「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「仲秋のいざよい」

2012年10月01日 | 季節の移ろい・出来事

 
     冴えるいざよいの月の下で        名水、桜井戸を照らす十六夜の月

すぐ近くにある「名水百選」の一つ、桜井戸。
かつては、岩国初代藩主吉川広家も愛用したと言われる名水。
また、芸州浅野家の家老で武家茶人であった上田宗箇も、茶の湯に合ったよき水として愛したと伝えられる名水桜井戸。

現在も桜井戸保存会のメンバー70人が、手入れを怠らず大切に守っている。
その名水を用いて仲秋の名月の夜、観月茶会が催される。
今年は十五夜ではなく、十六夜の月を愛でるということで、今宵となった。お陰で、10月1日、神無月のスタートという切りの良い日に巡り合わせた。

昨夜の十五夜は、所在なく我が家のベランダからカメラを抱える月見となった。
よし、久しぶりの観月茶会、人並みにお抹茶の接待にあずかろう・・・などと出かけてみた。我が家の二階の眺めも悪くはないが、こういった場所はもっと気分が乗っていい。

市内にも幾つかあるお茶の流派の一つが、20人のお仲間を引き連れて、接待役を努めておられた。平均年齢言わぬが花、花も恥じらう昔の乙女。顔なじみも数人。
美味しく頂くうちに東の空が明るくなる。あれよあれよと言う間にまん丸お月様。
大きな朱の番傘のうえに昇る月。これぞ月見る月はこの月の月。

舌鼓を打って我が家に帰りふとみるカレンダーにこのように認められている。
『不足不満の心が出てくるのは、感謝の心が乏しいからである』と。
アイタタッ!まさにその通り。

母を見送って間もなく4年。それまでは何かにつけて感謝と言う言葉を忘れることなど無かったし、大事にして来たと思う。ところが母がいなくなって、ついつい感謝と言う言葉を忘れがちな自分に気付く。遅ればせながら気がついたことを善しとしよう。
長月の晦日に十五夜を愛で、神無月のついたちに十六夜の月を愛でる。そして感謝する大切さにに気付かされる。
10月、いいスタートとなった。実り多い1カ月になりそうな予感。

コメント (4)
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