MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「スケアクロウ」

2021-05-31 03:29:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





アメリカンニューシネマから続いて見たのが1973年度作品の「スケアクロウ」
ジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演
私はこれ子供の頃見てます
子供心に面白かったです
特に記憶に残ってたのがジーンハックマンのストリップ(笑)
正直そこしか覚えてなくて、それ以来の鑑賞です
調べたら私が見たテレ初放送が1976年だから45年振りの鑑賞ですね

今回はヒッチハイクがきっかけで知り合った男2人のロードムービー
刑務所から出たばかりのマックスと家を飛び出し一度も産まれた子供を見たことが無いライアンが意気投合し、で 洗車のビジネスを始める為にピッツバーグへ向かう
そこに行くまでまずはマックスの妹の家に行くがそこに居た妹の友人のフレンチーといい仲になるんだが、このフレンチーがセクシービーム全開でエロいモーションをしかけ、ジーンハックマン扮するマックスをメロメロにする
しかし4人で酒場に行った時にフレンチーの元カレと遭遇し大乱闘
マックスとライアンは刑務所送りに!
2人の友情にも亀裂が入り、ライアンに刑務所の牢名主のライリーが近付き世話になるが、このライリーに身体を求められ、拒絶したらボコられてしまう
刑務所って怖いねー
しかし傷ついたライアンを見て、怒りのマックスがライリーが倍返しの滅多打ちにする
出所した2人は今度はライアンの家に行き、いよいよ妻とまだ見ぬ子供との再会して、ピッツバーグへ…となればいいんだが…

この映画は2人の男に友情が芽生えていき、ちょっとした事でキレ安いマックスとマックスに色々後押しされて行動するライアンと言うまるで夫婦見たいな関係で、互いに必要な存在となっていくんですね
それが如実にわかってくるのが悲しいかなライアンが錯乱してしまった場面てのが悲しい
「お前には俺が居ないとダメなんだ」と言うマックスの言葉が切なく響く作品

またマックスのストリップのシーンはあわやまたマックスがバーでケンカを始めそうになった時に、マックスが突然ストリップショーを始めその場の雰囲気を和やかにし、ケンカ相手まで笑顔になると言う、これもライアンと一緒に行動を共にしてた影響から彼自身も変わってきたと言う事ではないでしょうかね

スケアクロウとは案山子の事ですが劇中2人の会話で「案山子はカラスを脅かすもの」と言うマックスと「おかしな格好の案山子を見てカラスは笑い、ここの人は良い人やからここの畑は荒らさずに行こう」とカラスが思って退散すると言うライアン
2人の性格を表した様なセリフですね


「真夜中のカーボーイ」

2021-05-29 13:53:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





アメリカンニューシネマを2本続けて見ました
まずはこのジョンボイトとダスティンホフマン共演の「真夜中のカーボーイ」
未見でしたので初めての鑑賞となりました

テキサスからニューヨークに一肌上げようと長距離バスでやってきたジョーとニューヨークで詐欺師として暮らすリコとの物語
田舎もん丸出しのジョー演じるジョンボイトの素朴感がいいですね
体力とアレ自慢で富裕層の奥様方に取り入って体を売って金を稼ごうとし、知り合ったジョーの仲介で売春の元締めを紹介されたら、そいつはゲイでジョーを求めてきたりする
この作品はゲイが良く出てくる
1960〜70年代のニューヨークって感じが出てます

詐欺師のリコ演じるダスティン・ホフマンの弱々しいくせに妙に強がる男…こちらも上手いです
無骨なジョーとのコンビの対比が面白いです
また描かれるニューヨークの街並みが煌びやかなニューヨークでなく、どこか薄汚れた私が良く子供の頃に持っていた"怖いトコ"のイメージのニューヨークの風景なんですね

そんな風景の中で貧しく孤独な2人の友情が深まっていく姿がどことなく切ない
終盤はそんな冷たい風景のニューヨークから体調が悪化したリコを連れて、ジョーはリコの行きたいマイアミを目指すんだが…それまでの描かれた冷たい風景から明るいマイアミの風景に変わってくるが、そんな風景と彼らの運命の対比がまたちょっと悲しかったですね



回顧 1980.5.27 新日本プロレス 第3回 MSGシリーズ 大阪大会 夢のWWF戦

2021-05-28 18:50:00 | ライヴ&イベント




たまたまYouTube見てたら
懐かしいプロレスの試合に遭遇しました
WWFヘビー級選手権
ボブバックランドvsダスティローデス
これ生で見てるんですよ
初の生観戦の時でした
これってソフト化とかされてないハズで、見るのは生観戦の後、当時ワールドプロレスリングで録画放送された試合を見て以来です
くしくもこの動画見たのが5月27日と41年前見た同じ日なのですね
何かの縁とのことで当時の様子を振り返って見ました

昭和55年5月27日…かねてから見たかった初の生のプロレス観戦が実現しました
前の月の4月18日に全日本プロレスのチャンピオンカーニバルが大阪府立体育会館で開催されて、馬場vs鶴田、テリーvsブッチャーと目玉カードが行われたが、何故かそちらは行かなくて初の生観戦となったのが新日本プロレス 第3回MSGシリーズの決勝リーグ戦 大阪大会
もちろん大阪府立体育会館! 
4000円の指定席A 西側14列目
今なら10000円以上するような席です

公式リーグ戦は予選リーグ戦の結果が反映されるので前売り券を買った段階では発表されてませんでしたので、当時は大スポとかまだ買って無かったので当日会場の看板でリーグ戦のカード知りました

看板にはデカデカと4大決戦のカードが出てました

決勝リーグ戦 30分1本勝負
藤波辰巳vs坂口征二
アントニオ猪木vsストロング小林
特別試合 60分1本勝負
スタン・ハンセンvsアンドレ・ザ・ジャイアント
WWFヘビー級選手権試合 61分1本勝負
ボブ・バックランドvsダスティ・ローデス
初の生観戦に相応しいゴージャスさ!

ハンセンvsアンドレバックランドvsローデス
は事前に発表されていて、街の電柱に4人が睨み合うレイアウトのポスターが貼られていました
ので対決が楽しみでした
知らなかったリーグ戦のカードを見て「猪木と小林するなんけ!」と友人と会場の看板見て喜んだもんです

興奮したのかどうかわかりませんが試合前に謎の鼻血を出し、見ていたパンフレットを血で染めました
今でもこのパンフレットの対戦カードのハンコ押されたとこに血の後あります(笑)

坂口は当時Jr.ヘビー級だった藤波辰巳をリングアウトで退け、猪木は昭和巌流島の決闘の頃の見る影もないストロング小林をあっさり11分程で延髄切り一発で仕留てリーグ戦はアッサリした感じだったんだですが、凄かったのはやはりハンセンvsアンドレ!
4分12秒 両者リングアウトドローと言う予定調和な結果なんだが初めて生で見たプロレス、しかも初めて生で見るアンドレ!
で、で、デカイ!
ハンセンがアンドレの18文キックをかいくぐりアッパー気味に放ったウェスタンラリアートが炸裂した瞬間のパチーン!と言う音の凄まじさ!
ゆっくり倒れるアンドレ、放った勢いで吹っ飛んで尻もちつきながら大きく口で息を吸うハンセン…もう中3の少年は興奮の極地であります
(因みに中学の卒業文集に中学時代の思い出として、運動会や修学旅行を抑えこの試合のレポートを書くと言う破天荒な事しました)
乱闘でアンドレが長い机をハンセンの頭に叩きつけたら、分厚い机の真ん中が割れてへこんだ!
すげー!興奮する中坊
両者リングアウトでも大満足の生プロレス体験!

そしてメインイベント
アメリカで善玉同士の対決は当時滅多になく、団体もNWAとWWFと違い一度実現していない
WWF王者ボブバックランド対前NWA世界ヘビー級王者ダスティローデスの戦いが目の前で行われました

アメリカ国家清聴の中ものものしいタイトルマッチの雰囲気がとても良い!
夢のカードとはまさにこれ!

で、改めてYouTubeで41年振りに見たらアンコ型のローデスの動きがすごくスピーディーでいいんですね
バックランドの脚を徹底的にグランドで攻める姿は技なし野郎と言われてた当時にしてはなかなかの攻防
いつもの腰振りダンスを見せれば大歓声!
更に軽快なフットワークでジャブの連発も見せる
更に得意技のエルボー攻撃を背中、そして太ももに見せれば痛め技的な使い方に関わらず、異様な大歓声
えーこんなに盛り上がってたっけ?
バックランドもアマレス仕込みのグランド技で対応










15分くらいまで地味ながら見応えのある攻防で、そこからは大技を仕掛けるバックランドで優勢になり、更にレフェリーがアクシデントでお約束の失神により場外戦へ流血するバックランド!
更にリングインしてからは興奮したローデスがバックランドをコーナーに逆さ吊りにしてストンピングの嵐!
更に回復した止めに入るレフェリーまですっ飛ばしての反則負け!
19分12秒 バックランドの反則勝ち防衛で試合は終わりました
不透明決着とはいえ大満足な1日でした
初の観戦で猪木vs小林やハンセンvsアンドレ
更にWWFの外人同士のタイトルマッチ
更に言えば前座で初来日のハルクホーガンvs長州力も見てるんですね(ホーガンの圧勝!)

しかしこのメインの試合は今の現在の新日本プロレスしか見たことない人達が目にするとどうなんでしょうね
前半はグランドの攻防で、大技と言えばバックランドが放ったパイルドライバーとアトミックドロップ
ローデスはエルボーくらいです
多分昨今のハイパープロレスと言えそうな、スピーディーで危険度が高く、ちょっとアクロバティックな技の攻防を見慣れたファンには退屈な試合に映るかも知れません

ま、時代が流れてと言えばそれまでですが、技の名前聞いただけでどんな技か想像も付かない技が現在飛び交ってます
ブレードランナー、デスティーノ、ラスト・オブ・ドラゴン、キャノンボール、片翼の天使、skullend、ツアー・オブ・ジ・アイランドなどなど(笑)
昔はフィニッシュホールドと言えば◯◯◯ドロップとか◯◯◯ホールドなど共通した文字が踊ってたけど、今は映画のタイトルやがな⁈て言うのも有り実際見ないと技がわからないですね
で、これ言葉で説明するの難しいくらスピーディーで複雑な技も多々あるんですね
ジェイ・ホワイトの使うブレードランナーなんて、「えっ?今何したの?」と言う高速さ!
その技の危険度の凄さと受け身の進化、はたまたレスラーの身体能力の高さには驚きます
「あんな技を受けて良く2カウントで返して、すぐ次の動き出来んなー」と驚かせれます
昔は逆に「あら?3カウント入ったで!全然今の技当たってないやん!」と失笑してた時も多々あるのにね(笑)

そんな今のプロレスと違う昭和の外人同士のタイトルマッチをYouTubeで見て、プロレスのタイトルマッチらしく重々しい雰囲気は懐かしくもあり、また味わい深く感じました
で、なかなか面白い試合だったんだなと気付かされましたね
何よりこの試合を実際生で見た喜びを41年の時を超えて噛める事が出来ました




「SFソードキル」

2021-05-25 14:58:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





昔、レンタルビデオで借りて以来に鑑賞してみました
藤岡弘主演のハリウッド映画
80年代に「ZOMBIO/死霊のしたたり」「パペット・マスターズ」「フロム・ビヨンド」など多数のB級映画を輩出したエンパイアー・ピクチャーズ製作の作品で、たしかにB級映画感がひしひしと伝わり上映時間も80分くらいしか無く、あっと言う間に終わる(笑)
でもなかなか今見ても私は楽しめた

1522年の日本、真壁一族の武士多賀義光が卑劣な追手に目の前で妻が殺され、自らも重傷を負い崖から転落し激流に呑まれる
そして400年後、ひょんな事から氷漬けになった義光が発見され、アメリカの研究所に送られる
そこで目覚めた義光は研究所を抜け出しアメリカの町へ…

私、30年以上前に見てるんですが義光がアメリカに現れるのがタイムスリップだと勘違いしてました
どこでどう認識が変わったの知りませんが…

目冷めた義光が目に入るもの全てがカルチャーショック!
ガレージの車を見ては警戒し、恐る恐る小石を投げたり、テレビの中から流れるハードロックに身構え、カップ麺に興味津々…アメリカの観客ならゲラゲラとウケそうなシーン
「ここはどごじゃ?」「貴様らは何者じゃ」殆どこの言葉を言い続ける義光がちょっとかわいそうになってくる
外に出たら当然ナイフや拳銃を持った連中と遭遇
見事な刀さばきで死体の山を築くと警察らがパトカーやヘリコプターで追跡してくる
彼を庇う女性ジャーナリストと逃避行を続ける
んだが最後は追い詰められ…

この作品で見せる藤岡弘の刀さばきは流石にリアル武士道藤岡弘らしく決まってます
何かと色々撮影に当たって意見も取り入れて貰ったようですが、その甲斐あって日本を扱ったB級ハリウッド映画にしては有りがちなお決まりな変な日本の描写が殆ど出ない
その辺は藤岡弘も危惧したんでしょうね
エンパイア総帥チャールズ・バントもよく意見を取り入れてくれましたね
そう言う意味では私は好感の持てる映画だと思います
ただ、殺陣のスタントに大野剣友会をリクエストしたらしいが、それはダメだったらしい(笑)

主人公が終始訳分からんままにアメリカで目覚め、訳分からんまま死んでいく不憫さを藤岡弘は濃い眼力を見せた芝居で見せてくれる異色のサムライ活劇でした

私の名曲100選No.010「 雨音はショパンの調べ」by 小林麻美

2021-05-23 12:00:54 | 私の名曲100選
雨音はショパンの調べ - 小林麻美




1984年...私が社会に出た歳です
19の春...当時の私の職場は昔ながらの雰囲気がありまして、パワハラややれコンプライアンスなどと言う現代では
アウトだったかも知れません
職人的な仕事もあり、入社当時はまるで丁稚奉公のような感じでありまして、そんな時期の音楽を聞くと
あの頃の原風景を思い出すのであります

この曲も時期的には今時分の頃のヒット曲で下仕事しながらラジオを聞いてるとしょっちゅう流れてきてました
この曲を聞くとあの頃を懐かしく思うんですね
しんどい事ももありましたが、楽しい事もありました...あの頃良かったなぁ〜と思える時代
ドク博士のデロリアンでもあれば覗きに行ってみたいな〜と思う訳であります

そんなこの曲は原曲はガゼボの「アイ・ライク・ショパン」(これもよく流れてましたね)
この曲に松任谷由実さんが詩をつけたてモデル・女優の小林麻美さんが歌う
色んな人にカバーされてるけど小林麻美さんのあのか細い声で憂いを帯びた視線で歌われるのが曲調にあってます
梅雨どきの今の時期になると未だに令和のラジオから流れてくる...やはり名曲だと思います

「コブラ会 シーズン3」

2021-05-23 10:41:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)







以前記事の紹介した「ベスト・キッド」の30年後を描いたドラマ「コブラ会」
最新シーズンをやっとこさ見た
主人公ダニエルでなく映画の第1作でダニエルに苦杯をなめたジョニーを主人公にしたという
意外な設定から始まるこのドラマ
鬼コーチのグリースを師範とする空手道場だったコブラ会を真っ当な道場として復活さすべく自らの人生の再生を掛ける
そこのかつてのライバルのダニエルと再会し...
と言うストーリーでしたが、このドラマはオリジナルファンに取ってはついつい夢中になってしまいます
何より主人公のジョニー役のウィリアム・ザブカ、ダニエル役のラルフ・マッチオを始めとするオリジナルメンバーを集結させてくれるんがいいんです
シーズン2では悪役の鬼コーチのグリース役のマーティン・コーヴが復活し、ドラマをかき回し、ジョニーとつるんでた不良仲間もいいオッサンになってチラッと顔を出す
シーズン3では「ベスト・キッド」のアリ役のエリザベス・シュー、「ベスト・キッド2」のクミコ役のタムリン・トミタの両ヒロインがいい感じで年齢を重ねた姿で復活し、ますます同窓会のような展開が嬉しいです
ついでに「ベスト・キッド2」の悪役だったチョウゼン役のユウジ・オクモトも登場!
後はミヤギ老人ことパット・モリタさえいれば完璧...
しかしこの世にいないパット・モリタは若き姿で回想シーンでたびたび登場
まるで「スター・ウォーズ」のオビ・ワンのごとく過去の作品のシーンでの様々な名言をダニエルの脳内で囁いてくれる
名言集作れるん違う?と思うぐらい、結構このミヤギ老人は映画版で様々な名言を言うてるんですね







そして主人公2人の息子や娘、それぞれの道場の生徒たちが絡んで来てオールドファンだけでなく、新しいファンでも楽しめる
まさに21世紀の「ベスト・キッド」と言ってもいいでしょうね

過去の映画版のエピソードとリンクしてたりするシーンもあったり、見る前に映画版を予習してみたらもっと楽しめる
製作中のシーズン4が楽しみです

Netflix入っといて良かったです
シーズン1.2のプレビューですがYouTubeで見れます


思い出名画座 vol.16 「十三弥生座」

2021-05-22 12:30:00 | 映画館







以前にも記事にも書きましたが、小学生の頃一定期間に地元を離れて淀川区に住んでた時期がありまして、そんな時に一度だけとある日曜日に十三の映画館に連れてって行って貰った事があります

その劇場こそ今回ご紹介の十三弥生座なのであります
後にも先にもこの劇場に行ったのはこの一度きりなんです

何故この劇場に来たかと言うとハマり出していたブルースリーの作品が上映していた事であります
まだビデオ何か無かった時代、ロードショー公開が終わるとテレビ放送があるまで見たい映画が見たくても見れない時代でしたので、名画座などでブルースリーの映画が公開されると親にねだって連れて行って貰ったのであります
それまでにも新世界国際で「ドラゴン怒りの鉄拳」&「未来惑星ザルドス」京橋名画座で「ドラゴン危機一発」& 「ドラゴン怒りの鉄拳」のドラゴン大会など連れてって貰いました
そしてこの時は母親とおばちゃんに住んでた木川から十三へ連れて行って貰った訳です
公開されてたのは「ドラゴンへの道」「デアボリカ」「チャップリンのキッド&ゴルフ狂時代(短編)」の3本立て
何とまぁ映画少年&ブルースリーファンの私には堪らないライナップです!
ドラゴン以外の2本は未見なので尚さら嬉しい!

朝一から劇場に行き、始まったのがドラゴンへの道…それも途中上映
レストランの親爺さんがハエ叩きでテーブルを叩くとこから突然始まって度肝抜かれました(笑)
「ドラゴンへの道」は一度ロードショー公開で梅田グランドで見てるのですが、こりゃ3本見た後、このハエ叩きのシーンまで見て帰らなあかんなと感じたもんです
(しかし不安なのが親達は3本終わったら、さっさドラ道の途中上映前の最初の部分無視して帰るでって言われる事でしたが、一応見たとこまで見せてくれました)

2本目は「デアボリカ」
あの「エクソシスト」パチモンのイタリア産オカルト映画
私は当時は「エクソシスト」は緑のゲロ吐いたり、首が180度回転したりするのが怖くて、あんなん絶対見いひん!と思ってたら、その怖いシーン全てこの「デアボリカ」で出てきて卒倒した!
でも終わって見たらめちゃくちゃ面白かったんですよねー
でもサーカムサウンドで無かったのは子供でもわかりました

そして「チャップリンのキッド」
当時はTVでチャップリンの短編が良く放送されていて、チャップリンの映画は子供が見てもゲラゲラ笑える作品だと思ってました
このキッドも面白かって大当たりでした
しかも「ゴルフ狂時代」と言う短編がセットになってて4本立てやんけ!と大満足な1日だったのです
子供の感覚で劇場出たらかなり遅い時間だったように思いましたね

この劇場は行ったのはこの1回切りだったんですが、大人になってから十三弥生座ってどの辺にあったのか?と言うのが興味ありまして、やっと最近に住所をたまたま発見してGoogleで見つけました
阪急十三駅の東口から左にある十三東駅前商店街を抜けて暫く行った所にあったようです
今はマンションになってる位置見たいですね
当時は周りはどんな風景だったのかはわかりませんが…
外観は頭の中の記憶では切符売り場が丸くなってたのだけ覚えてて、その横に入口があったと言うぐらい
館内はそんなに広くなかったと記憶します

やっとネットで冒頭に掲載した外観の写真を見つけましたが、ありましたね半円形の切符売り場!
その右横に入口あるのは子供の頃の記憶通りです
写真ではポルノ映画が上映されてた時代のようですね
晩年でしょうか?
私が行った時は普通に名画座でしたね
でもこのモノクロの写真は私の中では貴重です

パンフレットも3作品とも売ってまして、ロードショー公開時に買ってた「ドラゴンへの道」は買わなかったが、「デアボリカ」と「チャップリンのキッド」のパンフレットはしっかり買うて貰いました
映画見たら必ずパンフレットを買ってたからこれは嬉しかったです










↑ここで買ったパンフレット









↑事前に持っていてここでは買わなかった「ドラゴンへの道」のパンフレット
でもロビーに3作品のパンフレット並んでたのは壮観


しかし何故この十三弥生座の映画鑑賞がこんなに今になっても思入れあるのか自分でもわかりません
数十年後に介護する事になる母親と同居してたおばちゃんと3人で行ったからかな?
3本立てを見て全て面白く楽しかったからですかねー
子供の頃から映画が好きで、大好きなブルースリーに怖いもの見たさで興味あったオカルト映画とこれまた好きなチャップリン…ハズレなしのライナップが見事にハマって至福の1日だったからではないでしょうか
映画が特別な娯楽だった子供のころの当時を十三弥生座と共に振り返って見ました
この劇場の紹介と言うより思い出みたいな記事になってしまいました



「ザ・エージェント」

2021-05-18 13:30:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




久々に見たトム・クルーズのこの作品
昔、南街劇場で見たかな?
ここ数年はアクションスターばりに派手な活劇作品ばかりですが、こう言ったヒューマンドラマも良いですね
エリートのエージェントが会社の方針に疑問を持ちちょっと思い付いた提案書を出すがあっさりに首になり、唯一賛同してくれた女子社員と2人で会社を立ち上げるが…と言った展開なのだが、当然その女子社員であるレネセルヴィガーと恋仲になって行き、黒人フットボール選手をこれまた唯一の顧客としてバックアップするんだが、その辺の色々あるすったもんだが中々面白い

挫折した事により今まで見えなかったものが見えてきたり、何も感じなかった事に対して色々考えていく…そんな主人公ジェリーマクガイヤーの人間的な姿に共感
結婚してもそれは何の為の結婚なのか?
本当の愛情を見つけていくラストシーンといい
なかなか後味の良い映画

更にひフットボール選手のキューバーグッティングJRの好演と子役の可愛らしさもこの作品を引き立てています


キングの名画座 第5回(特別編) 「特捜刑事 マイアミ・バイス」

2021-05-16 12:53:00 | オールタイムベスト





何と14年ぶりにこのカテゴリーの記事書きます
自らのオールタイムベストの作品を思いれ一杯に書く自己満足の長文カテゴリー
しかし今回の第5回は映画でなく海外のTVドラマでして、なので特別編と付けさせて頂きました
活字に疲れた昨今にしては頑張ったつもりの19000字弱…(笑)
興味ない方はスルーを

先日記事にも書きましたが俳優の隆大介さんが亡くなられました
私は俳優としてよりこの「特捜刑事マイアミバイス」の主人公のドン・ジョンソンの吹き替えの印象が強いんですね
そんな隆大介さんへの追悼も込めて…

「マイアミバイス」は私が80年代に好んで見てた海外TVドラマです
そもそも日本で放送される前はCICビクタービデオからビデオリリースされてまして、町のレンタルビデオ屋さんにも並んでおりました
第一話に入る前のパイロット版だったんですが、私が通ってた寺田町のレンタルビデオボンドにもありまして、そこでレンタルしたのが最初でした
当時ボンドのバイトの兄ちゃんと親しくなってまして、この兄ちゃんがなかなかの映画通と言うレンタルビデオ店員の鑑のような方で(笑)特にホラー映画に精通していて、デッドゾーンやクリープショーなどまだ日本で公開される前からこの映画達の存在を教えられてたもんです
マイアミバイスもこの兄ちゃんの強いオススメで借りたのでございます

↑リリース当時のビデオパッケージ


どうせTVシリーズやろから…と言う冷めた感じで余り期待せず見たら、なかなかどうしてテンポ良くドラマが展開して行き、いつしか主人公2人のキャラに魅せられた訳であります
ドン・ジョンソンめちゃカッコええやん!
「へーおもろいやん!音楽もカッコよくかかるし!」
到底刑事に見えないファッションも斬新
ピンクなどのパステルカラーのシャツに真っ白なジャケットやベルサーチやアルマーニなどの高級ブランドのスーツ…それらを着こなす2人がフェラーリをかっ飛ばし、随所で見せるガンアクションは構えや撃ち方もリアリティに表現される本格派ドラマ
そしてMTV COPとか言われるだけにバックに流れる音楽がヒットチャートを賑わすナンバーだったり、有名な名曲や最新アーティストの曲などがバンバン流れる!
映画と音楽が好きなものに取っては一粒で二度美味しいドラマでありました

麻薬王に殺された刑事の兄の仇を打つべく単身マイアミに乗り込んできたニューヨークの刑事のリカルド・タブスとマイアミの麻薬特捜班の刑事ソニー・クロケットが麻薬王の組織をを追い詰める物語がパイロット版の実質の第一話で、以後は麻薬組織とコンタクト取るのに潜入捜査官として名前を変えて毎回潜入捜査をして犯人達を追い詰めていく展開になります
またこのパイロット版ではシンディ・ローパー、フィル・コリンズ、ライオネル・リッチーなどの曲が随所に使われて 、特にクライマックスに麻薬王逮捕に向かうべく夜のマイアミの町を疾走するフェラーリに被さるように流れるフィル・コリンズ「♪夜の囁き」は音楽とスタイリッシュな映像が見事に合わさった名場面となっています
音楽はヤン・ハマー
このドラマで一気に時の人になりました
この作品のサントラアルバムは全米1位になったほどです
色んなアーティストの音楽を映画のように絶妙に挿入されますが、ヤン・ハマー作曲による劇中のスコアもいいんですよね
特に「クロケットのテーマ」は哀愁帯びたメロディが印象的な名曲です






以後TVシリーズとして正式にマイアミの刑事になったタブスとソニーの活躍が描かれて行きます
またビデオでは第二弾として「マイアミバイス2 ニューヨークコネクション」と言うタイトルで90分程のパイロット版が登場
こちらはいわゆるシーズン2の始まりです
コロンビアの麻薬犯を追ってソニーとタブスがニューヨークに飛ぶ
非協力な現地警察、謎の女の存在等ポリスアクションによくある設定の中マイアミのシャレたファッションの刑事がニューヨークの街に溶け込みます
何と言ってもドンジョンソンがニューヨークの夜の街を1人で歩くシーンに被るグレン・フライの名曲「ユービロング・トゥ・ザ・シティ」が最高です!
まさにMTVのPV見てるかのようで、シリーズ中私の1番好きなシーンです
他にもヒューイルイス&ザ・ニュース、フィル・コリンズの楽曲も印象的です
前作以上にアクションも多く、またスローモーションを効果的に使い映像的にも凝ってます
監督はあの海外ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」のスタスキー刑事でお馴染みのポール・マイケル・グレイザーです

その後「マイアミバイス3 カルデロンの復讐」と言うタイトルでシーズン1で前編と後編で分けて放送されたのを一つにまとめたのがリリースされました
こちらはパイロット版でタブスの兄をニューヨークで殺した麻薬王カルデロンと最後の対決が描かれ、ラストに流れるティナターナーの「ホワッツ・ラヴ・ゴット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット」
は印象的な使われた方でこれまた映像とマッチしてめちゃくちゃカッコいいエンディングになっています

因みに続いて「マイアミバイス4」「マイアミバイス5」とビデオが続けてリリースされましたが、こちらはテレビシリーズのエピソードをいくつか抜粋して収録されたものになってます

そして1986年の春からテレビ東京系列で待望のテレビシリーズの放送がスタート!
「特捜刑事 マイアミ・バイス」のタイトルで
関西ではテレビ大阪で火曜の夜9時からの放送で毎週見てましたね
毎回贅沢に色んな曲がかかり、またフィルコリンズやグレンフライ、ウィリーネルソンそして若きリーアムニーソン、ブルースウィルス、ジュリアロバーツ、ローレンスフィッシュバーン、メラニーグリフィスなどなど今となっては多彩で豪華なゲスト陣が華を添えて降りました
主人公のソニー刑事扮するドン・ジョンソンの声は先日亡くられた隆大介さん、相棒のタブス刑事扮するフィリップ・マイケル・トーマスの声は尾藤イサオさんが当ててましたが、タブス=尾藤さんはイメージピッタリでしたが、ソニー=隆大介さんはちょっと違う感が…てか隆大介は余り吹き替えが上手では無さそうと言うのが第一印象でした
しかしシリーズが進むに連れ、それも馴染んで来まして段々とドンジョンソンと隆大介さんが一致するようになり、今ではドンジョンソンは…少なくともソニー刑事は隆大介さんでないと思っています
またバイスの他の刑事達も個性的な面々ですが、特にエドワード・J・オルモス(声=青野武)扮する上司のキャステロ警部のひたすら堅物な人物像は型破りな主人公達と対比的な存在感でまた違った意味で印象的なキャラ



↑マイアミバイスの刑事の面々
前例中央がエドワードJオルモス扮するキャステロ警部

ドラマはエピソード的にはつまらないのもありましたが(笑)
単に1話完結ながら人間模様などのサイドストーリーがあり、また単に悪をやっつけてめでたしと言うお決まりパターンだけでなく、結局犯人を逮捕出来ず終わったり、せっかく逮捕したのに釈放されたり、または守ってきた証人を最後の最後に殺されてしまったりとアンハッピーエンディングが随所にあり、意外とアクションドラマと言うより刑事ドラマと言う意外に地味な側面を感じます
日本ではシーズン4に入るくらいで低視聴率のため打切りになりました
因みに後にcsで全話放送が実現したようですが…

TVシリーズ放送時に次回予告編の時に隆大介さんと尾藤イサオさんによる掛け合いがあるんですが、予告編の映像に関係の無い会話をソニーとタブスが話ししてるようで毎回楽しみでした
DVD版には収録されてないのが残念
因みにVHSビデオテープでTV大阪放映時に録画したのを数エピソード持ってまして、そこには入っていて貴重なコレクションとし保管しています


↑コリン・ファレルのソニーとジェイミー・フォックスのタブスの劇場版「マイアミバイス」

やがて放送から20年経ち、劇場版としてリメイクされたのはびっくりしましたね
監督はマイケル・マン!
マイアミバイスのTVシリーズで製作をしていた彼が監督と知り、少なくとも変なのにはならないだろうと思いました
主演はソニー役がドンジョンソンが推したと言うコリンファレル、タブスがジェイミーフォックスとまずまずのキャスティングだと思いました
ただソニーはちょっとワイルドな雰囲気で若干違うかな〜(笑)
ただ良かったのは冒頭にユニバーサルの地球のマークがいつものように出て来ますが、無音で出てきまして、そして画面が本編にパッと切り替わる同時に音楽流れるクラブのシーンに入ります(流れる曲がジェイ・ZとリンキンパークのNumb」!)
この入り方の間合いがマイアミバイスなんですね
TVシリーズの冒頭の始まりを再現してくれたようで、音がドンと入る効果出す為にユニバーサルのロゴのとこは無音にした?と勝手に解釈しております
映画としては面白かったけど、80年代の煌びやかな雰囲気は当然なくて、現代のマイアミバイスでしたね
どちらかと言うとちょっと暗い雰囲気だったような印象です
やはり衣装をシーンの背景に合わせたりするパステルカラーを中心にした色彩にもこだわりを見せてたオリジナル版の雰囲気が私はマイアミバイスだと思います



↑映画版のキャスト


↑オリジナルのTV版キャスト

日本では大ブレイクまでは行かなかったけど、海外ドラマ史に残る作品だとは思います
今でも時々見たくなりますね
長い長文失礼しました
最後はキャステロ警部の声を当てる青野武さんによる日本独自の冒頭のOPのナレーションで締めたいと思います
バックに流れるのはもちろんマイアミの風景と共にヤン・ハマーのThe Original Miami Vice Theme


マイアミ…青い海、輝く太陽…ここは、フロリダ半島最大の都市
キューバを、カリブを、そして南米を臨むアメリカ合衆国の南の玄関口
豪華なヨット、高級レストラン
ここはアメリカの、いや世界最高の楽園
しかし、この美しい街にももう一つの顔がある
麻薬、武器、売春などの犯罪がうごめく
その凶悪な暴力犯罪組織に潜入し、敢然と立ち向かう命知らずの特捜刑事たち
その名はマイアミバイス!






「白と黒のナイフ」

2021-05-14 15:55:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





昔レンタルビデオで見た作品を久々に見た
妻を殺害した容疑で逮捕され裁判にかけられた夫を女弁護士が弁護に乗り出すが、やがて2人愛し合う関係になり…

妻殺しの容疑をかけられた夫がジェフ・ブリッチス、女弁護士がグレン・クロース、対する検事がピーター・コヨーテ…芸達者の面々が揃えば面白くないわけもなく、昔から好きな映画なんです

やはりこう言う映画は法廷劇として見たら、日本映画では真似出来ない面白さがあります
丁々発止の弁護士と検事のやとりと見てるだけで堪能出来ます
弁護士と容疑者が恋に落ちると言う展開が真犯人をボヤかすような事になっている
最後の◯◯◯◯◯◯◯の一つの◯◯が◯◯◯がる瞬間に一気にサスペンスが増す
どんでん返し系の秀作です

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