蟋蟀庵便り

山野草、旅、昆虫、日常のつれづれなどに関するミニエッセイ。

ふうたんぬるか~ッ!

2020年04月11日 | つれづれに

 カリフォルニア州ロサンゼルス南のオレンジカウンティ―に住む次女から、今朝こんなメールが来た。
 「今日の発表で、Orange Countyは自宅待機が5/15日迄延びた。既に、Californiaでは自宅待機が、無期限になってるから、こっちも5月中旬までは確実に自宅待機だろうね。
 幸い、この自宅待機令で光熱費が上がってるから、補助金が出ることになった。」

 カリフォルニア州知事の打つ手は、見事なまでに果断且つ迅速である。だから、ニューヨーク州に比べ、感染者も死者も、十分の一というほど少ない。
 このメールを読んだ博多っ子のカミさんが、開口一番「日本のやり方は、ふうたんぬるか~ッ!」と言った。
 「ぐずぐずしてる。とろい。どんくさい。ワンテンポ遅れている。まるで見当違いのことをしようとする」といった意味合いの博多弁である。

 6日の月曜日に来たメールは、こうである。
 「こっちも更に厳重警戒になって、Laguna Beachは「入っちゃいけません」ラインをサーファーが無視するから、ついに道路際にビッシリ網張ってね、 今まで開いてた海に直接面してない芝生エリアや、Parkも全クローズになった。
 当たり前だけどLagunaの街中のお店屋さんも、レストランも全部クローズで… Dead Townみたくなってるよ。 ホテル客もビーチに降りられないし… ずっとPolice見回りしてるし、1番厳重だと思う
 Salt Creekって、何度か一緒に歩いたサーファーの大会あるビーチは、Parkingは全部クローズだけど、地元は停められるストリー・トパーキングがわかるから、数年振りに開発前のローカル・オンリーのいい雰囲気が戻って来てる。(今は、通常時は日本みたいな混み方だから) なので海見たい時は、あっちに行ってるよ。 だけど今日からまた4~5日雨だ〜。 今年は更に異常…雨ばっかで寒い… やっとプール温水になったのに。
 歩いて買い物に行ってたStater Broは、品物はだいぶ戻ったけど(久々にパンが色々あった!) エコバッグ持ってっても、「触れないから」ってカートに戻されて自分で詰めなきゃいけなくなった。

 Trumpさんも、急に一般健康人にもマスク奨励始めたし… 少し前まで医療関係者、食料品関係者、お年寄り中心で、公共機関使う狭い都市以外はマスクは出来るだけ元気な人はしないように言われてたのに〜。
 マスクすると、アジア人がWalkingでもないのに、カメラ持って観光気分でウロつくからかえって迷惑なんだよね。 Social Distancing守らないし、集団で練り歩くし… コロナ以来、ますますアジア人嫌いに拍車かかってくわ。
 そして、うちから1番近くのあの角っこのスタバ…ドライブスルーがないから、まだTo Go(テイクアウト)のみの時は開いてたけど、ドライブスルーのみになってしまって… ついに撤退決まって潰れた… 。めちゃくちゃ使ってたし、ゴルフ帰りのシニアの憩いの場だったのに〜。」
 マスクを買い置く習慣なんてないし、もう何処にも売ってないから、仕方なく娘は西部劇の銀行強盗のように、バンダナを巻いて買い物に行っているという。マスクの代用として、認められているそうだ。

 様子を見ながら、徐々に規制を拡げていこうとする政府に、「初めに広げておいて、様子見ながら徐々に規制を緩めていくのが本当の危機管理」と言った都知事は正しい。それでも、話し方の迫力の無さはどうだろう!「ございます」なんてカッコつけてる場合じゃないだろう!

 アメリカは悲惨なことになっている。黒人、ヒスパニック、メキシカンなど、貧しい人たちの罹患・死亡が圧倒的に多い。日本のような健康保険制度がないから、貧しい人たちは高額な医費療を払えず、座して死を待つことになる。ニューヨークでは、離島に溝を掘って、死者の棺を大量に並べて埋めていた。
 日本でも、コロナで死んだら、遺族は別れの面会も出来す、そのまま火葬場に送られ、お骨になってからしか会えないという。葬儀を断る葬儀社も出始めた。

 「滅びの笛」は、いよいよ身近に聞こえ始めた。こんな緊急時に「ふうたんぬるい」政策を繰り返していていいのだろうか?????
 「政治的判断」の陰に「選挙目当て」がちらつく。自粛を要請し続けている総理が、毎晩のように恒例になっていた会食を、漸く取りやめたらしい。日本の政治家のレベルは、目を覆うほどに低劣である。

 「怪盗コロナマスク」で買い物に出た。「必要な」、「急ぎの」、「最低限の」、食料品の買い物である。緊急事態宣言発令後、初のウイークエンドである。残念ながら、マスク無しや、2メートルという「社会的距離」を守らない客も多い。
 ローソンのレジに、透明なビニールの遮蔽カーテンが引かれたのが、唯一の前進だった。

 地球上を覆いつくす不気味な影、それを少しでも明るくしようとするかのように、中天に今年最大のスーパームーンが玲瓏と揺るぎ出た。3日前の夜だった。
                    (2020年4月:写真:4月8日のスーパームーン)

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1 コメント

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一刻も早い収束を!! (wacky)
2020-04-11 18:25:25
「ふうたんぬるか~」笑っちゃいけないけれど、ドンピシャの言葉だなあと感じ入ってしまいました。
義父が生きていたら滅茶苦茶言いようやろうと思います。
義父は佐賀生まれ 夫も北九州
義父は、彼方此方、転勤になっても、最期まで九州弁使いよりました。
わたし、義妹には「変な九州弁話しよう」と言われております。その義妹家族は東京は世田谷住まい コロナの又だ中かと思います。
早く、収束してくれんかね~と、思いようやろうと思います。

九州弁、男と女では微妙に違うらしいですが、私はわかりませんので、失礼がありましたら、ごめんなさい!!
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