MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.55 「CLIMAX クライマックス」

2019-11-25 15:11:40 | 2019年劇場鑑賞



ちょっと気になってたキャスパーノエ監督作

ダンスの稽古の後の打ち上げパーティーのサングリアの中にLSDが混入され知らずに飲んだダンサー達は次第に精神に異常を来たす
ある者は天国にトリップし、大多数は地獄に叩き落とされる

いきなりラストシーンとおぼしき場面からエンドロール始まるこの作品
22人のダンサーの面接映像から
冒頭のダンスシーンが圧巻です
Cerrone「Supernature」に乗ってキレキレのダンスが入り乱れるように踊る
これは必見です
それも長回しによる俯瞰からの映像です

ダンスシーンの後はそのまま打ち上げパーティーに突入するんだが、ここからまた長回しによるカメラワークが22人のダンサー達の様々な会話や痴話喧嘩のようなものを見せてくれます
黒人ダンサー2人の下ネタはちょっとしつこかったが、今思えばそれすらキャスパーノエ監督の嫌がらせ?(笑)

そんな観客までもパーティーに参加させるような手持ちのカメラワークが気持ち悪いんですが、サングリアに何か混入されてるのが発覚してからはダンス場はまさに修羅場と化し、ここからキャストや使用される曲のミュージシャンの名前がでます
そうここからこの映画の本番なんですね

サングリア飲んでない者は混入させたー犯人扱いされボコられる
しかも妊婦!
「アレックス」のようなイヤーな映画の予感をさせつつ発狂する者、気持ちよく踊ってたり、レズプレイに走る女ダンサー、ラリパッパ達から連れてきた子供を守るため電気室にあえて監禁する母親
子供は泣き叫ぶんだが、これがまた尋常でない泣きっぷり…しかもこれまた悲惨な事態になってしまう

ドラックの怖さをこれでもかと見せてくれます
しかし薬中目線の幻覚のような描写はなく、薬物でトランス状態になってる者達をカメラは追いかけて見せてくれます
しかも後半に進むにつれカメラワークが不規則になり、ついには天地逆さまになりセリフの日本語字幕スーパーまでも逆さまで画面上にでる悪ノリぶり
ここまで徹底すると圧巻です

この映画のもう一つ魅力はDJが流す90年代のハウスサウンド!
映画の元ネタが96年の実在の事件がモデルらしいので使用されるのは80〜90年代のM/A/R/R/SやAphex Twin、Giorgio Moroder、Daft Punk、LIL LOUIS…12インチレコード集めしてた頃が懐かしい
しかも全編爆音で流れつづけると言うこれはクラブ映画でもあります
音楽はDaft Punkの1人が担当してるだけに構成はまさにDJプレイのようです

しかし相変わらず人を選ぶ映画です
ダメな人はきっとダメでしょうね



★★★★ 2019 11.22(金) シネリーブル梅田 劇場2 20:20 E-13

No.54 「イット THE END "それ"が見えたら、終わり。」

2019-11-22 19:40:21 | 2019年劇場鑑賞




思わぬ大ヒットになったイット "それ"が見えたら、終わりの後編の公開です
しかも約3時間!
ホラー映画で3時間てよー!(笑)

前作から27年後あの少年少女達は立派な大人になり、デールの町を出て暮らしていたが、またあのピエロのペニーワイスが復活した事を受け、それぞれ帰ってくる…

それぞれのキャラが1人ずつ地元に残ってた友達から連絡を受けて故郷に帰ってくるのが前半描かれて行きます
故郷に戻ってきた理由はひとつペニーワイスがまた現れたら再び集まろう!と言う27年前の約束を果たすため

ペニーワイスと言うピエロの化け物を倒す為に大人になった彼らが再び対峙するんですが、それぞれの幼少時代のコンプレックスとの戦いでもあるんですね
故郷に戻りそれぞれのペニーワイスとの戦いは過去との戦いでもある所が良かったです
スティーブンキングの作品らしいテーマですね

それはペニーワイスとて同じでヤツを倒す突破口にも通じる
「お前ら立派な大人になったな…」と口にするペニーワイスにちょっと感ずるものがありました

大人になった自分達がショーウィンドウのガラスに映った姿が子供の頃の姿に映ってる場面など凄くノスタルジック感あっていいですね
まさにダークな"20世紀少年"のような映画でした



★★★★ 2019.11.21(木) アポロシネマ スクリーン1 9:30 G-12

No.53「ブライトバーン/恐怖の拡散者」

2019-11-17 09:37:05 | 2019年劇場鑑賞



この映画意外とお客さん入っててびっくり!
流行りのヒーロー物のようなイメージ持ってる人が多いからかな?
わたしも大して予備知識無しで見に来ました
ヒーロー物のようなホラーのような…その程度です

なかなか子供が授からない夫婦の前に突然現れた赤ちゃん
夫婦は養子としてその子供を育てどんどん順調に成長していくのだが…
その子は宇宙から飛来した赤ちゃんだった

竹取物語をちょっと連想してしまいましたが(笑)
成長するに従い自分をコントロール出来なくなり、やがてその本性を現す
善玉ならスーパーヒーローの誕生なのだが、これはホラー仕立てに作られた悪党が誕生する物語
ヒーロー物と思ってみるとホラー仕立ての演出にちょっと戸惑う人も居るかも?
こんなグロい作品とは…て感じでね

虐められてた少年の前に庇ってくれそうな少女が現れて、この少女がこの少年の唯一の心のよりどころになるのかと思ったら、ストーカー行為におまけに手首を粉砕させてしまう!
コイツは只者でないキャラか!
と思ったけど、この映画はどう言う方向に行くのかイマイチ掴めず、ちょっと期待ハズレでもありました



★★★ 2019.11.15(金) アポロシネマ スクリーン8 20:45 E-14
ホラーとしても楽しめるけど、

「藤井愛稀さん舞台挨拶」

2019-11-12 00:54:05 | 映画の話題




「血を吸う粘土 派生」の上映前にヒロイン役の主演女優の藤井愛稀さんの舞台挨拶がありました
舞台挨拶だから人多いんかと思ったら最前列以外はスカスカで全体で20人くらいか…
なんか可哀想やなー
しかも撮影OKでした!
本人も戸惑い緊張気味な感じ


↑寂しいなー

かつて天六ユウラクザで「イエロードラゴン」の舞台挨拶に倉田保昭が来た時は大多数がサクラと言うあからさまな動員をかけてましたが、この舞台挨拶はガチでしたね
挨拶もそこそこに5分もかからず終わりました
客層は藤井愛稀さんファンと言うよりホラー映画マニアっぽい人が多かったですがね
正直、藤井愛稀さんは私も知りませんが…

No.52「血を吸う粘土 派生」

2019-11-11 00:59:32 | 2019年劇場鑑賞




昨年会員になった時に貰ったシネリーブルの会員1000円サービス券使ってなく
今月で切れるから急遽シネリーブル梅田に参上
シッチェスファンタスティック映画祭の一環で
よりによって今日はこのJホラー
いきなり続編やんけ!
前作見てないと言うより、存在も知らなかった

最初に前回のあらすじがあり、陶芸家が最後の作品として粘土の人形を作りカカメと名付けたが、津田寛治に殺されてその鮮血がカカメに降りかかり、陶芸家の恨みを持ったカカメがモンスターとなり…

今回はヒロインは前作で死んでる津田寛治の娘
彼女は美術作品制作キャンプに参加するが、そこに持ち込まれた恭三の遺骨からカカメが復活し、またしても惨劇が…

殺人粘土カカメの造形がバカボンのレレのおじさん見たいで笑ったけど、結構エグいシーンが多いスプラッタームービー
80年代ホラー映画ブームの頃に日本でも特殊メイクをふんだんに取り入れたスプラッタームービーが作られたが、そんか懐かしい時代を思い出すほど残酷特殊メイク全開の作品でした
「遊星からの物体X」のように首が取れて脊髄引きずりながら首が床を這うシーンや、顔面が変形してカカメになったりとストーリーよりアナログ時代のSFX感が印象的でした



★★ 201911.9(土) シネリーブル梅田 劇場3 21:00 E-9



No.51「ターミネーター ニューフェイト」

2019-11-09 19:20:13 | 2019年劇場鑑賞



久々に劇場で映画観賞
出張やらなんやらで暫くご無沙汰でプラピの映画も見逃してしまいました
ここからは年末まですっ飛ばすかー
今回は正調なターミネーターシリーズの登場
「ターミネーター2」のその後の話で「3」「4」「再起動」もなかった事になってる?(笑)
ついでにユニバのターミネーター2も(笑)
キャメロン御大の製作復帰でついに完全復活のシリーズ最新作

アポロシネマは金曜のレイトながら満員に近い入り!
しかも大半が男性でオッさん率高し!
オレたちのシュワちゃんがアイルビーバックやからね(笑)

「ターミネーター2」を初めて千日前セントラルの先行オールナイト(南街劇場が満員で断られ、すぐに近くの千日前セントラル行ったらガラガラ…)で見た時の興奮を今でも覚えてますが、そんな気分にさせてくれたらOK何ですがね
しかしこの作品ではさすがにそうはならなかったです
1作目の再起動と言うか、ターミネーター2でサラコナーとジョンコナー達の活躍により人類滅亡の危機は回避されたが、結局はその後ジョンコナーは次の刺客により殺され(しかも呆気なく!)次の未来が書き換えられる
そしてその未来にも救世主が現れ、またその根幹を倒す為に未来から新型ターミネーターがやってきて、、またそれを守る為に未来から戦士が送られてくる…

ストーリー的には目新しさはなく1作目の繰り返しのような話が微妙です
なる程とは思わせるが、期待が大き過ぎて…
次から次へと追跡してくる新型ターミネーターはロバートパトリックて見てるし、まさにあの展開なのです
キャメロン復活してターミネーター1.2を現代に蘇らせた感じの映画

シュワちゃんは中盤から登場で、リンダハミルトンがあくまで主演ですね
シュワちゃんは助っ人て感じです
でも映画としては迫力があるし普通に面白いと思います
サラコナーもいい感じで歳を取ってるしね
シュワルツネガーの今回の設定のキャラは今までのシリーズから行くと違和感あるが、嫌いなキャラではないです

でも特に未来から送られてきた女戦士演じるマッケンジー・デイヴィスはいいですなー
高身長でタンクトップでシャープな筋力を常に見せてくれるし、何と言っても小顔な上に美女!
これが最大のヒットでした(笑)



★★★ 2019.11.8(金) アポロシネマ スクリーン4 20:45 D-20