イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

MANZARA CAFE(マンザラカフェ=眺めのいいカフェ)

2008-08-05 00:02:37 | イズミル暮らし・イズミル案内


天井補修や壁のペンキ塗り、先々週の日曜日のままです…。夏休みはまだある、と思って宿題に手をつけずに遊びほうけている小学生の気分、なんとなく後ろめたいようなお尻がむずむずするような気分のまま行ってまいりました、ささやかな夏休み「KAHVALTI(カフヴァルトゥ=朝食)」へ。
前日夫が「明日はKAHVALTIへ行こうか」と口を滑らせたのを幸い、イズミルのKAHVALTI処を早速検索、HPに紹介されていた景色の素晴らしさに惹かれて少し遠いけれど、イズミルから西へ70キロほどのILDIR(ウルドゥル)と言う村のとあるカフェを目指しました。


一番左の島はギリシャ領「キオス島」。こんなに近い島を取られるなんて・・・。

去年亡くなったアナアンネ(祖母)のお墓やテイゼ(叔母)夫婦のYAZLIK(ヤズルック=サマーハウス)があるURLA(ウルラ)までは時々行くし、その先のCESME(チェシュメ)には日本人の友達が住んでいるので結婚する前から何度も行ったことがあります。でもその途中は未体験ゾーン。URLAを過ぎて見慣れない道に入り、山道を行けども行けども見えるはずの海は見えず、そろそろおなかもすいているし不安もよぎり、ちょっとここを行き先に決めたことを後悔し始めた頃「ILDIR 10km」の標識が見えました。え?まだ10km?と思いましたがただひたすら無言の二人。真っ青なまさにTURKVAZ(トゥルクワズ=トルコブルー)の海が見えると思わず歓声が上がります。目的のKAHVALTI処はどこでしょう、目印の看板もなければ土地勘もありません。道は左右に分かれています。方向音痴だけれど野生の勘は鋭い夫の鼻(?)のおかげで今回は迷わずに目的地へ到着しました。



今ではILDIRIと呼ばれていますが、1924年にここに住むギリシャ系の住民とギリシャに住むトルコ系住民の交換が行われるまでは、LiTRi(リトゥリ)と呼ばれたギリシャ人の村だったそうです。
湧き水が豊富で、ここで取れた野菜の美味しさは有名なのだそうです。食べたトマトやきゅうりは本当に甘く瑞々しかった。またここで取れるENGINAR(エンギナル=アーティチョーク)はトルコ一と言われているそうです。



入り江に向かってMANZARA CAFEは建っています。素朴な掘っ立て小屋のようなCAFEですが、景色をご想像下さい!入り江には28の島が点在しており、島から島へ泳ぐ人、釣り船に乗る人、浅瀬で水遊びをする人、そしてその向こうにはひときわ大きくギリシャのキオス島。


幸せ~♪

まるで私達専用の大画面で、TVを見ているような場所を陣取りゆったりとKOY KAHVALTISI(キョイカフヴァルトゥス=村の朝食)を楽しみました。イズミルは暑いけれどここは別天地。海からオリーブの木を抜けて吹く風が爽やかで、セミの声までも涼風を誘います。

もうこのまま夕方までここにいたい、毎週通いたい!MANZARA CAFEでした。


CESMEの海岸。芋の子を洗うほどではありませんが相当な人出でした。

帰りは、CESMEのほうから帰ってきました。CESMEはここ数年トルコ屈指の夏のリゾート地、数年前まで静かな海辺の村だったのに今やイスタンブルや海外から夏を過ごすTATILCI(ターティルジ=休暇族?)で「ここはどこ?」という様相です。


ALACATIは強い風を利用して風力発電が行われています。昔ながらの風車が見られる場所もあるそう。

CESMEやその手前のALACATI(アラチャトゥ)と言うところは風が強くウィンドサーフィンやヨット競技のメッカとして有名です。先日7/14~25にはOptimist World Chmpionship 2008と言うセーリングの大会が行われ、日本の若林友世選手(中3)がなんと総合5位、女子1位となったそうです。




MANZARA CAFEからの夕景(HPより拝借)。
今度は是非この景色を見に!

            






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