MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「グラインドハウス <USAバージョン>」(2007年 米 191分 シネスコ)

2007-08-31 04:52:57 | 2007年劇場鑑賞
監督 クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス
出演 ローズ・マッゴーワン
    カート・ラッセル
    クエンティン・タランティーノ



かねてから話題になっていたタランティーノ&ロドリゲスによる作品。
アメリカでB級映画を2~3本立て上映する劇場をグラインドハウスと呼んだそうですが、今はそういう劇場もほとんど減り、そういった劇場に愛着を持った2人が1本の映画の中に2本の作品を入れて、しかもフェイクの予告編もワザワザ作ってそのグラインドハウスを再現しようとしたのがこの映画です。
しかし3時間を越える上映時間からか、日本では2本の作品は別々で1本の作品として分断されての公開・・・なんか残念やね~と思ってたら1週間の期間限定でオリジナル版が東京と大阪(六本木となんばのTOHOシネマズ)で1館づつの上映!
これは見にいかなアカンでしょう~!あ~大阪に住んでて良かった・・・まぁ入場料3000円は如何なものか?

いよいよ始まったオリジナル版はまずは「マチェーテ」の予告から・・・勿論こんな映画存在しません!
この「グラインドハウス」用に映画館の雰囲気を出す為にワザワザ作った予告編です。
これが小気味いいB級バイオレンスアクション風で中古ビデオ屋で売ってそうな雰囲気の作品だが・・・見てみたいな~ 盟友ダニー・トレホの強面な主人公がいいな~
神父が「神には慈悲があるが、そんなもんオレにはねぇ~!」とピストルぶっ放す痛快巨編・・・の模様。


No.083 「プラネット・テラー」



(あらすじ)

軍人マルドゥーン(ブルース・ウィリス)が細菌兵器をばら撒いたことで、テキサス州オースティンにある町の住民はゾンビ化してしまう。
ゾンビたちが次々と人々を襲う中、片足がM16マシンガンになっている人気ストリッパーのチェリー(ローズ・マツゴーワン)が立ち上がる。
軍隊やゾンビ、頭のおかしい兵士(クエンティン・タランティーノ)など、さまざまな敵がチェリーに襲いかかってくる。

分断されて公開されるのはタランティーノの「デス・プルーフ」が先だからそちらが最初だと思ったら違うんですね。
この作品のオープニングからしてまずローズ・マッゴーワンのダンスから始まるけど「シン・シティ」のジェシカ・アルバのダンスとはまた違う感じのお色気を感じてしまいましたね~もうこれで作品に入っていけましたよ。

ロドリゲスのこの映画は「ナイト・オブ・ザ・リビング・デット」「バタリアン」「サンゲリア」「ナイトメアー・シティ」「死霊のしたたり」などなど色んなゾンビ映画の要素が詰まったような作品で、ファンに取ってはなかなか楽しめる作品となってます。

擦り切れたような傷だらけの画面や時々映像が歪んだり、場面が飛んだり・・・凝りに凝って思いっきり遊んでますね~
そんな映像で見るこの痛快なゾンビ映画は全編スプラッターの嵐で、CGだけど気合の入った残虐シーンが天こもりです。
もうここまで来れば爆笑モンで、鮮血や肉片がカメラのレンズを真っ赤に染めながら低俗なシーンのオンパレード!

またロドリゲス自ら担当してる音楽も効果的で、その音の使い方(特にアクション場面の)はジョン・カーペンターそっくり!
快調なテンポでグイグイ引っ張り、まったく時間を忘れさせてくれます。
途中話が急に進んでたり(何故かは見てのお楽しみ)して細かい遊びもいいですね。

忘れては行けないのが特殊メイクでお馴染みトム・サビーニの出演!
今回は保安官役だが「死霊のえじき」のローズ大佐ばりに八つ裂きにされます(本人嬉しいやろな(笑))

そして何より見所はゾンビに片足を食いちぎられ、義足の代わりにマシンガンを装着し、大股開きでマシンガンをぶっ放してゾンビをフッ飛ばすローズ・マッコーワン!
一言・・・しびれます~




No,084 「デス・プルーフ」



またしても出てくるフェイク予告・・・今度はホラー映画3本立ての様子。
「ナチス親衛隊の狼女」「ドント」「感謝祭」の3本だが、ここはスラッシャー系のイーライ・ロス監督作の「感謝祭」が見たいなぁ~
七面鳥の代わりに焼かれた人間丸焼きがいいね~ さすが「ホステル」の監督だわい!
ウド・キア出演の「ナチス親衛隊の狼女」には意外な大物・・・ニコラス・ケイジが登場!オスカー俳優も弾けてますね。

(あらすじ)

スゴ腕スタントマンのマイク(カート・ラッセル)は、愛車“デス・プルーフ”に乗り、美女をナンパしては死のドライブに誘っていた。
ある日マイクは、テネシー州で豪快なスタントライドを楽しむ3人の女性たちに目をつける。
いきなり車をぶつけ、しつこく追い回すマイクにキレたゾーイ(ゾーイ・ベル)たちは、決死の猛反撃に挑む。

タランティーノ監督作であるこの作品はまさにタランティーノらしい映画で、特にバーで無駄な会話をしてるギャルたちの会話を実にじっくりと聞かせてくれます。
前半はほとんど会話シーンなので、アクションの連続で快調なテンポだった「プラネット・テラー」から連続で見るとガラッと変わるテンポにやや疲れます。
個別で見たらそう言う風には思わないかも知れないけど、連続で見てたらそれまでの流れが止められた感じですね。

でも決して面白くない訳でなく、会話の中身もタランティーノ監督お得意のマニアックな映画ネタがバンバン出てきて(今回はアメリカン・ニューシネマのネタ)楽しませてくれます。
タランティーノ自身が撮影監督も兼ねてるのでここらの会話シーンは長回しで、会話してるギャルの周りをグルグル回ってます(ニヤつきながら楽しそうにカメラを回してるタラちゃんが目に浮かぶ)

またカート・ラッセルの悪役ぶりがいいですね。
まさにB級映画のカリスマのような人が水を得た魚のように楽しんでます。
その悪役カート・ラッセルが前半は極悪非道なドライビングテクニックでギャルたちを血祭りに上げる。
その後に登場するもう一組のギャルらがカート・ラッセルのえじきになりかけるんだが、彼女たちはスタントウーマンって事で恐ろしいまでの倍返しで反撃していく痛快さは前半とは打って変わってもうバイオレンスの極みですな~
またあんな弱々しい殺人鬼もあまりみたことないぐらいコテンパンにやられるてしまう痛快な映画!

特筆なのはこのスタントウーマン役のゾーイ・ベル!
現実に現役のスタントウーマンで、「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントを担当してたらしいが、今回もカースタントは吹き替えなしで(当たり前か・・・)過激なまでのアクションを披露してくれます。
まさに痛快って言葉がピッタリの作品で、やはり悪い奴は徹底的にぶちのめされるべき!そんな痛快なスタントウーマンの暴れっぷりが最高な一篇です。

一応オリジナル版だから1本の映画かも知れないけど、日本では1本づつで公開されるので、本数カウントは2本分とさせて頂きました・・・どうでもいい事だけど



☆☆☆☆☆ 2007.8.30(木) TOHOシネマズなんば スクリーン7 10:30 J-8







  

「IAAF世界陸上2007大阪」 (大会4日目)

2007-08-30 02:27:30 | ライヴ&イベント
今、大阪が暑いです!東住吉区が熱い!いや長居がアツ~イ!
世界陸上大阪大会が今、絶賛開催中ですが、やれ盛り上がってないだの、チケットがまったく売れてないだの・・・色々言われてましたが、たしかにチケットは残ってます!
開幕数日前でも50%も売れてないともことで、これゃ大丈夫かいな?と思ってましたが、空席は目立つものの織田裕二氏のハイテンションなホストぶりがウケてか、TVを見て「長居でしてるんなら一回行ったろかいな!」と重い腰を上げた大阪人が序々に増えてる模様。

そんな1人である私も会場となってる長居陸上競技場のある東住吉区が私の住んでる町であると同時に職場もその隣の阿倍野区で競技場まで自転車で20分足らずって事で、「まぁ言わばご近所で世界規模の大会してるんだから一度仕事帰りに覗いて見ようかな~」と日本全国から見に来てる方も居るし、海外から飛行機で来て観戦してる外国人らが居る中、まるでTSUTAYAに寄るような地元ならではのお気軽感覚での観戦してきました。

仕事が終わって会社を出て、気持ちが早っていたのか競技場まで10分ほどで到着し、チャリンコ(ママチャリ!)を競技場脇に止めて当日券売り場へ!
しかし5000円の自由席は完売していたので8500円のB席を購入しましたが、この席北エリアと南エリアとあるんですが、本日の目玉競技である女子棒高跳び決勝が行われる北側が完売とのこと・・・え~それ見に来たのに~反対側やった遠くて見えないがな~
でも仕方なく南エリアを購入しました。

競技場周辺は沢山のボランティアやガードマンに警察官らが居て国際大会らしい物々しい雰囲気です。
南側ゲート付近には関連企業のブースや記念グッズ販売所にフードコーナーやインフォメーションコーナーなどのあるエリアがあり、そこには大型ビジョンも設置され飲食しながら競技を大型ビジョンで見れたりします。
ここはチケットなくても入れるので会場に居なくても雰囲気は味わえますね。

さて金属探知機に手荷物検査と、物々しいチェックを受けて会場に入りました。
大会記念パンフレットは2種類あって全日共通の公式パンフにその日ごとのパンフレットもあり、本日のパンフを買おうと思ったら何と売り切れ・・・あら残念!

さぁ場内に入るとさすが広いし綺麗ですね~競技場!でも・・・空席多し!
棒高跳び側の自由席に開いてる場所あればそこで見たろうと思ったけど、さすが完売だけあってビッシリ埋まってます。
う~ん!安い席から売れるのはいかにもニワか観戦組が多いってことでしょうな~
ホントに見たい人は前売り買うやろしな・・・

自分の席は遥か向こうのほうで棒高跳びのエリアとは最長に離れてる席・・・ただ織田裕二には近いよ・・・いや別に見たくないって!
席に向う途中開いてるエリアがあったんでイケナイ事だけど適当に座ってしまった。
ここなら上段だけど棒高跳びのスタート地点の真後ろで良く見えます。
周りは人がまばらで空いてます・・・でも入れ替わり立ち代り人が座ったり、席を立ったりしてます。
「皆、あっちこっちから座りに来てるんとちゃうの?」
普通は席種が変わる所で係りの人が居てチケットの確認するもんだが、一切私が見てる限りはそんなんは無し!
もう席種関係なくの座り放題の無法地帯と化してます!
私の後ろに係りの兄チャンが居てるけど、ただボ~と競技を見てます。
「おいおい!入り口は厳重な警戒だけど、中はユルユルやんけ~これでいいのか世界陸上!」

でもそのおかげで私も棒高跳びの見やすい席で見れてる訳で・・・スンマセン!
恐らくここはA席(11.000円)と思われますが、誰も何も言いませんし、色んな人が周りに来たかと思えば、また立ち去り違う人が来る・・・

さて競技ですが棒高跳びと同時進行で男子円盤投げが行われてますが、いや円盤投げって飛びますね~60mや70mって言葉で聞いても、漠然と「そうか~凄いね」と思ってしまうけど実際生で見ると相当な距離を飛んでることが判ります。
室伏が80mをあの重いハンマーで飛ばすのが如何に凄いか、と言うのが円盤投げを見て実感しましたよ。

で、お目当ての女子棒高跳びですが、見たいのはやはりロシアのイシンバエアさん!
もしかしたら世界新記録を目の当たりに出来るかも?
でもさすが女王の貫禄ですね、4メートル65までは棄権し、タオルを頭からかぶって寝てます(神経集中させてるんやろね)
何かその姿にオーラあるな~ 「筋肉番付」で池谷が跳び箱をパスするのとは訳が違うで・・・

そして4メートル65から女王登場!さすが場内は皆注目しています。
そしてカモシカのような華麗な助走とともにアッサリとクリア!
まだまだ余裕ありそうやな~ 凄いな~
で、反対側を見ると円盤がピュンピュンと飛んでます。
あ~今、投げてる人可哀想やな・・・皆イシンバエワさん見てたからな~

生で陸上競技の大会を見たのは初めてだけど、同時進行で競技が行われるから見るのに忙しいですね。
場内アナウンスで今どの競技が見所かナビゲートしてくれるのは有難いですがね~
それとトラック競技などは会場だけの実況があったりするんですね。
これは知りませんでした・・・「先頭は×××選手でその後を追うのが・・・」と言う感じで、しかも走ってる時は会場内に音楽が流れてたり・・・何か運動会見たい(笑)
おまけに会場向けの勝利者インタビューもあったりして・・・
でもこう言う事って会場に来ないとわからないんですよね~

そして始まった男子200mに末続慎吾が登場!さすが割れんばかりの大歓声!
そしてスタート!みんな大声援でしたが、でも結果は惨敗・・・日本勢はダメやな~
大阪の暑さをもしかして甘く見てた・・・?て訳でもないだろうけど陸上人気を高めたいんだっら日本勢が結果残さなどうするよ!(この競争にタイソン・ゲイ出ていたの後で知りました・・・)

手前では地味に女子走り幅跳びしてますね~ たまたま見てたら何と7メートル03!
これは凄いなぁ~この方がキッチリ金メダル取ってました。

一度自分の正確な席に行こう・・・と思いテクテクと南側エリアのB席へ
少し先にはTVの放送ブースがあり、いましたね~織田くん!
競技が始まるとモニターでなく、上のテラスから身を乗り出してフィールドを見てました。
陸上競技ホントに好きなんやろね~そんな雰囲気が伝わりましたよ(少し織田裕二に好感・・・でも「椿三十郎」はヤメテくれ~)
さて正規の自分の席に座ろうと思ったら・・・誰か勝手に座ってましたわ・・・お~いユルユルやぞ~!

さてイシンバエワが4メートル80で堂々の金メダル獲得!
そして自身が持つ世界記録である5メートル01を上回る5メートル02に挑戦!
そして1回目の挑戦・・・場内が独特のムードに包まれます!まさに固唾を飲むと言うのはこの事でしよう。
何とも言えない緊張感が場内を漂います・・・色んなスポーツ競技を生観戦したけど、あんな雰囲気は初めてですね~
そして1回目のトライは失敗!そして少し間を開けて2回目・・・また場内に凄い緊張感が漂います。
そして2回目もダメ・・・そいてラストチャレンジである3回目・・・もう競技場の時間が止まるんではないか・・・と思うぐらい皆緊張してます。
う~ん!たまりませんな~この雰囲気は~ もう普段は阪神の結果しか気にしないようなオッサンたちも息を殺して見てます。
そして走った!飛んだ~でもまたもバーが無情にも落ちた・・・あ~残念!
でも大歓声と拍手をイシンバエワを包みます・・・

お目当ての競技も終わり、時間も22時すぎました・・・競技もう少しで終わります。
いやいや予想以上に面白かったですね世界陸上・・・陸上競技のことはほとんで判らないけど楽しんで見れました。
特にイシンバエワさんの女子棒高跳びは良かったね。
メダル争いとは別に世界記録に挑戦というスペシャルマッチを見せてもらった感じで、少しお徳感がありました(記録更新してればもっと良かったろうに)

場内の雰囲気も良かったですね~表彰式の時の国旗掲揚のときは皆ちゃんと起立してたしね・・・マナーの悪い人も居ないし・・・まぁ唯一居るとしたら自分の席じゃない席で見てる輩ぐらいか・・・ってそれはワシやがな!



☆☆☆☆ 2007.8.28(火) 大阪市長居陸上競技場 B指定席 Dゾーン E1ゲート 33列127番

「ギガンテス」

2007-08-28 01:17:22 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
これはパッケージで期待して見たが・・・
当然劇場用映画でなくテレビムービーかビデオムービーだと思うけど、それでも安っぽいなぁ~
怪物が迫力が無いし、合成バレバレの映像も気が抜けるしね~

怪物が群れをなしてで出てくるのはいいけど、もっと大殺戮で大暴れするんなら迫力もあるけど、兵隊数人と戦うだけでは寂しいな。
ラストも呆気ないし、お決まりの“絶滅したと見せかけて実は・・・”見たいなオチも定番でヒネリもなし!

このテの作品は暫くはハズしてなかったけど、久々にダメやったな・・・


☆☆

No.082 「ストレンジャー・コール」(2006年 米 87分 シネスコ)

2007-08-27 01:12:02 | 2007年劇場鑑賞
監督 サイモン・ウェスト
出演 カミーラ・ベル
    トミー・フラナガン
    ケイティ・キャシディ



大分前ですが何気なくレンタルで借りた「夕暮れにベルが鳴る」と言う作品。
当時あの有名な都市伝説を知らなかった私は前半のスリリングな展開にドキドキしたもんでした・・・
そして今回公開された「ストレンジャー・コール」は「トゥームレイダー」のサイモン・ウェストが監督した電話を使ったサスペンスホラー・・・という程度の知識しかなく、鑑賞する前日にあの「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクだと知りました・・・恥ずかしい~!

(あらすじ)

ロサンゼルス郊外の閑静な丘の上に建つ邸宅で女子高生のジル(カミーラ・ベル)はそこに住む2人の子どものベビーシッターをしていた。
子どもたちも寝静まり、ひっそりとした夜の静寂に包まれた豪邸で、ひとり留守をあずかるジルに、不審な男から不気味な電話がかかってくる。
何度も鳴る電話の音に、ジルの不安は次第に恐怖へと変わっていき……。

オリジナルの「夕暮れにベルが鳴る」は前半15分ほどがベビーシッターの主人公が悪戯電話で悩まされ、警察に逆探を依頼したらその電話は彼女の家の中からかけられていた・・・と言う設定で、そこからの本筋は7年後に話は飛んでいくんですが、今回のリメイクはオリジナルの前半15分を87分に拡大したような作品。
日本ではビデオスルーの「夕闇にベルが鳴る」も似たような設定の話だったけど、今作が純正なリメイクのようですね。

まぁ、元々15分ほどのエピソードの映画化だから無理もないかも知れないけど、少々引っ張りすぎだったかな~
ま、オリジナルを知ってるだけに先の展開が読めるぶん、余計にイライラしてしまいました。
電話以外にも部屋に入ると自動に点灯する電灯などを効果的に使いサスペンスを盛り立ててるのいいですがね。

この都市伝説は色々と映画化されて結構有名なんで、今となっては驚きとかは無いので、後は結果の予測が付いてもいかに観客を限られた密室と少ない登場人物で90分間スクリーンに釘付けにするかが成功のカギですね。
そういう意味ではあまり退屈しなかったから良しとしましょうか・・・
ただ「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクと聞いて期待した部分もあったんで、そう言う意味ならやや期待ハズレであったことも事実ですな~



☆☆☆ 2007.8.25(金) 天六ユウラク座 23:50 中央座席通路前



No.081 「呪怨 パンデミック」 (2006年 米 102分 ビスタ)

2007-08-25 01:08:33 | 2007年劇場鑑賞
監督 清水崇
出演 アンバー・タンブリン
    リエル・ケベル
    ジェニファー・ビールス



もう4~5年前になりますか、たまたま見た雑誌に載ってた「呪怨」という名の映画。
聞けば劇場用映画でなく、Vシネマらしいけど恐ろしいほど怖いらしい・・・
その噂に惹かれてレンタルで借りた初代「呪怨」・・・いやいやこれは気持ち悪い映画でしたね~ホラー映画を見慣れた私ですが、そんな私でも相当怖かったです。
友人たちに勧めると「おまえが怖いという映画を誰が見るかい!」と言って軒並み拒絶されてしまった・・・

やがて劇場版が作られ、そしてついにアメリカ版も出来てしまった。
そして今回の作品がアメリカ版の「呪怨」の続編・・・ビデオ版も2作なら劇場版、アメリカ版もそれぞれ2作ずつになり、全部で6作になった最新作は正直もう期待出来ないなぁ~

(あらすじ)

東京でインターナショナル・スクールに通うアリソン(アリエル・ケベル)は、友人らとともに幽霊屋敷を訪れる。
ヴァネッサ(テレサ・パルマー)とミユキ(宇野実彩子)は、アリソンを怖がらせようと彼女を二階の押し入れに閉じ込める。
悪ふざけのつもりが、突然、本当に戸が開かなくなってしまい、闇の中で怪しい気配がする。

もうこの辺で打ち止めにしてほしいですね~このシリーズは!
今回は一番酷いし、全然怖さがないですね。
初めてこのシリーズ見る人はそれなりに怖いと思うけど、このシリーズを数作見ていたらもう先が読めるし、相変わらず何のヒネリも変化のない幽霊の見せ方にかなり冷めてしまいますよね。

しかもビデオ版1作目で使ったネタをまんま使うのは明らかにネタ切れもはなはだしくて痛いなぁ~(ビデオ版では栗山千明のエピソードで使ってたネタ)
また幽霊である伽椰子と敏雄君が今回はスクリーン狭しと大暴れしていきますが・・・ってもうそれって出すぎやで~ 幽霊もそんなけ出まくったらもう怖くありません。
もうそろそろ伽椰子と敏雄親子を成仏させてやれ~!

アメリカでは前作が大当たりしただけに、このアメリカ版の続編は清水崇監督の本意で作られたかどうかは知りませんがもう「呪怨」はもう勘弁してほしいです。
「輪廻」では脱「呪怨」を思わせただけに、次なる新しい題材で怖がらせてくれる事を望みたいです。
それとジェニファー・ビールスが出てますね~久々に見ましたよ。
「フラッシュ・ダンス」が懐かしいな(歳食ったね!)

今回見たのは字幕版ですが、同時に公開されてる日本語吹き替え版が相当ヒドイらしいですね。
マチャマチャとハリセンボンではそれゃ辛いわな~
話題先行もいいけど作品の質を考えたキャスティングをすべきやね~
ワザとかどうかは知らないが、ミスキャストなのは映画見てなくても小学生でもわかるぞ!



☆☆ 2007.8.23(木) TOHOシネマズなんば セレクトスクリーン 17:20
B-9 


No.080 「オーシャンズ13」 (2007年 米 122分 シネスコ)

2007-08-24 01:20:30 | 2007年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー
    ブラッド・ピット
    マット・デイモン



「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」・・・一人づつ増えてますこのシリーズ。
でも登場人物が多くて毎回「これ誰やったかいな?」と思い出すのに暫くかかります。
まぁ、ジョージ・クルーニー 、ブラッド・ピット 、マット・デイモン 、エリオット・グールド 、ドン・チードル・・・とお馴染みレギュラー陣に今回はアル・パチーノを加えての豪華メンバーは役者陣見てるだけでも楽しいですね。

(あらすじ)

ラスベガスの大ボス、ヨーロッパ一の大泥棒、ユーロポールの腕利き刑事というトリプル包囲網を潜り抜け、門外不出の名宝と引き換えに1億9000万ドルを手に入れたダニー(ジョージ・クルーニー)、ラスティ(ブラッド・ピット)、ライナス(マット・デイモン)らチームの面々。
彼らは因縁の地ラスベガスで再び大きな獲物を狙うことに……。

前作と比べると幾分今回は地味な印象が残りますが、冒頭からラストまで快調なテンポでスピーディに展開していくストーリーは一気に時間を気にせず見せてくれます。
テンポが快調すぎて展開に大きな波を感じられず、一定のリズムで話が進んで行くのがやや不満・・・と言っても面白かったから贅沢な不満ですがね。

オーシャン一味は相変わらずのクール&オトボケぶりでなかなか粋な所は過去2作同様ですが、今回敵役で登場するアル・パチーノの悪徳ホテル王ぶりもさすがの貫禄で良かったですね。
またエレン・バーキンの妖艶ぶりも今回はコミカルな材料として使われて、歳を取ったな~と思うけど、それがかえってコミカルな味付けになっていて良かったんではないでしょうかな(そう言えばアル・パチーノとは「シー・オブ・ラブ」でも共演してたな)

目まぐるしく変わる場面やカット、凝りにこったカメラワークなどに加えて画面を分割したスプリットイメージ等色んな映像テクニックでスティーヴン・ソダーバーグ監督は個性的な多数の人物を描き別けていくのは相変わらずうまいですね。
ただ目まぐるしすぎて下手したらついて行けなくなるかも・・・?
この映画はその辺で好きか嫌いかが別れるかもしれないですね。

仕込みに仕込んだ仕掛けはあまりにも巧妙すぎて出来すぎかもしれないが、古くは「スティング」のような悪党をハメて溜飲を下げるような話は見ていてやはり爽快感あっていいですね。

カジノに仕掛けたトリッキーな仕掛けなんかも面白いし、皆を勝たせてカジノ側を破産させようとするのが、悪徳ホールに正義の鉄槌を下ろす「ゴト師株式会社」見たい・・・差し詰めジョージ・クルーニーが根津甚八・・・いやいや辞めましょう比較するのは・・・



☆☆☆☆ 2007.8.23(木) アポロシネマ8 スクリーン1 13:25 D-16

「エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入」

2007-08-23 23:56:56 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
前作「エネミーライン」とはまったく関連のない作品だが、今回は北朝鮮=悪役というのを堂々と映画の中で宣言してるような作品。
有名な主役級の俳優は出てないが、ピーター・コヨーテが大統領役で出てるのと、脇を固めるのが名前は知らないけどよくいろんな映画で見かけるメンツが揃ってます。
ビデオスルーに相応しいB級アクション映画だが、現在の世界情勢を思わすような設定の映画で、金正日など名指しで出てくるし(美女軍団もチラッと登場!)、実際のニュース画像が出てきたり、B級の割りにはチョイとリアリティあり!?

前作のような敵に追われ、単独で脱出を図るような展開でなく、現地の北朝鮮でひと暴れして帰ってくる作品でした。
主人公はランボーのような超人的な強さなどない言わば普通の兵隊だけど、アメリカ軍はこう言う兵士一人でもその気になれば北朝鮮を一捻り出きる・・・って事!?



☆☆☆

No.079 「ゾンビ/ディレクターズカット完全版 」 (1978年 米 139分 ビスタ)

2007-08-21 01:05:03 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジョージ・A・ロメロ
出演 デヴィッド・エムゲ
    ケン・フォリー
    スコット・H・ライニガー



布施ラインシネマ10 10周年記念ワンコインセレクションの一環として上映された「ゾンビ/ディレクターズカット完全版 」!
これはファンとしては嬉しいですね~もう劇場で見るの30年ぶり近くなりますね。
思えばこの映画を最初に見たのが中学生の時でしたね。
ロードショー公開は大阪は阿倍野近鉄百貨店の一角にあったあべの地下劇場ってとこで見たな・・・その後は向えの天王寺駅の構内にあった名画座で天王寺ステーションシネマという所で見たのが劇場で見たのが最後だった。

まぁDVDは2バージョン持ってるけど、やはり大画面でロメロ御大の傑作を見れるのは貴重な体験だし、トム・サビーニの腕によりをかけた凄惨な特殊メイクもやはり大画面で味わいたい・・・てな訳で30年ぶりのスクリーンで「ゾンビ」と対面です。

(あらすじ)

ゾンビが増え続ける中、都市からの脱出を試みるSWAT隊員たちとその仲間。
ようやくたどり着いた郊外の巨大なショッピングセンターで得た束の間の平和も、乱入して来た暴走族によって終りを告げる……。

いずれ「キングの名画座」でご紹介するつもりなんで、細かいレビューはその時にしたいと思いますが、この「ゾンビ」は大きく分けてロメロ版とダリオ・アルジェント監修版とありますが(それ以外でも細かいバージョンあるけど)、日本での劇場初公開は、基本はダリオ・アルジェント監修版なんですよね。
今回のディレクターズカット完全版はアルジェント版と比べて時間も長くてじっくりど描いた感じです。

でもいつ見てもホラー映画のマスターピースであることは変わらないですね。
長い映画ですが、全然退屈しないし、スクリーンでも茶の間でも何度見てもクライマックスのゾンビVS暴走族のシーンは興奮しますね。
初公開時は残酷なシーンは白黒になったり、画面が止まって音だけになったりしたけど、さすがこちらは全部見せてくれます(今、見たらそんな過剰に反応するほどではないんですがね)

ただ一言改めて見て・・・やはり傑作です!

ロビーで何とB級ホラー映画パンフレット&チラシ販売コーナーが作られていたのがビックリ!
「ゾンビ」を上映したらマニアが集まることを見込んでか、マニアの足元を見るような価格の商品がいろいろありました。
「ヤバイなぁ~」と思ったのもつかの間で「血のバレンタイン」のパンフと惰性で「13日の金曜日 完結編」「ハウリング」のパンフを買ってしまった(各¥450-)・・・さらにチラシを見ると何とキングの名画座第4回「悪魔のいけにえ」で紹介した、あの喉から手が出るほど欲しい「悪魔のいけにえ」のチラシがあるではないか!
値段が¥3500-! お~い高いぞ~!それでも暫し思案したけど・・・泣く泣く見送りました(前持って知ってたら、数日前から吟味して買ったかも?)

でもそれを上回る高額チラシが「悪魔の赤ちゃん」の¥6000-!!!
高いな~ 「悪魔の赤ちゃん」のDVDは¥1500-で売ってんのに・・・
でも何か楽しいな・・・そう言うの見てると・・・貴重なもの見せてもらいましたわ。

ちなみに「夢魔」のチラシは¥500-だったんで即決GETして帰りましたよ。
映画共々マニア魂が一瞬燃えた一夜でした・・・



☆☆☆☆☆☆ 2007.8.17 (金) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 19:20 L-6


No.078 「怪談」 (2007年 日本 119分 ビスタ)

2007-08-20 00:03:10 | 2007年劇場鑑賞
監督 中田秀夫
出演 尾上菊之助
    黒木瞳
    井上真央



「怪談」と言うタイトルを聞いた時てっきり「耳なし芳一」とか「雪女」などの小泉八雲のあちらの「怪談」を連想したんですが、そうではなくて「四谷怪談」とか「牡丹燈籠」と並ぶ怪談の古典「真景累か淵」だったんですね。
「怪談累か淵」でタイトルにすればいいのに・・・ま、ここは久々に古典的な怪談映画の復活を素直に喜びたいです。

「四谷怪談」は昨今でも何度か映画化されてますが それ以外はもう何十年も製作されてませんでしたね。
そう言う意味では今回の「真景累か淵」の映画化は今後他の怪談も製作されるキッカケになればいいですね。

(あらすじ)

煙草売りの新吉(尾上菊之助)は三味線の師匠、豊志賀(黒木瞳)の所に出入りするうちに、いつしか深い仲になる。しかし、2人の間には自分たちの知らない深い因果が隠されており、新吉の父親は20年前に豊志賀の父親を殺していた。年の差を超えた新吉と豊志賀の恋物語は、ふとした言い争いからほころび始め……。

冒頭のタイトルバックが珍しく役名付きで出演者の名前が出たのがレトロぽくて、昔の映画見たい・・・何と無く怪談映画の雰囲気ですね。
音楽の感じも怪談らしい雰囲気が出てるね。

それと何と言っても嬉しいのは開巻早々に一龍斎貞水が登場しあの名調子で物語の導入部を語ってる所。
これはいいアイディアですね~怪談の世界に引き込まれますよ。

そして始まる物語も割りとテンポも良く やがて黒木瞳の顔が恐ろしく腫れあがり、死んだ後、亡霊となって現れる・・・途中お久が死んだくだりまでは良かったけど、そこから先の後半が少しクドイ場面が多いように感じたんですがね。
中盤までは怪談映画らしい雰囲気が充満してたけど、後半はややそう言う感覚が薄れてきたように思います。
運命と因縁に翻弄されて行く新吉に大きくスポットを当てられて、黒木瞳の幽霊もやや休憩って感じ・・・
この辺は監督の狙いなのかも知れないが前半の雰囲気が個人的には好きでした。

黒木瞳さんはいつも綺麗だけど、今回顔半分腫れ上がった顔で幽霊として登場するんだけど、あまり迫力が感じれなかったな~
顔半分腫れてるけど他の部分は綺麗な顔のまま・・・何かねぇ~ もっとおぞましく、やつれた感じのメイクしてほしかったな~
まぁラストの終り方は怪談映画らしい感じだけど、その後のあゆの歌がまたしても微妙・・・主題歌何んかいらんのと違うの~(まぁそのへんは色々な事情があるんでしょうけど)

それと映画上映中 前方の女子中学か高校生ぐらいのグループが終始喋ったり意味ないとこでクスクス笑ったりしてました。
挙句の果てに携帯を開いてチラチラ見てたり・・・そんなに退屈なら何故この映画を見に来たのか?他にもハリポタとかアニメもあるのに・・・迷惑な連中が居た事を付け加えて置きたい。



☆☆☆☆ 2007.8.17(金) アポロシネマ8 スクリーン5 15:15 L-10

No.077 「トランスフォーマー」 (2007年 米 144分 シネスコ)

2007-08-19 01:13:52 | 2007年劇場鑑賞
監督 マイケル・ベイ
出演 シャイア・ラブーフ
    タイリース・ギブソン
    ジョシュ・デュ



さてさてこの日の2本目の作品は期待の「トランスフォーマー」です。
久々に地元である阿倍野アポロビル内にアポロシネマ8での鑑賞です。
予告ではなかなかロボットたちの暴れっぷりがいいので、ついつい期待しておりますが、しかし「宇宙戦争」のように後半トーンダウンするようでは困りますが・・・さて如何に?

(あらすじ)

2003年、火星にビークル2号探知機を打ち上げるが、火星に到着後NASAとの交信が途絶えてしまう。
その後、アメリカ、パリ、東京、さらにはアメリカ大統領の乗るエアフォース・ワンの機内など、世界中の至るところで同時期に奇妙な現象が起きる。
人間たちは、それが地球上のあらゆるテクノロジーをスキャンする知能を持つ“金属生命体”のしわざだとは知らず……。

予告で見た印象では極悪な宇宙ロボットが地球を侵略しようと大攻撃を仕掛けてくる「宇宙戦争」のような映画・・・そんな印象だったが 予告の印象とは正直違いましたね。
しかし良い意味で期待を裏切られてしまった感じです。
元々は日本の玩具が元で、アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」が基本となってるようだが、私はそのアニメ見たことがないのでどんなロボットが出てくるかは知らなかったです。
まぁ日本のロボット戦隊モノを製作スティーブン・スピルバーグ 監督マイケル・ベイで作ったら、こんな贅沢で凄いのん出来ましたって感じの作品。
正義のロボットが現れた所でアレッ?と絶句する人も居るかも知れないですが、そう割りきって見たら凄い面白かったですね。

何と言ってもまず特撮の凄さですね。
恐竜や怪物がリアルに動くのは今さら驚らかないけど ロボットが変幻自在にヘリコプターや車から変化していく場面は特撮に見慣れたこの時代でも驚いてしまいました。
変身がスピーディすぎて判りにくい部分もありますが、それはそれで迫力があります。
そして各ロボットに重量感や質感もあり、この辺のCGやVFXは日本ではまだまだかな~

砂漠から出てくるサソリ見たいなロボット、スコロボノック(悪者)が印象的で、砂煙の中から兵士たちに襲いかかる場面は迫力ありますね。
またボーンクラッシャー(悪者)とオプティマス・プライムス(正義)とのチェイスはこれまた凄い迫力とスピード感でハリウッド映画の凄さを見せ付けてくれます。

オートボットのリーダーであるオプティマス・プライムス率いるロボット軍団がユニークなキャラで言葉を話し、それぞれ個性があるのも面白いですね。
また戦う時に決めのポーズがあったりして・・・苦笑いするけど何んか楽しいですね。

とにかく戦隊ロボット映画を見てるつもりで見れば、これほど素直に楽しめてワクワクさせてくれるものとは思いませんでした。
そう言う意味で行けば男の子向けの映画ではないでしょうか?
少なくとも現在公開中の「ハリポタ」よりも子供には判り易いと思いますよ。

いやいや~思わぬ作品が早くもベスト候補になってきましたよ・・・
原作のアニメは知らないけど超合金世代(それも初期の)でもあるので思いっきり楽しめました。
夕焼けに佇むオプティマス・プライムス・・・そこに流れるリンキン・パーク・・・またこれが意外に合ったりするんですな~



☆☆☆☆☆ 2007.8.10(金) アポロシネマ8 スクリーン1 20:45 L-3