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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「季節の色」

2012年10月07日 | 季節の移ろいの中で

       
                 同じクリなのに・・・

季節になれば必ずやっておきたい大切な仕事、一年の中で幾つかある。
来年6月の青梅の収穫を睨んだ、梅の徒長枝剪定もその一つ。
出来るだけ時季を外さないように今日、しっかり汗を流してきた。

例年のことながらこの時季の梅林は、間もなく冬眠に入るイノシシ君たちの蛋白質補給基地さながらである。川砂が堆積して出来上がった梅林、木の根草の根を堀起こすには恰好の土壌。その上ミミズが豊富ときている。見事に掘り返している。
草刈機を使っていると、足を取られるほどのくぼみがあっちこちに。

川向うの森からやってくるのに違いない。水量こそ多くはないが川の流れは結構速い、それを横切る。一つ間違えば・・・そんな危険も冬眠への栄養補給には変えられないのだろう。まさに命がけ。そんな彼らの大好物は、ミミズの次にクリや椎の実、いわゆる木の実である。柿だって、一頭が枝に登って自分の体重で枝を低くさせ、仲間のみんなに柿の実を食べさせる、そんな芸当だって出来るのだ。

今年はクリの出来映えもそう悪くはないようだ。彼らも危険を冒して人里近くに出てこなくても、山奥でクリの実をどっさりお腹に詰め込めばよさそうなものを・・・などと手前勝手に考える。
そんな彼らのおこぼれかもしれないが、剪定の帰りに色鮮やかなクリを頂いた。

茶褐色に光るクリの色はまさに秋を代表する色である・・・と思いたい。さもなくば、あの心弾ませる黄金色の稲穂が秋を代表する色でもいいではないかと思っている。
ところが、秋という季節の色は「白」と言われる。「白秋」と。
春を緑というのもなんとなく分かる。夏の赤は、文字通り真っ赤な太陽で納得。
ならば秋は栗色か黄金色・・・。それなのにどういうわけか秋は白。

だから、と言うわけでもないのだろうが、今日頂いて来たクリの中に、何故か「白秋」を地で行くような真っ白いクリが一個だけ紛れ込んでいた。
オッ!これは?やはり秋は栗色ではなく白かな~と、思い始めたところへ、「まだ完全に成長しとらんだけよ」と、夢も希望も色気もない注釈が飛んできた。
やはり話には、何らかのお色気がついて回るほうが楽しいようで・・・。

コメント (6)
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