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酒もたばこもやらない27歳のアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が、ある日突然、5年後の生存率が50パーセントのがんであることを宣告される。戸惑いながらも、前向きに闘病生活に向かう姿を描いたヒューマンドラマ。新鋭ジョナサン・レヴィン監督がユーモラスに描き出す。脚本家のウィル・ライザーの実体験がもとになっていて、アダムの悪友役はコメディ俳優のセス・ローゲンが演じ、実際に脚本家の友人として同じ苦難を共にした人物である。そういうわけで描かれる幾多の心情は、きわめて高いリアリティーを持っているともいえる。闘病映画ではあるが、優れたコメディーになっている点はさすが、映画大国アメリカである。日本では難病物のお涙頂戴式の映画が多く、それとは違っている。実際、癌は辛いが、奇妙でおかしいこともつきまとうと脚本を書いたウィルは語っている。同僚や恋人、家族は病気を気づかってどこかよそよそしくなっていくなか、悪友カイルだけはガンをネタにナンパに連れ出すなど、いつも通りに接してくれていた。のっぴきならない悲劇の中だというのに、それを笑い飛ばす不謹慎さがありながら、病気も悪くないといったように、ポジティブな考え方にもさせてくれる。そして、寄り添うだけでも勇気付けられるのである。病気は苦しいが、マイナスだけではなく、命の尊さ、人との関係を大切にしたり、生きる気づきも与えてくれる。もちろん、不条理な病への憎しみや葛藤なども描かれているが、悲壮感を漂わせるだけではなく、あくまで楽しんで、笑いのある生き方も大切であると訴えているようにも思えた。観終わったあと元気が出てくる映画でもある。
まだ番組の途中ですが、この映画と通じるものがありそうです。
そんな番組が放送されていたのですか。人生の最後を迎える時は、色々と思うことはあるでしょうが、できることは限られているので、思いのままに過ごしてもらうことも大事なのかも知れませんね。