YUKI

言語、言語で表現できることすべて

不思議の背後に、アメリカの強い要請w

2011-05-23 23:49:40 | Weblog
平田オリザが、わざわざ韓国で
低レベル(実は高レベル)汚染水を大量に海に垂れ流した件で
「アメリカの強い要請があった」と、誰の得にもならない失言を
垂れ流したあと、発言撤回しますた。

これって、田中真紀子がアメリカ同時多発テロのとき
政府の避難先を「私だってこれくらい知っている」と記者に暴露してしまった件に
匹敵するお粗末な事件www

守秘義務沙汰にすると真実であることがバレてしまうので
あくまで妄言という処理にせざるを得ませんでした、とさwww

まぁ、アメリカの強い要請って凄いんですねぇ。

しかし、ここでいうアメリカってなんなんだろうね?

大統領でさえ、完全な軍縮やろうとすると
ケネディみたいに白昼堂々と暗殺されちまう国だからなぁ。

近くでは、ブレーキ・アクセルに関するトヨタ・バッシング…
あれはGMを生かすための謀略だったんだが、
大統領オバマでさえも、その汚さを知りつつ
黙認せざるを得なかったわけで…

何か唐突なことの背後には巨大な「アメリカ」がいる…とすれば、
やはり、とってつけたような浜岡原発停止でしょう、
中部電力まで合意しちゃってるし…

この浜岡原発の件について論じてる記事をガジェット通信で発見、
内田樹さんのブログなんだとか…

*********************************
ガジェット通信 2011.05.21 21:00:19

今回は内田樹さんのブログ『内田樹の研究室』から転載させていただきました。

脱原発の理路
平田オリザ内閣官房参与は17日、ソウル市での講演で、
福島第一原発で汚染水を海洋に放出したことについて、
「米国からの強い要請があった」と発言したのち、
翌日になって「不用意な発言で、たいへん申し訳なく思っている」と
発言を撤回して、陳謝した。
発言について平田参与は「この問題には全くかかわっておらず、
事実関係を確認できる立場でもない」として、事実誤認であることを強調した。

私はこれらの官邸に近いが、政治家でも官僚でもジャーナリストでもない方々の
“ぽろり”発言はおおむね真実であろうと解している。

興味深いのは、マスメディアがこれらの発言が“撤回”や“修正”されたあとに、
あたかも“そんなこと”そのものを“なかったこと”として処理しようとしていることである。
“たぶん『ほんとうのこと』なんだろう”という前提から、
“『失言』の裏を取る”という作業をしているメディアは私の知る限りひとつもない。
私はこの抑圧の強さに、むしろ驚くのである。
それはつまり、政治部の記者たちは自分たちを
“インサイダー”だと思っている、ということである。

さて、その上で、平田発言を吟味したい。
これは私が『週刊AERA』の今週号に書いたことにだいたい符合している。
私はこう書いた。そのまま採録する。
*   *   *   *   *
菅首相が浜岡原発の停止を要請し、中部電力がこれを了承した。
政治的には英断と言ってよい。メディアも総じて好意的だった。
でも、なぜ急にこんなことを菅首相が言い出し、
中部電力もそれをすんなりのんだのか、その理由が私にはよくわからない。
経産省も電力会社も、「浜岡は安全です」って言い続けてきたのだから、
こんな“思いつき的”提案は一蹴しなければことの筋目が通るまい。
でも、誰もそうしなかった。なぜか。

政府と霞ヶ関と財界が根回し抜きで合意することがあるとしたら、
その条件は一つしかない。

アメリカ政府からの要請があったからである。

もともとアメリカが日本列島での原発設置を推進したのは、
原発を売り込むためだった。
ところがスリーマイル島事故以来、アメリカは新しい原発を作っていない。
気がつくと“原発後進国”になってしまった。
でも、事故処理と廃炉技術では国際競争力がある。

福島原発の事故処理ではフランスのアレバにいいところをさらわれてしまい、
アメリカは地団駄踏んだ。
そして、「ではこれから廃炉ビジネスでもうけさせてもらおう」ということに
衆議一決したのである(見たわけではないので、想像ですけど)。

だから、アメリカはこの後日本に向かってこう通告してくるはずである。
「あなたがたは原発を適切にコントロールできないという組織的無能を全世界に露呈した。
周辺国に多大の迷惑をかけた以上、
日本が原子力発電を続けることは国際世論が許さぬであろう」と。
その通りなので、日本政府は反論できない。
それに浜岡で事故が起きると、アメリカの西太平洋戦略の要衝である
横須賀の第七艦隊司令部の機能に障害が出る。
それは絶対に許されないことである。

だから、アメリカの通告はこう続く。
「今ある54基の原発は順次廃炉しなさい。
ついては、この廃炉のお仕事はアメリカの廃炉業者がまるごと
お引き受けしようではないか(料金はだいぶお高いですが)」。

むろん「ああ、それから代替エネルギーお探しなら、いいプラントありますよ
(こちらもお高いですけど)」という売り込みも忘れないはずである。
ホワイトハウスにも知恵者はいるものである。(引用ここまで)
*   *   *   *   *
内田樹の大市民講座 / 「浜岡」停止は米国の策謀
『週刊AERA』 5月23日号 より引用

驚いたことに、菅首相の浜岡原発操業中止要請を中部電力が承諾した時点から、
ほとんどすべての新聞の社説は(週刊誌を含めて)、
ほぼ一斉に“脱原発”論調に統一された。

福島原発において日本の原子力行政の不備と、
危機管理の瑕疵(かし)が露呈してからあとも、政府も霞ヶ関も財界も、
「福島は例外的事例であり、福島以外の原発は十分に安全基準を満たしており、
これからも原発は堅持する」という立場を貫いており、
メディアの多くもそれに追随していた。

それが“ほとんど一夜にして”逆転したのである。
私はこれを説明できる政治的ファクターとして、平田オリザさんが漏らしたように
「アメリカ政府の強い要請」以外のものを思いつかない。

MBSの子守さんの番組でも申し上げたように、
日本が脱原発に舵(かじ)を切り替えることで、
アメリカはきわめて大きな利益を得る見通しがある。
(1) 第七艦隊の司令部である、横須賀基地の軍事的安定性が保証される。

(2) 原発から暫定的に火力に戻す過程で、
日本列島に巨大な“石油・天然ガス”需要が発生する。
石油需要の減少に悩んでいるアメリカの石油資本にとって
はビッグなビジネスチャンスである。

(3) 日本が原発から代替エネルギーに切り替える過程で、
日本列島に巨大な“代替エネルギー技術”需要が発生する。
代替エネルギー開発に巨額を投じたが、まだ経済的リターンが発生していない
アメリカの“代替エネルギー産業”にとってはビッグなビジネスチャンスである。

(4) スリーマイル島事件以来30年間原発の新規開設をしていないせいで、
原発技術において日本とフランスに大きなビハインドを負ったアメリカの
“原発企業”は最大の競争相手をひとりアリーナから退場させることができる。

(5) 54基の原発を順次廃炉にしてゆく過程で、
日本列島に巨大な“廃炉ビジネス”需要が発生する。
廃炉技術において国際競争力をもつアメリカの“原発企業”にとって
ビッグなビジネスチャンスである。

とりあえず思いついたことを並べてみたが、日本列島の“脱原発”化は、
軍事的にOKで、石油資本的にOKで、原発企業的にOKで、
クリーンエネルギー開発企業的にOKなのである。
「日本はもう原発やめろ」とアメリカがきびしく要請してくるのは、
誰が考えても“アメリカの国益を最大化する”すてきなソリューションなのである。

私は主観的には脱原発に賛成である。
そして、たぶん日本はこれから脱原発以外に
選択肢がないだろうという客観的な見通しを持っている。
けれども、その“適切な政治的選択”を
私たち日本国民は主体的に決定したわけではない。
このような決定的な国策の転換でさえも、アメリカの指示がなければ実行できない、
私たちはそういう国の国民なのではないかという“疑い”を持ち続けることが
重要ではないかと申し上げているのである。

不思議なのは、私がここに書いているようなことは
“誰でも思いつくはずのこと”であるにもかかわらず、日本のメディアでは、
私のような意見を開陳する人が、管見の及ぶ限り、
まだ一人もいないということである。

原発のような重要なイシューについては、できるだけ多様な立場から、
多様な意見が述べられることが望ましいと私は思うのだが、
こんな“誰でも思いつきそうな”アイディアだけを誰も口にしない。
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「Chim↑Pom」リーダー卯城竜太について知っている二三の事柄

2011-05-23 23:23:36 | Weblog
2009年3月30日発売の『本人』vol.9を見ていたら
ど~も胡散臭くて読む気がしなかった記事
「ピカッの僕からピカの君へ」というのが

岡本太郎「明日の神話」に福島第一原発を描き加えた
グループのリーダーである卯城竜太が書いたものだった。

飛行機をチャーターし、広島原爆ドーム上空に
「ピカッ」という擬音語を書き、苦情の嵐に謝罪会見を開いた件w

卯城の言い訳では、『広島・長崎』の表紙になっている子供の顔が
トラウマになっているのだとか…



「ピカッ」事件を契機に、その写真と向き合おうとして
結局、その子と「プリクラ」撮ったという話である。

「自分勝手な思い立ちに端を発」している絵を一般公開する以上は
「『良かれと思った独裁者』を自認すべきだ。」

『原爆芸術を自ら諦めるなんて自殺行為には賛同できない。
それは原爆を被害者の問題としてのみ捉えて配慮して、
自分や人類と切り離していることを意味しているからだ。』

なんてぬかしながら、
それとプリクラとどんな関係があるのかまったく意味不明なんだが…

好奇心の趣くままにチョッカイだしたがるタイプのようで
オチョクルことしか出来ないタイプと見たwww

ど~なんだろうねぇ、こんなんでも
現代アートの文脈では、完全無視・抹殺はできないらしい。

昔、芸術は工房のものであって、アルチザン=職人のものであった。
職人たちは、繰り返しの中から神がかり的技術を身につけ
共同作業を通じて、芸術作品を生み出していったのだ。

昔は、繰り返すに足る何か=世界の中心があったのだ、
そして中心も周辺も溶けてなくなってしまったと云われる現在、
芸術家は技術を捨てたように見える。

デュシャンによるレディメイドのオブジェなんて
技術の対極にあるものでしょ?

とまれ、現代美術は「美」ではなく
「意味」という病に執りつかれているように見える。

いや、もはや「意味」ですらなく、五感以外の
何かの「感覚」なんだろうか?

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渋谷の岡本太郎壁画への落書き アート集団が公開
sankei 2011.5.18 19:48



「明日の神話」に加えられたいたずら書き(岡本太郎記念館提供)

 東京都渋谷区の渋谷駅構内にある画家、
故岡本太郎氏の壁画「明日の神話」の一角に
1日、原発事故を連想させるベニヤ板張りの絵が張られていた事件を巡り、
アート集団「Chim↑Pom」(チンポム)が18日夜、
都内のギャラリーで開いた個展の内覧会で、
壁画に絵を取り付けている映像作品と原画を公開、
メンバーが「作品として付け足した」と話した。
警視庁渋谷書が軽犯罪法違反容疑などで捜査している。

 「Chim↑Pom」は6人組で、
平成20年に広島の上空に飛行機で「ピカッ」という文字を描いて騒動になった。
今回の絵は「LEVEL7 feat.『明日の神話』」と題され、
岡本氏のタッチで壊れた4つの原発建屋が描かれている。
メンバーの卯城竜太さん(33)は「(原発事故で)歴史は更新されてしまったので、
ヒバクのクロニクル(年代記)に(福島を)付け足した。
作品を岡本太郎記念館に寄贈したい」などと話した。

芸術?悪ふざけ? 若者6人「チンポム」初の作品集2010年6月26日

エリィを中心に、神出鬼没の活動で人気の「チンポム」
 ここ数年、ストリートアートの話題を独占した感のある6人組、
Chim←Pom(チンポム)が初の『チンポム作品集』(河出書房新社)を発表した。
作品には「社会に揺さぶりをかけよう」といった政治的な意図も見え隠れするが、
悪ふざけに見えなくもない。
挑発アートの旗手、いったい正体は何なのか?

◇渋谷のネズミ剥製

 【事件簿1】2006年11月、東京・渋谷のセンター街に6人の若者が現れ、
夜の繁華街で大型ネズミを捕獲した。
ネズミを剥製(はくせい)にして黄色のスプレーを塗りつけ展示。
作品名「スーパーラット」。
赤い頬(ほお)の不気味な剥製は、どうみても日本が世界に誇るアニメキャラの……。

 リーダーの卯城竜太にエリイ、林靖高、岡田将孝、水野俊紀、稲岡求の6人チームは、
現代美術家の会田誠の周辺に集まっていた学生、バンドマンたち。
思いつきに近いアイデアを5人のメンバーで時には徹夜でたたき、
最後に“美神”エリイにプレゼンテーション。
「面白い/つまんない」と一刀両断されて採否が決まる。

 忌み嫌われるネズミも、剥製にして色を塗ったら「Kawaii」キャラか? 
ほかにも渋谷の上空にカラスの大群をおびき寄せた作品「ブラック・オブ・デス」など、
皮肉な視線や死を扱ったテーマが目立つ。
林は「過激なようだけど、商店街とも警察とも、もめたことはない」。
水野も「ネットで動物保護団体に批判されたことはあったけど。
でも直接抗議にはこないね」と話す。

◇広島上空でピカッ

 【事件簿2】08年、広島の原爆ドーム上空で「ピカッ」という文字を飛行機で描いた。
新聞などで批判にさらされ、リーダーの卯城竜太は謝罪会見を開く。

 一部からは謝罪会見を開いたことを、「腰が引けてる」と二重に批判された。
だが卯城は「作品自体を謝ったんじゃない。人を傷つけたのだとしたらそのことを謝罪した」。
メンバーは、被爆者団体を回った。
「新聞はたたくばっかだったけど被爆者団体の方が
『一回の失敗でくよくよするな』と励ましてくれたね」と岡田が言う。

 ふざけているようで、社会性の強い作品が多いのも特徴だ。
「アイムボカン」では、内戦で多くの地雷が残され、犠牲者を出しているカンボジアを訪れる。
地雷で吹き飛ばしたのは高級ブランドのバッグや財布、プリクラ帳……。

 ギャル顔のエリイがどすのきいた低音ですごむ。
「私ら、一本筋を通していることがあるんすよ。
それは、身近なもので心にキャッチされたことだけを作品にすること」。
卯城が補足した。
「カンボジアや広島が“身近”になっちゃうのは、みんなで話し合うから。
表面的な〈今、ここ〉じゃない。
世界の中の〈日本〉、過去からつながっている〈今〉になる」

◇穴から露出し続け

 【事件簿3】全裸で公園で騒ぎ、スマップの草なぎ剛が公然わいせつの疑いで逮捕された直後。
天井も壁も真っ白に施工したギャラリーに穴を穿(うが)ち、水野が穴から男性器を露出し続けた。

 作品に共通するのは規制が厳しくなる一方の社会への「おちょくり」、
馬鹿馬鹿しいユーモアによる批判精神だ。
だが卯城は「挑発は重要だけど、何かへの抗議目的で作品を作ることはない」といなす。
「面白いことしようとしたら、どうしたって社会性、政治性が出る。
レコードのA面、B面みたいなもんでしょ」

 8月、東京都江東区の「SNAC」で個展を予定している。(近藤康太郎)
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Chim↑Pom---チンポム作品集
クリエーター情報なし
河出書房新社

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