母のにおい

ワタシが取っている新聞の投稿欄に『母のにおい』について、書かれていた。
その人もまた、投稿欄を見ての投稿らしい。

「卒乳は４歳でもかまわない。1歳半で卒乳した上の子はかわいそうだった。
　下の女の子は、４歳で卒乳だった。その女の子が１７歳の時こう言った。
　”私、お母さんの胸の匂いが好き。それは今でもはっきり覚えてる。”
　　それを聞いた私は、嬉しくて泣いた」という投稿だった。

そういえば、うちの娘たちも、同じようなことを言った。
”お母さんの匂いが好き！”

ワタシは、香水をつけることが少ないし、どんな匂いなのか自分ではわからない。
そう言うと、娘は抱きついて「ん～どうって言い表せないけど、いい匂い」と言う。
その時はやはり、こそばゆいけど、嬉しいのだ。

自分の母についても、思い起こしてみた。
確かに、”母のにおい”はあった。
今もあるのだろうけど、今は抱きつくことがないから、わからない（苦笑）
子供の頃は、抱きついて、胸一杯に吸い込んでいた気がする。
そして、ホッとしていた気がする。
そうやって、母の温もりを感じていたんだな。

凄惨な事件が多い、昨今。
どうかどうか、犯罪に手を染める前に、
母（大切な人）の匂い・温もりを思い出してほしいな。
そうすれば必ず、多くの思いに気付く。
自分自身も見直せる。
ワタシは、そう思う。