川村カオリさん。

ワタシは、デビュー当時の川村かおりさんを知らない。
彼女がデビューしたのは、ワタシが大学生の時だった。
数多くの楽曲と触れ合う機会が増えたにもかかわらず、
なぜか彼女のことは、知らなかった。

川村カオリ「Zoo」

でも、この曲は知っている。
もちろん、ヒットした曲だからだろうけど、やはり耳の、心のどこかに残っているものなのだ。

最近のあるテレビ番組で、闘病しながら活動を続けている彼女の特集を見た。
彼女の、心からの、生をかけているかのような、魂の叫びを聞いたような気がした。

”聞いてくれているみんなに、伝えたい”

”愛娘を残して逝けない”

痛いほど、伝わってきた。
ワタシは歌い手ではないので、伝え方は違うけれど
子供のために生きようという気持ちは、痛いほど理解できた。
ワタシも、同じように生きるだろう。
子供のために。

彼女はどんなに無念だったろう。

そして、映像に残っている彼女は、自分が若くして逝くなどとは、思いもしなかっただろう。
そういった意味では、映像は残酷だ。

ご冥福をお祈りします。