イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

EKMEK(エキメキ=パン)

2008-06-14 00:54:48 | イズミル暮らし・イズミル案内


皆さんは一日にどのくらいパンを召し上がりますか?トルコでは写真のEKMEKが主食です。我が家ではだいたい1日に2本買って少し余るかなという程度。トルコにも日本の菓子パンや食パンのようなものもありますが、食事の時に食べるのはもっぱらこのEKMEK。大衆的なロカンタ(レストラン)へ行けばどーんと山盛りに出てきておかわりもし放題のEKMEKは庶民の味方でした…。





このEKMEKの値段は各自治体のパン屋組合により重量と価格が決められ、県知事などの承認を得て売られています。イズミルでは200g45クルシュ(約38円)。この値段もグラムを減らしてみたり、増やしてみたり50gや5クルシュの変動でしょっちゅう隠れ値上げがあったものです。ここ2年くらいの間で30クルシュ、35クルシュ、40クルシュ…とずるずると値上げをしたりたまに逆があったり(その場合は重量減あり)。





そんな中5月5日の新聞で農業村落省と言うお役所が何を思ったのか「6月5日以降トルコでEKMEKは300g以下で売ってはならぬ」と言うお達しを出したのです。300gより小さいパンを作ったパン屋へは5,000YTL(約43万円)の罰金や工場閉鎖の罰を科せられるのだとか。それを受けてイズミルでは6月5日以降EKMEK1本が300g75クルシュ(約64円)となりました。もちろんそんなこと知らなかったのである日突然でっかいパンを夫が買って帰ってびっくり。



その日のパンにも困っている人にはもちろん、大家族にも切実な問題、反対に一人暮らしや高齢者の世帯には300gのパンは大きすぎてなかなか食べきれずかびたり固くなったり無駄にしてしまうこともあるはずです。300g以下で売ってはいけないという理由はなんでしょう。スタンダードを300gにしてそれより大きいのも小さいのも売ればいいのに。このところ全てのものが値上げで火の車状態のトルコ、値上げしたものの中には昨年に比べて倍以上になっている米やマカロニもあります。今まで食べ物だけは安くてたっぷり買えていたはずのトルコなのに…。安くて変わらないものは給料だけと言う話も…。ちなみに高くなったマカロニ、500g袋が1YTL前後で売られています。これを1g当たりの価格でパンと比べてみるとマカロニ1g20クルシュ、パン1g25クルシュとパンのほうが高いのです。日本ではどうなんでしょう。トルコでのパンの存在を考えると私にはもう信じられない!としか言いようがありません。

パンなくしては生きられない夫、お昼のお弁当の時に今までパン1本食べていたらしいのですが、300gになってからは1本を2日に分けて食べているそうでなんだか不憫です…。


1960年創業、年中無休24時間営業!

今回の写真は近所のパン屋さんで写させてもらいました。パンを石釜に入れる工程のビデオも写したのですが、トルコでは4月以降youtubeへのアクセスが禁止されておりyoutubeの画像をこのブログに貼り付けることが出来ません。そこで「♂♂San Franciscoのひとりごと...3」のJapanSFOさんお薦めのサイトZOOMEを使ってみました。よかったらビデオもご覧ください。ビデオ1のおじさん達の会話に笑ってしまいました。

  ビデオ1                      ビデオ2
    
  
  ビデオ3
            






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