『告白』 湊かなえ

『告白』湊かなえ

久しぶりに、本を読み終えた。
忙しかったから、少しずつしか読めなかったんだけど。
ワタシは、新聞の下段、本の紹介を見て買いに行ったりネットで買ったりがほとんどなんだけど、この本は本屋に買いに行った。
もうひとつ、同時に紹介されていた本と、どちらにするか悩んだ結果、こちらを選んだ。
なんていうか、あまりない書き方だったから。

ある学校で起こった殺人事件。
しかし、それは事件にはならなかった。
いや、事件にはしなかったのだ。
自らが、手を下すために。
真相はなんなのか？
本当の復讐とは。

ひとつの事件を様々な人間の視点から、物語っていく。
それは、現在進行形。
ひとつずつの「告白」が、物語を進めていく。
最終的な「復讐」は、どんな形でなされるのか。


久しぶりに、引き込まれる話でした。
誰もが経験している「学校」「同級生」が舞台。
だからこそ、自分がその場にいるように体感できる。
歪んだ気持ちも、ストレートな心も、絡み合い、紐のようになり、そして解けてそれぞれの「先」へと続いていく。
この先どうなるのだろう？というワクワク感と、歪んだ気持ちにイライラ感を覚え、少しずつ進んでいく物語。
最後は、一番残酷な方法で復讐が行われる。
いやぁ～、爽快、、、でも、哀しい。
キーワードは、母子の愛。

興味ある人は、読んでみてね。