アウトドアライフの記録 その2

「アウトドアライフの記録1」の続きです。山歩き、桜や紅葉、季節の風景、古代史の舞台、南の島を尋ねた記録です。

今年も岩湧山の山焼きが行われました。 その2 2024年4月7日

2024-07-08 12:44:24 | 岩湧の森の四季の風景

岩湧山の山焼きその後 その2

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平野(たいらの)までおりてきました。山頂から標高差ちょうど100mを

降りてきました。南斜面はここから火を放つのでここから 上が焼けています。

ここから登り返します。

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もうすぐお弁当ポイントです。平野から標高差50mのぼってきました。

そこでお昼ご飯にします。

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食後また登り返します。このあたりは 笹百合が特に多い区域です。

梅雨頃になると この焼け跡から ちゃんと笹百合が花を咲かせるから不思議です。 

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登り続けて山頂が見えてきました。

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黄砂で霞んでしますが 正面奥にどっしりとしている山が この前散々てこずった

大阪府第二の高峰、南葛城山です。

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下山しようとしたら 登ってくる白人青年のグループに会いました。彼らは私を見るなり

「日本では何故山に火を放つのか、ポーランドでは重い犯罪だ」と怒った顔で聞くので

「これは古い草を焼き払い、新しい健康な草を育てるために焼いているのだ。草のうちで

このススキは 日本の伝統的な建物の屋根に使うもので 大切な草だ」と拙い英語で

説明してあげると どうも理解できなかったのか 自分のスマホを取り出して そのスマホに

日本語でしゃべるように言いました。スマホを受けとり 日本語で説明したら、どうもポーランド語

が表示されたのか 何となく理解したような顔で サンキューといいつつ立ち去っていきました。

 

日本各地の山で いろんな国の人に出会いますが、ポーランドの方には初めて出会いました。

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この日出会った春の花々

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岩湧全山で満開なのが タムシバです。ほとんどが大木なので 遠くからしか

見えません。

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中には 若木もあり 近くで花を見ることができます。

コブシの花と非常によく似ています。

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こちらがコブシの花です。花の付け根に 葉が一枚付いているのが コブシで

タムシバは 花の付け根には葉がありません。

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藪椿も あちこちで満開です。今はきれいでいいのですが 夏になると

葉や茎に 茶毒蛾の幼虫が発生して 体に葉が触れると 空中に毒針をまき散らして それが肌に

刺さると 痒くて夜も眠れなくなる ひどい害虫ですが、厄介なことに その毒針は極細で

人の目には見えません。毎年夏にはテレビニュースで 「公園で遊んでいただけの子供が 夜中に

あまりの痒みに泣き出した」という茶毒蛾幼虫毒針の被害を報じています。

他の市町村の事は知りませんが 大阪府や河内長野市の無知な職員達は 岩湧の森のあちこちや登山道

など、遊びに来た人たちが 触れそうな場所に椿、山茶花を大量に植えています。

こういう木を植えたら、定期的に消毒作業をして茶毒蛾の発生を防ぐのが 常識ですが

馬鹿職員たちは 植えたまま ほったらかしなので 私をはじめ何人も被害者がでるのです。

そこで私はガの幼虫のいない冬に 山道に近いところの枝は極力切り落とすようにしています。

毒針は目に見えないくらい小さくて こいつにやられると1週間くらい 夜も

眠れないほどかゆいのですがマダニのように噛まれて死ぬことは無いのでマダニよりましですが。

 

ところがある冬の日に 椿の枝を切り落としていると 女性のグループが通りかかり 私に

何をしているのか聞くので 説明しました。するとその女性の一人が

「ダメダメ、何しているの。茶毒蛾の幼虫は 脱皮した後も サナギに大量の毒針を残した

ままなので 真冬でも 木をゆすれば毒針が飛んでくるのよ。茶毒蛾に安全な時期なんてないわよ」

と教えて頂きました。そこで冬に枝打ちするときは レインスーツを着てフード、ゴーグル、

マスクの完全武装で 作業するようにしています。

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紫花奈(むらさきはなな)、別名を花大根、またの名を大紫羅欄花(おおあらせいとう)

または諸葛采(しょかっさい)とたくさんの名前を持つこいつは 岩湧の麓の道端に

群生しています。

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この菫はなんという菫なのでしょうか。鉾葉菫(ほこばすみれ)の葉にはこんな白い筋はないし。

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黄華鬘(きけまん)もあちこちで咲いています。華鬘とは仏具の一つです。

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沢筋や水辺では 山ネコノメソウがたくさん咲いています。

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ミヤマカタバミも咲きだしました。京都冷泉家の家紋は このハート形の葉ですね。

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破れ傘(にしのやまたいみんがさ)もびっしりと 生えてきました。

夏を過ぎると こいつらは とても地味な花をつけます。

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雪笹(ユキザサ)の蕾も出てきました。もうすこしすると 線香花火のような

かわいい花をつけますが、ユリ科の花です。あのユリとは想像できませんが。

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いつもの群生地に白花猩猩袴を見に行くと やっと花を咲かせていました。

今年は例年より 1か月ほど遅いですね。なぜでしょうか。

いつものように冬に積雪しなかったからでしょうか。

猩猩(しょうじょう)とは能に出てくる大酒飲みの化け物で そいつが履いている袴の形に赤い花の色

(普通の花は赤紫です)を酔った顔の色に見立てて 袴をはいた大酒飲みの猩猩の姿ににているから命名

されたという非常に格調高い名前です。

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おわり

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