まずはつくばいで手と口を清め、
お茶室に向かって歩みを進め、
渓流のせせらぎに耳を傾けながら、
そのままお席に入れるかと思いきや、実は順番待ち。あれれ。でもこういう気楽さがとっても心地良かったのです。緊張しっぱなしの真剣勝負お茶会も、それはそれで背筋の伸びる思いがしていいのですが、自然の中で深呼吸しながらのお茶会は、何でもご愛嬌。いいなぁ、こういうの。
最後はお茶室内のワンショット。とうとう自分のお茶碗でお茶を頂く、運命の瞬間です。
半東が私のお茶碗を持って現れた時は、「キター!」と思いましたよ。「ど・ど・どんな味なんだろう」とワクワクドキドキ、が、しかし、お茶は普通の味でした。(夢のない答えでごめんなさい。)
お茶の味よりも、自分で作ったお茶碗が水屋から出てきて、半東と丁寧にご挨拶をして、自分のお茶碗にご挨拶をして、そのお茶碗でお茶を飲むという不思議さにとまどいました。「粘土の塊だったあなたが、こんなに立派になってくれて」と、まるで子を思う親のような気持ちで、あなたの成長過程を思い起こしました。(ちょっと感傷的すぎ!?)