イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

KUS BAKISI(クシュバクシュ=鳥瞰)

2009-04-29 00:14:29 | イズミル暮らし・イズミル案内


「夕日を見に行こう」と夫が見つけたと言うとっておきの場所へ車を走らせました。イズミルのど真ん中にありながら名前を聞いたことも行ったこともありませんでした。会社のデポへ行った時にこのTEPE(テペ=頂上)への入り口を発見して密かにチェックしておいたのだそうです。





テキスタイルの工場が続く坂道は日曜日のせいもあってひっそりと静まり返っています。人っこ一人いない駐車場に車を止めるとこれまたひっそりとチャイバフチェ(茶店)がありました。風が冷たく寒いくらいだったのでそんな時間に訪れる人もいないのでしょう。すぐに店主のお兄さんが大歓迎の笑顔で夏はどんなにすばらしいかを力説して営業を始めました。

イズミルはTEPEの多い街です。その斜面にびっしりと家々が張り付いた光景は圧巻、家々の間にジャーミー(モスク)のミナレ(尖塔)が見えて私の大好きな風景のひとつです。





夫の職場がある方向には大きなアタトュルクスタジアムが。



海の方を眺めると、イズミル湾を背景に高層ホテルのシルエットが美しい。



夕日が沈むと当たりは急にシーンと静まり返り、気温も冷え込んで太陽の力ってすごい、と感心しながら熱いチャイを飲んで身体を温めました。



さて、この知る人ぞ知る公園の名前は「DR.BEHCET UZ REKREASYON ALANI=DRベーチェットウズ レクリエーション広場」。イズミルには他にも「ベーチェット子供病院」や「ベーチェット公園」「ベーチェット通り」などがあります。このドクターベーチェット(1889~1986年)、DENIZLI(デニズリ)出身の小児科医でイズミル市長を長年勤めた後、保健大臣、産業通商大臣をも勤めた人物なのだそうです。初めて知りました。実は私はこの公園の名前を調べるまでイズミル所縁のベーチェットさんと言うのはベーチェット病を初めて報告し、ベーチェット病の名前の由来ともなったトルコ人医師、HULUSI  BEHCET(フルシ ベーチェット1889~1948年)さんのことだと思っていたのです。

夕日を見に行って2人のトルコ人医師ベーチェットさんを知ることができました。








仔猫の季節です。
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