MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「竹取物語」

2023-03-30 22:20:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





これ未見だったので見て見ました
当時売り出し中の沢口靖子さんを主演に置いて脇を名優たちで固めた日本昔話の竹取物語=かぐや姫

しかし市川崑監督作のかぐや姫はSFファンタジー感を全面に出した作品
そもそも竹取物語のかぐや姫は最後に月に帰る時点でSFと言っていいでしょう
この作品はそこを強調したような作品

途中恐竜は出てくるわ、最後は「未知との遭遇」見たいにUFO出てくるわと市川崑監督が真面目に作ったSF映画だがそれだけに珍作扱いされたりする

主演の沢口靖子や三船敏郎、若尾文子、小高恵美、石坂浩二、岸田今日子など豪華なメンバーだが、わざとかどうかわからないが皆んな芝居が下手に見える不思議な映画でした
当時新人で売り出しの主演の沢口靖子と東宝シンデレラガールの小高恵美らは特にひどい(笑)
市川崑が良くOKにしたなーと思ってしまう

これも昭和の特撮映画のひとつとして見ればそこそこ楽しめるかも?

ラストのピーター・セテラの主題歌(曲はさすがシカゴサウンドらしくいい!)がやたら浮きまくるのも見所(笑)



No.09「フェイブルマンズ」

2023-03-14 14:06:00 | 2023年劇場鑑賞





WBCが開催されてる最中
アポロシネマに行ってきました
土曜日のこの時間ならチケット売り場は賑わっているんですが、ご覧の通り閑古鳥鳴いてます
みんなお家でWBC見てるんかな?
今日見に来てる人はホントに映画好きな人達かな?




スティーブンスピルバーグ監督の自伝的な作品
これも映画愛に満ちた作品なんでしょうね
今年はそんな作品が多いですね

映画館で「史上最大のショウ」を見て映画の魔力に取り憑かれた少年は早速劇中の電車と車の衝突シーンを再現しようとする
こう言う行動が人生を変えていき、カメラを与えられた少年はがむしゃらにカメラを回す…こうしてやがてスピルバーグ監督が誕生しました
て言う映画と思ったら、そう単純な映画では無かった

これは映画に夢中になった少年サミーの家庭のドラマて言う感じの作品でした
母親からもらったカメラで様々な家庭内のイベントを撮影して行くが、それがキッカケで母親の不倫を見つけてしまう
父親の親友であり部下でもある男と…皮肉にもサミーが撮影したフィルムにそれは焼き付けられる
それがきっかけで家庭が崩壊していく
映像の持つ魔力と魅力の他にこんな怖さも知るサミー少年
学校ではイジメに遭い、最大の恋愛と最大の失恋も経験する
そして一旦中断した映画の道を歩み出す…どこか屈折した青春時代を過ごしたスピルバーグが映画の世界に飛び込み名監督になるのもそんな家庭内の事がキャリアに反映されてのものなんですね
家庭や学校の環境などの様々な経験や出会いや金言を聞いたりして成長していく、家庭ドラマでありながらサミー=スピルバーグ監督の成長物語として見れました
オスカー候補になったジャド・ハーシュ演じるおじさんとのシーンはなかなか良かったですね
あんなおやっさんに限って少なからず影響貰ったりするんですよね

151分全然長く感じませんでした

私は映像関連の専門学校に通ってたんですが、サミーが映画の仕事に着く前に会うジョンフォード監督から言われる地平線のくだりの言葉は私が学生時代にも言われた言葉と同じ意味でニヤリ(笑)

★★★★ 2023.3.11(土) アポロシネマ スクリーン2 20:15 J-11

No.08「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

2023-03-05 22:00:00 | 2023年劇場鑑賞





アカデミー賞を11部門ノミネートされた作品って事で話題の作品を見てきました
話題作の初日の割にはアポロシネマのスクリーン4は寂しい入りです
番目にキャパの多いスクリーンでしてるのにね

平凡な主婦がある日マルチバースと言う多重宇宙のような世界に行き特殊な能力と共に全世界の為に戦う事になる…

マルチバースと言う幾つもの次元に別の生活をしてる自分が居る世界
その世界を行き来しながらドラマはラストまで進行する

まさにカオス!
早い展開の中で世界がコロコロ目まぐるしく変わる
何万カットあるん?て言うくらいの早いカット割りに着いて行くのに大変!(笑)
それも観客に冷静に考える時間を与える間もなく一気にラストまで突っ走る力技の凄さを感じさす
もう訳分からん!と言っても良いくらい
そこに人種差別やマイノリティな部分にも触れながら、あれよあれよと気がつけば家族再生の話だったりもする
勢い凄まじい作品

ミッシェル・ヨーが熱演してますが、それ以上にキー・ホイ・クアンが懐かしい(笑)



★★★ 2023.3.3(金) アポロシネマ スクリーン4 20:45 H-5







No.07「逆転のトライアングル」

2023-03-03 20:36:00 | 2023年劇場鑑賞




久々に昼間のTOHOシネマズなんばに来た
無料鑑賞ポイント使おうと思ったら、エラーばかり出るのでスタッフに聞いたら、この上映回は無料鑑賞ポイントの上限に達した為に使えませんとの事…いつも空いてるレイトが殆どなのでそんなシステム初めて知った
かつてのプレミアスクリーンだった1番小さいスクリーン9だから、結構お客さん入ってるんですね
予定外の有料鑑賞となりましたが、見たい映画なので見ましたよ

この作品なかなかプロットが面白いんで興味ありました

豪華に贅沢三昧に生きてきたセレブ達が豪華クルーザーでクルージングし、嵐に巻き込まれて更に海賊にまで遭遇して遭難!
そから無人島0円生活になったら何も出来ず代わりに頂点に立ったのはトイレ掃除のおばちゃんだった…

前半…始まってそうそさにセレブカップルがレストランの支払いを払うや払わないで揉めるシーンが長々と出てくる
結構しつこく支払い巡ってケンカになるが、まさにどうでも良いような場面(笑)
金あるんだからどっちが払っても…と思うがこれ一種のイジの張り合い見たいな感じ
セレブってもしかしてこんなんだよと見せてくれてるように感じると
このシーンに表れるように前半の半分以上はこのセレブ達が贅沢三昧に船で過ごし、スタッフには無理難題突きつけたりやりたい放題!
見てる観客に鼻持ちならない所をこれでもかと見せつける(ちょっと長いけど(笑))
後半の為に結構前フリしてるんでしょうね

そして嵐と共に船が大揺れ!
船酔いでゲロを撒き散らすセレブ達!
更にトイレから大量の汚物が流れてきてクソまみれのセレブと富裕層達をおちょくる(笑)
それらをせっせと掃除するのが後半主役となるアジア系の掃除のおばちゃんのアビゲイル

無人島に着いても何も出来ないセレブ達を尻目にタコを捕まえて、調理し火を起こして食べる
セレブ達には一口程度振る舞いま、残りはおばちゃん本人が独り占め
文句言うセレブ達に一言言い返す「あんたら何もしてへんやん…」
ここからアビゲイルが主導権を握り、格差逆転が成立する
脱出艇と言う寝床も手に入れ、スーパーモデルから恋人のイケメンまで奪い抱え込むが…
格差の逆転をスッキリ見せてくれるんだが、思ってたのとは私はちょっと違った印象でした
しかし前半の長さと無人島にたどり着いてからのちょっと違う感覚は最後にアビゲイルが知る衝撃の事実に吹っ飛びました
何とも切ない?ような、なんだかんだで結局は…と思わせて後は観客の想像に委ねる
これは私のいい意味の想定外で終わって見れば面白い作品だった
でも誰が見ても面白い映画ではないね


★★★★ TOHOシネマズなんば 本館スクリーン9 12:45 F-2