イズミル出身でトルコを代表する作曲家AHMED ADNAN SAYUGUN像。
もうだいぶ前のことになってしまいましたが、ある夜インターネット巡りを終えようと最後にしばらく見ていなかったAASSMのHPを開いてみるとこんな記事が目に入りました。「トルコ・日本友情コンサート」!しかも日にちは翌日です。見逃さなくてよかったー!ついに念願のAHMED ADNAN SAYGUN SANAT MERKEZI(AASSM)へ行く機会がめぐってきたのです。
イズミル在住のジャポンゲリン(日本人嫁)友達まめさんご夫婦をお誘いして行ってきました。車で10分ほど、駐車場も広々、ホールの地下が全面駐車場になっています。地上に上がるとどこもかしこもぴっかぴか。駐車場もホールの入り口のチケット売り場もセキュリティーも笑顔でテキパキ。トルコではそれだけでもう高得点。
こういう情報をイズミルの人はどうやって得ているのでしょう。このコンサートが紹介されたのも前日の新聞です。皆さんそれを見て来ているのかなあ。日本人はほんの4・5人。ところが開演間際になってかなり年齢層の高い日本人グループが入ってきて一気に日本人度が上がりました。着物を着た方もいます。あとで新聞を見たところトルコをツアーで訪れていた団体さんの行程にこのコンサートが組み入れられていたとのことでした。
ギャラリーもあります。
この日のコンサートの指揮者は、このブログでもおなじみイズミル国立交響管弦楽団の名誉常任指揮者・大沢可直さん。2010年は「トルコにおける日本年」ということもあり、その宣伝をかねてのコンサートだったようです。そのわりに日本人への連絡がなかったんでないの?と思いましたが…。
大沢さんの得意のタンゴやマンボのメロディーで始まったコンサートのゲストはオカリナ奏者の佐藤一美さん。高く澄んだオカリナの音がホールに響き渡りました。トルコ人にとってオカリナの音はとても新鮮だったらしく拍手も一際多かったようです(ある新聞にはオカリナは日本の伝統楽器、なんて紹介してありました)。かの日本人団体のご婦人方からも花束の贈呈があり一瞬ホールに不思議な空気が流れました…。
2部は大沢可直さん編曲の「交響組曲 東京シンフォニー」より第1番。前回の第5番では日本の懐かしのメロディーなど知らない夫がなぜか感動してウルウルしていたほどでしたが、今回は私でもメロディーになじみがなくちょっと退屈だったかな。前に座っていた男の子は完全に熟睡。コンサートが終わってホールに誰もいなくなってもまだ寝ていました。
今までは日本の小学校の体育館だってもう少しましでは?と思われるホールでしたから音響も座席のすわり心地もよく、日本でよく行った赤坂のサントリーホールを思い出させるAASSMへの今後の期待が膨らみました。完成してよかった本当に。
AASSMは、昔のトロリーバス操車場跡地に建てられました。
オリジナルの壁が修復して残されています。
☆現在のイズミル☆