クリスマスイブの昨日、大寒波が押し寄せ、外はうっすらと雪が積もり氷点下の厳しい冷え込みでした。生き物たちは冬の眠りに入り、静かな真冬日です。
杉林のそばを流れる片面護岸された川をのぞくと、何やら蠢く小さな物が目に入りました。まるでスピードスケートをしているように水面を右に左にとせわしなく動き回っています。動きはアメンボのようですがこの厳寒期にと不思議に思い調べてみました。
シマアメンボ(アメンボ科)
主に、山地の渓流などの流れのある場所に棲むシマアメンボであることが分かりました。
*シマアメンボは、ほとんどの個体が無翅型(翅が無い)で、流れのある川で俊敏に動き回り水面に落下する昆虫を餌にしているそうです。水のきれいな小川や湧水にしか生息しておらず、関東では最も遅くまで越冬せずにいるアメンボのようです。
あまりにも小さくてカメラに収めにくいので手に取って見ました。体長5㎜ほどの小さな体で、背中には縞模様があり、この模様が名前の由来のようです。
師走の厳寒期、東北の小さな川で俊敏に動き回る小さなシマアメンボ、目まぐるしく水面を泳ぎ回るエネルギーを、どこに秘めているのでしょう?餌となる虫たちも少なくなり、厳しい寒さを生き抜く小さな生き物に自然の不思議を感じます。