MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.13「K K Kをぶっ飛ばせ!」

2022-04-27 11:56:00 | 2022年劇場鑑賞





シアタス心斎橋のレイトに来ました
昨年以来です
昨年の記事でチラシすら置いてないと書きましたが置いてました!
大量に…私の観察不足でございました
で、見たのがこの作品

このB級感がたまりません
軽快なブラックなのりのテーマ曲から始まりましたが70年代のブラックスプロイテーションムービーを思わすような幕開け

脱走した黒人の主人公が兄と姉の協力で農場に匿われるが、そこは白人至上主義K K K団が活動している地域で黒人を殺して食べると言う異常な組織!
やがてK K K団に見つかり兄は食べられ、姉は拷問される
怒りに燃える主人公がまさに倍返しの逆襲に転じる!

この筋だけでワクワクする映画です
縄を解いて脱出した主人公が最初に目にしたのが片腕切断された兄て、そのそばでまるでゾンビのようにその片腕をむしゃむしゃとかぶり付いてるK K K団のやつ
あり得ないような設定ですが、これは実話の映画化らしい…
そこからレイプされてる姉を救い出し、反撃に転じる後半は白い頭巾を取ったら田舎もの感丸出しの白人達の首をハネ、内臓を引きずり出し、口の中に突っ込ませる目には目をの逆襲が爽快!
また反撃されると大半の奴が腰引けると言う白人たちがなんとも情けなく見える
集団で行動しなけりゃ何も出来ない奴らを皮肉込めて描かれてるように感じる

農場を舞台にせめぎ合う白兵戦はちょっと西部劇テイストでもあり、タランティーノ作品を意識したような雰囲気も感じる
最後に生き残った人喰いK K K団のリーダーの爺さんと対決
案外この爺さんに手を焼くが、腰砕けの他のメンバー同様最後は壮絶な死に様
細かいツッコミを無視して見たらアッという間の78分でした
この時間が最高です

画像は復讐に怒り震えた時の主人公の表情
いい顔です!まるでゾンビ見たい(笑)




★★★★ 2022.4.22(金) シアタス心斎橋 スクリーン2 21:10 C-9

No.12 「サタデー・ナイト・フィーバー ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版」

2022-04-24 01:00:00 | 2022年劇場鑑賞







20分の休憩をはさみ再びシアター2の同じ席で「サタデー・ナイト・フィーバー」を鑑賞

いやー二本立て感あります(笑)

懐かしい感覚です


冒頭のビージーズの曲に乗って街を歩くトラボルタの足だけをカメラが捉えるのを見て、「ミスターブー」のオープニングはこれのオマージュ?とか変に思ってしまった(笑)

それはさて置き昼はペンキ屋で勤勉に働く主人公トニー

家に帰れば失業中の親父と母親はやたら口喧嘩の毎日の中、彼の楽しみは週末に行くディスコで踊ること

トニーの部屋にはブルース・リーやファラ・フォーセット・メジャースに「セルピコ」のアル・パチーノとロッキーのポスターが貼られてる

ナイスガイが確定なやつ(笑)

毎週土曜日の夜に仲間らとディスコに通うが、ダンスを踊ってお姉ちゃん達を引っ掛けるようなチャラ男なんかでなく、ダンスにかけてはストイックで真剣なんですね

青春映画でありながら、夢や目標に向かっていくスポ根精神も少し垣間見れれる作品なのです

「フラッシュ・ダンス」と通ずる部分があるように私は思います


今の生活から脱したい!

その手段がトニー取ってはダンスなんですね

当時は踊ると言うとディスコてのが普通の手段だったんでしょうね

そんな世相も改めて感じます

決して美形ではないヒロインのステファニーとの出会いもダンスがきっかけ

富裕層のステファニーと貧困な家庭のトニーとの対比も当時のアメリカを描いているように感じる


しかしこの作品も音楽がもう一つの主役です

世界中にブームを巻き起こしたビージーズの曲の入ったサントラは超大ヒット!

改めてこの作品見てたら流れる曲に「あっこれな!」「これこのサントラの曲なんや」とディスコクラシックスのスタンダードのつるべ打ちに改めてこのサントラの凄さを感じました

煌びやかなディスコティークのシーンは日本でもディスコ大ブームになっただけに当時の若者を刺激したのもわかります

暫くダンス映画ブームみたいなん来ましたしね

「イッツフライデー」とか今度は金曜かい!と思ったもんです(笑)

実は私もこの作品から10年近くくらい経ってディスコデビューしたんです

ディスコ音楽は好きだがそんなチャラチャラしたナウイとこは苦手なんですが、友人らに無理やり連れてかれてマハラジャ・ダイアモンドビルに行き、友人の会社の女子達ら数名と合流今思えば人生最初で最後の合コンてやつでしたな(笑)

しかし私はそんなお姉さん達には全く興味もなく、大音量でひたすら流れるディスコサウンドに魅了されました

当時はユーロビートが流行りでしたね

そこから数年に渡りトニー見たいに毎週末ではないけどディスコ通いが続きました

そんな話もいつかまとめたいと以前から思ってますが、なにぶん話が長くなりそうで

しかしそんな私のディスコ通いも先人としてこの作品があるからなんですね

偉大な映画ですね




★★★★ 2022.4.21(木) なんばパークスシネマ シアター2 11:40 G-12




No.11 「フラッシュ・ダンス 4Kデジタルリマスター版」

2022-04-24 00:55:00 | 2022年劇場鑑賞





なんばパークスシネマで「フラッシュダンス 4Kデジタルリマスター版」と「サタデーナイトフィーバー デレクターズカット 4Kデジタルリマスター版」を上映中
同じスクリーンで時間が続いているので珍しく朝から70年代、80年代のダンス映画のハシゴを敢行!
同じスクリーン、同じ座席で気分は昭和のムーブオーバーの2本立てロードショー!
両作とも劇場では未見です





この「フラッシュダンス」はビデオとかで見た記憶があるんですが、今回見たら知らん場面多くてほぼ未見に近いのがわかりました
ダンサーになる事に夢見る女性が鉄工所で働きながら、夜は酒場でダンサーとして踊る日々
オーディションを受けたいがあと一本の勇気がない…

元バレリーナのおばさんの助言を聞き、恋人の存在が彼女をつき動かすんですが、91分と言う短い時間に所々に唐突感や後半が駆け足な印象を持ちましたが、それらの甘さをカバーしたのが音楽とダンス
音楽映画、ダンス映画として捉えたらちょうど良い加減のバランスの作品
面白かったです
クライマックスのオーディションのシーンの彼女のダンスに眉をひそめてたカタブツそうな審査員達がやがて足でリズムを取り、ダンスを見て思わず拍手してしまう場面はもう少し審査員達の厳しい部分が描かれてたらもっとカタルシスを感じたでしょうね
でもアイリーキャラの曲で一気にエンドロールまでいくハッピーエンドは良かったです

何と言ってもバカ売れしたサントラ
劇中で流れるヒットソングの数々を見ても頷ける
そして劇中ストリートダンサーが踊るブレイクダンスはまさに現在のパリ五輪の種目になるストリートダンス、または後のTRFやEXILE TRIBEなどのダンスの原点ですねそんな意味でも画期的な作品でもあります



★★★ 2022.4.21(木) なんばパークスシネマ シアター2 9:40 G-12





No.10 「モービウス」

2022-04-18 16:45:00 | 2022年劇場鑑賞




アメコミのマーベルの新ヒーロー
主演がジャレット・レト
ロックバンドとの二刀流の彼が新たな当たり役になるのかな?

難病を治す為コウモリの血清を体内に取り込んだため異常体質になり、強靭なパワーを持つダークヒーローになる
同じ境遇の親友が同じ血清を体内に取り込み敵対する
わかりやすい対立構造だが、バッドマンとザ・フライを足したような作品で、そこそこ楽しめたんだか、ただマーベルコミック映画のいつものように本編終了後のエンドロール中に短いシーンが挿入され、スパイダーマンとのコラボが示唆されるセリフが出てきたり、マイケルキートンが意味ありげに現れたりと相変わらずマーベルシリーズは全て繋がってるような終わり方する
何かねこの映画は後の作品に集約されるように作られた映画やったんかい?と思ってしまいます
キャラ紹介の為の作品ね
一つの単独作品と言うより他のマーベル作品群と込み見たいな感じはなんか1本の作品としてはどうよ?て最近思います


★★★ 2022.4.15(木) アポロシネマ スクリーン5 21:00 M-15

No.09 「シャドウ・イン・クラウド」

2022-04-14 11:05:00 | 2022年劇場鑑賞




久々に夜のmovix堺まで足を伸ばして見た作品がコレ
クロエグレースモレッツ主演のホラーアクション

ある任務の為に謎のカバンを抱えて爆撃機に飛び乗る女将校
荒くれ乗組員に煙たくされ、離陸時に爆撃機下の球形銃座に座らされるが、そのまま監禁状態!
無線を盗み聞きすりゃ、自分に対してセクハラ発言が飛び交う機内!
会話に加わり乗組員らと一歩も引かずやりとりの最中に機外になにやら謎の生命体が…

グレムリンと呼ばれる飛行機の翼に乗りガリガリと金属をかじり飛行機を墜落させる都市伝説的なUMAですね
映画「トワイライトゾーン」のジョーダンテが監督したラストエピソードが有名ですね
パニック状態のクロエに、それを信じない乗組員たち、そこに敵機(日本軍)が攻撃しかけて来てもうてんやわんやの機内!
ここからあり得ないような展開が待っている(笑)

前半ほとんど銃座の中のクロエばかりの描写で、ちょっとした密室劇みたいで骨太でガタイがガッチリのクロエが窮屈そう
これクロエ意外の役者でも良いよね?て
思ったが終盤にやはりクロエでなきゃ!と納得(笑)

極秘任務と言っていた爆撃機に乗った理由が(この理由もなんじゃそら!見たいな(笑))判明してから映画はハチャメチャな展開にまっしぐら!
ツッコミ満載の超娯楽路線な展開になるんですね
私はこんなん好きですよ(笑)
「プレデター」ばりに素手でのクロエvsグレムリンの対決もあったりして
個人的には拾い物でした


★★★ 2022.4.8(金) MOVIX堺 シアター2 20:50 I-9


No.08 「コーダ あいのうた」

2022-04-06 11:27:00 | 2022年劇場鑑賞




アカデミー賞最優秀作品賞受賞作
年頭に上映されてましたが、受賞したことによる凱旋ロードショーで鑑賞

聴覚障害者の家族の中で唯一の健常者の娘が歌う事が大好きで音楽の先生に才能見出され音大を目指す
しかし聴覚障害者の両親は手話通訳として家族を支える娘に出て行かれては困るため
大反対するのだが…

アカデミー賞ではまさしく想定外の受賞だったんではないでしょうか
しかしこの作品が受賞した今年のアカデミーは優しい?
そう感じました
ま、ウィル・スミスには厳しくする様ですが…

家族の為に唯一の健常者である娘がある意味家族を支えるような存在になってるなか
歌唱の先生から音大への推薦の話が降って湧いてくる
歌う事が好きな彼女は夢と家族との板挟みになっていくのですが、校内の合唱コンクールでデュエットを歌う彼女の姿を見て両親の気持ちに変化をもたらすんですね
娘が歌う歌声が聞こえないので、彼女の声に感動は出来ないんだが、彼女の歌を聞いた聴衆達の反応で、いかに彼女の歌が人々を感動させるとかと言うのを知るんですね

このシーン途中から我々スクリーンを見てる観客も両親と同じ境遇で見せてくれるんですね
この作品の演出の上手いところですね
ここは良かったと思います
この作品が受賞したのがわかる気がしました
社会的メッセージや複雑なドラマでなく
わかりやすい
どストレートな感動作です

久々にマーリーマトリンさん
アカデミー主演女優賞取った作品から30年以上経ちますが、歳を取ったけどキレイです
実際の聴覚障害者でもあるだけに、演じる役が限られてる中、まだまだ頑張って活躍されてるのは嬉しいですね

オスカー受賞作「愛は静けさの中に」で共演したウィリアムハートの訃報が直前にあり、この日の追悼コーナーで顔写真出てました
感慨深いものがあります
その作品を見た千日前スバル座も今は無い…



★★★★ 2022.4.1(金) アポロシネマ スクリーン7 20:50 H-17




No.07 「ナイル殺人事件」

2022-04-02 01:17:00 | 2022年劇場鑑賞





やっと見れた
アポロシネマ最終日
アガサ・クリスティの原作「ナイルに死す」は昔読んで、今年念頭に読み返した
映画化された1978年版は大好きな映画です
「ナイル殺人事件」は思いれ深い作品なんですね
そしてこのケネスプラナー版はさてどうなのか?
コロナで延期になった作品群の中で「007」「トップガン マーベリック」と並んで見たかったのがコレでした

前作はアガサクリスティの原作に忠実に描かれたミステリー映画って感じで、そこに豪華スターで彩どられた大作でした
今作はミステリー映画ではあるし、トリック始め構成的には原作及び旧作通りでもあります
しかし作品のアプローチはちょっと変わりますね
ミステリーゲーム感が全面に出た旧作よりは今回はリネット、サイモン、ジャッキーの主要人物を中心に愛をテーマに語られてるように感じます
何よりそこにポワロ探偵の愛まで入る!

冒頭に戦場の塹壕場面からスタート
(スクリーン間違えた?と思いそう(笑))
抜群の観察力で兵士ポワロが見事に作戦を成功さすが、地雷を踏んだ上官の爆発に巻き込まれ顔に傷を負う
恋人のナースにヒゲで傷を隠せば良いと言われ、まさかのトレードマークのヒゲ誕生のエピソードが語られる
しかしここラストに生きて来るんですよね
もちろん事件とは関係の無いとこで

戦争で愛を失ったポワロがラストでもう一度愛を見つける表現としてヒゲが使われてると感じました
それを見てこの作品の違和感としてあった原作に居ない人物と一部登場人物の設定変更、そして原作、旧作とは違う殺される人物の変更…これをしたかったんですねと合点が行きました(笑)

ミステリー映画としては面白かったし、原作ファンとしても楽しめました
1978年版旧作とは別アプローチの再構築された「ナイル殺人事件」でした
でもゴージャス感はやはり旧作かなー



★★★ 2022.3.31(木) アポロシネマ スクリーンプラスワン 12:40 B-5