花紅柳緑~院長のブログ

京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。

お疲れ気味の御方へ・第四弾│生涯蕭灑

2022-03-19 | アート・文化


孟夏芒種節 杖錫独往還 野老忽見我 率我共成歓
蘆蕟聊爲蓆 桐葉以充盤 野酌数行後 陶然枕畔眠

  孟夏 芒種の節 錫を杖ついて独り往還す
  野老忽ち我れを見て 我れを率いて共に歓を成す
  蘆蕟(ろはい) 聊か蓆となし 桐葉 以て盤(さら)に充つ
  野酌 数行の後 陶然として畔を枕にして眠る
(入谷義高校注:東洋文庫「良寛詩集」, p376-377, 平凡社, 2006)

初夏の芒種の頃やったかいな 
錫杖ついて独りで托鉢行脚しとったら
たちまち村の爺様につかまった。
-----そこで何してはりますのや。こっちでやりまへんか。
蘆のござと桐葉の皿で 一杯一杯復一杯
すっかり出来上がり 畔を枕に寝てしもた。(拙訳)