MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.066 「ウルトラヴァイオレット」(2006年 米 87分 ビスタ)

2006-06-30 21:59:00 | 2006年劇場鑑賞
監督 カート・ウィマー
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
    キャメロン・ブライト
    ウィリアム・フィクトナー



近未来を舞台にしたCG全開のSFアクションムービー!
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演だがこの人はホントこういう映画が多いような気が・・・
「フィフス・エレメント」「バイオハザード」シリーズしかり、他の普通の役柄よりこういう戦うヒロインの方がイメージが強いですね。
ますますこんな仕事が増えたりして・・・でも「イーオン・フラッグス」より私はこちらの方が良かったですね~
シャーリーズ・セロンよりこんな役はミラ・ジョヴォヴィッチ が断然合いますね
まぁ~女優としてはシャーリーズ・セロンの方が断然上だけど・・・

(あらすじ)

人間の政府によるファージの抹殺運動激化に伴い、ファージの夫を政府に殺された過去を持つヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。今やファージの地下組織の中でも最強の女戦士と化した彼女は、政府が開発した最終兵器を奪うべく政府のビルに乗り込む。しかし、その最終兵器とは9歳の人間の少年(キャメロン・ブライト)で……。

近未来のCG映像がもうアニメを見てるかのような映像(意識的なビジュアルだろうけど)で少し鼻につくけど、オープニングからハイテンションなアクションで見るものを画面に釘付けにするのは何でもありのCGアクションならでは!
無限に次々出てくるマシンガンや手から出てくる長~い剣など、まさに進化したCG描写ならではだけど、でも正直あまり驚かなくなってるよな~
単にCGでは驚かないので、いかに効果的に上手く使うかではないでしょうかね。
この手の作品は「マトリックス」である部分極めた感があるのでCGだけに頼ると苦しいかもね。
でもこの映画はヒロインのミラ・ジョヴォヴィッチが役にハマッてるので良かったと思いますね。
こういう映画に不似合いな俳優を使うとどうも白けてしまう場合があるので(「イーオン・フラッグス」のシャーリーズ・セロンが私的にはそうだった)CGアクション中心の映画とはいえ、役者の存在もやはり大事だと思いますね。

ガンアクションにソードファイトとポーズも見得も決まってるミラ・ジョヴォヴィッチは当分普通の役柄を演じても、こういう役のイメージが中々拭えないかもな~
ちなみに今回は「バイオハザード」で見せたような不必要なサービスカットはありませんでした。



★★★ 2006.6.29(木) 道頓堀東映パラス劇場 17:00 通路前端

No.065 「迷い婚-全ての迷える女性たちへ-」(2005年 米 97分 ビスタ)

2006-06-27 01:18:48 | 2006年劇場鑑賞
監督 ロブ・ライナー
出演 ジェニファー・アニストン
    ケヴィン・コスナー
    シャーリー・マクレーン



天六シネ5ビルでの上映作品にしては似つかわしくない作品です。
たまにこう言った作品するんですね~
この劇場で最初にワーナー社のロゴの出る映画を見ると妙に「おお~お!」と思ったりします。
だいたいアートポートとかアルバトロスのイメージですがね・・・

中々のキャストを集めた作品で一昔前ならもう少し大々的に公開してたかも知れないですね。
今回は割りと小規模な公開なようですね。

(あらすじ)

ジャーナリストのサラ(ジェニファー・アニストン)は恋人のジェフ(マーク・ラファロ)との結婚を決めるが、心の中にはまだ迷いがあった。そんな折、祖母のキャサリン(シャーリー・マクレーン)から30年前に死んだサラの母が、結婚式の数日前に若い男と駆け落ちした事実を聞かされる。その真相を解明することは“自分探しの鍵”となるかもしれないと思ったサラは、母の同級生のボウ(ケビン・コスナー)を訪ねる旅に出る……。

いざ結婚しょうとしたら何かと考えてしまい、今一度立ち止まってしまうサラ・・・女性ならこの辺の心理はどうなんでしょうか?
結構興味深いところではないかなと思いましたね。
サブタイトルの「~全ての迷える女性たちへ」てのが意味心に思えてしまいます
皆、心の中では「これでいいのか?」何て男女問わずいろいろ考えてしまうのかね~
独り者のキングには良くわかりません・・・

この映画の面白いところは主人公の一家が映画「卒業」のモデルになった一家?て言う設定が笑わせますね(笑い声起こらなかったけど・・・)ミセス・ロビンソンがシャーリー・マクレーンだったり、ダスティン・ホフマンがケヴィン・コスナーだったり・・・

ケヴィン・コスナー・・・一時の輝きが無いですね
この作品でも主演では無いですが、重要な役どころで登場するんですが、何かパッとしないですね・・・
正直、どうもショボイです・・・「ダンス・ウィズ・ウルプス」あたりで終わってしもたんかいな~

ロブ・ライナー監督もそういえば久々な気がしますね。
今回はラブコメ・・・ていう割りにはあまり面白くなかったな。
さすが天六シネ5ビルで上映される訳ですね・・・97分でも長く感じてしまいました。



★★ 2006.6.23(金) ホクテンザ2 23:50 中央付近

No.064 「デイジー」 (2006年 韓国 125分 シネスコ)

2006-06-26 00:06:23 | 2006年劇場鑑賞
督 アンドリュー・ラウ
出演 チョン・ジヒョン
    チョン・ウソン
    イ・ソンジェ



まだまだ続く韓流映画ブーム(もうブームとは言えないね)の中でまたまた涙腺を刺激する映画が登場しました。
可愛いチョン・ジヒョンさんが出演のこの映画だけど「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」では相手役の男優より彼女の方が作品の中心的な存在でしたけど、さすが今回はチョン・ウソンに食われたかな?

(あらすじ)

アムステルダムで暮らすヘヨン(チョン・ジヒョン)の元に、毎日見知らぬ人からデイジーの花が届く。ある日街頭で似顔絵を描く彼女の前にジョンウ(。)が現れ、彼女は彼こそが待ち焦がれた運命の相手だと確信する。だが、実は男は国際警察の捜査官で、彼の追う暗殺者(チョン・ウソン)こそが花の贈り主だった。

デイジーの花が一つのキーポイントとして使われ、その花を挟んだ3人の男女の切ないラブストーリー・・・
へヨンの待ち焦がれる花の届け主は目の前に現れた男性で国際捜査官のジョンウと思いこみ心を寄せるが、彼はへヨンに惹かれながらも彼女の元を去っていく・・・そので一方で真の花の届け主である暗殺者は彼女に密かに思いを募らせ、やがて彼女に近づいていく、花の届け主を愛した彼女に・・・それは自分なんだが、へヨンにすれば去って行ったジョンウ・・・そしてジョンウにして見ればへヨンは自分ではなく花の贈り主を愛していると・・・この3人のすれ違った状況は実に切なくて、悲劇的な物語へと進んで行きます。
まさに韓流ドラマ路線爆発な一篇ですね。
でも「インファンナルフェア」のアンドリュー・ラウ監督だけあって交差する登場人物の描き方は上手いですね。
部屋の中の暗殺者と廊下のへヨンとジョンウ3分割画面による3人の鉢合わせしたシーンは秀逸でしたよ。

でも韓流おば様がうっとりくるのも判らない訳でもないですね。
終始イ・ソンジェとチョン・ウソンの2人の紳士な振る舞いはある種、韓国男性ならではといった独特のムードが出てきたような気がしますね。
「冬のソナタ」のヨン様演じる、イ・ミニョンさんも紳士的な振る舞いでしたからね。
この辺がおば様のツボにはまったりするんでしょうね~今回の作品で再認識させられましたよ。

クライマックスは派手な銃撃戦となり、やや韓流というより香港テイストなアクション路線の匂いを出しておりました。
でもその前にしっかり切ないまでの「純愛」が描かれていて韓流純愛路線と香港ノワールテイストが上手く噛み合ってたんではないでしょうか。



★★★★ 2006.6.22(木) 千日前セントラル 19:00 後方右側

No.063 「DEATH NOTE デスノート 前編」(2006年 日本 126分 ビスタ)

2006-06-25 22:14:52 | 2006年劇場鑑賞
監督 金子修介
出演 藤原竜也
    松山ケンイチ
    瀬戸朝香



この映画は当初は見にいく予定ではなかったんですが、金券ショップで株主券が格安であったもんで(¥800)鑑賞してきました。
最近はシネコン(特に今年は)での鑑賞が多くて、昔からある劇場は久々です。
座席の前後の感覚や座り心地はどうしてもシネコンに譲りますね~
久々に古いところへ来ると座席の感覚の狭さを痛感させられます・・・
でも古い劇場ほど大事にしたいですけどね。

「週刊少年ジャンプ」で連載されてる漫画が原作だそうですが、恥ずかしながらまったく知りませんでした。
大ベストセラーだとか・・・ほとんどストーリーもろくに知らず見たのは久々ですね。
原作を知らないので妙なこだわりや偏見、予備知識もなく見れたので映画の中にすんなり入れました。
一言で言えば「意外と面白かった」て感じでこれゃ後編も見にいかなきゃね~


(あらすじ)
「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」と記されたノートを拾った夜神月(藤原竜也)は、興味本位で他人の名前をノートに書き込んでしまう。その名前の人間の死を目の当たりにし、最初は恐怖を覚えた月だったが、やがて理想的な世の中を作るべく凶悪犯たちの名前を次々とノートに書き始める。

実際、凶悪犯が捕まってもすぐ釈放され、中には少年法とかで、卑劣な犯罪をしてながら未成年だった・・・て事でノウノウと社会に出ているのも多いこの世の中で、そんな犯罪者を抹殺していくのが見方によっては痛快かも?
法律の限界に絶望し、六法全書を捨てた直後にタイミングよく死神の落とした「デスノート」を拾ってしまう主人公の月。
部屋の中の月と被るように死神の影が壁に写るカットなど主人公と死神を関連付けるカットが印象的です。
手を下すことなく、ノートに名前を書くだけで相手を殺害してしまう主人公に我々でも日々持っている残虐性が見れてしまいます。
犯罪者を殺す事で殺人を正当化した気分になり、ますますのめり込んで行く主人公の行為は、死神と契りを交わした悪魔のよう・・・

またライバルの探偵Lとの知恵比べも見所あるんですが、この松山ケンイチ扮するLが見た目は月以上に危なそうなサイコっぽい奴・・・目はイってますね
「男たちの大和」の時とは全然イメージが違いました。

今回は前編て事でどんな終わり方するのか、興味あったんですが割かしきりのいいとこで終わった感じがします。
個人的にはTVドラマ見たいにクライマックスのいいトコで終わっても良かったように思います(皆、怒るかな?)



★★★★ 2006.6.22(木) 角座1 16:30 中央通路前左端

No.062 「嫌われ松子の一生」 (2006年 日本 130分 ビスタ)

2006-06-19 23:25:17 | 2006年劇場鑑賞
監督 中島哲也
出演 中谷美紀
    瑛太
    伊勢谷友介



この監督の前作「下妻物語」かなり評判よく、何気にレンタルで見たらたしかに面白かった・・・
深キョンの一世一代の当り役?と思わせる芝居に(天然かも?)「こんなオモロイとは知らなんだ!」と妙に感動したもんでした。
そしてそれ以来の新作となる「嫌われ松子の一生」・・・当然期待して見に行ったら、何と時間を間違えて始ってしまっていた!・・・て、まぁそんな事はどうでもいいんですが(時間ずらして夜のレイトを見ました)
期待どうりの歌あり踊りあり、バイオレンスありの女の一生の物語。

(あらすじ)
昭和22年・福岡県大野島生まれの川尻松子(中谷美紀)は、お姫様みたいに幸せな人生に憧れていた。しかし、20代で教師をクビになり、エリート街道から転落、家を飛び出して風俗嬢になってしまう。その上ヒモを殺害して刑務所へ送られ、壮絶な不幸の連続にまみれた波乱万丈の人生を送ることになる……。

♪ま~げて、の~ば~して・・・作品全体通して歌われるこの歌こそ松子の人生を表してるが如く、波乱万丈の転落人生まっしぐら!
よく考えればこれほど暗い話もないね~
教師時代に教え子の窃盗をかばったつもりが、いつしか自分が犯人となりかばったハズの教え子に罪を着せるような顛末になったり、家を飛び出して男と同姓したら日々暴力の毎日・・・あげく男は飛び込み自殺!別の男の愛人になれば相手の妻にバレまた捨てられ、やがてトルコ嬢に転身!そこで中洲No1になり、風俗界で成功したかと思ったら時代とともに廃れていき、行きづりの男とまた同棲し、捨てられそうになった時に男を刺しとうとう刑務所送り・・・まだまだ松子の転落人生は死ぬまで続くんだが、こんな壮絶で悲惨な人生をレビュー仕立ての歌と踊りど描いていくそのノリはまさにミュージカル映画。
BONNIE PINKの軽快な歌に乗って、トルコ時代の成功してる場面が華やかに演出される場面や刑務所での生活がAIのソウルフルなナンバーで描かれる場面など実に映像と音楽はマッチしていて良いし、天地真理の歌や五輪真弓の「恋人」も飛び出す歌謡ドラマ的な展開も面白い。

また少しだがタランティーノがよく使う同じ場面の別角度からのシーン何かも使われていて見所も多いですね。
また中谷美紀を初めとする豪華キャストもなかなか適材適所ハマッテました。
だいたいお笑い芸人が出てくると浮いてしまったりするけど、これはカンニング竹山しかり、ゴリや劇団ひとりなどドンはまり!

思うようにいかず、裏目続きの人生でも図太く前向き生きていく松子の逞しさは悲惨な目に遭えば遭うほど強く図太くなっていく・・・
転落して立ち止まり、そしてまた転落して行く悲惨な人生も終わって振り返ればレビューのように明るく楽しいものに思えてくるのかも?
天国の階段を上がっていく眩しいばかりの明るさがまさにそう感じさせてくれます
ミュージカル映画「オールザットジャズ」の中で歌われる名曲「バイバイライフ」が何故か私の脳内を駆け巡った・・・



★★★★ 2006.6.17(土) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 20:30 中央端

No.061 「インサイド・マン」 (2006年 米 128分 シネスコ)

2006-06-12 00:42:16 | 2006年劇場鑑賞
監督 スパイク・リー
出演 デンゼル・ワシントン
    クライヴ・オーウェン
    ジョディ・フォスター



銀行強盗を題材にした作品って昔からいろいろありますね。
特に私が好きなのはシドニー・ルメット監督の傑作「狼たちの午後」。
アル・パチーノ主演の作品で、主人公が銀行に立てこもり群集やメディアを煽り一躍、時のヒーローのように扱われていく・・・
現場に殺到した群集の前でお金をばら撒くシーンが印象的です。

また銀行強盗ではないけど警官に追われた宝石強盗の一味が街の酒場に逃げ込み、結果的に警官に包囲され立てこもる事になってしまうケビン・スペイシーの第1回監督作「アルビノ・アリゲーター」て作品もありました。
この映画のキーポイントは包囲した警官たちが犯人の顔も知らず、人質も誰かわからない・・・つまり犯人と人質の見分けが付かないというのがミソでした。
そうそうこの「インサイド・マン」もそれとよく似た構成ですね

あらすじ
マンハッタンの銀行で強盗事件が発生し、犯人グループのリーダー、ダルトン(クライブ・オーウェン)は人質を取って銀行に立てこもってしまう。現場に急行した捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は事件発生から7時間経っても行動を起こさない犯人たちに対し、時間稼ぎをしているのではないかとの疑問を抱き始める。

やはり”立てこもりムービー”の面白いところは篭城した者とそれを取り囲む者のやり取りの面白さが挙げられますね。
近年で代表的なのがサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーが共演した「交渉人」でのプロ対プロの交渉人対決が中々面白かったですね。
やはりそのやり取りのスリリングさが溜まりません!

でもこの「インサイド・マン」は例えばトニー・スコットあたりが撮ってれば派手なサスペンスアクションになったかも知れないが、しかし今回はスパイク・リーが監督!
それだけに単にサスペンスアクションに留まらず、練られたプロットと大胆なトリックを用いた力作となっています。
正直なところ少し疲れた部分もあり、単に面白かったて訳ではないけど・・・

それでも役者は完璧だし、インド音楽を使ったテーマ曲もインパクト強い!
ジョディ・フォスターがもっと全面に出てるのかな?と思ってたけど、意外と出番が少ない目でしたな。
強盗映画のパターンに洩れる事なく警官と犯人のやり取りも充分スリリングで面白いし、犯人と人質が同じ格好をさせる着想もいいですね。
でも終盤の終わりそうで中々終わらない展開は疲れました・・・



★★★ 2006.6.10(土) MOVIX堺 シアター7 21:45 J-18

No.060 「ブギーマン」 (2005年 90分 ビスタ)

2006-06-11 23:01:39 | 2006年劇場鑑賞
監督 スティーブン・ケイ
出演 バリー・ワトソン
    エミリー・デシャネル
    スカイ・マッコール=バートシアク



ブギーマン・・・この名前を聞くとどうしてもジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」を連想してしまいます。
この映画の題名を最初に聞いた時、昨今のホラー映画のリメイクブームに乗ってあの「ハロウィン」もリメイクか?と思ったりしたんですが、全然別の物語でした。

あの「死霊のはらわた」(敢えてスパーダーマンとは言わず)を監督したサム・ライミが製作をしたホラー映画で、アメリカの都市伝説的なモンスター「ブギーマン」を題材にした作品です。
そういえば「ブギーマン 死霊の鏡」何ていう映画もありましたな・・・

(あらすじ)
仕事も恋愛も順調なティム(バリー・ワトソン)は、どこにでもいる20代の若者だが、決して人には言えないトラウマがあった。それは15年前、父親が自宅のクローゼットから出現した謎の怪物“ブギーマン”に連れ去られる現場を目撃していたのだ。以来、極度の暗闇恐怖症のティムだが、ある時、あのブギーマンが現われて……。

有名な役者はほとんど出てないのはB級ホラー感があって良いですね。
子供なら一度ぐらいは怖いと感じた夜の暗闇・・・特に寝るときの灯りを消した後の別世界のような暗い部屋の恐怖心をうまく突いたとは思いますが、どうも演出がしつこい!
クローゼットの奥からモンスターが現れ、連れさらっていくのだが、思わせぶりな場面が多く、「早よブギーマン出てこいよ!」と画面に言いたくなりましたよ!

主人公の青年ティムが暗闇のモンスター=ブギーマンと対決する物語なんですが、とにかく対決まで引っ張る、引っ張る!
結局ブギーマンが姿を現すのはまさにラストの数分程度でガッカリ!
そんなに引っ張るほどのご大層な映画でもあるまいし・・・90分と言う上映時間が長く感じた。

う~んもう少し期待してたんだが、何か色々詰め込んでたのがイマイチだめでしたね
単純なスラッシャー系かモンスター系にした方が私は好みでしたね。
ありきたりな場面も多かったし怖さもそんなに感じませんでした
サム・ライミ製作で期待したんですがね~
これならロバート・ゼメキスのダークキャッスルエンターティメント社のホラー映画の方がズ~と良いですね。



★★ 2006.6.9(金) 天六ユウラク座 23:50 中央通路後方





No.059 「トランスポーター2」 (2005年 仏=米 88分 シネスコ)

2006-06-11 01:51:28 | 2006年劇場鑑賞
監督 ルイ・レテリエ
出演 ジェイソン・ステイサム
    アレッサンドロ・ガスマン
    マシュー・モディーン



リュック・べッソン脚本のシリーズ第2弾
前作同様にジェイソン・ステイサムの意外?な格闘アクションが堪能出来る痛快アクション映画。

監督作はそんなに多くないけど、リュック・べッソンのカンだ作品は結構多いですね。
リュック・べッソン印・・・といいましょうか、リュック・べッソンの名前だけで当るのかどうかは知りませんが、製作や脚本で参加してる映画が結構あるように思います。
そしてその大方はイマイチのような気が・・・
特にヒットした「TAXI」シリーズはあまり好きになれませんね~
むしろアメリカでリメイクされた「TAXI IN NY」の方が断然面白かった・・・
でもこの「トランスポーター」は結構面白いんですね。
ま、ジェイソン・ステイサムのストイックなキャラが大きいかもしれませんね
他の映画では悪役などで良く出てくるけど、この作品では暗黒街の凄腕の運び屋というアンチヒーローでしかもアクロバティックなアクションが意外にマッチしてるんですね。
そしてその続編であるこの作品ですが、正直に続編だからあまり期待は・・・と思ったら予想以上になかなか面白いんですね~

トランスポーター業から足を洗い、マイアミにやって来たフランク(ジェイスン・ステイサム)
彼は裕福なビリングス家の6歳になる一人息子、ジャック(ハンター・クラリー)の送り迎え係として穏やかな日々を過ごしていた。しかし、ある日、ジャックの定期健診のために訪れた病院で、2人は何者かに襲われてしまう

CGとワイヤーを使ったアクションは前作より派手になり、まるでジャッキー・チェン+007のような見せ場の連続でした。
軽い身のこなしでバスの車両を駆け上がったり、ダイブしたりはまさに白人版ジャッキー・チェン!
かと思えばバスで逃げる敵(ジェイソン・フレミングがこれまた屁タレな役!)をジェットスキーを楽しむカップルからモーターバイクを奪い、おねぇさんを乗せたままモーターバイクで地上のバスを追いかける所などはまさに007のパロディ!

テンポも良く、見せ場も多く飽きることなく楽しめましたね。
また女殺し屋ローラを演じたケイト・ノタがこれまたいい!
ゴスメイクとピンクの下着姿で2丁拳銃を乱射するイケイケぶりを本作の最大の見所だったりします



★★★★ 2006.6.8(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 19:25 最後列右

No.058 「ナイロビの蜂」 (2005年 英 128分 ビスタ)

2006-06-09 21:55:12 | 2006年劇場鑑賞
監督 フェルナンド・メイレレス
出演 レイフ・ファインズ
    レイチェル・ワイズ
    ユベール・クンデ



てっきりミニシアターでの公開と思われていたけど、意外とロードショー系列の劇場での公開となった「ナイロビの蜂」です。
レイチェル・ワイズが本年度アカデミー助演女優賞を獲得した作品で、その辺の芝居にも注目したいとこです。

アフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)は、ある日、弁護士で救援活動家の美しい妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を殺されてしまう。失意の中、ジャスティンは、妻が追っていた事件がイギリスの薬品メーカーによる現地の人々を使った人体実験であることを突き止める。

意外だったのはもっとラブストーリー色が強いのかな?と思っていたら案外、社会派ドラマ的な雰囲気に製薬会社の陰謀を暴いていくサスペンスタッチな展開だったこと。
冒頭短いカットの積み重ねでテッサが殺されてしまう過程をサラリと見せて、次にジャスティンとの出会いからファーストシーンのテッサが命を奪われる旅立ちに行く場面につなげる編集はなかなか見事ですね。

実際は中盤からジャスティンが妻のテッサが何を追っていたのか?それを調べるためにアフリカへ渡るところから本題といっていいかも知れませんね。
そこから暴かれていく製薬会社の陰謀・・・妻が成し得なかったことを彼女に替わり真相を究明していく。
この辺の展開は安易にラブストーリーと思ってた私は意外で、しかもアフリカの悲惨な現実も垣間見せられてしまう。
この辺はもはやラブストーリーというより社会派サスペンスって感じですが、事件を追っていくうちに亡き妻の知られざる姿が浮かび上がり、そして真相究明とともに彼女の面影追い求め、やがて彼女の大きな愛を知る・・・
そう見てみると、やはり終わってみれば痛切なまでのラブストーリーだったんだな~と思ってしまいます。

またフェルナンド・メイレレス監督は手持ちカメラに寄るブレの激しい映像を随所に見せ、ドキュメンタリータッチな雰囲気を出している。
舞台が舞台だけに固定カメラよりは手持ちカメラの方が臨場感がありますね。

ところでオスカーを取ったレイチェル・ワイズですが、これでオスカー?て感じであまりそんなに印象がないですね~
むしろレイフ・ファインズのほうが印象的でしたよ・・・



★★★ 2006.6.8(木) アポロシネマ8プラス1 16:00 C-7

No.057 「オーメン」 (2006年 米 108分 ビスタ)

2006-06-07 01:17:58 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジョン・ムーア
出演 リーヴ・シュレイバー
    ジュリア・スタイルズ
    ミア・ファロー



2006年6月6日って千年に1回6が並ぶ日らしいですが・・・・まぁ、どうでも良い人にはまったくどうでも良い事なんですがホラーファンには少し気になる事がらでして、勿論、オーメンのダミアンの誕生した時間=悪魔の復活の日の事・・・それを当て込んでの異例の平日封切りの世界同時公開でしょう。
各劇場は大体夕方からの上映が多いみたいですね。
この日はやはりハズせんでしょう・・・?という訳で見に行ってきました。
思えば小学生の時に見に行った76年版の旧作「オーメン」も先行オールナイトだったね~

私が見に行ったシネコン(MOVIX堺)は何と2006年6月6日午後6時6分 6番スクリーンで上映という6が六つも並ぶという、まさしく6ずくしの上映で雰囲気を煽ってます。(チョイ6が多すぎやせんか?)
いっその事指定座席も6番で・・・と思ったけど隣に人が座ってるので諦めて、こじ付けで16番に座りました。

映画はほぼ旧作になぞらえて展開で特にヒネリもなく、旧作を知ってる者に取っては先が全然判ってしまうので、あまり目新しさが感じれないです。
でも逆に旧作を大きく外れてもらっても困るし、中々難しいところで、この辺は評価が分かれるとこですね。
ま、私はオリジナルをないがしろにされるより、これでもOKかな?と思ってます。

ただ主役の2人ロバートソーン演じるリーヴ・シュレイバーと妻のケイト役のジュリア・スタイルズが旧作のグレゴリー・ペックとリー・レミックと比べて若返ったのが妙に軽いような気がする。
たしかに旧作2人より役者的に落ちるんですが、大使夫婦役としてはピンときません。
若夫婦って言う印象で特にジュリア・スタイルズは違和感ありましたね。

本当の主役ダミアン役のシーマス・ディヴィ=フィッツパトリック(長いぞ!)は新人だそうですが、目が結構印象的でしたね。

音を大きく立てたりして視覚だけでなく五感で驚かす昨今の恐怖演出を取り入れながら、ほぼ旧作どうりの展開で進んで行きますが、残酷シーンに関しては旧作より描写が細かいですね。
乳母が屋上から首吊り自殺するシーンでの飛び降りてロープが伸びきった瞬間の嫌~な感じや、ブレナン神父が避雷針に串刺しになる瞬間に飛び散る血しぶきなど・・・旧作ではアッサリとしたもんで血すら流れなかったけどさすが今回は描写もリアルになりましたね。
特に旧作では最大のハイライト(?)だったカメラマンのジェニングスが首を飛ばさせる場面はガラスでなく看板の落下で首がすっ飛ぶのに変更されてました。
これもマネキンの首てのが丸分かりだった旧作に比べ、CGでリアルに見せてくれます。
そうそうカメラマンと言えば今回も彼が撮影した写真に不吉な影が見つかるのは旧作と同じだが、今の現代が舞台だけど暗室で竹ビラで写真を現像してるシーンはどうよ?て少し思ってしまった。(そこだけ一昔前に戻った見たい)
しかもその後の場面でパソコンに画像を取り込んで写真を解析してるんですが、何か・・・シックリこない
それとカメラマンが何でもかんでもむやみに連写して撮影するのも雑な演出とちゃうか?

オーメンと云えば音楽も忘れてはいけませんね。
ジェリー・ゴールドスミスの旧作の不気味な名曲「アヴェ・サタニ」がエンドロールにチラッと流れたのは嬉しかったですね。
出来れば劇中にも旧作のようにコーラスの合唱による不気味な旋律を再現してもらいたかったですな。

余談だが来年の2007年7月7日は・・・パチンコ屋は一斉に大イベントするんだろうか?



★★★ 2006.6.6(火) MOVIX堺 シアター6 06:06PM J-16