こういう写真を見ると熱くなってしまうのはなぜでしょう。「父の日」の日曜日、オーストリア・スイスで共催中のサッカーEURO2008に参戦中の我がトルコMILLI TAKIM(ミッリタクム=ナショナルチーム)、チェコに0-2と形勢不利であったにもかかわらず後半75分以降次々と3得点をあげ見事な大逆転勝利を決めましたーーー!!!
グループAのトルコ、初戦はポルトガルにあえなく敗退、しかし2戦目のスイス戦はロスタイムも残り2分と言うところで逆転勝利、一気に予選リーグ勝ち抜けへの期待が高まりました。私はサッカーには特に興味もないしどこのチームを応援しているわけでもありませんが、MILLI TAKIMの試合となれば2002年のワールドカップの試合にだって神奈川から埼玉まで仕事早退して駆けつけたもんですが、夫も最近はちょっと熱が冷めているので昨日もアンネ(義母)の家で3人別のTVを見て熱くなっておりました。
チャンネルをしょっちゅう変えて確かめなくたってサッカーの試合状況はすぐわかってしまうのがトルコのよいところ。前半は静かに何事もないかのようなご近所、ところが75分を過ぎた頃から歓声、嬌声、雄叫び、拍手、爆竹、口笛、車のクラクションで即私達もチャンネルを変えてTVの前で3人突っ立ったまま既にウルウル状態。ロスタイムでキーパーがレッドカードをもらって退場と言うアクシデントでフリーキックでもあろうものなら悪夢の逆転負け?と心臓がバクバクしてしまいましたが、信じられない様な残り15分の3得点で大勝利、前回のスイス戦に続き土砂降りの大雨の中、決勝リーグへの進出を決めてくれました。
以上4枚の写真はHurriyet新聞より拝借。
すぐに表では車がクラクションを鳴らし始め、イズミル湾に停泊中の船も汽笛を鳴らしています。静かに燃える我が夫、小さな声で「ちょっとひとっ走りしてくる?」と。「え?ホントー?(日頃人ごみ嫌いじゃなかった?特にこういう時には外に出るなって言ってなかった?)」と心の中で言いながら、余り喜ぶとまた気が変わるといけないので「え、行ってもいいよ」とさりげなくうなずく私。アンネだって65歳だけど(?)「行くなら私も行きたい!」と。「でも国旗持ってこなかったからなあ、国旗がなかったら意味ないから」とかもぞもぞ言いながらアンネの家をおいとま、家に向かいました。道々「本当に行くの?」と何度も聞く夫。「いやもう12時だけど明日仕事へ行くのはあなただからあなたさえよければ」と行くことに。何が何でも国旗がないとイカンと言う夫は5階まで上がって国旗を持って出発しました。
車の中から旗振りながら撮影の為ボケボケ・・・。
若い子ばっかり?いやそれなりの人もたくさんいましたよ。
真夜中の道路とは思えない車の数、でも皆目的は同じ、国旗をひるがえして箱乗りして「トルコー!」と叫ぶこと。道行く人もバスを待つ人も手を振って拍手をして皆で歓喜を分かち合うイズミル。日頃交通マナー最悪のトルコ人だと思っていますが、この日ばかりは割り込みも無理な追い越しもなくびっしりの車なのになぜかスムースに流れる車、何よりも皆満面の笑顔というのがいいですね。1時間半ばかり街中を気の向くままに走り回って我が家も笑顔のご帰還でした。
いよいよ次は決勝リーグ、ジュネーブからウィーンに場所をかえて6月20日にグループBを一位で勝ち抜いた強豪クロアチアと対戦します。
爆走中の様子をご覧になりたい方(いない?)こちらをクリックしてください。
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控えめにひるがえる我が家のトルコ国旗。
☆現在のイズミル☆