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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

冬の風物詩 モズのはやにえ

2012年12月03日 | 生き物

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モズ

柿の木に止まり「キィーキィー キチキチキチ」と甲高い鳴き声で縄張り宣言をしていたモズ。

賑やかなモズの高鳴きに移りゆく季節を感じた秋も終わり、小雪ちらつく初冬を迎えました。


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木々の間から北風に吹かれて葉が散る様に見とれていると、落葉した庭木の枝先に異様な物が目に入りました。

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モズがアマガエルを木の枝に刺した、モズのはやにえ

片方の足がとれてミイラ化したカエルの干物がぶら下がっている様はなんとも奇妙ですが、冬枯れ木に見られる冬の風物詩です。

*モズのはやにえとは、モズが捕えた獲物を木の枝に突き刺して保存することで、冬の食糧確保のためとか、縄張り宣言の役割とか言われていますが、はっきりしたことは分からず、本能に基づいた行為であるということが一般的な見解のようです。


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師走入りしてから、朝の冷え込みは一段と厳しく、ため桶には薄氷が張り、アキアカネがその中で短い一生を終えていました。秋に交尾、産卵と子孫を残す仕事を終え、水の中で翅が宝石のように光り、最後の命の輝きを見せてくれた冬のアキアカネです。アキアカネの尾にはハエが止まり、命を共にしたようです。

夏、山で暮らしたアキアカネが里に下りてきて大空を舞い、モズはうるさいほど甲高い声で縄張りを主張していた秋に終わりを告げ、生き物たちにも厳しい冬がやってきました。