MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.053 「アローン・イン・ザ・ダーク」 (2005年 独/加/米 98分 シネスコ)

2006-05-31 00:00:22 | 2006年劇場鑑賞
監督 ウーヴェ・ボル
出演 クリスチャン・スレイター
    スティーヴン・ドーフ
    タラ・リード



前夜、天六シネ5ビルで見た「僕の大事なコレクション」があまりにも単館アート系な作品と深夜にも関わらず女性客の多い場内の雰囲気で、天六らしさが感じられない鑑賞だったが、今日は1階のメイン劇場(?)のユウラク座でのB級ホラーアクションて事で本来のこの劇場らしい映画を鑑賞することに・・・
でも意外と見てる人が多いのは意表突かれましたね。
いつも寝てるオッちゃんがほとんどなのに・・・珍しく数組のカップルが居たりします。
デートムービーとしてはホラー映画は打ってつけだと思いますが、この作品はどうかな?

「ブラッドレイン」とこの作品で「ヴァンパイア&悪魔GO!GO!まつり」と言うイベントでの上映ですが、監督も「ブラッドレイン」と同じウーヴェ・ボルってことはウーヴェ・ボル映画祭でもある訳です。
しかし某雑誌でこの作品を見るとウーヴェ・ボルが監督し悪評をほしいままにした「ハウス・オブ・ザ・デッド」が傑作に見えてしまう・・・と書いてたが、まさしくその通りな出来ですね

超常現象調査員のカーンビー(クリスチャン・スレイター)は、古代アビカニ族の遺物を偶然手に入れ、それを狙う何者かに襲われる。ある日、彼と同じ孤児院で育った19人全員が失踪し、彼は恋人で人類学者のアリーン(タラ・リード)に遺物の解析を頼む。そしてアビカニ族と悪魔軍団、そして失踪事件の恐るべき関連を知るが……。

元々は「ハウス・オブ・ザ・デッド」「ブラッドレイン」同様にTVゲームの映画化らしいが、私はこのゲーム知らないんだが面白いのかね~?
映画を見てる限りはイマイチ面白くなさそうな・・・「バイオハザード」の原点らしい(広告に寄るとだけど)

モンスターが出てきますが種類も1種類てのがまず寂しいですね
それこそ昔は、いにしえのTVゲームファミコンで出てそうな単調なキャラで、しかも結構引っ張って出てきます。
こういうB級ホラーアクションは勿体つけずにモンスターなどは最初からバンバン登場させれば良いものの、出てくるまで時間がかかったので怪物出る頃には睡魔に襲われてましたわ・・・この辺は監督の技量が出てますな~

「ヴァンパイア&悪魔GO!GO!まつり」として「ブラッドレイン」との連続公開だったけど企画倒れですね。
これは配給会社の「在庫処分映画祭」と言った方がしっくりきたりして・・・



★★ 2006.5.27(土) 天六ユウラク座 22:30 最後列








No.052 「僕の大事なコレクション」 (2005年 米 105分 ビスタ)

2006-05-30 01:31:22 | 2006年劇場鑑賞
監督 リーヴ・シュレイバー
出演 イライジャ・ウッド
    ユージン・ハッツ
    ボリス・レスキン



月に2~3回は通う天六シネ5ビルですが、そのほとんどはB級アクションかホラー映画が中心。
DVDが発売されたパッケージに「全国劇場公開作品」の文字に「こんなん何時やっててん?」と思ったときは大抵人知れずこの劇場で公開された作品だったりします。
いつも此処へ見に来るとき時は深夜の部で22時~23時の間の回が多いため大半の観客は寝に来てる人が多く、まともに見てるのは我々一行ぐらいのもんなんです。

しかしこの「僕の大事なコレクション」は23時30分と言う普段よりやや遅めの回で、しかも上映最終日のオールナイトでありながら、明らかに見に来た人たちが多数・・・しかも10人前後の観客のうち寝てる人はゼロ!
驚いたことに男性は我々と前の場違いなオッちゃん意外は全て女性という天六シネ5ビルの深夜の部にしては快挙?な出来事に遭遇してしまいました。
そしてこの「僕の大事なコレクション」て作品はまさにミニシアター系的な作品で、正直何でこの劇場で?ていう印象でした。

主人公のユダヤ人の青年ジョナサンは、亡き祖父と見知らぬ女性が一緒に写っている写真を病床の祖母から渡される。その女性が祖父の若き日の恩人であるらしいと知ったジョナサンは、祖父の故郷ウクライナへ向かい、現地の青年アレックスらと共に写真の女性を探すための旅を開始する。

この青年ジョナサンがとにかく何でも蒐集するコレクターで祖母の入れ歯や弟の歯の矯正器具など一族の色んな物をビニールに入れて部屋の壁一面にぶら下げて飾ってる変な奴!
このオタク青年が祖父のルーツを辿るかのようなロードムービーで彼とウクライナのガイドの青年と祖父(自称盲目てのが笑わす)とペットの盲導犬?の珍道中がユーモラスに展開されます。

さりげないやり取りの中に溢れるユーモアが独特で、ホテルの一室でベジタリアンだというアレックスに仕方なく注文したポテト(と言ってもジャガイモ丸ごと一個が皿の上にあるだけ)をガイドの祖父がナイフで4当分にし、その一つをジョナサンに分け与えた時に、一瞬の間の後にそれを蒐集用のビニールに入れるジョナサン・・・こういった感じの声を出して笑わすというより、ニヤつかせながら見せる所が上手いのです。
またうまくコミニケーションが取れてるようで取れてない、取れてないようで取れてたりと微妙な青年とウクライナのガイドたちの関係も絶妙で面白いです。

ストーリーが進むにつれナチスによるユダヤ人の虐殺がクローズアップされ、今までのホンワカしたムードから一変して、胸にしんみりと来る・・・
見だした時の印象と鑑賞後の印象がこんなに変わる作品も珍しいかも?

冒頭のナレーションによる人物紹介から入る始り方が少しガイ・リッチー風でなかなか印象的で、俳優でもある監督のリーヴ・シュレイバーて結構上手いね。
このリーヴ・シュレイバーてどんな人?て思って調べたら、よう見かける人ですな~



★★★★ 2006.5.26(金) ホクテンザ2 23:30 最後列2番目



No.051 「ダ・ヴィンチ・コード」 (2006年 米 150分 シネスコ )

2006-05-29 00:25:33 | 2006年劇場鑑賞
監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス
    オドレィ・トトゥ
    イアン・マッケラン



今年度最大の話題作と言っていいでしょうこの作品は・・・
カンヌ映画祭では失笑が起こったとか、スタンディングオーベーションが起こったとか、何かと話題に事欠かない映画がいよいよ上映されました。

私も珍しくこの映画を見る前に原作を読んでいて、予備知識もハッチリでした。
ただ原作を読んでる段階で、この物語は絵画やキリスト教に関する知識があるのとないのとは大分差が出るだろうな~とは感じてました。
私は正直、そちらの方はまったく知識がないので、本文中にダビンチの絵の話題が出てもいまいちピンと来ず(モナリザと最後の晩餐は知ってたけど)、挿絵で入れてくれてたらな~と思ったもんでした。
そう言う意味では今回の映画化は画面にそういった絵が映像で出てくるので本よりかは幾分わかり易いでしょうね。
後、やはり原作を読んだ時は主人公のラングルトン教授役はトム・ハンクスと知ってたのでどうしても読みながらトム・ハンクスを想像しながら読んでしまいました。
ホントは白紙で読むほうが想像力が働いて良いんですけどね。

本を読んでた時から感じてたんですが、話としては映画化するにしては地味かな?と感じてましたが、いざ映画を見るとやはりその印象は変わりませんでしたね。
原作に大方忠実に映画化されてるので余計にそう思います。
あまり動きがそんなに無く会話が中心の150分の「静」のドラマは、ある程度の予備知識がないと一歩間違えればチンプンカンプンの可能性も多いにあると思いますよ。

何かと賛否両論の論争になってる物語のテーマが我が国にはあまり馴染みがないだけに余計、絵画やキリスト教に関しての予備知識を雑誌等の特集記事で頭に入れておく事をオススメします。
私は原作読んでましたが、まったく原作も読まず、何の予備知識なしで見た方はどう感じたか?興味ありますね。

雑誌にやたらこの映画でのダビンチが絵に残した秘密の数々が紹介されてますが、オチでは無いと言え、劇中だんだん明らかになっていく所が面白いのであって最初から、その辺をネタバレするのはいかがなもの?と感じておりましたが、でもその辺を予め知っておいた方が映画を見た時にわかり易かったりするんですね~
やはり馴染みのないテーマだから仕方ないかな?

ほぼ原作通りに展開していき本では分かりにくかった部分は映像で見せてくれるので、私は結構面白かったです。
まぁ100%理解は出来てないですが・・・



★★★★ 2006.5.25(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 19:15 L-12




No.050 「LIMIT OF LOVE 海猿」 (2005年 日本 118分 シネスコ)

2006-05-26 22:20:31 | 2006年劇場鑑賞
監督 羽住英一郎
出演 伊藤英明
    加藤あい
    佐藤隆太



本来この日は「ナイロビの蜂」を見に行こうと思っていたんだけど、「ダ・ヴィンチ・コード」をいち早く見たい衝動に駆られて決断!「よし今日はダ・ヴィンチ~にしょう」
せっかく行くのなら何かもう1本ないかな?と時間の合いそうな作品を新聞で探してると丁度いい時間の作品がありました!ま、当初は鑑賞する予定には入ってなかったんです・・・それがこの「LIMIT OF LOVE 海猿」
くしくも邦画と洋画の現在の大ヒット作品をハシゴする超豪華な2本立てとなりました。

前作「海猿」は見ていないし、TVドラマも見ていない・・・その続編的なこの映画に着いて行けるかな?
と思ってたけど全然OKでしたね。
まぁ、だいたい話の設定の予想がつきますからね。

大型フェリーが座礁して遭難!海上保安官の仙崎(伊藤英明)らが救出に向かうが、彼はある事故でのレスキュー作業中に一人の遭難者を救えなかったことを気にし、婚約者の加藤あいとの決まりかけてる結婚に迷っている・・・
そんな最中でのこの大事故で、しかも婚約者もたまたまそのフェリーの乗船し遭難している。
非常事態での恋の悩みと職務の板ばさみか?と思ったらアッサリ彼女は避難!それどころか大方の乗客は避難し、最悪の事態は回避・・・と、ここで終わったら映画にならず、避難後の大爆発でレスキュー隊の伊藤英明、佐藤隆太と妊婦とケガ人の4人が閉じ込められ、物語はこの4人の脱出劇が主に展開されていく

下は浸水し、上は大火災という絶望的状況の最中、やけに軽々しい会話するレスキュー隊2人の会話に緊迫感が感じられない。
無線機は壊れ、外部の本部との連絡が絶たれてしまい、自分たちで行動する無謀な行為も疑問。
まずは連絡取れるように手を尽くせよ~と思ってしまいました。
そしてこの映画で一番感動的な場面かも知れないが、やっと携帯電話で通話できるようになり本部とも連絡がとれ沈没寸前にいざ脱出!って時に本部の婚約者、加藤あいに持って回った台詞でのプロポーズ・・・「そんなん後にして早く脱出しないと・・・」と心配する私の気持ちを無視するが如く「結婚しょう!」と、ここらで電話を切って脱出するか・・・と思ったら切るどころか、「子供を沢山作って、公園に遊びに行って・・・」延々長話・・・もはやここまでくればコントやな~ と思ってしまった。
そんな呑気なことしてるから・・・ほら~(ネタバレしそうなのでここらで止めておきます)

ま、展開はこんなツッコミ満載でそう言う意味では鑑賞後ワイワイと盛りあがれそうなんですが、ただ傾いて沈没寸前のフェリーのCGは最近の日本映画の中でも傑出の出来上がり!
後ろの桜島の背景と黒煙を上げながら傾くフェリーの絵は実写と言っても違和感がなく、この作品の一番の見所ではないでしょうか?

PS.遭難しても仙崎レスキュー隊員だけはゴメンだ!



★★★ 2006.5.25(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 17:05 K-14

No.049 「ブラッドレイン」 (2005年 米=独 94分 シネスコ)

2006-05-23 01:12:26 | 2006年劇場鑑賞
監督 ウーヴェ・ボル
出演 クリスタナ・ローケン
    マイケル・マドゼン
    ベン・キングズレー



TVゲームを映画化するのが昨今流行してますが、「バイオハザート」がヒットし、同じようなゾンビを扱ったTVゲーム「ハウス・オブ・ザ・デッド」や最近では「DOOM」、公開待機中の「サイレント・ヒル」に邦画では「サイレン」などなど特にホラーが多いですね。

そしてこの「ブラッドレイン」もその一つですが、監督が「ハウス・オブ・ザ・デッド」のウーヴェ・ボルって事で期待値はかなり低めで設定しての鑑賞となりました。
でも案外こういうのって意外と面白かったりして、ニンマリする場合もあるので、そちらを密かに期待してしまいます。
またキャスティングが何気に豪華でそれも期待させる要因ではありました(B級での豪華キャストですが・・・)
主演が「ターミネーター3」でデビューしたクリスタナ・ローケン、マイケル・マドセン、ミッシェル・ロドリゲス、ベン・キングズレー、ビリー・ゼーン、マイケル・パレ(懐!)国際スター ウド・キア・・・・知ってる人は「なるほど~」と、知らない方々には「どこが豪華キャスト?」ていう微妙なところですがね~

人間とバンパイアの混血であるレインが父親に母を殺されて、その復讐のために父親である世界を手に入れようと企む吸血鬼の親玉ケイガンに戦いを挑むという「ブレイド」+「アンダーワールド」な物語。
でも「ブレイド」のようなアクションのキレもなく、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセールのような美貌のヒロインでもない・・・
「ターミネーター3」の時よりあきらかに太ったクリスタナ・ローケンにあまり魅力は感じないですな。
どうも「ターミネーター3」の頃はもう少しベッピンさんだったと思うんですがね・・・まぁ、この映画では不必要なヌードも披露してますから、それで許しましょうか(笑い)
怖~い姐御ことミッシェル・ロドリゲスも今回は不発でしたね。
ウド・キアはすぐ死ぬし、マイケル・パレもワンシーンだけ、ビリー・ゼーンもたいした出番もない・・・B級豪華キャストだけあって出番も皆ショボイね。

それでも序盤から中盤頃までは割りとテンポよく映画は進行してたんだけど、レインがマイケル・マドセンらと合流してから、ピタッと作品がスローダウンした感じでした。
それまではよかったんだけど中盤からはやけに長く感じ出し、終わって見れば94分が実に長く感じる駄作の印象しか残らなかった・・・



★★★ 2006.5.21 天六ユウラク座 22:30 中央通路前

No.048 「アンジェラ」 (2005年 仏 90分 シネスコ)

2006-05-22 00:36:10 | 2006年劇場鑑賞
監督 リュック・べッソン
出演 ジャメル・ドゥブース
    リー・ラスムッセン
    ジルベール・メルキ



リュック・べッソン監督作の最新作ですが、思えば「ジャンヌ・ダルク」以来6年も開いてるんですね。
製作した作品や脚本作は結構ちょくちょくと公開(「TAXI」等)されてますが、監督作となるとそんなに多くないんですね。
やはり彼の作品では「レオン」「グランブルー」て言う所が有名でもあり、作品としても面白いですね。
個人的にはその2作品に加えて、初期の頃の作品で「サブウェイ」というクリストファー・ランバートが主演したのがありましたが、案外この作品も面白かったりします。
私はこれでリュック・べッソン監督を知りました。

そして最新監督作「アンジェラ」ですが、何でもこの作品を最後に監督引退なんて記事が出てましたがホンマかいな?
だとすればリュック・べッソン監督の集大成のような作品なのかな?
そんな風に思って見ておりましたが、もしそうだとすれば「えっ!これが!?」て思ってしまいますね~

モノクロの画面に表現されるパリの町並みの1コマ1コマの風景は昔のフランス映画の雰囲気が漂います。
そしてカメラワークや構図もどことなくクラシックなフランス映画の感じがして原点回帰か?何て思ってしまいました。
「レオン」「フィフスエレメント」「ジャンヌダルク」のようなここ数本に見られるハリウッド映画の大作感とは正反対で、彼の作品中、一番フランス映画らしい作品ではないでしょうか?
ここ数年の彼の派手な監督作のようなものを期待すると思わぬ肩透かしを食らうでしょうね。

やる事なす事うまく行かず人生を諦めかけた男が、ある不思議な美女に出会ったことで、愛と人生について再認識していく。
この美女を演じるリー・ラスムッセンはスーパーモデルだけあって、とにかくデカイ!
ジャメル・ドゥブースとの身長を比較したような撮り方を随所で見せるが、これは2人の関係を対比さす意味でも効果的でした。
また長身の上にスレンダーな体型はモロにべッソン好みですね。

そして女のおかげで最悪だった男の状況が好転していくところを見てフッと思ったのが、この男ってべッソン自身を反映してるのかな?これってべッソンが救いを求めて天使が舞い降りてくるの望んでるんじゃないか?と思いましたね。
そう思うとリュック・べッソンのデジャヴ・・・を見てるような気になってきました。



★★★ 2006.5.18 アポロシネマ8 スクリーン3 19:10 E-7


No.047 「ピンクパンサー」 (2006年 米 93分 ビスタ)

2006-05-21 01:23:45 | 2006年劇場鑑賞
監督 ショーン・レヴィ
出演 スティーブ・マーティン
    ケビン・クライン
    ジャン・レノ



昔よくTV洋画劇場でやってましたね~ ピンクパンサーシリーズ。
「ピンクの豹」「暗闇にドッキリ」「ピンクパンサー2~4」
羽佐間道雄氏のピーター・セラーズの吹き替えが実にインパクトありました。

そして今回のリメイク作は亡きピーター・セラーズに変わってスティーブ・マーティンがクルーゾー警部を演じる・・・正直あまりイメージはわきませんが、うまくハマれば新しいクルーゾー警部像が誕生し、新シリーズの可能性もあるかも?
そう思って見ると、まず気になったのがスティーブ・マーティンの不自然なフランス語訛りの英語・・・
ギャグのつもりなのか?クルーゾーはたしかにフランス警察の警部だし舞台もフランスだけど、そこまで凝るならフランス語で喋れば良いだろうしね。
お気楽なコメディなんだから別に普通に英語を話せば良いと思うのですがね。

場内は平日て事もあり、10人居るか居ないかの客数なんだですがこう言うコメディ映画は出来るだけ人が多い所で見たいもんですね。
やはり笑い声が起きる臨場感で見れば面白さも倍増しますしね。
で、この人数じゃあまり笑い声は期待出来ないと思ってたら冒頭からクスクス、ケラケラと笑い声が・・・どうやら特に前の方に居てるおばちゃんがやたらバカ受けしてる模様です。

正直、笑いすぎやで・・・予告の時から気になってたけど、一昔も二昔も前のオーソドックスな感じのコメディ。
おそらく意識的にしてるんでしょうが、あまりにもギャグがベタすぎます。
ベタ好きの私もあまりにもベタすぎて笑えなかったですわ
クルーゾーが大きな地球儀を回してれば、「あれ外れて転がる出で・・・」と予想どうり転がり、高価な壷に手を突っ込めば「抜けへんようになるで・・・」と全てギャグの予想がついてしまう!
これゃ笑えないで~ ま、苦笑いなら何回かしましたがね~
かつてのシリーズのギャグの焼き直しも多々あり、オマージュと言えばそうかも知れないけど、確信犯的なベタギャグもここまでくればシラケてしまいましたね。
ま~ これがこのシリーズの真骨頂なんでしょうけど、それは本家のピーター・セラーズだからこそのモノで、別の役者が同じ事をしてもね~ 何か違うような気がしました。

それと相棒役のジャン・レノのヤル気の無さもひしひしと伝わってきます。
旧作の中国人の助手ケイトの代わりだけど、出来ればケイトのキャラを出してほしかったな~

クライブ・オーウェンが007のパロディ見たいな役(006だって!)で登場してきますが、これを見てるとジェームス・ボンド役も合うのかな?何て思ってしまいました。
地味だけどね・・・

ヒロインのビヨンセはまるでボンドガール見たいな感じで、しかも歌を披露してくれますが、曲調がいかにも007風の曲・・・何か意識してるのかな?
上司がケビン・クライン・・・この人は味がありますね~うまいです。
旧作のハーバード・ロム見たいに今後壊れて行くんでしょうか?

ヘンリー・マンシーニのあのテーマ曲と御馴染みのアニメが健在てとこは良しとしましょう・・・まぁ、あれは当然ですけどね



★★★ 2006.5.18(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 16:45 最後列右側

No.046 「ロンゲスト・ヤード」 (2005年 米 114分 シネスコ)

2006-05-15 23:03:04 | 2006年劇場鑑賞
監督 ピーター・シーガル
出演 アダム・サンドラー
    クリス・ロック
    バート・レイノルズ



子供の頃から映画はよく見ていましたが、大半はTV洋画劇場でした。
そして小学校の3年生ぐらいから、ブルース・リーの映画と共に劇場へ連れて行ってもらいだし、大スクリーンで洋画を堪能するようになりました。
そしてTVのCMスポットなどで興味を持ち、今はなき梅田東映パラスという劇場に母親に連れていってもらったのがバート・レイノルズ主演の「ロンゲスト・ヤード」という作品でした。
アメフトのルールは判らなかったけど(今だよくわからないけど)そのハチャメチャな試合の場面に大笑いしたのを憶えてます。
ホント印象的な作品で、今でもベストムービーの1本です

そしてその映画のリメイク作が製作されると聞いて、どんな映画になるのか?と興味深々に思ってましたが、主演がアダム・サンドラー・・・おいおいコメディかいな?
たしかに旧作もコメディタッチの映画だったけど名匠ロバート・アルドリッチ監督が描く泥臭い男のドラマでもあったんですが、アダムなら・・・まさかパロディ映画になりはせんか・・・?

しかし蓋を開けて見れば、このアダムサンドラーが中々良いのです。
一切ギャグなしで、男らしいNFLスター、ポール・クルーを演じておりました。
まぁ正直、初代ポール・クルーを演じたバート・レイノルズのどことなく感じる色気と嫌らしさがあれば尚良かったけど・・・

ストーリーは旧作をほぼ忠実になぞっており好印象でしたね。
その分、古臭いスポ根モノのパターンで展開していきますが、充分旧作に負けず劣らずの面白さです。

個性的なキャラもオリジナルとだいぶん被るキャラが出てきますが、かつてリチャード・キールが演じた役を日本で御馴染みの格闘家ボブ・サップが演じてるのも面白いですね。
このデカくて気の小さい役はボブにピッタリでしたよ・・・「エレクトラ」や「IZO」などでも出演してますが、この役が一番ハマッてると思いますね。
他にもラッパーのネリーやプロレスラーのビル・ゴールドバーグ、NFLのスーパースターマイク・アービン、巨漢レスラー、ダリップ・シン、他のもクレジットでケビン・ナッシュやスティーブ・オースチンなどレスラーが名を連ねている。
これだけの身体能力の高い巨漢たちが演じる試合のシーンは旧作以上の迫力があります。
そして旧作では白人だったマネージャー役のクリス・ロックと旧作で主役のポール・クルーを演じたバート・レイノルズがコーチの役で出演。
しかもクライマックスでは旧作で付けてた22番のユニフォームで登場は旧作のファンは感涙もの!?

また刑務所の所長のジェームス・クローウェルもまた旧作のエディ・アルバートに負けず劣らずの悪役ブリでいい味だしてます。
所々に感じるオリジナル版へのオマージュ的な部分がこの作品の人気の高さを再認識させられました。



★★★★ 2006.5.13(土) ホクテンザ1 22:40 中央付近

No.045 「V フォー・ヴェンデッタ」 (2006年 米 132分 シネスコ)

2006-05-14 22:51:31 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジェイムズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン
    ヒューゴ・ウィービング
    スティーブン・レイ



「マトリックス 三部作」でまさに映像革命を起こしたウォシャウスキー兄弟の脚本による近未来スリラー。
元々「バウンド」という渋い犯罪サスペンス映画で注目されたこの兄弟だけど、「バウンド」見たときは今後どんなサスペンス映画を見せてくれるか?と期待したもんですが、次回作が斬新な映像で世界を席巻した超大作「マトリックス」とは意外な展開でした。
1作目はたしかに見たことのない映像美とユエン・ウーピンによるカンフーアクションとの融合の素晴らしさが目を引いたが、2作目、3作目と進むごとにややこしい難解な映画になっていったような気がします。
多分、本人らも訳分からなくなったんと違うかい?と思ったもんでした。

この最新作「V フォー・ヴェンデッタ」も近未来ものという事で、またややこしい映画?と思って見ましたが・・・まぁ、原作がコミックてこともあり、それほど難解な映画ではなかった。

独裁国家となった近未来の英国を舞台に、その国家を壊滅せんとする仮面のテロリスト「V」の破壊と復讐の物語。
そこに1人の女性ナタリー・ポートマンが巻き込まれて、やがてVとの奇妙な関係が始まる・・・
映画の冒頭に出てくる実在の革命家ガイ・フォークスの模した仮面を被ったこの「V」・・・演じるはマトリックスで金太郎飴のごとく増殖したエージェント・スミスで御馴染みのヒューゴ・ウィービング。
でも今回は一切素顔見せず仮面のまま・・・しかしこのVが行う破壊活動はチャイコフスキーを大型スピーカーで流しながら派手に建造物を爆破してしまう粋なヤツ!
でも彼のテロの背景には個人的な復讐があり、また復讐と革命を一つに捉えるところは現実のテロリストたちと変わりないと思える。
コミックの映画化とはいえ、今のこの時代にテロリストを描いたことタイムリーだが、娯楽映画でありながら、現実的に捉えると怖いテーマの作品かも知れないですな。
エンターティメントに包まれた立派なテロ映画・・・ていう印象です。

スキン・ヘッドで注目されたナタリー・ポートマンだがアミダラ王女とは打って変わり、拷問受けたり、バリカンで頭剃られたりと彼女にすれば汚れ役的な感じだが、唯一「V」の心を和ませるヒロインとして重要な役所。

この事件を追うステーブン・レイ扮するフィンチ警部がまたその疲れ加減がベテラン警部の味が出ていて良かったですね。

独裁者ジョン・ハートも久々に見る気がするけど、悪どいサトラー議長を憎々しく演じており印象的でした。
その国家の秘密が序々に明るみに出て物語の真相が明かされていく後半はうまい構成だった思いますよ・・・(この辺はネタバレになるので書けませんが・・・)



★★★★ 2006.5.12(金) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 18:00 最後列右


No.044 「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」(2005年 米 140分 シネスコ)

2006-05-13 01:41:52 | 2006年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ウィリアム・モーズリー
    アナ・ポップルウェル
    スキャンダー・ケインズ



この作品は早くから前売りを買っていたんですが、ついつい後回しにしてたので、とうとう公開最終日に鑑賞する事になってしまいました。
もう少し長くするかな~と思ってたけど意外と一斉に終わるんですね。
もっとも公開してからたいぶん月日は経ちますが・・・

昼の回しか見に行けなかったので日本語吹き替えでの鑑賞でした。
氷の王女の声を大地真央さんがアテテましたね~さすが舞台でならしただけに中々上手でしたが、でも時々違和感のあるとこもありました。
ライオンのアスランを津嘉山正種氏がやってましたが、さすがこちらは俳優としても声優としてもベテランで貫禄でした(オリジナルはリーアム・ニーソン)

話自体は「ロード・オブ・ザ・リング」に比べたら分かり易くて見やすかったですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズのように登場人物も多くなくて、わかり易いので小さいお子さんでも大丈夫。
衣装タンスの奥に氷に閉ざされたナルニア国がある・・・何故?
その辺の説明は今回なかったように思いましたが、タンスの奥やあるいは倉庫の中など、怪しげな場所に興味を持つ子供の心理を付いてると思いましたね。
また食い意地を張ったが為に大変な事態を招いてしまう・・・卑しいのはイケナイよ・・・と教訓めいたものも有り?!

「ロード・オブ・ザ・リング」同様に何部作かに別れて公開されるようですが、「ロード・オブ・ザ・リング」のようにいかにも次回に続く・・・て感じの終わり方でなく、一応今回としてはスッキリと締めくくられていて私としては良かったです。

ライオンや馬やビーバーなどの喋る動物たちのCGは今更ながら御馴染みで特には驚かないけど、ライオンの毛並みなどの細かい描写などは日々進歩してますね。
またクライマックスの動物や人間や半獣人(ミノタウロス等)が入り乱れての合戦シーンはほぼフルCGでしょうね。
こう言った群集シーンは今やCGは欠かせませんね~ 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の大合戦シーンには及ばないけど、映画のクライマックスには相応しい迫力はありましたね。
でも・・・何か地味な印象が少し残るんですがね~ 何故でしょうか?

ファンタジーって言葉よりおとぎ話・・・て言葉ピッタリくるような作品でしたね。
上映時間が2時間20分!長いけど、ハリポタシリーズの2時間半、ロード・オブ・ザ・リングシリーズの3時間に比べたらまだ良心的な時間やね。
やはり子供さん方には長いのは辛いと思いますね~



★★★ 2006.5.12(金) アポロシネマ8 スクリーン3 13:25 F-5