イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

TRAFIK POLISI(トラフィックポリスィ=交通警官)とギュル外相

2006-05-13 06:13:45 | イズミル暮らし・イズミル案内
 アブドゥッラー・ギュル外務大臣

昨日の夕方、表の通りでいつもの物売りと同じ調子でマイクでがなりたてる声、「今日はパザルの日なのにトラックでも売れるのかなあ」と思っていたらちょっと違うのです。マイクに口をくっつけて喋るおじさんの声なのでよく聞き取れないのですがたぶん「明日の7時半以降、路上駐車している車を移動させてください」と言っているような気がします。我が家が面しているハリルルファトパシャ通り一帯は超建物密集地帯、空き地は全くなく駐車場も皆無に等しい。バスが頻繁に通る2車線道路なのに夕方を過ぎれば道の両側に路上駐車の車が隙間なく埋まる結果、車が1台通るのがやっとになります。あわせてトルコ人に「譲り合いの精神」のかけらもないことが原因となる交通渋滞が毎日起こるのです。それを解消するつもりなのか、路上駐車している車をどかす気になったのでしょうかTRAFIK POLISI。

うちの車もずっと路上駐車をしていましたが、以前1度だけTRAFIKPOLISIが駐車違反のの切符を切りに来たことがあり、それ以来駐車場に停めるようになりました。でもうちの場合は駐車場がたまたま見つかったからラッキーでしたが、この路上駐車している車の数に見合った駐車場は絶対にありません。結局他の場所へ持って行ってまた路上駐車するしかない。土地が有り余っているようなトルコなのに、駐車場や学校の校庭など肝心なものがない。駐車禁止にする前に駐車場の整備をして欲しいイズミル市長!

 別の地区の小学校開校式でのギュル外相
 

そして今日の朝8時半から始まりました。レッカー車とパトカーが行ったり来たりしてまずはまだ駐車している車のナンバーと車種を叫んでいます。気にせずトラックで野菜売っていた近所のおじさん「ARKADAS!(友よ!=トルコでは不特定の人にARKADAS! と呼びかけることがあります)頼むから道の真ん中で停まんないでくれー、ほら行った行ったあ」とTRAFIK POLISIに怒鳴られていました。

結局この騒ぎの原因は、トルコの外務大臣アブドゥッラー・ギュルがイズミル入りをし、一時期学んだことがあると言う近所のケマルレイス小学校を訪問することになったからと言うことでした。それを聞いて、いざブログ用に写真撮影!と待ち構えていましたが、空っぽになった道路を飛ぶように通り過ぎて行った30台ほどの車・・・あまりにあっという間の出来事でした。でもギュル外相のおかげで一時だけでも車やごみがなくなり(ゴミ箱周辺の掃除までしていました)何だか少しきれいな町になったのでした。

写真はTNN.netより 

我が家は2人とも実はアブドゥッラー・ギュルさんのファン、その穏やかな風貌と、はっきりとわかりやすい演説に思わず聞き入り納得してしまいます。大上段に構えて頭ごなしに叫んでいるだけのエルドアン首相の補佐役として現在は外務大臣兼副首相ですが、ギュルさんが首相に返り咲けばいいのに。(AK党が第一党になったもののエルドアンが国会議員でなかった為に首相になれなかった期間の首相を短期間務めました。)




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