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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ツル植物 フジ

2012年12月04日 | 樹木

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フジ(マメ科)つる性落葉木本

昨日、長年手入れしていない山に入り、旺盛な繁殖力で勢力を広げ、木々をなぎ倒しているフジの根元切りをしました。

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腿の太さほどもあるフジ

何年の歳月が流れているのでしょうか?年輪を刻まないフジの切り口からは年数は分かりませんが推定20~30年は経っているものと思われます。


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高木を左巻きに絡んで生長するフジ。


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高木のイヌシデよりもフジが太くなり、左巻きに絡んでシデの樹冠を覆っています。このまま放置すれば間もなくイヌシデは引き倒されてしまうでしょう。


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このフジの周りの赤松4本は、全て倒木となり朽ちかかっていました。アカマツに絡まって生長したフジがマツの樹冠を覆い枯らし、アカマツと一緒に共倒れしたものの地を這い、次の赤松に移って再びよじ登り生長して絞め殺すという戦略で、この地では4本の赤松が倒され大きなギャップができていました。

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コナラに巻きついたフジ

身体をくゆらせ自由自在に回転しながら高木に絡んで生長す様は自然の芸術でもあり、切るか切らないで残すか悩むところです。曲線美がいいですね。

広葉樹の森やスギ植林地との境目、山の境界地にはフジが多く、繁殖を広げていました。山仕事師には、本来ならツル植物は敵と言う考えでツル切りをするのでしょうが、林業経営が成り立たない現状では、ツル植物が造りだす芸術性を楽しみながら、山仕事をしようと思いました。