アウトドアライフの記録 その2

「アウトドアライフの記録1」の続きです。山歩き、桜や紅葉、季節の風景、古代史の舞台、南の島を尋ねた記録です。

甲信山旅 2013秋 扇沢から針ノ木峠経由蓮華岳 その2

2019-04-02 23:08:02 | 甲信山旅 2013秋
扇沢から針ノ木峠経由蓮華岳 その2

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大きい雪渓だ。しかし「危険だから 雪渓を歩くな」と表示してあり、

鯉のぼりは雪渓の脇の砂礫層に取り付けられている。

せっかく持参した アイゼンとピッケルの立場がないが仕方がない。

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振り返ると雪渓の先に 昨日登った爺ヶ岳が見える。

そして種池山荘らしき山小屋も小さく見える。

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こんな穴に落ちたら大変だ。永久にでてこられないだろう。

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そして雪渓も急勾配でとても長い。さすが 針の木大雪渓だ。

歩きたかったけれど 歩くなと書いてあるので残念だ。

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「針の木雪渓」はかなり分厚くて大きい。

雪渓の脇を順調に登り高度を稼いで行く。

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かなり登ってふり返ると 先程見えた爺ヶ岳がかなり低く見える。

それだけ順調に登ってきた証拠なので安心して少しずつ高度を稼ぐ。

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やがて雪渓の縁に赤いペンキのしるしが出てきた。今までとなんか雰囲気が違う。

後で分かったのだが、「のど」と呼ばれる雪渓が大きく崩れ落ちた

場所を迂回高巻きする、このコース最大の難所の始まりだった。

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雪渓の向こう側(左岸)から御夫婦が降りてこられた。

こちらは右岸を登る。

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お二人は左岸を降りてこられ、私は右岸を登っていく。

後で分かったのだが、「のどの高巻ルート」をお二人は下り、私は登り

途中の激流に架かる橋ですれ違うのだ。

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真ん中の橋を渡るところで すれ違った。この日山道でお会いしたのは

このお二人だけだった。

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私は左岸へ渡り、高巻きを続けると 巨大な雪渓の崩壊場所の

「のど」が見えた。これが谷を塞いでいるので 高巻が必要なのだ。

人間の数倍もある、あんな巨大な雪塊が崩れていては、高巻するしかない

のが初めて納得できる。

もう少し早い時期だと あの喉も崩落してなくて 雪渓を歩いてそのまま登れた

かもしれないけど、こればかりは現地の情報は現地に来てみないと分からないものだ。

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雪渓が消えるあたりが、標高2100mあたりだ。

まだ高巻ルートの途中だ。

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高巻が終わったところの岩に「のどの高巻」と書いてあった。

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相変わらず鯉のぼりの誘導は続く。良く目立ちありがたい。

親切な誘導でありがたくて しかも安全だ。

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雪が消えた頃から 岩に書かれた表示によると、今度は「蓮華谷」を

登り始める。しかも急勾配の坂が続く。

それもそうだ。雪が消えてから あと700mちかく登らなければならないのだ。

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紅葉が始まる高さに入った。

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右や左の紅葉を眺めながら、次第に高度を上げていく。

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こちらは色づき始めた七竈の谷だ。

しかし相変わらず 登りの傾斜はきつい。一歩ずつ確実に登る。

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振り向くと 昨日は雲がかかって見えなかった鹿島槍が見えてきました。

高度は2500mくらいまで登ってきた。残りあと300mくらいです。

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登りはきついけれど 景色は抜群です。

開けた斜面を登っているので 3000メートル近い尾根が直ぐそこに見えて

もう少しで私もその尾根に立てると思うとワクワクします。
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扇沢から針の木峠経由蓮華岳へ  その3へ続く

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コメント
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