MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.085 「アルティメット」 (2004年 仏 85分 シネスコ)

2006-08-28 00:01:51 | 2006年劇場鑑賞
監督 ピエール・モレル
主演 シリル・ラファエリ
    ダヴィッド・ベル
    トニー・ダマリオ



リュック・ベッソン製作、脚本による近未来アクション作ですが、私の中でリュック・ベッソン関連の作品は結構当たり外れがあるんですが、この作品に関してはそう言う意味で行くと大当たり!といっていいでしょうね~
リュック・ベッソンが自らした監督した作品より製作や脚本で参加した作品の方が倍以上に多いけど、その中でかつて「YAMAKASI」という作品がありましたが、自由自在自在に高層ビルを素手でよじ登ったり、ビルからビルや飛び移ったり・・・と派手でアクロバティックなアクションが印象に残ったけど、正直それ以外は内容は憶えてないですね。
でもこの作品も「YAMAKASI」を思わすようなアクロバティックなアクションが見所だけど「YAMAKASI」以上に印象は残りそうですね。

(あらすじ)

パリ郊外の危険地区バンリュー13に暮らす青年レイト(ダヴィッド・ベル)は、街からのドラッグ一掃を目指すが、ギャングの逆襲により妹を人質に取られてしまう。同じころ、エリート潜入捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)は、ギャングに強奪され、バンリュー13に持ち込まれた時限爆弾の解除を上層部から命じられる。

「YAMAKASI」級の技が冒頭でバンバン出てくるけど、主演のダヴィッド・ベルは自在にビル飛び移ったり登ったりする技=パルクールの創始者らしいです。(そりゃ~凄いハズやわ・・・)
たしかにオープニングの場面のスピーディーで華麗なダヴィッド・ベルのパルクールの技が炸裂するチェイスの場面は全盛期のジャッキー・チェンを彷彿させる名場面となってます。

シリル・ラファエリも同様の華麗な技にプラス変幻自在な格闘アクションを見せてくれてますが、これもジェット・リーやジャッキーを思わすようなキレの良い格闘シーンで、まさにフランスにもこれだけのアクション出来る奴が居るんやな~と感心してしまった。

単にアクション一辺倒でなくストーリーも面白いし(まぁ、漫画見たいな話なんだが)作品自体が快調なテンポで進んでいくので85分の上映時間が余計に短く感じてしまった。
小気味いいノリで頭の中を空っぽにして見れる娯楽B級アクションですな。

こう言う映画では悪役が結構大事で、悪ければ悪いほど悪党がやられる時の爽快感がたまらないんですが、この映画も無法地帯のような街での話なので極悪そうな人相の悪い奴がゴロゴロ出てきて、バッタバッタと主人公2人に倒されていく光景はまさにB級娯楽活劇の醍醐味ですね。
べッソンと共同脚本でありながら役者として街のボスに扮したビビ・ナセリの憎々しさも良かったです・・・やられ方は納得行かなかったけど・・・

でもやはりNO スタント、NO CG、NO ワイヤーで頑張った主演2人のシリル・ラファエリとダヴィッド・ベルのキャラと顔つきが一番良かったですね。
肉体派の2人がノースリーブのシャツとタンクトップ姿で変幻自在にビルを登ったり降りたり飛んだり跳ねたり・・・とまさに「ファイト一発!」な一篇



★★★★ 2006.8.26(土) ホクテンザ2 23:15 4列目中央


No.084 「スーパーマン リターンズ」 (2006年 米 154分 シネスコ)

2006-08-25 01:55:24 | 2006年劇場鑑賞
監督 ブライアン・シンガー
出演 ブランドン・ラウス
    ケイト・ボスワース
    ケヴィン・スペイシー



久々に公開される「スーパーマン」の映画ですが、思えばクリストファー・リーブが演じたスーパーマンからかなりの年月が経ちますが、たしか「君も空を飛べる!」ていう宣伝コピーで公開された第1作を劇場で見た時は宇宙空間にキャストの文字が飛んでくるタイトルバックにかぶるジョン・ウィリアムスの勇壮なテーマ曲・・・もうこれだけで当時は鳥肌ものでしたが、スーパーマンの誕生から描いていく展開が印象的で後半の胸のすくようなスーパーマンの活躍に胸躍らせれたものでした。

そして今回の新スーパーマンはブランドン・ラウスという無名の役者を起用したのは正解だったと思いますね(クリストファー・リーブも無名でしたからね)
噂ではニコラス・ケイジが演じる?何て言われてたけど、まぁそれでも話題にはなるでしようが有名な役者だとどうしてもイメージがね・・・やはり無名も新人のほうがスンナリと新スーパーマンとして見る事が出来ますね。

(あらすじ)

5年前、地球から忽然(こつぜん)と姿を消したスーパーマン(ブランドン・ラウス)は、自分の過去を探して宇宙を旅していた。しかし、故郷の惑星、クリプトン星が放射能に汚染された廃墟になっていると知った彼は、第2の故郷であるスモールビルのケント農場に帰還。そのころ、スーパーマン不在のメトロポリスでは犯罪が急増していた。

旧シリーズ同様にキャストやスタッフの名前が飛んでくるオープニングが健在だったのは中々泣かせますね~
しかも当然ながらジョン・ウィリアムスの名曲が今回も使用されて、旧作をリスペクトしてるのが伺えます(やはりスーパーマンはこの始り方でないとね)

展開的に「スーパーマンⅡ 冒険編」の後を受けての今回のストーリーって感じですが、消息を断ってる間に想いを寄せていたロイス・レインは結婚し、一児のママになっていてショックを受けて苦悩するクラーク・ケント=スーパーマンの内面の描写があり、単なる痛快なヒーロー物にしていない。

切ないロイス(彼女も今だスーパーマンの想いを断ち切れていない)とスーパーマンの悲恋(?)と同時進行で天才犯罪者レックス・ルーサーが水面下で悪行を画策してる模様が描かれていますが、このルーサーを演じるケビン・スペーシーがまた憎々しい悪党を楽しみながら演じています。
でも旧作でルーサーを演じたジーン・ハックマンとはややキャラ的には違いがありましたね。
今回のスペーシーはシリアスに卑劣な極悪人としてルーサーを演じてるけど、勿論それはそれでいいんですが、でも個人的にはユーモラスでどこか憎めない独特の味があったハックマンのルーサーが好きですね。
出来れば子分のオーティス(旧作はネット・ビューティがトボケタ味で好演)も出してほしかったな~

恋心の複雑な感情に揺れるスーパーマンの心理的描写&ロイスの断ち切れない想いで苦悩する模様が結構大きく取り上げられる分、内容的には中身が濃く154分の上映時間もそんなに長く感じませんでした。

完全無欠のヒーローのはずのスーパーマンが今回は最大のピンチに立されてしまうのも、新シリーズの幕開けにしてはいきなり試練かいな・・・と思ってしまった。
復活の一発目だから簡単にヒーローが悪を懲らしめてメデタシ、メデタシ・・・で終わっても良かったと思うけど、今の時代ではそんな簡単な展開ではアカンのかなぁ~?
それでも飛行機を救う場面や悪党を次々と懲らしめていく場面などは相変わらずスカッと爽快な気分になれます。
話のメインの事件が解決した後に結構時間を割いて描かれる終盤の部分はある種この映画のテーマかも知れませんね。
ヒーローの回帰、悪を憎む正義、そして父から子へ受け継がれていくもの・・・もしかして今のアメリカが求めてる要素がこの作品にあるかもね?



★★★★ 2006.8.24(木) MOVIX堺 シアター3 17:40 H-1


No.083 「ディセント」 (2005年 英 99分 シネスコ)

2006-08-21 01:49:23 | 2006年劇場鑑賞
監督 ニール・マーシャル
出演 シャウナ・マクドナルド
    ナタリー・メンドーサ
    アレックス・リード



この映画は結構評判が良いとの事で見にいきましたが、アメリカ映画ではなくイギリス映画なんですね。
パンフレットにも書いててけど、思えばイギリス映画ってホラー映画の宝庫でもありますね。
何といってのハマープロのホラー映画で御馴染みですからね~

この「ディセント」て言う作品はイギリス映画と言うよりアメリカ映画的のムードのある作品ですが、パターン化したホラーとは一味違い、洞窟での得体の知れない恐怖だけでなく人間関係が極限状態の中で壊れていくトコが中々良いと思いますね。
また出てる俳優は誰一人として私は知らないですね~まぁ、こう言う作品はその方がいいですけどね。
それと主人公が全員女性てのが捻ったパターンでいいですね。
その中で微妙に変化していく人間関係も恐怖シーンと平行して描かれていく・・・一致団結して苦難から脱出するつもりが、その辺の心理描写で仲間内で不協和音が出てくるのも最近の既存のホラーとはやや一線を画しますね。

(あらすじ)

年に一度の冒険旅行で、アパラチア山脈奥地の巨大洞窟を訪れた6人の女たち。スリリングな洞窟探検を楽しむ中、突然の落盤で出口をふさがれた一行は、迷路のような洞窟内で別の出口を探してさまよう羽目になる。言い争いから仲間割れが生じ、ヘッドランプの電力も残りわずかとなった矢先、暗闇から何者かが襲いかかってくる。

冒険旅行に行く6人の女たち・・・しかもそこは前人未到の未開の洞窟だっだ・・・まるで川口浩探検隊のように洞窟に入り次々苦難に遭遇する。
往年の懐かしい水曜スペシャル 川口浩探検隊シリーズ風で言うなら「前人未到の巨大洞窟に地底人は存在した!」と大きな見出しがでそうな展開が面白いですな。

まったく未知の洞窟に閉じ込められる恐怖感と暗闇の威圧感、壊れ行く人間関係、何者かの襲撃・・・狭い空間で色々起こる恐怖感が実に良く出てましたね。
謎の怪物たちの不気味な造形はあの「0:34」を思わすようなクリーチャーで、コレが結構気持ち悪~い!
前半は岩盤の崩落で洞窟に閉じ込められ、助けも呼べないし出口もわからない暗闇の中で人間関係が壊れていく心理的な描写が中心で描かれて、後半は怪物が6人の女たちを貪り食う壮絶なスプラッターシーンとピッケル片手に大立ち回りするアクションホラーのような展開になっていきます。
ミッシェル・ロドリゲリスのような役者なら似合いそうな映画ですね。
またこの怪物が案外弱かったりするんですね~その分に「エイリアン2」のように大群で来ますがね。

洞窟での閉鎖感と暗闇という恐怖に+残酷なスプラッター&アクション映画の要素がギッシリと詰まった映画ですね



★★★★ 2006.8.17(木) 布施ラインシネマ10 シネマ4 19:40 K-7

No.082 「ユナイテッド93」 (2006年 米 111分 シネスコ)

2006-08-19 01:27:01 | 2006年劇場鑑賞
監督 ポール・グリーングラス
出演 ハリド・アブダラ
    ポリー・アダムス
    オパル・アラディン



2001年9月11日日本時間午後10時頃自宅にて・・・あれはちょうどたまたまテレ朝のニュースステーションが始って早々にTVを付けた時に写し出された黒煙を上げるニューヨークWTCビルの映像。
小型飛行機が激突!って速報で流れてたの見て「何でまたあんなとこにぶつかるんかな~」何て思って、何気なくNHKをかけたら同じようなCNNの映像が流れててアナウンサーと解説員の話が・・・と思ってたら旅客機がスーと飛んできてビルに激突!!!
「お~当った瞬間撮ってたんか・・・凄いな・・・ん!?・・・黒煙を噴いてるビルの隣やぞ今の・・・まさかまた1機突っ込んだんか!」と思ったらアナウンサーが「今また1機が・・・」これは衝撃的な映像でした。
友人から電話がかかり「見たか?テロやな・・・これは」
そういえば何かの番組でテロリストが米国にテロ仕掛ける・・・て言うてたな・・・今思えばそのテロリストこそウサマ・ビィンラディンでしたね・・・

日本人の我々でもショッキングなこの出来事は、米国人に取ってははかり知れない衝撃だったでしょうね。
そんな衝撃がまだ癒えてない2006年の今年に製作され上映された9.11の映画。

(あらすじ)

2001年9月11日。大勢の乗員・乗客を乗せたユナイテッド航空93便は、離陸後にテロリストによってハイジャックされていることが判明する。やがて、その情報は搭乗者のみならず、地上にいる彼らの家族や管制塔にも伝わった。耳を疑う情報が流れ、想像を絶する恐怖に襲われながらも、機内の人々は一丸となってある決断を下す。

冒頭アラブ人のテロリストが決行前夜にホテルでお祈りをし、バスルームで体を清める場面から始るが、このテロリスト役してる俳優さん嫌やろうな~と思ってしまいました。
それほど冒頭からラストまで生々しい映像が続きます。

乗客が飛行機器に乗り込む場面と同時に管制塔の朝の模様などを写しながら運命の数時間が始る・・・まさにその場に居合わせてるような臨場感は半端なもんではありません。
これほど圧倒されながら映画を見たのはある意味初めての体験です。
痛々しいほど生々しい映像に鑑賞後かなりブルーになりました・・・そこには映画でお決まりのヒーローは居ない・・・恐怖におののき、やがて悲惨な結末を迎える事になる普通の人々たちだけ・・・

最初のハイジャックの発覚から混乱する管制塔、錯綜する情報、そして更なるハイジャック機の発覚・・・もの凄い臨場感は映画をある意味超えているかも?
実際の管制官が出ているのも雰囲気を出してるし、また9.11のその時に居合わせた管制官は自分の役で出演していたりと、この辺は傷が癒えてない今だからこそ、徹底したリサーチと忠実な再現に作り手の使命感を感じます。
遺族や関係者のインタビューも膨大だったそうですね。
遺族の方々にすればかなり辛い映像の連続だと思うんですが、それでも敢えてこの作品への惜しみない協力は、「残して置かなければならない悲劇」と捉えているからなんだろうな~
また地上での管制官や軍の動きなど見てて「こう言う状態だったのか・・・」と改めて事の大きさを認識してしまいます。

劇中でも出てくるように乗客の多くは携帯電話で外部と連絡を取っていて、その辺のやり取りから機内の出来事を再現したようだが、実際そこで何があったかは、亡くなった乗客乗員にしか分からないんだろうけどね。
でもこの93便だけ目標に到達することなく墜落したのは、乗客たちの勇気と生への執着、そして愛する人にもう一度会いたいていう気持ち・・・未曾有の恐怖の中で立ち上がった人々に敬意を表したくなりますね。

機内での場面での手持ちカメラの多用は臨場感が出てるし、知らない役者ばかりを使ってるのも真実味がありますよね。
墜落していく中での乗客たちの行動は普通の映画ならハラハラドキドキの場面なんだけど、どんだけ頑張っても結果がわかってると言う映画を見てる側の空しさが余計に辛いです。

そして呆気ないまでの映画が終わる瞬間の衝撃・・・胸にズシーンと来ましたね。



★★★★★★ 2006.8.17(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ4 15:55 2列目




No.081 「レイヤー・ケーキ」 (2004年 英 105分 シネスコ)

2006-08-15 23:25:15 | 2006年劇場鑑賞
監督 マシュー・ヴォーン
出演 ダニエル・クレイグ
    コルム・ミーニイ
    ケネス・クラナム



前夜に続いて天六シネ5ビルの5階にあるホクテンザ1での鑑賞となったUK発のクライムサスペンス「レイヤー・ケーキ」。
時間ギリギリにおそるおそる扉を開けると・・・まだ始ってなかった。
珍しく時間通りの上映でした・・・まぁ初日ですからな
でもこういうサスペンス物は昨日のように途中から見せられたら堪ったもんじゃありませんね~(オチが判ってしまうしね)

2年前の作品で主演が「007/カジノロワイヤル」6代目ジェームス・ボンドを演じるダニエル・グレイグ!
先日劇場で「007/カジノロワイヤル」の予告編を見たけど、まぁまだ見慣れてないせいもあるけど、やはり違和感がありましたね。
5代目ジェームス・ボンドのピアース・ブロスナンが結構、ハマッテただけに余計そう感じてしまいます。
どうしてもボンドというより敵のスペクターの殺し屋の方が合いそうな感じに思うのは私だけでしょうかね~
いずれにしても久々に正月映画として公開される最新作の公開が楽しみです。

そしてこのイギリスの裏社会を描いたクライムサスペンス「レイヤー・ケーキ」では裏家業を引退しようとする麻薬ディーラーを演じていて、ジェームス・ボンドより、こんな{チョイ悪オヤジ}風の悪党がやはり似合ってると再認識しました・・・

(あらすじ)

好調なうちに裏社会から足を洗おうと決意した名もなき麻薬ディーラー(ダニエル・クレイグ)。ある日、彼は裏社会の大御所エディ(マイケル・ガンボン)の麻薬中毒の娘を捜し出すよう命令される。さらに、あるギャングが手に入れた100万錠のエクスタシーを売りさばくことになった彼は、この2つの仕事を最後に引退しようとするが……。

複雑に入れ込む人間関係が少々わかりずらいように感じます。
登場人物が多くて顔と名前がよく分からないままストーリーが展開していき、正直訳わからなくなりましたよ・・・(作品云々より私が頭悪いからかな・・・?)

裏社会の構図をケーキに例えたタイトルですが、裏社会の上下関係なんかが良く出てたように思いましたね。
登場人物も個性的で面白そうな面子が揃ってるだけに、話がややこしかったのが、私としては残念でしたね。



★★ 2006.8.12(土) ホクテンザ1 23:30 4列目端




No.080 「ティント・ブラスの白日夢」 (2005年 伊 94分 ビスタ)

2006-08-14 23:49:52 | 2006年劇場鑑賞
監督 ティント・ブラス
出演 アンナ・ジムスカヤ
    リッカルド・マリーノ
    マックス・パローディ



イタリアエロスの巨匠ティントブラス監督の最新作
「郵便屋」「桃色画報」に続いての劇場鑑賞ですが 何れも鑑賞劇場が天六シネ5ビル! 月に数回好んでB級映画を見にここへ足を運ぶんですが 前にも書いたようにこの劇場はとにかく時間がルーズ! 日本中でも珍しい劇場ではないでしょうかね

23:50の深夜の回 天六ユウラク座に見に行ったんですが 23:45に劇場着 4~5分早く始まるなんて日常茶飯事のような劇場だが、ここ最近は割りとほぼ時間通りだったので、油断した訳ではいけど(でも5分前に着いてる!) 扉を開けるや・・・上映始まってるがな(やりよった!) 仕方なく座席に着いたけどかなりストーリーは進行してるような状況。
「始まって大分経ってるね~」「何時からしとんねん!」そんな憤りを感じながらスクリーンを見てると20分ほどしたら「何か様子がオカシイ・・・」と思ってたら、話が収まり出してきて、ありゃりゃ~ エンドロールが流れてきた・・・
「前の回が今終わったんかいな~」 これは・・・新パターンやな
早く始ったんでなく、まだ終わってなかったのね・・・(どれだけ遅れて始っとんねん)
予定時間より約17分遅れの上映終了だったようです・・・一応、改めて見て、見たところまで見て劇場を後にしましたよ(結果的に昔よく名画座であった「途中上映」てやつですね・・・懐かしいなぁ~こんな見かたは・・・)

(あらすじ)

豊満な肉体を持ち余している新婚の若妻マルチナ(アンナ・ジムスカヤ)は、優しいが性生活に淡白な夫のダリオとの夜の営みに不満を募らせていた。いまだにオーガスムスを得られない彼女は、激しく夫へ求めるものの、不完全燃焼で終わってしまう毎日。満たされない欲望を日記にしたためる彼女だが、やがて妄想をめぐらせ……。

正直面白くない!
前作の「桃色画報」ではオムニバス形式で、年増のイタリアンおばちゃんたちの醜い裸とお尻を嫌と言うほど見せ付けられ、辟易したもんでしたが、今回は若妻て事で前作より幾分ましですが、でもプロポーション的にはあまり若々しさは感じられませんね・・・
まさにポルノ映画で、SEXシーンはバンバン出てきますし、その分白いモヤ(ボカシ)が画面狭しとかかりまくります。
女性器のどアップの場面もあるため画面全体にモヤモヤとした場面もありましたね。
そしてやたらとお尻を強調したがるのは前作同様ですね。
でもどうも気持ちの良いもんではないんですね~このお尻が・・・
意味もなくやたらダラダラしたシーンもあり全然退屈でしたわ~
Hなシーンもそんな刺激的な印象もないしね・・・夫のSEXに満たされない若妻が絶倫男と浮気して、それを知った夫が怒りのあまり思わず激しいSEXを妻にして・・・夫婦仲はめでたし、めでたし・・・単純な夫婦の話でした。



★ 2006.8.11(金) 天六ユウラク座 23:50 中央通路際端
 

No.079 「ファイヤーウォール」 (2006年 米 106分 シネスコ)

2006-08-13 02:08:02 | 2006年劇場鑑賞
監督 リチャード・ロンクレイン
出演 ハリソン・フォード
    ポール・ベタニー
    ヴァージニア・マドセン


「ファイヤーウォール」て作品は今年の春に公開されてた映画ですが、見に行こうと思いながら他の作品を優先的に見ていたので中々行く時間がなく 「さぁ今週行こかい・・・」と思ってたら 何と新聞の映画欄見たらあれま~ 終わっとるやんけ!
ハリソンフォード主演だから一ヶ月はするかと思ったら 三週間で打ち切り?
いずれにしても見逃してしまった事には変わりない。

そう思ってたら大阪は庶民の町、新世界の名画座で三本立ての内の一本として上映されてのを知り、久々に新世界の名画座に足を運びました。
他の二本は「ドラゴンプロジェクト」「デュエリスト」ですが時間の都合でファイヤーウォールのみの鑑賞にしました。

(あらすじ)

業界最高の盗難防止用コンピュータシステムをデザインし、キャリアと名声を築いてきた銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)。しかし、冷酷な強盗コックス(ポール・ベタニー)に愛する家族を人質にとられ、自分の作り出したシステムを自ら破り、1億ドルを強奪するよう脅迫される。

サスペンス映画としては昔ならヒッチコック映画なんかを思わすようなプロットにセキュリティシステムを扱った現代的なテーマ物語でした。
家族を救うために孤軍奮闘する主人公をハリソンがハリソンらしく演じています。
顔のシワ何か見ると「年とったな~」 て言う印象ですが インディ4はどうなるんかな・・・

ポールヘタニー扮する悪役が雰囲気あって良かったですね。
若い頃のルトガーハウアーを思わすようなクールで冷酷な雰囲気は今後楽しみです(タビンチコードでもいい味出してましたね)
どうしても最後はアクションになってしまうのはいつもの事ですが・・・

鑑賞した今は数少なくなった名画座である新世界国際劇場ですが、洋画3本立てで週替わりで番組が入れ替わって入場料金が¥1000-で見れるという有り難い劇場です。
話題作からB級映画まで脈絡のない3本立てでこの値段はお徳です。
たた新世界という場所柄で敬遠される方が多いと思いますが・・・正直、女性の鑑賞はオススメできません。
現に客の10割は男性(それもオッサン)でたまにオカマが混じる時もあり、夜の部は行ったことないけど妖しげなムードになってるのは容易に想像出来ますな。
昔ながらの劇場で結構広く、下手なシネコンよりスクリーンも大きくていいんですが、トイレがロビーでなく場内のスクリーンの脇にあることから何ともいえない異臭とタバコの匂い(禁煙のマークが空しいほどスクリーンの前に煙が・・・)でいかにも場末の劇場・・・て感じが一般人の鑑賞をためらわせる要因でしょうね。

ただ意外だったのがパンフレットを売ってたことです。
名画座は案外売ってなかったりするんですが、ましてこのような夜は宿泊施設のような状態になる劇場でパンフがあるのはある種驚きでした。

もっと驚いたのはその売ってるパンフが今上映中の映画のパンフは「ドラゴンプロジェクト」だけで、後は次週公開の「オーメン」と「ブギーマン」・・・次週上映やのに売ってんのんかいな(笑)

更に驚いたのが映画が終わりエンドロールが流れ始めたとたん幕が閉まりだしたかと思うと場内が明るくなりプチッと画面もエンドロール早々に消えました・・・
まぁこの客層なら誰も文句は言わないだろうけどね~ 
でも家でビデオ見てるんじゃないんやから、一応は最後まで流してほしいもんですね。
でも貴重な劇場ではありますね

新世界国際劇場のHPのURLは以下の通りです。
ご興味のある方は見てください

http://www1.ocn.ne.jp/~skg1108/



★★★ 2006.8.10(木) 新世界国際劇場 18:45 1階中央付近

No.078 「森のリトル・ギャング(日本語吹き替え版)」 (2006年 米 84分 ビスタ)

2006-08-12 02:46:00 | 2006年劇場鑑賞
監督 ティム・ジョンソン 、キャリー・カークパトリック
出演 役所広司
    武田鉄矢
    友近



「シュレック」でお馴染のドリームワークス製作のアニメ映画
今年はディズニーが「カーズ」 ジブリが「ゲド戦記」と「M:I:3」「パイレーツオブカリビアンデッドマンズチェスト」「日本沈没」「スーパーマンリターンズ」など夏休み映画は実写のみならず アニメの国内外の大作の興業バトルが勃発してますね(毎年の事ですがね)

ゲド戦記はまだ未見ですが ディズニーの「カーズ」は鑑賞済み さすが王道ディズニーて事もあり アニメの技術やストーリーの解りやすさは大したもんで相変わらず楽しませてもらいました。

そしてそのディズニーに対抗するかのように毎年製作されるドリームワークスのアニメ映画 今回の「森のリトルギャング」はなかなか「カーズ」に負けず劣らずの面白さがあったと思います 自然破壊が大きなテーマになってるように感じとれましたが 動物たちが冬眠から目覚めたら突然巨大な壁(小動物から見れば)が現れ その向こうには高級住宅が立ち並ぶ人間たちの世界・・・この辺の人間と動物が共存する地球の縮図のような関係がわかりやすく描かれてました。

(あらすじ)

家族のように暮らしているカメのヴァーン、リスのハミーたちが冬眠から目覚めると、自分たちの森は人間たちの都市化計画によって、公園ほどの大きさになってしまっていた。途方に暮れるヴァーンたちの前に現れたのは、孤独に生きるアライグマのRJ。RJは、人間界の食べ物がいかにおいしいかを仲間たちに教え、人間界に食糧を調達しに行くことを提案するが……。

人間と動物の世界を自由に行き来するRJと保守的なカメ=ヴァーンとの対立の狭間に揺れる住人(小動物)たちなど偏見がやがて友情へと変わっていく展開は定番な展開ながらも子供や大人も楽しませてくれます
また人間側(?)の動物のネコが小動物側に付き自然の動物の世界に入ってくるとこなんか皮肉じみて面白かったですよ。

今回は日本語吹き替え版で見たのだが ほとんどを専門の声優を使った「カーズ」とは対照的にこちらはお馴染の俳優&タレント声優陣でしだか 割りと普通に見れて違和感がなかったけど カメのヴァーンをアテた武田鉄矢はやっぱり金八でした・・・



★★★ 2006.8.10(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 16:30 中央後方

    

No.077「パイレーツオブカリビアン/デッドマンズチェスト」(2006年 米 151分 シネスコ)

2006-08-08 00:57:34 | 2006年劇場鑑賞
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ジョニー・デップ
    オーランド・ブルーム
    キーラ・ナイトレイ



ジェリー・ブラカイマー製作の作品って結構良く見てますが、盟友ドン・シンプソンとのコンビの頃から、彼亡き後の最近の作品まで、どれを取ってもその季節の目玉作品ばかりでまさにヒットメーカーですね。
やたら派手なアクションもその特長で、「バッドボーイ2バッド」のクライマックスなどは呆れるぐらいの不必要な爆破と大スタント・・・
でもイベントムービーや派手好みの若いファンやカップルは大喜び!それもまた映画という芸術の一つですね~つくづく幅の広い芸術だと思います。

これも派手なアクションが中心となった海洋冒険活劇「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の続編です。

(あらすじ)

ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は、海底の支配者として悪名高い、さまよえる幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長デービー・ジョーンズ(ビル・ナイ)に多額の借金があった。ジャックは自分自身の保身のため、仲間であるはずのウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を裏切ってしまい……。

前作はオーランド・ブルームが割りと中心でジョニー・デップ扮するジャックスパロウはサブキャラ的存在だったように思いますが、今回は完全に物語の中心で主役になってますね。

パート3も同時撮影してるとの事で3部作になるらしく、その辺はさすがにパート3へのバトンタッチ的展開へとストーリーは進められてます。
この雰囲気はどことなく似てるな~ と思ってたやはり「スター・ウォーズ」の展開にそっくりなんですね。
親子との絆、三角関係の男女、そして・・・ラストは完全に「エピソードV 帝国の逆襲」してます。
まさに海のスター・ウォーズやがな・・・

気持ち悪いデイヴィ・ジョーンズ率いるこれまた気色悪い海賊軍団や巨大ダコのクラーケンなど悪役たちも個性的で面白いが、やはり主役に躍り出たジャック・スパロウことジョニデが観客のお目当てですね。
前作でもサブながら主役を食うほどのインパクトのある役柄だったけど、あれがジョニデでなければこの続編もきっと無かったでしょうね。
そんなことを思ってしまうほどの存在感が前作にもあり(アカデミーのノミネートされたしね)、今回もそのコミカルな芝居の中に彼特有の色気のようなものを感じさせてくれてます。
オーランドもキーラも完全に脇に追いやられてしまいましたね・・・

「パイレーツ・オブ・カリビアン」と云えば音楽がまた評判ですね。
着メロのダウンロードも結構人気らしいですからね。
今回はハンス・ジマーが担当してますが、あの御馴染みの名曲「彼こそが海賊」も当然フューチャーされてます。

前作は予想以上に面白かったこともあり、今回も期待して見たけど、評判はいいようだが、私は期待が多きすぎたのか意外と前作ほどのテンションにはやや遠いように思いました。
やはり時間が長く感じられてしまいましたね・・・その分の見せ場は沢山あんですがね。
やはりパート3の繋ぎ的なところがあるのが原因なのかな?
そう云えば「スターウォーズ 帝国の逆襲」も最初見た時期待ハズレに感じてたしな・・・

ちなみにエンドロール後にまだ映像出てきますので最後まで見て行ってね。



★★★ 2006.8.3(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ2 D-3

No.076 「M:i:Ⅲ」 (2006年 米 126分 シネスコ)

2006-08-05 00:55:57 | 2006年劇場鑑賞
監督 J・J・エイブラムス
主演 トム・クルーズ
    フィリップ・シーモア・ホフマン
    ヴィング・レイムス



今年の夏休み映画は結構期待作が多く楽しみなんですが、先陣を切って7月早々に公開された「M:i:Ⅲ」が今だ未見だったたんですが、ついに「パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンチェスト」と話題作の2本のハシゴをすることになりました。

この「M:i:Ⅲ」(ミッション・イン・ポッシブル3)はご存知の通り「スパイ大作戦」の劇場版リメイクですが、思えば第1作からまったくオリジナルの雰囲気は感じられず(しかもオリジナルファンにして見ればドンデモない設定になっていた!)現代風のアクション映画になってました。
でもあの御馴染みのラロ・シフリン作曲のテーマ曲は健在で今作でもオープニングタイトルを筆頭にバンバンかかります。
まぁ、あのテーマ曲が流れるだけOKでしょう・・・

(あらすじ)

ストーリー: 不可能なミッションを遂行してきた天才的スパイのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、敵の罠に落ち、前例のない衝撃的な計画に翻ろうされてしまう。イーサンは己との戦いを克服し、成功率0%の任務を成し遂げるため、ヨーロッパやアジアへと飛ぶ。そして最高機密組織I.M.F.の新たなるメンバーとともに任務を遂行するが……。

過去の作品と比べても雰囲気がまたまた全然違いますね。
やはり監督がそれぞれ違うので、どうしても監督の色が出るんでしょうかね?
1作目はブライアン・デ・パルマ監督で派手なアクションの中で随所に見せるサスペンス的な要素がデ・パルマらしい色が出てたと思うし、2作目がジョン・ウーは実に判り易いジョン・ウー的な作風で、クライマックスの対決は素手による対決で、戦う2人の間に一丁の拳銃がポンと落ちてきたり香港映画テイストが感じられる絵が印象的でした。
そして今作は監督デビューとなる J・J・エイブラムス・・・今までと違いトム扮するイーサン・ハントの人間的な部分を描き、危険なミッションと愛妻との生活の狭間で苦悩する様が時間を割いて描かれていてこれがストーリーの本筋と大きく関わっていく展開が意外でした。
しかし見せ場も多いし、何しろスタントをほとんど使わず(でもCGはふんだんに使ってる?)熱演するトムの張りきり様が伝わってきます。
悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンがいいですね~ま、意外と出番少なかったけど・・・この人はエエ者やらしてもワル者させてもピッタリはまりますね。
さりげなく出てるけど、香港のアクション映画「レディ・ウェポン」(見た人少ないやろな・・・)のマギー・Qも個人的に印象的です。
バチカンでのシーンのセクシーな衣装は中々見物でしたよ・・・
後、イーサン・ハントの奥さんを演じた女優さん・・・トムの妻役にしては・・・う~ん微妙に地味やね。



★★★★ 2006.8.3(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ8 16:10 K-3