風になれたら

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盛夏・黒部五郎岳 2019 3日目

2020-04-19 | 徒歩の旅

8/6 (火) 晴れ

快晴、今日も暑くなるだろう。今日の予定は三俣山荘でお茶して、黒部源流を訪ねて、三俣蓮華岳から双六岳の稜線を歩いて双六小屋でテン泊だ。

黒部五郎小屋を5時に出て歩き出す。登りながら何度も何度も振り返って黒部五郎岳を眺めた。いい山だった、また来よう。

信濃金梅 (シナノキンバイ)

三俣蓮華岳の巻き道を三俣山荘方面へ向かって歩いていると何本もの水の流れを超えた。紛れもない黒部源流の一雫だ。記念に飲んでおいた。

三俣山荘に着いたが時間が早いので予想どうり営業時間外、黒部源流と呼ばれる場所まで荷物を置いて歩いてこよう。今回の装備は20kgぐらいだったので、手ぶらだと本当に早く歩ける。しかし20代前半の時と比べて10kg以上増えた脂肪がなかったらもっと軽いんだろうな、と思う、思うだけの人生である。黒部源流と呼ばれる場所までの道には花が咲いているので飽きることがない。

四葉塩竈 (ヨツバシオガマ)

車百合 (クルマユリ)

白山風露 (ハクサンフウロ)

ようやく川と呼べるような流れのある所まで下ると、黒部川水源地標と書かれた茶色の石柱があった。ここか、って着いて気が付いたけれど、どこが源なのかは人が決めることなのでどこでもいいのだ。

と言うことで踵を返して向かうは三俣山荘。開店と同時に入ってケーキセットを注文した。選んだケーキはフルーツタルトでコーヒーはなんとサイフォンで淹れられている。他のケーキにチョコレートとチーズケーキがあった。

山々を眺めながらのコーヒータイムは長閑で贅沢だ。この右側には槍ヶ岳と穂高の山々が連なっている。

三俣山荘の向こうにドーンと鷲羽岳、いい山だ。

三俣山荘のテン場を抜けて三俣蓮華岳へ、昨日も楽しんだ360度の大パノラマを楽しんだら双六岳へ向かう稜線を歩く。左には槍ヶ岳から穂高の山々、右には黒部五郎岳から遠くの白山の山塊、そして笠ヶ岳、素晴らしい道だ。

双六岳で少し休憩して双六小屋に向かう。槍ヶ岳へ向かう丘陵の道を歩いているとどこか異国にいるかのようだった。

それにしても暑い、双六小屋に着いたら冷たいビールがご褒美だ。もう少し、もう少し、と小屋を目指した。

テントを張ってカウンターで生ビールを頼んだら、なんとビールサーバーが準備できていないので販売まで1時間半ほどかかるとのこと。あと90分待つと言う選択肢は目の前の缶ビール(エビス)によって消え去った。

小屋前のテーブル席で柿の種(ピーナッツなし)をつまみに缶ビールを飲んでサーバーの復活を待った。次第に混んできてテーブルは満席に。相席になった方々のひとりの話し言葉が祖母のものと同じだったので聞いてみたら、やはり祖母と同郷であった。もうひとりの方は5年で百名山を達成したそうだ。スライスチーズの海苔ばさみや他の手作りのおつまみなどいただいて山の話をした。そしてサーバーは1時間ほどで復活したので、めでたくジョッキでビールを飲むことができた。

浅葱斑 (アサギマダラ)が腕や頭の周りを舞っていた。何をしているのだろう、腕にとまったらグルグルした口を伸ばして汗を吸っているようだった。ミネラルがいるんだね。

今日の夕飯はカレー、セブンのサラダチキンを投入。テン泊でカレーは久しぶりだな。

これを書いているのは2020/4/19、今まで使っていたフライパンは20cmを超えるものだったのだけれど、デカイし重いので最近17cmのものを手に入れた。山で使えるのはいつになることだろう。

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