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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

綾里川にサケ遡上 その1

2012年12月08日 | 震災と復興

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正面の大股山を源流とする綾里川に、震災後2年目の今年もサケが遡上しました。

遡上するサケの姿は、10月頃から見られ始めていましたが、川の水が不足していたため、河口に留まって、水かさが増すのを待って、11月初め頃から上流を目指して上ってきています。

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今、綾里川の下流域には採卵のための簡素な「やな」が仕掛けられていますが、サケは産卵のためにこのやなを乗り越えて、真水を求めて上流へと上っていきます。

(震災前には、河口にふ化場と採卵のための生簀がありましたが、昨年の津波ですべて流されてしまいましたので、仮のふ化施設で養殖に取り組んでいるようです)

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やなを乗り越え、水しぶきをあげながら上流へと泳ぐサケ。

綾里川は、水源から河口まで5kmほどの小さな川ですが、アユが生息し、サケやマスが遡上してきます。

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身体のほとんどが水面から浮いていますが、浅瀬でも必死に上流へ向かっています。

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やなを乗り越えて集まったサケの群れ。

ここで、真水に順応しているのでしょうか?

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やな場から100m上流では、浅瀬の中をオスがメスに近づき、ペアになろうとしているのでしょうか?

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その傍らでは、二匹が寄り添っています。求愛行動?

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こちらでは、メスの取り合いなのでしょうか?水しぶきをあげながら激しくぶつかり合っています。

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産卵の様子は見られませんでしたが、随所でオスとメスが寄り添って仲良くしている姿が見られました。

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一方こちらでは、産卵を終えたサケでしょうか、まだ生きていましたが、静かに横たわっていました。

大震災の津波で大きく変わった綾里川ですが、太平洋を回遊して成長したサケが、産卵場所を求めて母なる川に戻ってきました。途中に障害物があっても全力を尽くして川をのぼり、命を懸けて産卵し、子どもの顔を見ることもなく一生を終える姿はなんとも感動的ですね。