往路:7月21日(土) 八O子 →西国分寺:中央線快速 西国分寺→新小平 :武蔵野線 新小平 →武蔵浦和:武蔵野線 武蔵浦和→新宿 :埼京線 新宿 →信濃大町:ムーンライト信州83号 信濃大町→松本 :松本行き普通 松本 →中津川 :中津川行き普通 中津川 →名古屋 :セントラルライナー2号 名古屋 →新大阪 :のぞみ113号 新大阪 →大阪 :東海道線普通 大阪→ 運賃:¥210+¥160+¥510+¥310+¥5040+青春18きっぷ1回分
【前編より】松本行きの大糸線普通列車は、西側の一部だけがクロスシートという中途半端な座席配置である。
何とか、クロスシートに腰掛けて、忘れないうちに紀行文を起草する。反対側から朝日が射し込むが、雲は晴れず、残念極まり無い。
松本では10分の接続時間で、中央西線始発列車の普通中津川行きに乗り換える。朝から非常に慌ただしい。
中津川行きもたったの3両編成だが、乗車率は30%程度。ボックスには1人~2人程度の空き具合で快適である。恐らく、平日なら通勤客が多いのかもしれないが。
ここから中津川まで、2時間ちょっとの旅となる。木曽路の車窓を楽しみながら、睡眠薬を投与つつ2度寝の準備に入ることにする。
塩尻を出発。
現在は貨物線として使われている、旧中央本線の線路と合流し、列車は木曽路に入る。
単線区間に入り、トンネルを幾つか過ぎると、木曽川が見えて来る。今朝の天候は生憎の小雨模様であるが、木曽川から立ち上る朝靄は、それなりに見応えのある風景である。
気が付くと、上松停車中であった。ここで、特急しなのに先を譲ったはずであるが既に影も形も無い。
再び、木曽路の車窓をばんやりと眺めながら、紀行文作成を再開する。途中、1時間程度は熟睡していたため、2時間の旅もそれほど長くは感じられない。寧ろ、乗り継ぎの慌ただしさだけが印象に残った。
終点中津川到着。
一度改札を出て、次に乗る、セントラルライナーの乗車整理券を改札外の自動券売機で購入する。名古屋駅のようにホームに専用の券売機があるのかと思っていたがそうでは無いようである。
そして、売店に寄って、木曾路釜めしを購入。¥820也。釜飯といっても、容器はプラスチックであり、釜飯風炊き込みご飯というのが正確な表現である。
しかし、お味は期待通り。大変美味しい。朝から2食目であるが、何のストレスも無く胃袋に収まった。ごちそうさまでした。
ところで、この中津川駅、行くら探してもゴミ箱が無い。業を煮やして売店で尋ねると、ホームに出ないとゴミ箱は無いらしい。釜飯の容器を持ってウロウロするのも荷物になるので、売店で引き取ってもらった。ゴミ箱を無くしてゴミ処理のコストを削減するのは理解できなくはないが、小生のような観光客?にとっては不便に感じる。
セントラルライナーは既に、ホームに入っている。
リクライニングこそしないが、転換クロスでやや広目の座席は快適そのもの。これで+¥310なら乗り得である。
多治見で隣客が登場するまでは、2席占有状態で、木曽路の車窓を楽しむ。何度か中央西線は利用しているのだが、南側の風景は馴染みが無いので、新鮮味がある。大抵の場合、陽の差し込む南側の席は避けてきたのが原因だろう。
流石に3度目の睡眠は叶わなかったが、1時間はあっという間に過ぎて、新幹線と併走して名古屋に到着する。
流石に、時間が惜しくなってくるので、ここ名古屋から新大阪までは、のぞみでワープする予定である。
今回、非常にセコイ切符の買い方をして、微妙に節約している。普通なら、名古屋→新大阪を通しで購入するところだが、
名古屋→米原
米原→京都
京都→新大阪
に3分割して、¥3,260かかるところを¥2,930で済ませている。所謂、きっぷの分割購入のテクニックである。みどりの窓口のお姉さまに怪訝な顔をされるのを我慢しさえすれば、かなりお得である。
そして、のぞみ特急券は、エクスプレスE予約で¥2,110、自由席特急券よりも¥300安い。と、言うよりも、せっかくJ-WESTカード会員になっているのだから、せめて年会費分をペイできる程度には新幹線は利用しないと、会員になっている値打ちは低い。
さて、名古屋駅で、のぞみ特急券を発券し、新幹線ホームへ上がる。きっぷが4枚もあるので、有人改札を通らなくてはならないのが不便ではあるが仕方が無い。
程なく、のぞみ113号新大阪行きが到着。季節列車であるので、空いているでは予想していたのだが、意外と乗客が多い。平日ならまだしも、土曜日の昼前の時間帯でも東海道を移動する人がこれほど多いとは。
残念ながら、小生の隣にも乗客が居る。開いている席を見つけて移動しようかとも考えたが、ほんの40分程度だし、本来の持ち主がやってきたら面倒なのでやめておいた。
久しぶりののぞみであるが、やっぱり速い。紀行文を数行書いている間に、米原を通過、近江平野をひた走って、トンネルを抜けて京都に到着である。
そして、もう暫く走って、呆気なく新大阪到着。本当に呆気なかった。
新幹線を降りて、新大阪駅のみどりの窓口へ向かう。次週予定していた、急行きたぐにの旅は、地震による列車運休のため変更せざるを得なくなったためである。残念ではあるが、土砂に埋もれた駅舎の画像を見るにつけ、一日も早い復興を祈るしかない。
その他色々と、大阪周辺で雑用を済ませたため、自宅到着は13時頃。昨夜、八O子を出発してから、15時間である。
いつもながら信州回りは時間が掛かるけれども、木曽路の車窓はそれだけの値打ちは充分ある。と自分に言い聞かせる旅であった。