MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「蝋人形の館」

2005-10-31 00:34:01 | 2005年劇場鑑賞
監督 ジャウム・コレット=セラ
出演 エリシャ・カスバート
    パリス・ヒルトン


ダークキャッスル・エンターティメントが毎年1本良質のホラー映画届けてくれますが、今回は「肉の蝋人形」のリメイク!
クラシックな旧作とは全然赴きも違い80年代風のホラー映画に仕上がってますね。
だいたい予測出来るパターンはある意味安心して見れるので実に楽しかったです。
若者たちがキャンプをして、やがて蝋人形館にぶち当たり事件に巻き込まれて行く・・・今回は蝋人形だけでなく館までが蝋という発想で、旧作でも火災シーンが見物だったけど、余計今回は蝋屋敷てのがポイントとなり壮絶なまでの地獄絵図を見せてくれます。
でも妙にこの場面は金かかってそうで、まるでパニック映画!派手にやりすぎやね~
113分という上映時間は長いですね、せめて100分までのほうがもっとテンポ良かったかもね?


★★★ 2005.10.29 梅田ブルク7 スクリーン4 

「SAW2」

2005-10-30 02:05:28 | 2005年劇場鑑賞
監督 ダーレン・リン・パウズマン
出演 ドニー・ウォルバーグ
    ショウニー・スミス


衝撃の結末から1年、早くも続編の登場ですが、こんなに早く続編が出来ると正直期待できないものなんですが、またあまり過度には期待してなかったけど・・・しかしこれは前作に負けず劣らずにまたしても衝撃的な作品でした
サプライズ度では前作に譲るとしても、巧みなプロットや伏線はこちらの方がいいですね。
また残虐度もパワーアップし、監禁されるのが8人に人数が増えただけにトラップも手が込んでてスプラッター度も高し!
冒頭からしてまさに画面に「釘付け」で、往年のホラーの傑作「血塗られた墓標」を思わすような装置が登場!さらに脳天を吹っ飛ばされたり、注射器の山に落ちたり(注射嫌いの方は卒倒モノ!)と痛い場面の連続です

どことなく「キューブ」見たいだけど、その監禁の様子を犯人共々に監視カメラで別の場所で主人公以下警官たちがモニターすると言う異常な設定で、そのモニター画面を通して場面が行き来する場面転換はよく出来てますね

監禁された者は例によって犯人の仕掛けたゲームの謎を解かないと脱出が出来ないし、主人公も犯人の出すヒント解いていかないと助けることは出来ない・・・この二つの「密室」を行き来する展開はスリリングで緊張感も前作を上回り、観客を凝縮された世界へ誘います。

快楽殺人の真の目的が明らかにになるクライマックスはまさに今までのヒントやメッセージが実は・・・・・・・・・この辺で止めときましょう(ネタバレしてそうで、していませんからご安心を)


★★★★★ 2005.10.29 ナビオTOHOプレックス(スクリーン1)


「蝉しぐれ」

2005-10-21 01:58:15 | 2005年劇場鑑賞
監督 黒土三男
出演 市川染五郎
    木村佳乃


日本の四季折々の風景を交えながら展開していく時代劇だが、武士と藩主の側室となった幼なじみとの秘められた恋物語が中心
幼き頃から密かに想いあってた文四郎とふくがそれぞれ別の道を歩み、再会した時は身分の違う立場になっていた・・・という叶わぬ恋と判りつつもふくを守る為、反対勢力との戦いに身を投じて行く文四郎を市川染五郎が好演しています
やはりこの人は現代劇より時代劇の方が合いますね(間違ってもホッケーの選手てのはねぇ・・・)
また相手役のふくを演じる木村佳乃も意外と出番少ないんだが、気丈かつ清楚なイメージで演じており、例えば二人が歩く場面でふくが文四郎の袖をつかむシーンは思わず「ご両人!」と声かけたくなるほど二人の役の上での相性があってますね
ラストの文四郎の台詞もこの作品の締めくくりに相応しく、もはや恋愛的な感情よりも二人の今までの過去の思い出がまるで故郷のようにいつまでも心に残り続けていく・・・そんな感情がこもってるように感じました

唯一の立ち回りの場面も意外と細かい描写が印象的で、畳に刀を沢山突き立てて相手を切っては刀を変えていくが、よく見れば切ってはすぐ刀が折れていたり、刀の刃が常に血に染まってたりと、案外軽く流されがちな描写だがリアルに描いてます(人切ってるんだから血が付くでしょ!)

また画面構成がうまく計算された構図も印象的で、画面を引いた遠景の場面が結構多く特に周りの風景を多く取り入れてそこに巧みに人物を配置してるのもうまいですね
一つ一つの場面が純和風的で日本の美しい風景と人が人を想う美しくもそしてやや切ない感情が見事に重なりあった作品

田村亮・・・何かスクリーンで見ると新鮮で何気に嬉しかったぞ


★★★★ 2005.10.20 布施ラインシネマ9 南館

「ステルス」

2005-10-16 01:18:30 | 2005年劇場鑑賞
監督 ロブ・コーエン
出演 ジョシュ・ルーカス
    ジェシカ・ピール
    ジェイミー・フォックス


個人的にステルス戦闘機のあの特殊な造形好きなんです・・・真っ黒なボディに空飛ぶエイのような角ばったな三角形。
あれが空を飛ぶって想像しただけ不気味ですが、この映画の最新鋭ステルスは流線型ボディで未来系のいでたち!主人公3人が操縦するステルスも何か雰囲気が・・・「こんなんステルスちゃうやん!」と思ってたら架空の戦闘機だって!納得
そんなステルスと感情を持って日々進化する最新鋭無人ステルス=E.D.Iが空中で繰り広げるドックファイトは「トップガン」を遥かに凌ぐスーパードッグファイト!
しかし、その動きはあまりにも現実とかけ離れてまさにゲームの世界に行っちゃってます
CGのクォリティはたしかに高いんでしょうがあまりにもCGが派手すぎてチョイ冷め気味・・・ありえない場面の連続で、こうなったらSFかアニメの領域ですな

落雷によりE.D.Iのコンピューターが壊れ暴走し暴れ回るのをなだめて帰還させようとするのは「2001年宇宙の旅」や「ダークスター」を想像してしまいますが、やはりテクノロジーが発達しても、それが裏目に出たとき人間にしっぺ返しが来るというトコをまざまざと見せ付けられます(昔からあるテーマですね)

主役はJ・ルーカス・・・てのが中盤あたりで気付きました。
てっきりJ・フォックスだと思ってたもんで・・・なんか気の毒ですな
J・ピールも無意味なビキニ姿を披露し滝の前でナイスバディポーズを決めてくれます
この場面3人揃ってタイで休暇を過ごすんですが「なんでタイやねん!」と軽いツッコミを入れてしまいました(何か不思議な場面やね)

まぁ、CGが目立ち過ぎの印象ですが、逆にそれだけ迫力があるので(配線伝って内部までカメラが入っていく細かい描写もあり)劇場で見るには最適の作品です


★★★ 2005.10.15 アポロシネマ6


「ベルベット・レイン」

2005-10-14 01:52:40 | 2005年劇場鑑賞
監督 ウォン・ジンボー
出演 アンディ・ラウ
    ジャッキー・チュン


80年代「四天王」とよばれた香港を代表するスター、アンディ・ラウとジャッキー・チュンの久々の共演作
特にジャッキー・チュンは久々に見ましたが、チョイ歳食ったね~
最近、日本では韓国映画に押され気味の香港映画ですが、一昔前なら香港ノワールとして劇場&ビデオなんかでバンバン出てた時代が懐かしいですね
この作品もお馴染み(?)黒社会で生きる男たちの友情を描いた作品ですが、冒頭にジャッキーチュンがスローモーションで肩で風切って登場する場面からして、いかにも香港映画のムードが充満!
また刺客を決める抽選会場でのMCの妙なテンションもこれまた香港映画風味!良い悪いは別にして「相変わらず香港映画してんな~」の印象・・・

生まれた子供の為に引退を決意したボスと彼を守ろうとする相棒、ボスを殺すように刺客として選ばれた2人の若者・・・この4人の人物を中心にドラマは進行していくが、やや淡々とした印象で昔のこの手の香港映画はやたら激しい銃撃戦が名物とばかりにあったけど、さすが4人のドラマ部分が中心となるので派手なアクションはなし。
まぁ無意味に銃をぶっ放すよりはいいですね。
むしろ不思議に交差する男4人のドラマの真の仕掛けが開かされた時、まさにドシャ降りの雨の中での悲しい男たちの宿命と友情のドラマだったのね・・・と気付くのでありました

今回も出てますエリック・ツァン!この役者ホントいいですね~ええ味出しますわ


「シンデレラマン」

2005-10-10 01:41:19 | 2005年劇場鑑賞
監督 ロン・ハワード
出演 ラッセル・クロウ
    レニー・セルウィガー


貧困な生活が続く中、仕事にあぶれ電気さえ止められてしまう中、降って湧いたラッキーチャンス・・・どん底の中から立ち上がるサクセスストーリー物として有名な「ロッキー」がありますが、この映画も同じくボクシングを題材とした作品(実話)
しかしロッキー以上に生活観溢れる描写があり、実話という事もあり生々しいですね
お腹一杯ステーキを食べる夢を見たといい、自分の分の夕食を子供に食べさしたり、電気を止められ近所の柵を壊し焚き火にして暖を取ったり・・・
それだけに家庭の為にチャンスに奮起する主人公ジムに対する見るものの思い入れが強く、感動してしまうのでしょうね(1つ下で紹介の作品とは大違い!)

家庭を守る為、子供のミルク代を稼ぐためと一度は辞めたボクシングに挑むのも、自己の誇りのため戦ったロッキーとは違いがありますね。
でもボクシングシーンの迫力は「ロッキー」を思わすぐらいスリリングで迫力がありました。
実在したこのボクサーは私は知らないので実際に試合シーンを見てて勝つのか負けるのか分からないのもスリリングさに一役買ったかな?

ラッセル・クロウが少し体型を絞ってこの人物を演じてますが、家庭的なパパさんファイターを上手く演じてましたね
途中相手に挑発され、無視してサラリとかわして替わりに熱くなったトレーナーをなだめる場面は私生活と反対やがな・・・なんて思いましたがね
そのトレーナーを演じるポール・ジアマッティがまたうまいですね~
とてもいい味だしてて印象的です。

144分と長尺ながらも大恐慌時代の庶民の生活や激しい拳闘の場面等、人間ドラマを深く描くなかでのアクションが相まって全然長さを感じさせない作品です
(1つ下で紹介の映画とは大違い・・・)

★★★★ 2005.10.9 千日前国際劇場

「セブンソード」

2005-10-07 01:44:56 | 2005年劇場鑑賞
香港のスピルバーグことツイ・ハークが監督したこの超大作
「七人の侍」を当然イメージしたストーリー展開に善と悪がハッキリした分りやすい構成、そこにからむ愛と七剣志たちの団結と友情!見ごたえたっぷりの2時間33分・・・となるハズなんでしょうが、やけに長く感じてしまう展開に一体誰が誰やらよく判らない人物構成等、演出に問題ありな一篇です
何本か過去にも監督してるけど、やはりプロデューサー業に専念してた方がいいのでは?
チェンカイコーやチャンイーモウなど世界的に名を売り出した中国人監督に負けじと「香港のスピルバーグで終わってたまるか!」と気迫の監督作かも知れないが、どうも人物描写に難があるような気がします。
一番のスターであるはずのレオン・ライも影薄いし、ドニー・イェンもさすが派手なアクション連発するけど何か孤立無援見たいで彼一人が大技アクション担当の感じ。
やはり中心キャラたちの人物描写が中途半端な描き方なので、どうも人物に感情が入り込めないのが残念!


★★ 2005.10.6 道頓堀東映パラス

「シン・シティ」

2005-10-07 01:21:03 | 2005年劇場鑑賞
見る前は正直あまり期待はしてなかったんですが、そのせいもあってかどうかは分りませんが結構面白く見れました。
白黒と一部をカラーで着色した映像も斬新で違和感なく画面に入れましたね。
一種のオムニバスの形式でブルース・ウィルス、ミッキー・ローク、クライブ・オーエンの3人を中心とした男たちがそれぞれ一人の女の為に命を賭ける様を強烈なバイオレンス描写で魅せまくります
それぞれの心情をナレーションで綴るとこもハードボイルドな感じで、ストイックな男たちが悪がはびこるモノクロの街で血で血を洗う壮絶なまでの戦いを繰り広げて、見せ場がたっぷりで飽きさせません!

何気に豪華な顔ぶれも見所でイライジャ・ウッドのサイコキラーやベニチオ・デル・トロの暴力デカ、プレイボーイな殺し屋ジョシュ・ハートネット、この中では一番の清純派(?)ジェシカ・アルバ(腰振りダンスにやられた!)
でも一番のディープインパクトは女殺し屋のデボン青木!超人的跳躍力から繰り出す様々な殺人技!手裏剣やボーガンにジャンプ一番、二本の長ドスで相手をメッタギリにしてしまうトコはまさにカ・イ・カ・ン物!台詞がまったくないスタイリッシュさも完璧で、ふてくされた観月ありさ風の風貌が非情なムード漂わせていいですな!
また便器に顔突っ込まれるデル・トロの怪演は大きな見所で、まさに死ぬまで笑わします・・・

そうそう忘れてはならないミッキー!出てるの知らなかったら誰も気付かないかもしれない変形顔は原作に忠実らしいが最近の中ではいい役だったんではないでしょうか?
一夜過ごした女の為に命を張る姿はグッとくるものがありましたぞ!
最後の瞬間に瞼に映るのが女との一夜の風景なんて泣かせるがな・・・

ジェシカ・アルバは「ファンタステック・フォー」あたりで目を付けてたんですが、今回の腰振りダンスとやや肉厚な唇に参りました・・・


★★★★ 2005.10.6 角座1