクション映画なんですが、割り切って見ればそこそこ楽しめたりします

忍術の免許皆伝を得た主人公フランコネロが戦友と再会するためフィリピンにやってくる
そこで地上げ騒動に巻き込まれて、町を牛耳るクリストファー・ジョージがボスの悪党組織と戦う事になる
アクションだけでなく夜の方がちょっと元気のない戦友の奥さんスーザンジョージといい中になったりする微妙に中途半端なロマンスもあり、B級アクション映画らしい展開に安心して観れる

クライマックスはボスが雇ったニンジャのショーコスギと一騎打ちで盛り上げてくれます
なかなかのメンバーの作品ですが、原題が「

Enter The Ninja 」と「燃えよドラゴン」の原題のニンジャとドラゴン入れ替えただけ

「燃えよドラゴン」が空手映画ブームの火付け役だったようにこの作品もニンジャ映画の火付け役となりました
因縁を感じます
あちらよりブームはブレイク期間短かったけど



私の名曲100選No.005「春よ、来い」by松任谷由実

2021-03-24 09:33:59 | 私の名曲100選
松任谷由実 - 春よ、来い




この歌はよく昔行ってたパチンコ屋でよく聞いた(笑)
あの頃の情景がよみがえってきます
そんな意味でも懐かしく感じるんですが、それとは関係なく好きな曲です
朝ドラの主題歌だったようですが、そんなん一度も見た事も無くラジオやそしてホールで流れて来たら
ついつい聞き入ってしまう

きれいな純和風の歌詞とピアノの調べから始まる情緒溢れるメロディライン
松任谷由実さんの情感のこもった歌声が冬から春に移り行く今頃の季節にぴったりの名曲だと思います
また曲の後半のサビにはバックコーラスで♪春よ、来い は〜やく来い...とさりげなく童謡の「春よ来い」のフレーズが歌われてるのが
さらに雰囲気を出してくれています

最近の映像を見ると松任谷由実さんはキーを落としてこの歌を歌ってるようですが、ちょっとそれが演歌チックに聞こえて...
ま、それはそれでまた味わい深いか(笑)

No.05 「アウトポスト」

2021-03-20 23:39:00 | 2021年劇場鑑賞




ちょっとこれは見たかった作品です
アフガニスタンで実際にあった戦闘を描いた作品です

真っ暗な夜のアフガニスタンの空をヘリコプターが飛んでるシーンから始まるこの作品
そこにロメシャ2等軍曹ら精鋭部隊が乗り込んでいて、彼らが到着したのは、アフガニスタンのキーティング基地
着いた時は夜間の暗闇なので、わからなかったが朝起きて見て初めてその異様な光景を目にするんですね
基地の周りにそびえ立つ山…と言うより巨大な斜面と言いますか、基地が360斜面に囲まれた谷底にあり、いつでも攻撃してくれとばかりの無防備状態なんですね
いつタリバンが攻めてきてもおかしくない緊張感の中、兵士達は任務にあたるんですが、毎日のように銃撃が突然起こり誰かが命を落とす…
映画は我々にそんな基地内の日常の緊張感を味わわせてくれます
前半は短いエピソードや会話の最中に突然攻撃が始まり誰か死ぬシーンが出てきます 
また兵士同士のいざこざや、バカな話で盛り上がるちょっとした息抜きもあるんです
まさに基地内の様々な出来事を見せながら、一気に後半の戦闘シーンまで見せてくれます

この作品は全編通して凝ったカメラワークとロングショットを織り交ぜた至近距離からのカメラワークの臨場感がハンパない戦闘シーンに圧倒される
役者の演技だけでなく、その撮影技法がとんでもない程の臨場感を出しているんですね
特に後半のタリバンが総攻撃かけてくる「カムデシュの戦い」のクライマックスはカメラが兵士達に寄り添うように動き、銃弾や砲撃を兵士達と一緒にかいくぐるような迫真のシーンが連発される
あるポイントからポイントまで兵士の動きに合わせたロングショットは単に戦闘で戦ってる兵士だけでなく、担架を持って銃撃をかいくぐる救護班、銃弾を補給するため倉庫からトラックまで走る兵士の動きまで追いかける
負傷した仲間を助けに行こうとする者と、それを止めて思い止まらせようとする者との迫真のやり取りなどまさに観客が戦場に放り出されたような作品なのです
とにかくドッと疲労感を味わった後エンドロールで更に戦争の無常さを感じさせる…単なるエンタメ戦争映画とはちょっと違う所をエンドロールで見せてくるます
このエンドロールが効いてます
壮絶な戦闘のドラマの後に当事者達に実際に語らせると言う…久々に見応えのある戦争映画でした

スコットイーストウッドはあのクリントイーストウッドの息子ですが、顔から声まで似てきましたね
メルギブソンの息子も出てます
2世共演の作品でもありますね


★★★★★ 2021.3.19(金) なんばパークスシネマ シアター11 20:10 E-3


思い出名画座 vol.15 「道頓堀東映パラス」

2021-03-16 08:46:00 | 映画館






道頓堀東映パラス
道頓堀東映の下にあった地下の映画館です
今回は地下の道頓堀東映パラスだけ紹介します
道頓堀東映は邦画の東映で、地下は洋画を中心に上映していたんですが、ここの映画館に足を運んだのは以外と遅く20歳を超えた大人になってからでしたね

何が最初かは忘れましたが、印象に残ってる映画はまずは「死霊のえじき」
ジョージAロメロ監督のゾンビ3部作の3作目ですが、1986年公開当時はレンタルビデオにハマっていて、劇場には行かずビデオ化まで待っておウチで映画を見ていた頃でしたが、さすがこの作品だけは劇場で見たい!と言う事で前売り券買って見に行ったもんでした
鑑賞当日に劇場前に来たら前の回の上映が終わって出てきたカップルの女性が今にも吐きそうな顔して出てきたのが印象で、ますます期待が高まり、そしてオープニングの壁から無数のゾンビの手が飛び出てくる場面では、前の女子高生グループが仰け反っていた
そんな楽しいひと時を過ごせたのもここでした

ここの劇場の株主招待券をある日貰って、期限がギリギリなので、当時ここでたまたま上映してた全くのノーマークの知らない作品を無理矢理見に行った事がありました
ジョディ・フォスターにアンソニー・ホプキンス…出てる役者は凄いけど「羊たちの沈黙」て何の映画やねん?
ハズレでもタダやし…と軽い気持ちで見に行ったら、これが戦慄するぐらい大当たりの面白さで得した気分になりました(笑)

また東映系の株主招待券が金券ショップで出回っていて、よく格安で買って見に行きましたね
1ヶ月ごとに発行されているので、有効期限は1ヶ月と言うことになりますね
劇場入り口付近に行くとお客さん殆どがこの株主招待状持ってるて言う事もありました
株主招待券は混雑の場合は入場お断りする場合がありますと書かれてるが、平日夕方に行く私はあり得ないと思ってたら一度だけありました
ニコラス・ケイジ主演の「救命士」の時は平日夕方なのに場内満員で入場断られました!
その日は月末の最終日…株主招待状は月替わりに発行されてるので、有効期限最終日だった訳です
ここの劇場は招待券しか来ないんかい!(笑)

「スタートレック 叛乱」ではトレッキー達で満員に近い入りでパンフレットは売り切れ!
圧巻は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で超話題作って事で地下の狭い場内まさに鮨詰めの超満員!
立見だけでなく真ん中の座席間の通路に座って見る人まででる始末の大フィーバーでした








ここの劇場は道頓堀東映の脇の階段から降りた地下にあるんですが、いかにも昔の中規模劇場って感じで好きでしたね
ロビーから中に入ると後ろからスクリーンの方を見たらフロアがやや斜めに傾いてるんですよね
そんなとこも昔の劇場って感じです



↑今は道頓堀東映、東映パラスの跡地はドラックストアとカラオケ…(泣)

懐かしいこの劇場は近隣になんばパークスシネマと言うシネコンのオープンに伴い道頓堀東映と共に閉館となりました
道頓堀東映、東映パラス、角座1.2(旧SY角座、松竹角座)、浪速座1〜2(旧道頓堀ピカデリー) 松竹座…
私の若き頃は道頓堀は映画館多数ありましたが、今は映画館は一切無くなりました
映画館ある頃は道頓堀も毎週のように通ってましたが、今は滅多に近寄らなくなりました

No.04 「花束のような恋をした」

2021-03-13 19:51:00 | 2021年劇場鑑賞




今回洋画で時間合うのがなく、かといって邦画でも見たそうなのはレイトショー無し…て訳でたまには邦画のラブストーリーでも見るかと言う事で若者で賑わうこの作品を見てきました

終電を逃した事により、偶然知り合った2人の男女の5年間の物語
この2人が見事なほど趣味や価値観が同じで、同じお笑いライブさえ見に行く予定になってたが事情で行けなかったのも同じ…読む本も同じで見たい映画も同じ…
まさに人生最良のパートナーに出会ったが如く2人は打ち解あいやがて愛し合って同棲生活が始まります
2人の夢はこの生活の現状維持…しかし社会に出てから徐々に同じ価値観からズレが生じてくる

この作品はリアリティのある内容で、どんだけ趣味や好みが一緒でも所詮は別々の人間が一緒に暮らしてる訳で、必ずしも彼らが目指す現状維持ってそう容易く出来る事ではないと見せてくれる
大学時代からフリーターの頃は自由に好きな事が出来ても、就職してそれなりに仕事を任されるようになると男は中々今までの訳には行かず、また女はそんな彼を応援していながらも、苛立たしく感じだす…些細な言葉尻から言い争いになったりとこれは男女が一緒に居ると若いも年寄りも関係なくあるんですね
見てる若い人達にはあるあるな場面は多々あるんでしょうねー

2人で見たかった映画も、共有して読んでたコミックも、2人で食べたかったステーキもいつしか単独になってる
こんな情景を2人の文学調のモノローグを挟みながら展開していく
特に別れ話を切り出すファミレスのそばのテーブルでかつての自分達の写鏡のようなカップルの初々しい会話に2人して涙する場面は切なく菅田将暉と有村架純がいい芝居の抑えた感情表現を見せてくれます

現状を回復手段として結婚と言う方向を打ち出すが、これ中高年目線から行けば…これこれ…となった(笑)

しかしこの映画決して悲しく暗い映画でなく、思い出深い良い恋愛をした感謝の気持ちを持った別れだけにラストシーンの爽やかな印象はまさにタイトル通りの作品だと思った



★★★ 2021.3.12(金)アポロシネマ スクリーン2 20:50 F-1 



「クレオパトラ」

2021-03-08 12:12:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




「千夜一夜物語」に続いて手塚治虫率いる虫プロ製作の大人のアニメ第二弾として製作された作品がこの作品
クレオパトラと言ってもちょっと創作の入ったお色気ギャグアニメって感じでなかなか面白く見れました

人類が宇宙進出を果たした21世紀を舞台に、地球に対して「クレオパトラ計画」を企むパサトリネ星の計画の真相を調べるため、3人の地球人の精神だけをクレオパトラが生きていた紀元前50年のエジプトにタイムスリップさせる、というSF映画である






設定からしてオリジナルなお話になっていて、そこに史実に語られるドラマを挟み込みながら描かれる
何よりクレオパトラは超ブスだがナイスなボディに男を虜にする名器もちと言う設定
粘土細工のような整形手術を受けて絶世の美女に変身したクレオパトラがシーザー率いるローマ軍からエジプトを解放するためにシーザーに接近していく

未来から精神だけタイムスリップしてきた隊員達はクレオパトラに飼われてるヒョウ、マッチョな奴隷、レジスタンスの町娘に憑依してクレオパトラに近づく
この3人が当初の任務そっちのけで活躍を見せる
またバカボンやイヤミー、サザエさん、カムイなどなど登場の人気アニメのキャラがゲスト出演もあり、鉄腕アトムも一瞬登場するなど遊び心は満点
シーザーが初めて絶世の美女クレオパトラを見た時に言うセリフが「あっと驚くタメゴロー!」と当時流行りのギャグまで飛び出す!(それもそのはずシーザーの吹き替えがそのギャグでお馴染みのハナ肇さん本人(笑))

クレオパトラは中山千夏さん、アントニウスがなべおさみさんと声優も時代性感じますね
完全無欠の美貌の向こうに実はブサイクなクレオパトラがしたたかに女の武器を最大限に使ってシーザーやアントニウスを骨抜きにしていくが、地位を手に入れシーザーやアントニウスを愛した事から当初の目的の暗殺に躊躇するようになる
ギャグとエロの中そんな部分も描かれていて面白い

エロのシーンは直接的な描写はなく、またしてもイメージ映像のような描き方だか、女体の描写が前作の「千夜一夜物語」よりもエロく書かれてるように感じる
でも声が中山千夏…て思ったら「じゃりン子チエやんけ!」てちょっと興醒めする私がいる(笑)

これも映画館で見れた当時がいい時代やなーと感じる作品ではありますね



No.03 「野球少女」

2021-03-06 16:20:00 | 2021年劇場鑑賞




関西は緊急事態宣言が解除された事により、映画館も20時終了の縛りも解け、レイトショーが復活しました
やっと劇場に本格的に私も足を運びやすくなりました
しかし…洋画があまりやってないのが現実です
もちろん邦画も良さそうなのはあるんですが、時間合わなかったり、レイト無かったりで…
そんな中アポロシネマで上映が始まった韓国映画を見て参りました

野球部に所属する女子高生が本気でプロ野球を目指す物語

我々世代はついつい韓国版野球狂の詩や!
と小躍りします
水島新司さんの人気マンガ
その中に登場する女子プロ野球選手水原勇気が活躍するドリームボール編はTVアニメ化され、毎週楽しみに見てました 
因みに実写版も作られて当時の人気アイドル木之内みどりさんが水原勇気を演じてました

で、今回の作品も韓国プロ野球入りを目指す女子高生が偏見にめげずに夢を追う姿を描くスポ根ものです
でもちょっとスポ根ものにしては地味と言うか、ロッキーのようなヨッシャー!とかのような高揚感、爽快感があまり無いんです
無いというより、そう言う風に描いてないと言うのが本当の所ではないでしょうか
女子の前に立つ大きな壁
それは野球のみならすあらゆる場面で昨今言われてる社会的な問題になってます
この映画はそんな側面を感じさせてくれます

主人公のスィンは野球は上手いけど、男子のレベルで行くとどうしても力と体力では敵わない、この映画はそこんとこを語ってるとこに意義があると思います
例えばスーパー女子が男子に混じって野球をし、160キロの快速球でバッタバタと男子どもを仕留めていく…それはそれで映画チックでもあり、面白い映画になるとは思いますが、この作品はそんな突飛なことはせず、力が無い分それを利用した方法を見つけ出す…それが魔球ドリームボール…ではなくてナックルボールなんですね
ゆっくりフワッと落ちるやつですね
力を抜いて投げる術を身につけようとトレーニングする訳です

また主人公は野球界で女子と言うだけで偏見を感じ、思うように行かない男世界の壁と女子ならではの力の足りなさにもがくんですが、彼女を取り巻く人達も何らかに挫折してる人達なんですね
プロに慣れなかったコーチ、仕事が見つからず、不正入試で逮捕までされる父親、一人家を切り盛りして疲れた感じの母親、アイドルを目指すがオーディションになかなか受からない友人…何かに挫折など負の部分を持った者達が彼女の周りを囲んでいる
コーチのチェなどはプロに慣れなかった劣等感から最初は彼女に強く当たり、俺がダメだったものは女のお前には無理だとばかりの態度を取る
しかしやがてひたむきなスィンの姿を見てプロのトライアウトに向けて練習を始める
まるで自分の夢を叶えるかのように
そう言う意味ではプロ球団からある知らせ受けるのもスィン本人でなく、コーチのチェと母親てのもわかる気がしますな

作品全体を通して淡々と地味に展開していくスポ根ドラマだが、色んな意味で負の気持ちを背負った人達のドラマは派手で無い方がスッキリ見れる

地味な作風だがクライマックスと言えそうなのはドライアウトのシーンぐらいだが、このシーンの中で同じ女子選手がもう1人受けてるんだか、この人出るのはこのシーンだけですが、スィンと会話も無ければ殆どセリフらしいセリフもない
しかしこの人も女と言う事で苦労はあったでしょう、スィンがマウンドに立って投げる時のベンチから見つめる姿とベンチでマウンド降りたスィンとすれ違いざまの2人の空気感はなかなか良い味が出てましたね

やったー!と一発逆転のようなアメリカ映画のようなサクセスストーリーを期待するとちょっと違う印象を持つ淡々とした佳作でしたね

因みにイ・ジュヨンさんは韓国ドラマの「梨泰院クラス」では男役で途中から女性になるジェンダーの役でした


★★★ 2021.3.5(金) アポロシネマ スクリーン2 20:50 G-11

「青い体験」

2021-03-05 17:12:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




私の子供のころ、よくちょっとエッチな事あったら「青い体験やなー」なんて言うてたもんです
当時大ヒットしたこの作品の事を言ってるんですが今回が初鑑賞です
TV洋画劇場の吹き替え版での鑑賞です

この映画は主演のラウラ・アントネッリに付きますね
いかにも昭和の…と言うか70年代の美人て言う感じがいいです
家政婦でありながら地味な感じの色気を出しながら、まさにイグナツィオ一家の男達を骨抜きにしてしまうのです

妻に先立たれた初老の親父イグナツィオに3人の息子と暮らしているが、そこに若くて美しい家政婦のアンジェラがやってくる
父親は元より息子達はアンジェラに興味深々となり…

父親は若い家政婦の色気にのぼせ上がり死別したばかりの妻の写真に事あるごとに.「俺はもう大丈夫だから、ゆっくり休めよ」など言い訳がましく語りかける(笑)
長男は色目使いながら軽くお尻タッチしたりのセクハラ行為
そして次男はムッツリとアンジェラをじっと観察するように見つめる
三男はまだ小さい子供で毎晩夜中におねしょ防止のためバケツに彼女にオシッコを絞ってもらう
ある意味三男が1番恩恵受けてるか(笑)

しかし青い体験とはこの次男のニーノの気持ちを指すんですよね
女性の身体などに興味を持ち始めた年頃の少年が突然綺麗なお姉さんが家にやって来て、心がときめく…それがちょっとムッツリスケベなとこが共感もてた(笑)
隠れて彼女行動を監視し、ワザと脚立に登らせて本を探してもらい、下からスカートを覗く…
まさに初体験ムービーの王道的な展開

ラウラ・アントネッリ扮するアンジェラがニーノに裸になるよう迫られるクライマックスは悪態つきながら服を脱ぎ捨て行くのをニーノの照らす懐中電灯で見せる映像
懐中電灯が揺れるもんだから、見えそで見えなくてこちらもイライラ(笑)
スッポンポンで暗闇を逃げるアンジェラにニーノの懐中電灯が追う
途中からアンジェラが楽しそうに笑って完全にイチャついた遊びになってる
このシーン少年らしい悪戯とエロがなかなかマッチしてます

歳上のお姉さんに興味を持つのがきっかけで少年が成長したドラマとして見れるのですが、私はラウラ・アントネッリの色気と裸が少年の性を目覚めさせた物語と感じた