ハイレゾ配信で聴く ラン・ラン( P ) ラトル指揮 ベルリン・フィル
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番、バルトーク ピアノ協奏曲第2番
中国出身の新鋭ピアニスト ラン・ラン が ラトル指揮 ベルリン・フィルと演奏した プロコフィエフ と バルトーク の協奏曲 を聴きました。
2013年の録音だそうです。
e-onkyo から flac 96kHz/24bit です。
演奏も録音も立派です。
プロコフィエフの3番の協奏曲は、アルゲリッチがアバドの指揮で弾いたCDを思い出します。アルゲリッチは才気豊かに鮮やかな演奏ですが、ラン・ランは確実に、しかし豊かに、この曲を弾いています。この曲の持つ東洋趣味も表現しながら、それ以上にオーソドックスなピアノ協奏曲が聴くことが出来ると思いました。
録音も最上です。鮮やかで重心の低いピアノの音が響きます。オーケストラの音も混濁せずに鮮やかで美しい。
アルゲリッチのCDではピアノの音を聞かせるように録音されているようですが、ラン・ランのピアノはオーケストラの音に負けていません。時にオーケストラのフォルテに埋もれるように聞こえる部分もありますが、曲のせいも、録音のせいもあるでしょう、十分な音量で渡り合っています。
この曲の持つ繊細な美しさ以上に協奏曲らしい大きさ、豊かさを聴きました。
バルトークの第2番はあまり聴く機会が無かった曲ですが、ハンガリーの民族音楽の要素を生かした ( ある意味でプロコの3番に通じる ) 良い曲でした。3番よりも分かり難いと思っていましたが、無理なく聴き通せました。
良い曲、良い演奏、良い録音でした。
ピアノ、指揮、オーケストラとも素敵でした。
この2曲とも、ハイレゾ配信で聴く価値は十分あると思いました。
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