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YUKI

言語、言語で表現できることすべて

中村うさぎ 「私という病」

2008-12-31 00:43:58 | Weblog
叶恭子という源氏名での
デリヘル嬢体験が描かれている「私という病」

まぁ「バカ」と一緒で「私」という病は
死ななきゃ治らないんだけどねw

色んな読み方ができると思うんだが…

毎日新聞2008年3月20日インタビューで
中村うさぎ本人が、
自分をファンタジー作家としているのが読むヒントとして興味深い。
曰く、ファンタジーは「死と再生」の物語なんだ、と。

「死の国に行って、帰還する。そこで成長するんですね。」

また、「何者かになる」ということについて…

この消費社会では
「be(ある)」ではなく、
別の何者かに「become(なる)」ことで
自己が実現するという思想に毒されることから、
逃れられない…とも言ってますねぇ。

☆   ☆   ☆

47歳整形美人の中村うさぎが「女」としての値段を知るために
編集者の「風俗」という冗談?を意図的に真に受けて
デリヘル体験してみたわけです。

たった三日の出勤(社長との研修を入れれば四日)でしたが
強力な薬用石鹸でアソコがかぶれて
自身の強い性病恐怖に気づいたとか
客の待つ部屋のドアをノックするときが、一番怖いとか
妙にリアルなんだよねぇ。

選んだところは熟女専門のとこらしいのですが、
なかなかの優良店。
社長も、物がわかった人のようで…名言を吐いてます。

「いつ辞めるのか、考えておくこと」
「辞められないのは、(慣れちゃうと)ラクだから」

うさぎさんの友人(ゲイ)も、そう。
「1週間もやれば、後はもう新しいことなんてない」

う~ん、同じ風俗であるAV嬢にもいえることかもね…
慣れちゃうとラクなのかも。

昔、擬似がほとんどの頃に
本番してたAV嬢曰く、「演技するよりラクだから」

やはり、最もキツイ風俗は「ソープ」なんでしょうね…
デリヘルは、本番NGの手ごろでライトな風俗。
11人の○ンポ咥えたそうですが…
源氏名叶恭子さんも、本番してません。

☆   ☆   ☆

本物の叶恭子からクレームが来たそうですが
敢然と受けてたつ中村うさぎさんの文章は、迫力満点!

叶恭子という名前が「記号」であるように
「中村うさぎ」という名前も強力でしたたかな「記号」。

「デリヘル嬢」も記号なんだが、その強さを比べると

デリヘル嬢>>叶恭子
中村うさぎ>>>>>デリヘル嬢

デリヘル嬢体験してみても、「中村うさぎ」という記号は
まだ「中村うさぎ」のままなところが凄いというか
業が深いというか…

買い物依存症
ホスト狂い
風俗

まさに地獄の底へ一直線コースなのに
「高貴な人」が特等席で観覧してるように見えるのです

「女としての自尊心」のため…というけれど
「中村うさぎ」という記号を演じ切っているところが
なにものにもまして、愛すべきところだと思うのです。

齢50になろうとするのに
いまだに可愛い「うさぎちゃん」というのは驚異的♪

う~ん、内田春菊とは、仲がいいんだろうか?
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